丹沢�� 大山で遭難者の介添え下山 (日向薬師→大山山頂→阿夫利神社下社)
RX-0
体力度について
- GPS
- 05:49
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,180m
- 下り
- 1,020m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 5:49
| 天候 | 朝はモヤっと、昼は快晴！ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
大山周辺は苦行…。 ▼日向薬師BS〜雷峠〜見晴台 日向薬師BSから学習センターのある登山口までは車道歩き。 梅ヶ尾橋を渡ると16%の坂が待っていて、ひと汗かかされる。 登山口から雷峠までは九十九曲がりの名に相応しい、細かいつづら折れを登る。 一度、林道を挟んでひたすらジグザグジグザグ歩くと雷峠へ。 昼前に登り始めたので泥濘を覚悟していたけれど、特になし。 雷峠から見晴台までは快適な尾根歩き。 見晴台直下だけ、やや登らされるけれども特に難しいところは無い ▼見晴台〜大山山頂〜阿夫利神社下社 見晴台からは二重滝からの道と合わさってグッと人が増える。 標高850m過ぎくらいからは道が狭かったり、 岩が増えたり階段祭りだったりと不動尻分岐までは結構キツい。 不動じりからの道と合わさった後、ひと登りで大山山頂に至る。 大山山頂からは本坂経由で下山。 細かい浮石や段差の大きい石段(？)なども多く、脚に負担のかかる道で、 初心者向けのワリに初心者殺しな道を降りてゆくと、 最後に急で幅が狭く不安定な階段が待っている試練の道です(´•ω•`) ★本日のおトイレ情報★ 日向薬師BS：水洗、紙完備。ガワは薄汚れてるけどリフォームして中は綺麗 大山山頂 ：冬季閉鎖 阿夫利神社下社：未利用、詳細不明。立地的に水洗＆紙完備じゃないかな。 |
写真
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(何を思ってここにベンチを設置したのか小一時間問い詰めたい)
GOOD DESIN賞を受賞したみたいですね
最終ケーブルで降りてきたからバス無いと思ってたけど20時台までアリ。
助かりました。
装備
| 個人装備 |
グローブ
防寒着
雨具
ネックウォーマー
靴
ザック
チェーンスパイク
昼ご飯
行動食
飲料
水筒（保温性）
地図（地形図）
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
手ぬぐい
エスケープビビィ
|
|---|---|
| 備考 | なまえ：RX-0 レベル：190 そうび： E:ウールニット ビルキャップ (mont-bell) E:ドライレイヤー (finetrack) E:綿であったかインナー(無印良品) E:Tricolored Melange L/S 長袖Tシャツ (旧phenix) E:吸汗速乾ストレッチテーパードパンツ (無印良品) E:トレールタイツ Women's(mont-bell) E:メリノウール トレッキングソックス Women's (mont-bell) 無印パンツはペラペラなものの、トレールタイツで寒さ知らず |
感想
9年ぶり2回目の大山山行は遭難者を介添えしながら下山するという、
思いもよらない事態になりました。
山岳遭難事故の中では軽度な分類になると思いますが、
いざ自分が通報者として関わって初めて気づいたこともあったので、
些細ではありますが情報共有も兼ねて公開しておこうと思います。
- - -
▼事故発生時の状況
発生時刻：15:45ごろ (通報時の時間から推測)
発生場所：丹沢・大山登山道上 (本坂の十三〜十二丁目の間)
事故内容：転倒による左上腕部骨折(疑い)
遭難者 ：60代男性 (他・同行者1名。ほぼ観光客な装備)
＊
足元を見ながら下山していたところ『ウワーーーッ！』という男性の声。
前を見ると、ちょうど遭難者が転倒して地面に打ちつけられるところで、
『ポキっといった』という声が聞こえたので急いで確認に行くと、
転倒した際についた左腕を骨折したご様子。
一応、腕以外は大丈夫そうであるものの下社まではまだ少しあること、
また左腕が折れてる可能性が高く、下山しても結局救急を呼ぶ必要があるので、
ご本人の希望とご了承を得、この場で救助を要請しました。
