読図勉強会 in 井原山



- GPS
- 05:32
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 720m
- 下り
- 721m
コースタイム
天候 | 天気予報では曇りのち晴れとなっていたが一日中曇っていた。 気温も上がらず。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
読図とルーファイの勉強会
参加者8名
伝えるってなかなか難しい。
座学を行い、谷を歩き尾根を歩き地形の複雑さを体験。
登山道から外れて谷を登り尾根に乗る。人数が多いと時間通りに進めない。ポイント毎に地形図と実際の地形の説明。
コンパスの扱い方は座学で理解したつもりが、実際に現地で行うと皆さん理解出来ていない様子、再度コンパスの扱い方の説明をする。下りは複雑な尾根を間違わない様に歩く、実際にルーファイやってもらうつもりだったが、時間が限られてるので先行する。
支尾根の分岐で都度地形図を出してもらい説明する。
体力が無い人はルーファイどころでは無かった様子、コース取りに少し無理が有った。
楽しめる人と楽しめない人が別れてしまう。
今回はある程度健脚向き、反省。
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読図講習(座学)初級編
地図の種類や特徴
1/50000 登山地図(山と高原地図)昭文社
駐車場や水場、コースタイム等の細かい情報が明記されている。
主曲線が20m単位、計曲線が100m単位で大まかな地形が分かる。
1cmが500m
年単位で情報が更新されている
入手しやすい。
1/25000 国土地理院地形図
等高線が明確
主曲線が10m単位、計曲線が50m単位で地形が分かりやすい。
1cmが250m(4cmで1km)
国土地理院地図は日本おける地図の原本
情報の更新が遅いので新たな林道や施設などが表せて無い場合が多い。
1/25000 地形図の入手方法
大きな書店や登山用品店、国土地理院のホームページで購入する事ができます。税込\435
自分でプリントアウトする方法もあります。MAP25000PDF(ブラウザーアプリ)、TrailNote(Macアプリ)等を使用すすると手軽に入手できます。
プリンターは出来ればレーザープリンターが良いです。
無ければコンビニのネットワークプリントサービスも手軽で良いです。
今のプリンターの精度は非常に良くそのまま原寸で印刷可能です。
地形図の記号色々
※別紙参照
地形図の携帯方法
濡れない様に気を付ける、マップケースやジプロックなどに入れる。
出来れば予備をコピーしてもっておくと良い。
(無くしたことがあるが、予備が有ったので問題なかった)
私はダイソーのクリアポケットA4 13枚入を使っています。
たたみ方も工夫する必要が有ります。
コンパスと磁北について
真北と磁北は違います。
磁北は地域により違い、年によっても変化します
それを偏角と言います。
偏角は国土地理院のホームページで掲載されています。
現在福岡市西区、糸島は7°4,くらいです。
読み方は「ナナドヨンプン」
コンパスをじっくり見てみよう。
コンパスは色んな種類があります。その中で我々が登山で使用するコンパスはプレートコンパスと言います。
プレートコンパスは登山で使用するための様々なパーツが組み合わさっています。
プレートの定規は1/25000や1/15000の地形図用のスケール
進行線、拡大鏡、磁針、リング目盛、など。
リング目盛は360°
磁北線を引こう。
* コンパスを使う場合
コンパスのベゼルを回して-7°4,(4,は60進法なので7+(4÷6)=7.666..
コンパスの目盛は360°の60進法と10の単位以下は10進法(2単位の5本の線)
360-7.666(7.7)=352.3
352°に合わせる。目盛が小さいのでだいたいで良いです。
コンパスのリングの中の南北指示線を地形図の左縁に合わせる。
長辺を使い鉛筆で線を引く
コンパスの幅を使い線を引く
* 西偏角表を使って磁北線を引こう。
偏角表を元に
等高線を理解しよう。
等高線は地形を表します。
等高線には主曲線と計曲線が有ります。主曲線は細い線で書かれています。計曲線は太い線です。違いは主曲線が10m単位の高さ、計曲線は50m毎の高さになります。
なので10本の主曲線は100mの高さです。2本の計曲線も100mの高さです。
どちらも等高線と言う呼び方をします。
等高線が離れた場所はなだらかな地形です。逆に等高線が迫った地形は急峻な地形です。
どこかのピークから見るとわかりやすいです。
ピークは等高線で囲われています。
ピークから見て凹んだ所が谷、凸った所が尾根です。
理解する為に谷と尾根を別々の色を使い線で引いてみましょう
尾根筋と谷筋を色分けしよう。
(色分けしたら以外と立体的に見えてくるかも。)
赤色は尾根(稜線)太い線で、青色は谷(沢)細い線で引いてみよう。(等高線が見やすい様に1/12500に拡大しています。)
整置してみよう。
地形図上でコンパス長辺を現在地と進方向に合わせる。長辺は正面に向けたまま地形図とコンパスを平行に持ち、胸かお腹(ヘソ)の辺りに置く。
そのままの姿勢で身体ごと回りながらコンパスの磁針のN極と回転矢印を合わせて合致したら進方向です。
周りの景色と地形図の等高線が合致しているか確認してください。
整置完了!
