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Yamareco

記録ID: 5048700
全員に公開
アルパインクライミング
妙高・戸隠・雨飾

戸隠西岳 P1尾根

2022年12月28日(水) 〜 2022年12月30日(金)
 - 拍手
yachimayu その他2人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
49:19
距離
11.7km
登り
956m
下り
955m
歩くペース
ゆっくり
2.42.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:17
休憩
0:00
合計
7:17
距離 4.7km 登り 425m 下り 17m
8:29
437
スタート地点
15:46
幕営地(1300m付近)
2日目
山行
11:39
休憩
0:20
合計
11:59
距離 2.8km 登り 515m 下り 497m
4:05
45
幕営地
4:50
155
7:25
7:35
205
鎖場(1530m付近)
11:00
50
熊の遊び場
11:50
12:00
244
1750m付近
16:04
幕営地
3日目
山行
3:23
休憩
0:00
合計
3:23
距離 4.2km 登り 15m 下り 423m
6:25
203
幕営地
9:48
ゴール地点
天候 2022/12/28(水)晴れ
2022/12/29(木)曇り 時々小雪
2022/12/30(金)曇り 時々小雪、下界は晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場:上楠川公民館裏のスペース
※ 宝光社から鏡池までの道路は、冬季閉鎖中。
その他周辺情報 ●お風呂&食事
戸隠神告げ温泉 湯行館(650円)
https://kamitsuge.com/
今回のルートはこんな感じ
Photo by Eさん
2022年12月28日 08:26撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
1
12/28 8:26
今回のルートはこんな感じ
Photo by Eさん
●2022/12/28
まずは林道歩き。今季初わかん
2022年12月28日 08:41撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/28 8:41
●2022/12/28
まずは林道歩き。今季初わかん
●1人ずつしか渡れない要注意な吊り橋
2022年12月28日 10:01撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/28 10:01
●1人ずつしか渡れない要注意な吊り橋
●ドキドキしながら渡る
2022年12月28日 10:04撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/28 10:04
●ドキドキしながら渡る
●林道からは戸隠連峰が見える
2022年12月28日 10:57撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/28 10:57
●林道からは戸隠連峰が見える
●「登山道入口」はこちら
2022年12月28日 11:04撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/28 11:04
●「登山道入口」はこちら
●モフモフ進む
2022年12月28日 11:04撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/28 11:04
●モフモフ進む
●おそらく本院岳
2022年12月28日 11:18撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/28 11:18
●おそらく本院岳
●鏡池からの道との合流点
2022年12月28日 11:20撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/28 11:20
●鏡池からの道との合流点
●これくらいの渡渉が2回
2022年12月28日 11:41撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/28 11:41
●これくらいの渡渉が2回
●急斜面を登りやすいところを選んで上がる
2022年12月28日 12:05撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/28 12:05
●急斜面を登りやすいところを選んで上がる
●男性2人に感謝!
2022年12月28日 12:26撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/28 12:26
●男性2人に感謝!
●ラッセル感謝
2022年12月28日 12:27撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/28 12:27
●ラッセル感謝
●@天狗平
2022年12月28日 13:09撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/28 13:09
●@天狗平
2022/12/29
出発準備。左のわかんと格闘中。
Photo by Eさん
2022年12月29日 04:03撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
12/29 4:03
2022/12/29
出発準備。左のわかんと格闘中。
Photo by Eさん
●2022/12/29
4時、幕営地を出発。小雪が舞う
2022年12月29日 04:10撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 4:10
●2022/12/29
4時、幕営地を出発。小雪が舞う
●弱層テストを繰り返しながら進む
2022年12月29日 04:28撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 4:28
●弱層テストを繰り返しながら進む
●雪崩れリスクの説明 by S先生
2022年12月29日 04:34撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 4:34
●雪崩れリスクの説明 by S先生
●時折、雪が強くなる
2022年12月29日 06:08撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 6:08
●時折、雪が強くなる
●リッジを越えていく
2022年12月29日 06:53撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 6:53
●リッジを越えていく
●水墨画のように浮かび上がる本院岳
2022年12月29日 07:07撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 7:07
●水墨画のように浮かび上がる本院岳
●雪庇についても説明 by S先生
2022年12月29日 07:17撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 7:17
●雪庇についても説明 by S先生
●鎖場手前にて、わかん→アイゼン、ストック等デポ
2022年12月29日 08:04撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 8:04
●鎖場手前にて、わかん→アイゼン、ストック等デポ
●鎖場を登る
2022年12月29日 08:06撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 8:06
●鎖場を登る
●やわらかくやっかいな雪
2022年12月29日 08:18撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 8:18
●やわらかくやっかいな雪
●乗り込むのも一苦労
2022年12月29日 08:50撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 8:50
●乗り込むのも一苦労
●岩壁に氷が見えた!
2022年12月29日 10:27撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 10:27
●岩壁に氷が見えた!
●チリ雪崩れが続く
2022年12月29日 10:31撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 10:31
●チリ雪崩れが続く
●眼前に雪壁。その上は、岩?草付き?
2022年12月29日 10:32撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 10:32
●眼前に雪壁。その上は、岩?草付き?
3人目でも、サラフワでもがくの図
Photo by Eさん
2022年12月29日 11:18撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
12/29 11:18
3人目でも、サラフワでもがくの図
Photo by Eさん
●ロープを出す。下界には青空も。
12時に撤退と決めて進む。1ピッチ登って、撤退。
2022年12月29日 11:20撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 11:20
●ロープを出す。下界には青空も。
12時に撤退と決めて進む。1ピッチ登って、撤退。
●幕営地まで撤退
2022年12月29日 13:17撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 13:17
●幕営地まで撤退
Photo by Eさん
2022年12月29日 13:26撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
12/29 13:26
Photo by Eさん
●降りながら見た、本院ダイレクトルート
2022年12月29日 13:42撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 13:42
●降りながら見た、本院ダイレクトルート
●稜線を振り返る。P1と本院
2022年12月29日 14:50撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 14:50
●稜線を振り返る。P1と本院
●本院
2022年12月29日 14:50撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 14:50
●本院
Photo by Eさん
2022年12月29日 15:05撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
12/29 15:05
Photo by Eさん
●2022/12/30
悪天予報&悪雪につき、1日早く下山
2022年12月30日 06:29撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 6:29
●2022/12/30
悪天予報&悪雪につき、1日早く下山
●天狗平にて振り返るが、山は見えず
2022年12月30日 07:04撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 7:04
●天狗平にて振り返るが、山は見えず
●シャベルコンプレッション
2022年12月30日 07:10撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 7:10
●シャベルコンプレッション
●傾斜が変わる場所で弱層テスト(ひたすら練習!)
S先生から「今季100回」との宿題
2022年12月30日 07:20撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/30 7:20
●傾斜が変わる場所で弱層テスト(ひたすら練習!)
S先生から「今季100回」との宿題
●帰りの渡渉
2022年12月30日 07:43撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 7:43
●帰りの渡渉
●林道を下山。下界は晴天あるある
2022年12月30日 09:25撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 9:25
●林道を下山。下界は晴天あるある

