夏が終わる前に。初めての富士山(吉田ルートを超スローペースで)



- GPS
- 17:35
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,638m
- 下り
- 1,986m
コースタイム
- 山行
- 11:51
- 休憩
- 4:42
- 合計
- 16:33
復路)膝がオーバーヒートした友人に合わせて下っています。やっぱりタイムは参考程度に。
天候 | 小雨→曇一時晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:須走口五合目からバスにてJR御殿場駅まで。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はコース上にはありません。登山者が多いので落石危険あり。 そのほか寒さと強風への対策が必須であるのと、高山病には要注意。 |
その他周辺情報 | JR御殿場駅徒歩3分に、昔ながらの銭湯「人参湯」あり 客のほとんどがザック持ちという珍しい光景でした。 |
予約できる山小屋 |
頂上富士館
江戸屋
胸突江戸屋
日の出館
本七合目鳥居荘
白雲荘
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写真
装備
備考 | 冬用の防寒手袋は持っていって正解でした。素手の人もいましたが、手が凍えるとつらそうです。靴下はもう少し厚手にすれば更に良かったかも。 |
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感想
いつかは、と温めていた富士登山。ようやく実行に移す機会がやってきました。
「富士山は眺める山であって登る山じゃない」なんて言われることもありますが、一度は登ってみたいものですからね。
今回、いつもの友人と二人で行ってきました。
この週末を逃すと翌日からは天気が下り坂。山じまいも迫っているという実にギリギリのタイミングで、天気に関してはホント祈るような気持ちでした。実際、五合目では雨がパラついたりして不安でしたが、終わってみれば悪くない天気で過ごせて結果的に正解でした。
さて今回の富士登山。特筆すべき部分はやはりご来光を目標にした夜間登山という点。しかも山小屋泊しないというプランなのでペース配分が最重要ポイントです。
こういう計画が得意な友人が出した案の要点は3つ。
(1)高度順応のため、五合目に最低2時間は滞在する
(2)頂上で長時間待つのは寒さがこたえるから日の出直前に合わせて登頂する
(3)高山病を防止するため10時間かけて登る
具体的には五合目に16時着、18時過ぎ出発。4時半に山頂着。5時ご来光というもの。結果的にだいたいこの通りの時間配分となりましたので登頂計画は大成功!といえます。
しかしこの計画を遂行するにあたってはなかなか難しいところもありました。まず一つは意図的にスローペースを維持するというもの。だいたい標準コースタイムの2倍を目安に登る必要があります。もちろん渋滞が厳しい8合目以降は意図するしないにかかわらずペースダウンするのですが、問題は体力もあり勾配も緩い序盤。もっと速く歩けるのにあえてゆっくりゆっくりと歩くのは逆に気をつかうものでした。
もう一つは思った以上の風と寒さ。スローペースを維持するために、また高度に慣れるためにと頻繁に休憩(仮眠含む)を取るのですが、高い場所での休憩は予想外に体が冷えます。山小屋は多くありますが、大多数は「宿泊客以外の室内での休憩は禁止」としているので、どうしても登山道脇の吹きさらしで休憩することになり、防寒対策が不十分だと低体温症になってもおかしくないほどです。
そして最後に挙げられるのはやはり高山病です。しっかり高度順応もして意図的に低速で登って備えた場合でも起こるときには起こるということを実感しました。今回は友人が発症したのですが、なんと登頂後かなり経ってからというタイミングでした。お鉢巡り中、あっという間に具合が悪くなりフラフラと歩くのがやっとという様子。なんとか小屋までたどり着き、事なきを得ましたが後から考えてみると実に危ないところでした。高度を下げるとウソのように回復するのも目の当たりにして驚いた次第。幸いなことに私自身は全く高度の影響を受けないようで、山頂では始終快適に行動できました。高山病には体質によりなりやすい・なりにくいと言った部分もあるらしいので、今回、どうも自分はなりにくい方らしいと分かったのは一つの収穫です。
いろいろ困難はありましたが、迎えたご来光は写真のとおりの素晴らしいもの。雲を真っ赤に染める日の出は実に感慨深い光景でした。山頂にいる人も登山道途中にいる人も皆、同じ方向を向いてご来光を眺めるという一体感も普段ではなかなか味わえない経験ですね。
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