鳳凰三山、年末、南御室小屋、観音岳まで
- GPS
- 08:44
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 1,839m
- 下り
- 1,831m
コースタイム
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 8:19
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2008年12月29、30日
29日に予定されていた大菩薩行きは、遠征組の疲れで中止になってしまった。
宙に浮いたような感じになってしまったので、どこかの山に登ることにするが、もともと年末年始のどこかで行こうと思っていた鳳凰山に行くことにして、急遽、大菩薩用に用意していた装備を1泊2日の装備に切り替えた。耐寒訓練の目的もあったが、結局、私の過ごした2日間は、比較的暖かい日となった。
今年は、既にその中心で最高峰である観音岳には、8回登っているが、今回登れば、今年だけで9回目の登頂となる。
それに登頂できれば、5月から連続8ヶ月間、観音岳に登頂したことになる。
さて、今は日の出も遅く、1日目は南御室小屋で泊まるので、少しゆっくり自宅を出る。
この時期は、もうかなりの雪だろうが、それも2000m以上であろうことは容易に想像できる。
7:00自宅発
大菩薩に行くつもりで、前日にパンを購入していたので、いつものコンビニは割愛して、芦安、南アルプス林道で夜叉神峠入り口を目指す。
この林道、夜叉神峠入り口から広河原、さらにその先、北沢峠までは、冬季閉鎖であるが、夜叉神峠入り口までは、冬季閉鎖がない。
芦安にも既に雪が降っているし、当然この林道にも雪が降ったであろうが、夜叉神峠入り口まで、今回は、何らの支障もなかった。
日陰のカーブには、塩化カルシウムがまかれているようではあるが、、、。
7:45には、夜叉神峠入り口着。
夜叉神峠入り口駐車場には、11月の平日より多い、20数台の車が停まっている。
さすが鳳凰山は全国区の日本百名山だけあり、下山時には、帯広、富山、福井、長崎などの遠方の車も目立った。
タクシーでここまで来る人もいるようで、私と違い、三山を縦走するのであろう。
8:03夜叉神峠入り口発
すぐにツアーの5名パーティーを追い抜き、それからも荷物の重い方々を追い抜いて行った。
この時期、勢い荷物も重くなるのであろう。
夜叉神峠への中間点くらいから、雪が出てきた。
アイゼンをつけるほどではない。
少し厚着をしていたせいか、汗が噴出す。
8:47夜叉神峠到着
先着が1名。
後から、1名。
良く、白峰三山が見える。
夜叉神峠には、それなりの雪だ。
白峰三山の他、悪沢岳も堪能して、先を急ぐ。
8:57夜叉神峠発
雪もあるが、まだまだ少ない。
ここから風が吹き上げるかと思ったが、今日は、微風だ。
寒くはない。
11月21日に登った時にも、雪は、夜叉神峠辺りからも現れていた。
高度を上げていくと、次第に登山道を覆うようになるが、アイゼンは不要だった。
10:00杖立峠
先着の夫婦。
アイゼンを装着していた。
後から、先ほど追い越した、もう1人到着。
その男性はアイゼン不要だろうと言っていた。
でもこの杖立峠、ここからしばらくは、高度もないので、それほど雪は着いていないが、雪が踏み固められたり、融けて又凍ったりして、意外に歩きにくいというか、ツルツルになっているところもある。
現に、ちょうど杖立峠に現れた下山者3名。
ずーと登り返しになっているが、最後のわずか5mくらいの登り返しのところ、つるつるで、アイゼンを装着していないため、脇にそれ、木を頼りに何とか、しようとしていた。
夫婦に倣い、私もアイゼン装着。
12本アイゼンだ。
10:15杖立峠発
樹林の中を行く。
さて、下山者に頻繁に会うようになった。
アイゼン装着者、未装着者半々だ。
この辺りは、アイゼンをつけていたほうが安心だろう。
登りはともかく、下りはアイゼンがつるっとすべるのを回避してくれる。
こんな樹林を抜けると、アイゼンが不要と思われるようになる。
雪もかなりの量になり、かなり人も踏んでいるようだが、凍結するほどにはなっていない。
雪に自転車のタイヤの跡が、、。
夜叉神峠に着く前から、タイヤの跡が雪に残っているのがわかっていた。
はじめは、夜叉神峠の小屋関係かと思ったが、その跡も続いている。
何???
アイゼンについては、下山者に聞いても「後は、南御室小屋までアイゼンなしでも大丈夫」の言葉に沿って、途中でアイゼンを外した。
そのほうが行動も早くなる。
焼け跡辺りからも白峰三山がいい感じだが、ちょっとその上空に黒い雲が、、。
そう言えば、前回は、この辺りでも白峰三山は、見えず、荒れ模様であった。
しばらくして、先の辻山を見て、樹林帯に入れば、苺平は近い。
もう雪がびっしり登山道を覆う。
11:27苺平
おー、自転車を押す登山者だ。
聞いてみると三山を縦走して御座石温泉に下るという。
大丈夫なのだろうか?
