いい尾根、いいお湯、いいお山 でんでえろ尾根〜三条の湯〜雲取山〜石尾根


- GPS
- 28:56
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 2,718m
- 下り
- 2,660m
コースタイム
9:35鴨沢西BS-9:57親川-10:25一番目の廃屋10:30-10:38二番目の廃屋-10:50廃屋跡の尾根取付き11:02-12:05丹波天平-(昼食30分)−13:14サオラ峠-14:43三条の湯
10/24(土)
6:27三条の湯-8:09三条ダルミ-8:39雲取山9:16-9:32小雲取山-9:49奥多摩小屋-10:25七ツ石山-10:46千本ツツジ10:56-11:17高丸山-11:38日陰名栗峰-11:55鷹ノ巣避難小屋-12:13鷹ノ巣山12:28-14:24中日原-14:31東日原BS
天候 | 10/23 晴れ 10/24 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
奥多摩駅〜鴨沢西バス停 670円。 親川から天平(でんでえろ)尾根までは25000図を頼りにすると迷います。(詳しくは感想に記載します。) 三条の湯1泊2食7500円。夕食18時、朝食5時30分。 入浴は12時から。平日だった今回は、15〜16時女性を皮切りに、以降9時まで1時間ごとに男女交代でした。 鷹ノ巣山から日原までの稲村岩尾根は急勾配が続きます。疲れた時にここを下るのはあまりお薦めできません。 その他のルートは危険なところはありません。でも、石尾根を巻き道を使わず歩くと結構くたびれます。 東日原バス停〜奥多摩駅450円。 |
写真
感想
今年のヤマケイJOY秋号に載っていた天平(でんでえろ)尾根。人もほとんど歩かない落葉フカフカ、だだっ広い尾根という記事に心そそられるものがあったので、先輩を誘って行ってきました。
10/23(金)
でんでえろ尾根への入口は親川バス停付近から。しかし奥多摩駅8時45分発のバスは2つ手前の鴨沢西止まり。終点から国道411号を丹波村方向へ歩き出します。
お祭りバス停先で三条の湯への最短路である後山林道入口を右に見て、さらに国道を進みます。
事前の情報収集では、天平尾根への道はどうやら迷いやすい所がある模様。以下、自分なりに少々詳しく書いておきます。
お祭りバス停を先に進み橋を渡り、カーブを一つ曲がると、国道右に民家の裏側を通って登っていくコンクリートの小道があります。入口には「サヲウラ登山口」と書かれた白地のプレートがかかっています。
民家の裏を山に向って登っていくと、やがてコンクリートが途切れて登山道に。25000図を見ると尾根通しに登山道があるように表示されていますが、しばらくは下から見て尾根の左側を進んでいきます。(以下、左右はすべて尾根をしたから見ての表現です。)
しばらく行くと「親川バス停」「丹波天平」を示す道標があり、鋭角にターン。尾根へと杉林の中をジグザグに登ります。ほんの少しで尾根に乗りますが、尾根通しの道は見当たりません。そこから道は尾根の右側を行くようになります。
尾根の右側に付けられた杉林の中の道を進んでいくと最初の廃村。以前は多くの家があった集落のようですが、今は廃屋が3軒。小広く開けたここには水も出ています。
さらに再び杉林の中へと入っていきます。すると薄暗いここにも廃屋が1軒。こちらの廃屋は先程のものよりさらに荒廃が進んでいます。
さらに進むと石垣だけが残った明るく開けた集落跡に着きます。この石垣の先で尾根に向けて左斜めへ登山道が伸びていきます。ここには道標はありません。
でんでえろ尾根へ向けては杉林の中をジグザグに登っていきます。やがて杉林が終わると、尾根へ乗ります。
尾根とは言っても確かにだだっ広く、落葉が積もった今はどこでも歩ける状態。ゆるやかに標高を上げるに従って、紅葉も進んできます。
途中、木も草もない、空間がぽっかりと広がっています。入ってみると、なにやら動物の足跡がいっぱい。夜にはイノシシやらなんやらが大集合するのかも。
