秋色の相州大山 日向薬師〜大山〜高取山〜鶴巻温泉駅
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,445m
- 下り
- 1,558m
コースタイム
- 山行
- 7:01
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 8:50
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路……小田急鶴巻温泉駅から乗車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
とくに危険なところはありませんが、強いて言えば高取山から鶴巻温泉方面に下る際、ヘタレな人間にとっては少々コワかったです。まずザレ気味の急勾配(しかも両脇はスパッと切れた崖)が現れ、さらに木の根だらけの急勾配となり、その後鞍部まで足場の狭いトラバースとなり、かなりヒヤヒヤします。落ち着いて通過すれば問題ありません。 ヒルには食われませんでした。しかし大山を含む東丹沢はヒル・エリアと化しているのが実情ですので、冬期を除いて雨中・雨後の登山道が湿っているときには対策をとるのがベターでしょう。日向薬師から九十九折りに入るところには塩がドカッと置いてありました。 |
写真
感想
御嶽山噴火で被害に遭われた方々に心よりお悔やみ・お見舞い申し上げます。
この国で登山をする人間にとって、今回の出来事は決して他人事ではないでしょう。余りにも美しく、しかし時に牙を剥くこの大自然と共存するためには、非日常の世界を求めて山に分け入る側にもそれなりの覚悟や準備が求められているということなのだろうと思います。
さて、最近稀に見る好天が続いた先週末は仕事でつぶれてしまったのですが、そろそろ南関東近辺の山にも秋の気配が濃くなり始め、しかも例年よりも1週間以上紅葉のペースが速いのをヤマレコで知るにつけ、そろそろまた何処かに登りたいぞ……という気分が沸々と。そこで、休みが巡って来た土曜日と「朝晩曇り・日中晴れ」という予報が重なったのを良いことに、近場の大山で長めなコースを歩き、次第に秋が深まり行く風情を楽しんでみることにしました。否、出来ればもっと標高が高いところに行った方が、紅葉も進んで好展望なのかも知れませんが、「台風が次第に接近する中で北東からの風の吹き込みあり」という予報では、余りスッキリと晴れないだろうと思われるわけで、結局「近場で、展望がなくてもそれなりに秋の風情を楽しめそうなルート」を選んだ次第です。
ただ、単純に大山に行くだけなら、大山ケーブルやヤビツから登り始めて、大山ケーブル・日向薬師・蓑毛&ヤビツに下山するというのが常というものです。そこを敢えて、日向薬師in、延々と長い稜線を下って鶴巻温泉outという長大でハードなコースとしたのは、概ね以下の理由によります。
*日向薬師ルートは下山路として使われる傾向がある一方、入山路としては余り使われないため、朝から午前中にかけては人も少なくのんびり出来る。
*10月に入り丹沢オンシーズンということで、下社やヤビツからのメインルートは土日ともなれば間違いなく人がメッチャ多い状態に(これはまさにその通りでした。朝から伊勢原駅の大山ケーブル行バス停には長蛇の列)。
*神奈川県内に住んでいれば気になる、大山南側の長い稜線を、いつか歩いてみたかった。
*ヤマレコを始めて、マップ上の赤線が増えて来ると……大楠山(出来れば城ヶ島)から雲取山まで赤線でつなごうという遠大な(?)自己満足計画が浮上 (^^;)。複数の登山地図や道路地図を参照した結果、大山〜鶴巻温泉間をそのルートの一部分として位置づけることに。
というわけで、天気と曜日と紅葉の進み具合と個人的思惑 (笑) を最大公約数的に掛け合わせた今回の山行、まさに思い描いた通りのものとなりました。
天気は予想よりも悪く、最初はまぁまぁ見通せた展望は、次第にモヤっぽさが増して、山頂に着く頃にはダメダメ……。まぁ仕方ないでしょう。大山は今年の5月に大展望を楽しんだばかりですし、近場ですのでまた来れば良いかな、ということで……。また、早朝自宅を出た瞬間から空気がモワッとしていたことからして、「10月なのにまだこの蒸し暑さかよ……」という感じで、結局山行中に4.5リットルほど水分を消費しました。嗚呼……もっと爽やかなら水分も軽くて済むのですが。
いっぽう、カメヲタなもので楽しみにしていた写真撮影は、遠景撮影こそロクなものではありませんが、目の前の紅葉や草花の撮影はなかなか楽しかったです♪ とくに、浅間山〜不動越のあいだの植林の林床を埋め尽くすマルバフジバカマの大群落は、ガイドブックにも載っていない完全ノーマークであっただけに、ただただ「スゲー!!」の連発でした (笑)。
こんな感じで歩ききった今回の山行、相州にも訪れた秋の風情をそれなりに満喫するという点では大成功でしたが、やっぱりスカッと晴れて欲しいというのはありますね……。
以上、ご覧頂き誠にありがとうございました。m(_ _)m
また、大山山頂の三ノ塔を望む側にてコーヒーを飲んでいた際、千葉からお越しの方にはどうもお世話になりました(ここをご覧になっているかどうかは分かりませんが)。
【お詫び】当初、植林の林床を埋め尽くす白い花の大群落を「オトコエシ」としておりましたが、改めていろいろ調べたところ、北米原産の帰化植物であるマルバフジバカマであると判明しました。ここに訂正いたします。いやはや、山野草の名前をちゃんと覚えなければイカンなぁ……と反省。
なお、このマルバフジバカマ、特定外来生物には指定されていないようですが(5月に派手に咲きまくるオオキンケイギクのように指定されると要駆除対象&頒布は刑罰対象)、国立環境研究所の侵入生物データベースにはしっかり登録されるほど生命力が非常に強く、今後在来種と激しく競合する可能性もあるため、増えすぎるのは何だかなぁということのようです……。群落を作るとすごく不可思議でキレイな光景だけに勿体ない……。
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