この男性は、薬師岳小屋に宿泊した。
11:35苺平発
もう登山道は、真っ白。
でもトレースもしっかりしていて、問題なく、アイゼンなくても進める。
もちろん、登山者、下山者共に、アイゼンを装着している人も多い。
ここまで来ると小屋まで一息なので、気が楽になる。
12:05南御室小屋着
すごい雪の量だ。
テントも幾つか設営されている。
重い荷物は降ろし、少しお話してから、本日中に観音岳を目指すことにする。
12:37南御室小屋発
ここからもアイゼンを装着せずに登った。
なんか足取りが重い。
でも頑張る。
樹林帯の樹林越しに白峰三山のほうは雲がかかってきた。
稜線に出て、白峰三山が見えないほどつらいことはない。
しばらくして、砂払岳。
かろうじて、雲は白峰三山の上空で留まっている。
砂払岳から少し岩のところがあるが、雪が吹き飛ばされ、上手い具合に危険もなく下りられる。
前回は、すごい強風だった辺りだ。
かなりの人がピッケルを使っている。
それにしても、それほど寒くない。
しばらく前は、恐ろしいくらい寒かったらしい。
薬師岳小屋は吹き溜まりで、かなりの雪が覆っている。
知り合いの小屋番さんが必死の雪かきだ。
13:45薬師岳
白峰三山はかろうじて見えている。
ただ、北アルプス、八ヶ岳、頸城山塊、関東の山々が雪を戴き、よく見える。
こんなに見えたことはなかったのでは??
それとも雪を戴いて、よく判別できるのか?
14:00薬師岳発
稜線では、雪のあるところ、ないところがはっきり。
軽装のたくさんの登山者。
南御室小屋にテントを張っているらしい。
振り返ると富士山に笠雲だ。
盆地も含め周囲に目を奪われながら、観音岳へ。
14:30観音岳
寒い
稜線では、風が強くなっており、観音岳に到着してから、上着を着込んだ。
そう言えば、女性では、目だし帽をかぶっている人が多かった。
それにしても北アルプスがよく見える。
双眼鏡で、またもや鹿島槍ヶ岳の姿を捉えた。
この山、本当にきれいな山だ。
五竜岳も見える。
そう言えば、今年登ったな、、、。
観音岳は、今年だけで9回目の登頂成功。
地蔵岳は今回も割愛。
地蔵岳に登るのは、今年3回も登ったこのルートが良い。
14:40 観音岳発
さて、薬師岳に戻る。
白峰三山がいまひとつだが、、、、。
15:02薬師岳
15:05薬師岳発
15:12薬師岳小屋
少し話をする。
26日あたりは、強風で寒く、大変だったらしい。
今日は、本当に穏やかな日だ。
15:42薬師岳小屋発
だいぶ遅くなったが、南御室小屋へ「帰る」。
16:22南御室小屋着。
今日は1泊。
小屋の話しでも26日は、布団に吐いた息が凍り、残った酒が凍り、あらゆるものが凍てついていたようだ。
だから、今日は、本当に穏やかなのだ。
今日は、お客さんが7名。
でもテントの人も多い。
夜半から、私曰く「ものすごい」風が吹いたが、小屋では、「序の口」程度の風らしい。
それにしてもありがたいものだ、こんな強風を避けることができるのだから、、、。
外に出てみると満天のお星様だ。。
12月30日
今日は、下山のみ。
少し小屋の朝食のお手伝いをしたり、おしゃべりしたり。
なぜかというと、強風で再び稜線にいくのは、諦め、下山することにするが、気温が高いが、強風で、かなり寒く感じる。
だから、少し引き延ばした。
やっと、、、
小屋には早くも宿泊者も到着している。
13:00南御室小屋発
これ以上長くいると、日が暮れてしまう。
下山時もアイゼンをつけずに出発した。
いつも思うが、南御室小屋から苺平までの登り返しがきつい。
それでもひたすら耐えるしかない。
そうするとこんな発見も。
小屋の人には、言われていたが、これまでは見つけることができなかった。
13:22苺平
13:27苺平発
順調に下りながら、登山者に出会う。
今日もそれほど多くはないが、やはり登ってくる。
みな荷物が大きい。
焼け跡から白峰三山も富士山もよく見える。
しばらくして、樹林帯に入るとつるつるのところが出てきた。
やはり、下りはちょっと怖い。
少しでも雪が覆っていれば良いが、下るに従い、雪も少なくなるので、氷が目立ってくる。
たまらずアイゼンを装着。
結局、杖立峠までアイゼンを装着。
14:17杖立峠
14:23杖立峠発
ここからしばらくもつるつるの箇所があるが、何とか通過。
15:02夜叉神峠
6名くらいのパーティー。
今日は、ここでテントを張るようだ、、、。
15:10夜叉神峠発
夜叉神峠周辺もだいぶ踏み固められ、昨日より滑りやすくなっていた。
今後ますます滑りやすくなるのでは???
15:37夜叉神峠入り口着
年末年始、かなりの人が入るものだ。
そのため、雪の少ないところは、むしろ踏み固められ、下山時には、だいぶ様相が異なっていたところもあった。
特に杖立峠周辺、夜叉神峠周辺は、油断すると危ない。
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