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Yamareco

記録ID: 5016981
全員に公開
ハイキング
奥秩父

殿平からお伊勢山 〜冬麗の富士〜

2022年12月20日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:34
距離
8.0km
登り
511m
下り
434m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:52
休憩
0:39
合計
3:31
距離 8.0km 登り 511m 下り 465m
8:01
25
8:26
8:28
22
8:50
8:52
12
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6
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20
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6
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2
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4
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3
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0
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0
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ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き JR初狩駅(スタート)
帰り 上真木バス停(ゴール)からJR大月駅
コース状況/
危険箇所等
殿平から754m点を経由して真木に降りましたが、例によって『新バリエーションハイキング』(松浦隆康著)を参考にしました。P243の拡大図によりますと、標高720m付近から、北東へのルートと東南東へのルートが取れるようですが、私は前者を選びました。
【注意箇所】
〇アンテナ〈写真14〉から先のルート取りが難しく、いったん北に進み、北東に派生する支尾根に乗ります。
〇地形は広がり、明瞭な踏み跡はありません〈写真15、16〉。
〇低い擁壁の脇から、巻き道に降り立ちました〈写真17〉。
JR初狩駅から歩き出し、中央自動車道の高架橋をくぐり、県道510号の坂道を行きます。「あいさつ街道」とあり、地元の方と朝の挨拶を交わしました。
2022年12月20日 08:15撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 8:15
JR初狩駅から歩き出し、中央自動車道の高架橋をくぐり、県道510号の坂道を行きます。「あいさつ街道」とあり、地元の方と朝の挨拶を交わしました。
振り返りますと、富士が朝の光に秀麗な姿をせりあげていました。富士の雄姿をまず一枚の写真に収めました。
2022年12月20日 08:24撮影 by  RICOH WG-7, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
12/20 8:24
振り返りますと、富士が朝の光に秀麗な姿をせりあげていました。富士の雄姿をまず一枚の写真に収めました。
子神社は藤沢集落の北の外れにあり、神木の「藤沢の大杉」(大月市指定文化財)は、樹高45mの巨樹です。
2022年12月20日 08:26撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 8:26
子神社は藤沢集落の北の外れにあり、神木の「藤沢の大杉」(大月市指定文化財)は、樹高45mの巨樹です。
社殿の裏から道標に従って、殿平への登山道(堰ノ平通り)が始まります。
2022年12月20日 08:27撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 8:27
社殿の裏から道標に従って、殿平への登山道(堰ノ平通り)が始まります。
木々が邪魔していますが、銀冠の富士が顔を出していました。
2022年12月20日 08:37撮影 by  RICOH WG-7, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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12/20 8:37
木々が邪魔していますが、銀冠の富士が顔を出していました。
高川山の中腹は採石場なっていて、何台ものダンプカーが活動している様子が目に入りました。
2022年12月20日 08:51撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 8:51
高川山の中腹は採石場なっていて、何台ものダンプカーが活動している様子が目に入りました。
初冬の光が、冬木にうららかに降りそそいでいます。空気は乾き、落ち葉を踏むと乾いた音が響きます。
2022年12月20日 08:53撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 8:53
初冬の光が、冬木にうららかに降りそそいでいます。空気は乾き、落ち葉を踏むと乾いた音が響きます。
2つのテレビアンテナを過ぎ、百反刈山(扇子平)に至りました。
2022年12月20日 09:05撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 9:05
2つのテレビアンテナを過ぎ、百反刈山(扇子平)に至りました。
落ち葉に埋もれた山路が続きます。鞍部の殿平峠を隔て、殿平が構えています。
2022年12月20日 09:07撮影 by  SO-01L, Sony
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12/20 9:07
