武尊山 川場野営場ピストン
- GPS
- 07:55
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,258m
- 下り
- 1,257m
コースタイム
天候 | 晴れ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年11月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場にはトイレ有。少々ボロですが駐車場内に非難小屋があります。 登山ポスト(ボックス内のノートに記入)は駐車場から200mくらいのところにあります。 川場村内の道の駅で山バッヂ売っていました。広大でキレイな道の駅でした。 川場剣ヶ峰は鞍部から北峰に直登できますが、かなり垂直なクサリ場です。 下り(北面)は岩稜が凍って滑るため、少々ヒヤヒヤの下降となりました。 |
写真
感想
山好きの方や上州でスキーをする方なら読めますが、武尊山と書いて「ほたかやま」と読みます。
どうやったらこう読めるの? 山名だけ聞くとすぐあの「穂高」と間違えられるし、字で説明しようにも、この読みの由来が解らないので邪魔くさいし、ちょっと不遇な武尊山。でも関越高速からはが大きくて奥深い山塊で、ずっと気になっていた武尊山。
四囲の麓がスキー場にしている山なので、本格降雪前じゃないと登れないので、文化の日の降雪具合が気になりましたが、11月連休に谷川岳方面に行こうかと考えている下見的な意味合いも兼ねて11月7日土曜日に日帰りで登ってきました。
大きな山塊だけあって、登山コースもいろいろあります。
一番人気コースは山の北西・武尊神社から入って武尊山から剣ヶ峰山を回る周回コース。短時間で山頂まで登れて周回出きる点が魅力ですが、北西斜面は着雪・凍結の可能性が一番大きいのでパス。
他には山の東・武尊牧場(東俣駐車場)からゆるやかな稜線で登るコースや、オグナほたかスキー場から前武尊を経由して登るコース、山の南・川場スキー場手前から高手新道を延々登るコース等々。
そんな中から選択したコースが、山の南・川場野営場から前武尊を経由するコース。
まず南斜面が多そうなので着雪の可能性が低い、場合によってはクサリ場が多い不動岳コースを登りに使えば単純ピストンではないコースにも出来そう。
沼田ICで高速を降り、奥利根ゆけむり街道を北上し、川場野営場への砂利道を1.5kmほどで目的地の川場野営場駐車場に7時半到着。外気温は5度、さすが早朝は寒い。広い駐車場に先着していた車はわずか2台。もう登山シーズン終了間近なんですね。
7:55 川場野営場駐車場スタート
歩き出して200mほど、登山ポストに備え付けの登山ノートに計画を記入し、樹林帯の落ち葉フカフカの歩きやすくゆるい登りコースを快調に進みます。
8:15 不動岳コース分岐
ここで右折して天狗尾根に直登するか、左折して沢を横切って川場尾根に直登するか?
川場尾根を直登して不動岳のクサリ場を行く修験者コースは充分魅力的なんですが、寒いし人もいないし、出発が遅いぶん山頂までいけなくなる可能性もありそうなので、今回天狗尾根稜線に出て途中からOGUNAほたかスキー場からのコースと合流して前武尊へ向かうコースを選択。
ここからは樹林帯の急登。道自体は歩かれているので明瞭ですが、粘土質なのでこれは登りよりも下りで疲れそう。まだ登りはじめなので元気に標高を稼いでいきます。
9:07 OGUNAほたかスキー場分岐
分岐から少し登ったところで右側に視界がパッと開け、目の前に拡がるスキー場と、その遥か先には皇海山。
ここで休憩していると、途中で追い抜いた外人さんが登ってきて、しばし休憩しながら談笑。日本語が堪能な単独行の外人さんはアメリカ・カリフォルニア州出身で群馬・昭和村で英語教師をしているとのことで、群馬の山情報を色々交換しました。