感想

当初黄蓮谷アイスの予定だったが、直前の降雪に埋まってしまった模様(残念)。
行先検討中、3日前に戸隠山行案が出て、ざっくり下調べし、
「トップでラッセルは出来なくても可」という約束で「行けそう」となる。

●山行前
無雪期に行っているし、「冬に行きたい」と話したことはあったが、
適期が他の山行集中シーズンの為、いつも候補から外れていた戸隠。
この時期は、ラッセル敗退の記録もある。
メンバー的に、P1尾根&(行けたら)P2尾根とする。

久しぶりの連泊荷物、ラッセル、登攀に加え、冬季初の山域。
この時期の雪質は? 雪の量は?
そもそも、自分、歩ける/登れるのか?!

2022/12/28(水)
●アプローチ
準備をしていたら、車で通った地元の方(渓流釣りでよく入るとのこと)が、
「吊り橋は老朽化していて落ちそうだから、真ん中を1人ずつ渡るよう」教えてくれた。
ありがとうございます!

林道終点まで、雪は膝下程度。わかん着用。
しばらく沢沿いを何度か渡渉しながら進み、緩傾斜を選んで尾根に上がる。
慎重さが必要な渡渉は2度(1028m付近、わかんのままでOK)。
所々、登山道を示す道標やピンクテープあり。

@天狗平
開けており、眼前に戸隠連峰、これから目指す西岳や本院が綺麗に見えた。
仏沢の雪はのっぺり白く、渡るのは困難に見えた。

●幕営
好天上等。気温は高く、わかんが雪団子となり、足が重い。
熊の遊び場まで上がる予定だったが、かなり手前の平らな樹林の中を幕営地とする。
サラサラなのに水分を多く含む雪の為、水作りは3人分=ゴミ袋大1個ですんだ。