落ち葉に埋もれた山路が続きます。鞍部の殿平峠を隔て、殿平が構えています。
高川山の向こうには、奥道志山塊が連なっています。
2022年12月20日 09:09撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 9:09
高川山の向こうには、奥道志山塊が連なっています。
殿平の山名が、ビンの表面に手書きされていました。日当たりのよい山頂ですが、残念ながら、富士への展望は利きません。
2022年12月20日 09:14撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 9:14
殿平の山名が、ビンの表面に手書きされていました。日当たりのよい山頂ですが、残念ながら、富士への展望は利きません。
殿平から754m点を経由する尾根に入りますと、富士のほぼ全貌を眼下に捉えることができました。
2022年12月20日 09:37撮影 by  SO-01L, Sony
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12/20 9:37
殿平から754m点を経由する尾根に入りますと、富士のほぼ全貌を眼下に捉えることができました。
拡大しますと、なかなかの威容です。
2022年12月20日 09:40撮影 by  RICOH WG-7, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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12/20 9:40
拡大しますと、なかなかの威容です。
このアンテナから先のルート取りが難しく、いったん北に進み、北東に派生する支尾根に乗るのがポイントです。
2022年12月20日 09:51撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 9:51
このアンテナから先のルート取りが難しく、いったん北に進み、北東に派生する支尾根に乗るのがポイントです。
地形は広がり、明瞭な踏み跡もありません(標高700m付近)。
2022年12月20日 09:53撮影 by  SO-01L, Sony
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12/20 9:53
地形は広がり、明瞭な踏み跡もありません(標高700m付近)。
標高630m付近の地形の様子です。
2022年12月20日 09:58撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 9:58
標高630m付近の地形の様子です。
低い擁壁の脇から、巻き道に降り立ちました。
2022年12月20日 10:11撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 10:11
低い擁壁の脇から、巻き道に降り立ちました。
巻き道はほぼ一定の高度を保ちながら、南へ向かいます。
2022年12月20日 10:16撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 10:16
巻き道はほぼ一定の高度を保ちながら、南へ向かいます。
道標の真木温泉へ折り返します。
2022年12月20日 10:25撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 10:25
道標の真木温泉へ折り返します。
真木温泉は、1万坪の広大な敷地に客室数はわずか16という豪華な温泉宿です。以前に日帰り入浴したことがありますが、今は、日帰り入浴はやっていないようです。
2022年12月20日 10:30撮影 by  SO-01L, Sony
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12/20 10:30
真木温泉は、1万坪の広大な敷地に客室数はわずか16という豪華な温泉宿です。以前に日帰り入浴したことがありますが、今は、日帰り入浴はやっていないようです。
後半は、お伊勢山への五福参りの散策路を行きますが、順路が要所に示されています。
2022年12月20日 10:36撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 10:36
後半は、お伊勢山への五福参りの散策路を行きますが、順路が要所に示されています。
根神神社は縁結びや子授かりにご利益があり、社殿の後方に樹齢800年の夫婦杉が聳えています。
2022年12月20日 10:39撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 10:39
根神神社は縁結びや子授かりにご利益があり、社殿の後方に樹齢800年の夫婦杉が聳えています。
丘の緩やかな傾斜を登っていきますと、富士が次第に空を画していきます。
2022年12月20日 10:40撮影 by  RICOH WG-7, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
12/20 10:40
丘の緩やかな傾斜を登っていきますと、富士が次第に空を画していきます。
サクラの木立を透いて、青空はまばゆいばかりです。春はサクラ祭りが開催されます。
2022年12月20日 10:44撮影 by  SO-01L, Sony
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12/20 10:44
サクラの木立を透いて、青空はまばゆいばかりです。春はサクラ祭りが開催されます。
天満宮は学問の神で、脇に二宮尊徳の顕彰碑が立っていました。
2022年12月20日 10:47撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 10:47
天満宮は学問の神で、脇に二宮尊徳の顕彰碑が立っていました。
富士の展望台が続き、富士はますます高くそばたちます。
2022年12月20日 10:56撮影 by  RICOH WG-7, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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12/20 10:56