ここから見上げればすぐのところに前武尊が見えましたが、この最後の登りも意外とタフで時間がかかりました(地図のコースタイムがこの区間だけ異常に短すぎるので焦りました)。
9:57 前武尊山頂 2039.7m
山頂には屋根つきの日本武尊像。目の前は皇海山から赤城山の稜線が拡がりますが、それ以外の方向は樹林で展望が開けていません。
ここでランチ支度を始めた外人単独行さんと別れ、武尊までの稜線歩きスタートなんですが、いきなり雪だらけの道に変わり、その先には妙な形の峰がニョッキリ。
まるで合掌造りの屋根ソックリの峰は川場剣ヶ峰という。こんな形の山がよくもまあ出来上がったもんだと、自然の造詣の妙に関心しつつ、燧ケ岳・至仏山を眺めながらその脇を巻くと、岩峰群の鞍部という箇所に到着。
左には立入禁止ロープの先にニョッキリ聳える岩塔、どうやら巻いてきた川場剣ヶ峰南峰のようです。そして右にも左ほどの高さではないが同様にそそり立つ岩壁。標識を見ると初心者禁止の川場剣ヶ峰北峰直登コース。巻き道もあったんですが、不動岳コースをパスしたこともあり、ちょっぴりスリルある箇所も行っておきたいなと直登を選択。
10:28 川場剣ヶ峰北峰
山頂からは西に並行する川場スキー場から剣ヶ峰山、そして武尊山へと続く尾根、その向こうには谷川連峰もよく見えます。こちら側の尾根も家ノ串山、中ノ岳、そして武尊山と稜線上には3つのピーク(というよりはズングリな瘤)が良く見渡せます。
10:59 家ノ串山 2103m
先行していた名古屋からの熟年3人組と、ここでしばし談笑。
百名山制覇を目指して登りにきたとのことで、西日本の山のことをいろいろ教えてもらいました(でもわざわざ九州とか四国まで行く気は今のところ無いなあ)。
この先もコース上は雪が多いようなので、ここでスパッツ装着。
11:32 武尊牧場コース分岐
この分岐から先、コースは中ノ岳を巻いて小さな池のある窪地を抜けて山腹の笹原のなかを進みます。視界が開けて、目標の武尊山頂や剣ヶ峰山側の稜線も見渡せる気持ち良いコースでした。
山頂への最後の登りを経て、山頂手前にあった日本武尊像の脇を抜けて、
11:55 武尊山(沖武尊)山頂 2158.3m
山頂からは360度の大展望。
谷川連峰、巻機山、越後三山、平ヶ岳、至仏山、燧ケ岳、日光白根山、そして登ってきた川場剣ヶ峰から続く稜線、もう一方の剣ヶ峰山から続く稜線、快晴の青い空の下、眺望もサイコーです。
快晴無風の山頂では、ちょうどお昼ということもあって、かなりの人がランチ。
私も持ってきた鍋焼きうどんをストーブで作りながら、アルコールタイム。意外とタフで時間のかかるコースでした。
のんびり山頂で周りの人と談笑しながら過ごし、
12:50 下山開始
この時期、日が暮れるのも早いので、とっとと下山開始です。
と言っても、前武尊までは稜線を登ったり下ったりの道のり。
家ノ串山を越えて、あの独特な形の川場剣ヶ峰(北側から稜線から見ると合掌造りではなくて3つの瘤)を今度は巻き道で通過
14:25 前武尊
ここからの下りは樹林帯の下、粘土質の滑りやすい下りに気をつけながら、意外とタフな下りでドンドン標高を下げていきます。
15:37 不動岳コース分岐
ここから駐車場までは、ゆるい下り。一気の下りで少々膝に痛みが出ましたが、もう負荷のかかる下りはありません。枯葉でフカフカの道を快調に下ります。
駐車場手前の登山ポストで下山記録を記し、
15:50 川場野営場駐車場に無事帰着。
お疲れ様でした。登山ポスト横にあった標識によると、このコースは
・距離(片道)5.5km
・高低差 950m
・コースタイム 登り4時間30分 下り3時間40分
・往復の消費エネルギー 2940kcal
日帰り山行としては、まあまあ歩き応えのあるコースでした。
とにかく快晴無風だったので、気持ちよい稜線歩きが出来ました。
今度は別のルートから登ってみたいですねえ。
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