戸隠西岳 P1尾根


- GPS
- 49:19
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 956m
- 下り
- 955m
コースタイム
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:17
- 山行
- 11:39
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 11:59
- 山行
- 3:23
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:23
天候 | 2022/12/28(水)晴れ 2022/12/29(木)曇り 時々小雪 2022/12/30(金)曇り 時々小雪、下界は晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※ 宝光社から鏡池までの道路は、冬季閉鎖中。 |
その他周辺情報 | ●お風呂&食事 戸隠神告げ温泉 湯行館(650円) https://kamitsuge.com/ |
写真
感想
当初黄蓮谷アイスの予定だったが、直前の降雪に埋まってしまった模様(残念)。
行先検討中、3日前に戸隠山行案が出て、ざっくり下調べし、
「トップでラッセルは出来なくても可」という約束で「行けそう」となる。
●山行前
無雪期に行っているし、「冬に行きたい」と話したことはあったが、
適期が他の山行集中シーズンの為、いつも候補から外れていた戸隠。
この時期は、ラッセル敗退の記録もある。
メンバー的に、P1尾根&(行けたら)P2尾根とする。
久しぶりの連泊荷物、ラッセル、登攀に加え、冬季初の山域。
この時期の雪質は? 雪の量は?
そもそも、自分、歩ける/登れるのか?!
2022/12/28(水)
●アプローチ
準備をしていたら、車で通った地元の方(渓流釣りでよく入るとのこと)が、
「吊り橋は老朽化していて落ちそうだから、真ん中を1人ずつ渡るよう」教えてくれた。
ありがとうございます!
林道終点まで、雪は膝下程度。わかん着用。
しばらく沢沿いを何度か渡渉しながら進み、緩傾斜を選んで尾根に上がる。
慎重さが必要な渡渉は2度(1028m付近、わかんのままでOK)。
所々、登山道を示す道標やピンクテープあり。
@天狗平
開けており、眼前に戸隠連峰、これから目指す西岳や本院が綺麗に見えた。
仏沢の雪はのっぺり白く、渡るのは困難に見えた。
●幕営
好天上等。気温は高く、わかんが雪団子となり、足が重い。
熊の遊び場まで上がる予定だったが、かなり手前の平らな樹林の中を幕営地とする。
サラサラなのに水分を多く含む雪の為、水作りは3人分=ゴミ袋大1個ですんだ。
●雪訓(気象)
16:00 気象通報(Eさんは初とのこと)を聞きながら、気象と天候判断について。
2022/12/29(火)
●幕営地〜熊の遊び場
am 2:30起床、4:00出発
標高が高くない為、気温が下がらなかったのかクラストは甘い。
小雪が舞い、夜中に積もったサラサラの雪は15cm程度。
うーん、この時間で、全く締まっていないとは。
Sさん→Eさんへ
弱層テスト(からの判断)、雪庇の説明、ナイフリッジの越え方、深雪の歩き方 等
●岩壁(鎖場)&雪壁
しばらく緩傾斜が続いた後、岩壁が現れ、夏道の鎖場と思われた。
ここで、わかん→アイゼン、Wアックスに変え、わかんとストックをデポ。
5m程雪壁をトラバースし、鎖場を上がると、西岳&本院が目の前に広がった。
壁には氷柱が下がり、チリ雪崩が頻繁に舞っている。
雪は思ったほどしまっておらず、斜度が上がれば慣れていないと厳しいだろう。
11:00前で、標高 1700m程度。雪は止まない。
「今日は12時までで行けるところまで」と決める。
最初の30m程の雪壁&岩の壁にて、先に上がったSさんから、
「yachimayu、ロープ出してリードして。出だしハイステップだから。」との声。
骨折後初のリードが、コレですか。。。
岩より前に、雪壁をEさんを越えて行くほうが難儀。
(左膝を打ち込んでステップを作れないので。)
雪壁から岩に乗り移る箇所は、
ハイステップというか・・・シュルンド&その先はハングした岩&凍土。
アックスを打ち込む場所を間違えなければ、(以前の自分なら)問題無い登攀。
しかしながら、確かにこの先は、メンバーを選ぶルートだなぁと思う。
Eさんを引き上げ、ここで12時となる。
先を偵察に行ったSさん曰く、「この先は岩場。雪が乗っていて払いながらの登攀になる」とのこと。
標高1750m。
今日はここまでとし、降りることとする。
●下降
灌木を選び、懸垂下降2回。その後は歩き&クライムダウンで降りる。
デポした鎖場は、上から懸垂下降で降りる。
●雪訓@下山時&幕営地周辺
弱層テストのおさらい。場所の違い、朝との違い等。
●行動予定の検討
夜、明日以降の予定を検討。
冬型は緩むが良くはならないことと、雪質が簡単ではないことから、今回は1日早く下山とする。
2022/12/30(水)
●下山
am 4:00起床、6:00出発。
出発前&道中、シャベルコンプレッションで弱層テストのおさらいをしながら。
朝は小雪が舞ったが、下ると時々青空が見えた。
しかしながら、振り返ると空は曇天、戸隠の山々は見えなかった(諦めがつく!)。
急斜面の下山に難儀し、2人に先に行ってもらう。
踏ん張れない&左足を残せないので、あきらめて数回は尻セードで降りる。
最後はのんびり林道歩きとなり、9:30に下山。
<感想>
おそらく例年より雪は少なく、状況次第ではラッキーだったのでは?と思う。
万全の状態で、トップで歩き、トップで登りたかった。
実は2度、自身のわかんを踏んで、前のめりに転んでしまった。
物理的に曲がらない膝を折り曲げた為、しばらく動けず、うずくまる。
しかしながら、その後は可動域がアップする・・・これこそ、荒療治。
・ロープ&共同装備含む連泊装備が背負えた。
・テント生活が一応問題なく出来た(3-4テンで広かったから)。
・トイレOK。
・わかんを履くのに難儀(膝が曲がらないので、締められない)
・膝を着けないので、ラッセル&テント生活に一部支障あり。
そして、何より落ちた体力&筋力は一朝一夕には戻らず、、、遅い。
スピードが戻らないことが致命的。
今季は、行く山を選ぶなぁ。
それでも、雪山に入れて、本当に嬉しかった。
こんな状態の自分をメンバーに加えてくれた2人に感謝しかない。
(私がこういう状況であることは織り込み済みの計画であった。)
本当に、ありがとうございました!
<装備>
・Wアックス(ノミック←失敗。クォークかX-LIGHTにすべきだった)
・ダート(モノポイント)
・テムレス
・わかん、Wストック
・残雪期ほどではないが湿雪の為、GOREソックスが必要だった。
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