富士の展望台が続き、富士はますます高くそばたちます。
富士の右には、三ツ峠山が連なっています。
2022年12月20日 10:58撮影 by  SO-01L, Sony
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12/20 10:58
富士の右には、三ツ峠山が連なっています。
五福参りの謂れが解説されていました。五福とは「五つの幸福」を意味し、五つの神に祈願することで、寿命は長く、財力は豊かになり、無病で過ごし、徳を好み、天命を以て人生を終えるという、大願を成就できるとのことです。
2022年12月20日 11:02撮影 by  SO-01L, Sony
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12/20 11:02
五福参りの謂れが解説されていました。五福とは「五つの幸福」を意味し、五つの神に祈願することで、寿命は長く、財力は豊かになり、無病で過ごし、徳を好み、天命を以て人生を終えるという、大願を成就できるとのことです。
中央にひときわ高く、気品があります。
2022年12月20日 11:03撮影 by  SO-01L, Sony
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12/20 11:03
中央にひときわ高く、気品があります。
天照皇大神宮は五穀豊穣、家内安全にご利益があります。
2022年12月20日 11:04撮影 by  SO-01L, Sony
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12/20 11:04
天照皇大神宮は五穀豊穣、家内安全にご利益があります。
愛宕神社は火伏の神が祭られています。
2022年12月20日 11:07撮影 by  SO-01L, Sony
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12/20 11:07
愛宕神社は火伏の神が祭られています。
お伊勢山は「福富士の丘」とされ、大月市秀麗富嶽12景の八番に位置づけられ、写真家白籏史郎氏の顕彰碑が設置されていました。
2022年12月20日 11:11撮影 by  SO-01L, Sony
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12/20 11:11
お伊勢山は「福富士の丘」とされ、大月市秀麗富嶽12景の八番に位置づけられ、写真家白籏史郎氏の顕彰碑が設置されていました。
大菩薩連嶺はうっすらと雪を被っており、手前には福正寺が見下ろされます。
2022年12月20日 11:13撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 11:13
大菩薩連嶺はうっすらと雪を被っており、手前には福正寺が見下ろされます。
真木の集落は、富士に見守られた、一服の平和な山里の絵でありました。松浦本には、真木とは「牧場」が転訛したものであり、この地から朝廷に馬が貢がれたと解説されています。しばらく、この里に馬が三々五々に放牧されている情景を想像してみました。
2022年12月20日 11:13撮影 by  SO-01L, Sony
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12/20 11:13
真木の集落は、富士に見守られた、一服の平和な山里の絵でありました。松浦本には、真木とは「牧場」が転訛したものであり、この地から朝廷に馬が貢がれたと解説されています。しばらく、この里に馬が三々五々に放牧されている情景を想像してみました。
改めて今一度、お伊勢山から名峰富士を遥拝しました。堂々たるお姿でした。
2022年12月20日 11:14撮影 by  RICOH WG-7, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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12/20 11:14
改めて今一度、お伊勢山から名峰富士を遥拝しました。堂々たるお姿でした。
福正寺は親鸞聖人ゆかりの名刹です。
2022年12月20日 11:31撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 11:31
福正寺は親鸞聖人ゆかりの名刹です。
上真木バス停には「真木村用水路の歴史」の案内板が立っていました。
2022年12月20日 11:38撮影 by  SO-01L, Sony
12/20 11:38
上真木バス停には「真木村用水路の歴史」の案内板が立っていました。
真木川の取水口は百間樋という長い箱樋になっており、案内板の裏には、真木川から分水された真木用水路になっていました。
2022年12月20日 11:44撮影 by  SO-01L, Sony
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12/20 11:44
真木川の取水口は百間樋という長い箱樋になっており、案内板の裏には、真木川から分水された真木用水路になっていました。

感想

名峰富士の眺望はもちろんのことでしたが、雲ひとつなく、湿度は30%を切り、この日の山歩きはすべてが透明で明るく、贅沢の極みでした。
ところで殿平の呼び方はいろいろあるようですが、どれが正式であり、名前は何に由来するのでしょうか。以前より気になる山名であり、手元にあるいくつかの文献を紐解き、次のとおり整理してみました。

〇『日本山名辞典』は【でんだいら】(説明なし)
〇『甲斐の山山』(小林経雄著)は【でんだいろ】、【デンデーロ】、「デンデーロと発音する山が、奥多摩の丹波山村に三つあり、〈天平〉と当て字されているが、どちらもてっぺんが平らな山を表す地方語である」
〇前掲の松浦本は【でんでえろ】 松浦本には、『日本山岳案内(第三集)』では【でんでえろ】、『大菩薩連嶺』(岩科小一郎著)では【でんだいろ】と表記されていることが紹介されています。

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