●雪訓(気象)
16:00 気象通報(Eさんは初とのこと)を聞きながら、気象と天候判断について。


2022/12/29(火)
●幕営地〜熊の遊び場
am 2:30起床、4:00出発
標高が高くない為、気温が下がらなかったのかクラストは甘い。
小雪が舞い、夜中に積もったサラサラの雪は15cm程度。
うーん、この時間で、全く締まっていないとは。

Sさん→Eさんへ
弱層テスト(からの判断)、雪庇の説明、ナイフリッジの越え方、深雪の歩き方 等

●岩壁(鎖場)&雪壁
しばらく緩傾斜が続いた後、岩壁が現れ、夏道の鎖場と思われた。
ここで、わかん→アイゼン、Wアックスに変え、わかんとストックをデポ。
5m程雪壁をトラバースし、鎖場を上がると、西岳&本院が目の前に広がった。
壁には氷柱が下がり、チリ雪崩が頻繁に舞っている。

雪は思ったほどしまっておらず、斜度が上がれば慣れていないと厳しいだろう。
11:00前で、標高 1700m程度。雪は止まない。
「今日は12時までで行けるところまで」と決める。

最初の30m程の雪壁&岩の壁にて、先に上がったSさんから、
「yachimayu、ロープ出してリードして。出だしハイステップだから。」との声。
骨折後初のリードが、コレですか。。。
岩より前に、雪壁をEさんを越えて行くほうが難儀。
(左膝を打ち込んでステップを作れないので。)
雪壁から岩に乗り移る箇所は、
ハイステップというか・・・シュルンド&その先はハングした岩&凍土。
アックスを打ち込む場所を間違えなければ、(以前の自分なら)問題無い登攀。
しかしながら、確かにこの先は、メンバーを選ぶルートだなぁと思う。

Eさんを引き上げ、ここで12時となる。
先を偵察に行ったSさん曰く、「この先は岩場。雪が乗っていて払いながらの登攀になる」とのこと。
標高1750m。
今日はここまでとし、降りることとする。

●下降
灌木を選び、懸垂下降2回。その後は歩き&クライムダウンで降りる。
デポした鎖場は、上から懸垂下降で降りる。

●雪訓@下山時&幕営地周辺
弱層テストのおさらい。場所の違い、朝との違い等。

●行動予定の検討
夜、明日以降の予定を検討。
冬型は緩むが良くはならないことと、雪質が簡単ではないことから、今回は1日早く下山とする。


2022/12/30(水)
●下山
am 4:00起床、6:00出発。
出発前&道中、シャベルコンプレッションで弱層テストのおさらいをしながら。

朝は小雪が舞ったが、下ると時々青空が見えた。
しかしながら、振り返ると空は曇天、戸隠の山々は見えなかった(諦めがつく!)。

急斜面の下山に難儀し、2人に先に行ってもらう。
踏ん張れない&左足を残せないので、あきらめて数回は尻セードで降りる。
最後はのんびり林道歩きとなり、9:30に下山。


<感想>
おそらく例年より雪は少なく、状況次第ではラッキーだったのでは?と思う。
万全の状態で、トップで歩き、トップで登りたかった。

実は2度、自身のわかんを踏んで、前のめりに転んでしまった。
物理的に曲がらない膝を折り曲げた為、しばらく動けず、うずくまる。
しかしながら、その後は可動域がアップする・・・これこそ、荒療治。

・ロープ&共同装備含む連泊装備が背負えた。
・テント生活が一応問題なく出来た(3-4テンで広かったから)。
・トイレOK。
・わかんを履くのに難儀(膝が曲がらないので、締められない)
・膝を着けないので、ラッセル&テント生活に一部支障あり。

そして、何より落ちた体力&筋力は一朝一夕には戻らず、、、遅い。
スピードが戻らないことが致命的。
今季は、行く山を選ぶなぁ。
それでも、雪山に入れて、本当に嬉しかった。
こんな状態の自分をメンバーに加えてくれた2人に感謝しかない。
(私がこういう状況であることは織り込み済みの計画であった。)
本当に、ありがとうございました!

<装備>
・Wアックス(ノミック←失敗。クォークかX-LIGHTにすべきだった)
・ダート(モノポイント)
・テムレス
・わかん、Wストック
・残雪期ほどではないが湿雪の為、GOREソックスが必要だった。

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