広い明るい尾根をゆったり歩いて丹波天平へ到着。この辺りから紅葉が一層綺麗になります。のんびりとサオラ峠を目指します。
それにしてもこの尾根、いいです。展望は木々の間から石尾根がちらちらと見える程度ですが、林の中を落葉を踏みながら、ゆるゆると行くのはなんとも気持ちのいいものです。平日とはいえ、一人も人と会いません。静かな尾根道です。
丹波村から三条の湯、丹波天平から飛龍山への道が交わるサオラ峠へ到着。祠にお参りして、右へ折れて本日の宿、三条の湯を目指します。この辺りも紅葉がいい時期です。
4回ほど沢を渡るとやがて眼下に赤い屋根の三条の湯が見えてきます。煙突から青い煙が出ているのがいい雰囲気。
今日の宿泊は11名とのこと。4名は個室だったので、大部屋に我々を含めて7人。好きなところに好きなように布団を敷けます。
もちろんここの売りは温泉。沸かし湯ですが、硫黄の香りのする、ぬるすべ系のいいお湯。もちろん山の中なので石鹸・シャンプーの類は使えませんが、さっぱり、ぽかぽか。最高です。21時の消灯を待たずに、寝てしまいました。
10/24(土)
朝の4時に目を覚ましてオリオン座流星群がまだ見られるかもと窓から空を見てみますが、どうやら曇り空。二度寝をして5時過ぎに起床。
今日も美味しく朝から大盛り2杯のご飯を平らげます。お湯をポットに入れてもらい(無料)、6時30分に出発。小屋前から雲取山を目指して水無尾根を登っていきます。
晴天の天気予報を信じて急遽計画したこの山行ですが、残念ながら曇り空。それでも最盛期の紅葉がいい感じで、登りの苦しさは感じません。
やがて飛龍山からの縦走路と合わさる三条ダルミに到着。正面に雪を少し纏った富士山が霞んでいます。
ここから雲取山山頂へ向けての頑張りどころ。標高差300m弱を一気に登ります。
8時39分、雲取山山頂到着。石尾根の上に奥多摩の山々が浮かんでいます。大菩薩の左には富士山。その右には甲斐駒をはじめとする南アルプスも見えています。樹林越しには特徴のある両神山。こんなに色々な山が見える所だったんだ〜。
雲取山に登ったのは10年以上前。山登りを始めてそれほど時が経っていなかったので、その頃は遠くに見える山々を、単に山としてしか見ていなかったのだと思います。
気温7度、曇り空なので結構冷えてきます。山頂の避難小屋に入ってコーヒー休憩。
さて、石尾根を下ります。以前来た時は三条の湯からの往復だったので、初めて歩くコースです。
カラマツの黄葉もちょうどいい時期。おまけに広い防火帯の中を行くので景色は開けています。霞んでいますがいつも右側には富士山。ここもとても気持ちがいい尾根。
初めての石尾根上部なので、巻き道は全てパス。せっかくなので鷹ノ巣山まで七ツ石山、高丸山、日陰名栗峰と、一つ一つピークを踏んでいきます。
特にきつかったのは高丸山。下りも急で、向こうから登ってきた若い人も「ここ、きついっすね〜」
そんなこんなで、鷹ノ巣山へ本日最後の登りに取り掛かります。途中背後を振り返ると、雲取山からの続く石尾根が全部見えます。随分歩いてきたなぁ。
鷹ノ巣山山頂では大勢の方が休憩しています。我々も休憩して下山にかかります。
下山ルートは日原に向けて稲村岩尾根を下ります。
途中まで、登りのコースタイムが、下りのそれの約2倍。相当、急に下るんだろうなぁと思っていたら、まさにそのとおり。激下りです。
特に稲村岩の前後が急で、注意が必要。登りに使うのも大変そうですが、下りもやっぱり大変でした。
最後に巳ノ戸橋を渡って車道に出ると中日原バス停。土日はここからバスは出ないので、一つ先の東日原バス停まで歩きます。
急な下りで大いに汗を絞られたので、バス手近くの商店で買ったビールで乾杯。「く〜っ、最高!」と先輩と言いながら、今回の山もお終いです。
タイトルどおり、いい尾根、いいお湯、いいお山でした。
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