コンパス早わかり1、2、3
1. 地形図上に現在地から進行方向へ向けてコンパスの左辺を当てる。
2. 磁北線にコンパスの回転リングの南北指示線を合わせる(北と南間違えない様に)
3. 地形図からコンパスを離して体の正面にコンパスを並行に持ち体を回しながら磁石の北と回転板の南北指示線を合わせるとコンパスの進行線が進む方。地形図は閉まっても大丈夫、コンパスのみで進行方向へ歩きます。
コンパスはこまめに確認しながら歩きます。
(リングワンダリング)人は目印がないと直進する事はできないからです。
目的の地点へ到達したらまた再び地形図を取り出しコンパスを合わせます。これを繰り返します。
歩くルートの谷や尾根を見る、どこを歩くのかを認識する。等高線の広さを意識する。ルートの長さで距離を意識する。
使う地形図の縮尺は1/25000で統一すると距離感がわかりやすい。
歩く前にある程度情報を覚えておくとペース配分やルートロスを少なくする事が出来ます。
その山域で特徴物を探す。
広葉樹林、針葉樹林、荒地、雨烈、岩場、ガレ、鉄塔等(地形図の記号は違う場合があります。地形図は空撮か人が現地に入って作るので情報が古い場合が有ります。(特に自然物では滝や雨烈、人工物では林道、鉄塔等が有ったり無かったり跡が有ったり。)
尾根と沢について
地形図での沢の表記
水流が1.5m以下は水線は表記されない。
沢の本流とは稜線まで突き上げる距離が最も長い沢の事。
沢はピークかコルに突き上げる。
比較的尾根の等高線は丸く沢は尖っている(例外も有る)典型。
滝のマークは5m以上の高さがある場合表記するが、ほとんどの滝は表記されてない。(空撮か人が現地に入って情報を得る為)
※河川の右岸と左岸は上流から見る。
地図読み講習 中級編
(白黒12500/1地形図で)
ピークを探そう
小ピークを探そう
コルを探そう
順番に最も歩きやすいルートを引いてみる。
S(スタート)、1、2、3、G(ゴール)
全員で答えを擦り合わせる。
擦り合わせたルートを渡したカラー25000/1地形図に引く
読図をする上で意識する事やヒント
ピークを探す
支尾根はどこで合流する。
道の傾斜と緩急
沢はピークかコルに突き上がる
一般的に等高線のカーブの尾根は丸く沢は尖っている。
等高線が表現できない小ピークの見分けかたは尾根の分岐
小ピークがあれば尾根の分岐がある事が多い。
沢の規模(水量)は谷の面積に比例する。
コンパスばかり見ていたら前に進めない、倒木や岩等で直進出来ない事も有る。進行方向に特徴物を見つけ目印にする。迂回してもその目印に到着したら直進した事になる。
歩いている中で現在地を確認するポイント
1. 尾根の分岐(尾根の分岐は小さなピークか急に緩やかになった所が多い。)
2. 沢の出会い
3. ピークやコル(鞍部)
4. 構造物
5. 渡渉点
6. 歩行時間
7. 高度計を使っている場合は高度(こまめに標高が判る場所で調整が必要、一般の高度計は気圧で高度を表す。1日の間でも気圧は常に変化する。)
8. 左右の傾斜の緩急
9. 尾根に乗っているか外しているか
10. 左右隣の尾根
実際に歩く(実践)
これは次の機会に、登山道から外れて谷を登り、尾根を歩きます。
小滝を登り薮を漕ぐ事もあるのでロープやヘルメットが必要になります。
GPS(ヤマップ等)で地図をダウンロードしておいてください。
歩いた後作ったルート通り歩いたか確認し、間違った場合どこで間違ったかなど検証するためです。
高度計を使用する。
自分の歩行スピードを覚える。
ちなみに私の平地での歩行速度は1km15分ほどですが、登山道で10kg程のザックを背負っての歩行速度は1km平均30分前後です。
バックベアリングで自分の位置を確認する。
クロスベアリングで自分の位置を確認する。
ベアリング表を作る
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