幸い電波の入りはよく、すぐに119番に繋がり状況を話すと、
『今は秦野署に繋がっているが、大山は伊勢原署管轄』とのことで、
一旦通話のまま伊勢原署に転送→状況説明ののち救助を待つことになりました。
この間、合流して細かく様子を確認してくださった別の女性登山者がいらして、
捻挫など足に怪我が無いことが分かったので下社まで行くことに。
先頭から女性登山者→遭難者→同行者→私という順で隊列を組み、
ゆっくりとしたペースで九丁目まで来たところで、女性登山者は先約のために離脱。
私が先頭を代わって何とか下社まで来ることが出来ました。
下社で救助隊と合流し、最終ケーブルまでの間に簡単な聴取を受けたあと、
中間駅まで車で上がって来てる＆同行不要とのことだったので、
私はここで分かれて、介添え下山行の終了となりました。
＊
▼事故の要因(の推察)
事故直後と九丁目で剥がれかかったソールの応急処置をする際、
当日の様子を色々伺うことが出来たのですが、
聞いた感じだと以下が要因となって転倒に繋がったのかなと感じました。
・水分・塩分補給がしっかり出来ていなかった
・装備不良による無意識なカバーで右足に負荷がかかっていた
・それにより歩きに集中出来なかった
事故が起きた段階で既に右足のソールがパカついていたのですが、
この時は良い固定具がなく、ひとまず未処置のまま下山を開始。
たまたま九丁目のあたりで私がソールの様子を伺ったところ、
同行者の方がゲイターのループを使って固定することを思いつき、
立位のまま身につけようとしたところ、盛大に攣ってしまいました。
その時に登ってくる時に結構汗をかかれたものの、
しっかりとした補給はしなかった旨を話されていました。
またソールも事故前の段階で結構気になるレベルだったようで、
パカつきを抑えるため右足の踏ん張りが無意識に強かったのでは？ってのと、
歩いている途中で右ふくらはぎに違和感があったそうなので、
補給不足と装備不良による注意力の散漫が、
堪えきれず転倒に至ったのかなぁと思いました。
▼こうすれば良かったと思ったこと
挙げればキリが無いので特に強く感じたことを2つ。
(1)ツェルトは絶対に要る
普段は自分用だからとエスケープビビィを持っており、
この時も同様に装備の1つとして持っていたのですが、
時間がかかるかもしれないと救助要請前に取り出そうとしたところで、
ビビィでは収容人数が足りないとハッとしました。
遭難者＆同行者さんは足元こそハイキングシューズを履いているものの、
衣類は完全に下界用、時間的にも気温が下がる一方だったので、
このまま下山が出来なければ被害が拡大すると冷や汗。
自分だけでなく他の誰かに使うこともあるのだ、と気づきました。
(前にどっかで言ったような気もしますが強く実感)
さっそく今度の週末に買います。
(2)ヤマレコアプリの使い方をもっと知っておかなければならない
通報中に現在地を訊かれた際、『本坂にいるか？』と通称で訊かれたものの、
あまり来てない山域なので登山道の名称については明るくなく、
質問に上手く答えられませんでした。
ヤマレコアプリに座標があるかと思って探したのですが、
画面上部の黒いタブの部分に見当たらず取り急ぎ、
山と高原地図を広げて記載されている『表参道』を伝えたところ、
逆に表参道が伝わらずじまいでした(指している範囲が広い？)。
幸い大山には丁目石があるので、その後のやり取りで何とかなったものの、
せっかくヤマレコアプリ使ってるのに歯痒かったし、
現在位置の座標を出してないワケがない！と思って帰る道すがらググると、
やっぱりちゃーーーんとありました！さすが我らのヤマレコ。
https://www.yamareco.com/modules/plzXoo/index.php?action=detail&qid=6593
そしていかに漫然とアプリを見ているのだ、と自分に愕然。
良いツールを持ってても使えてなければ何にもならないので、
ヤマレコエバンジェリストを名乗れるくらい、しっかり研究します。
▼ここは良かったと思ったこと
(a)陽が落ち切る前に下社に辿りつけた
これは本当に良かったと思います。
不幸中の幸いで頭も打っておらず、足の捻挫もなかったので、
下山可能の判断が下せて途中まで降りてくることが出来ました。
この判断をしてくれたのは途中まで同行してくださった女性登山者。
私は救助隊の指示でその場で待機しようとしていましたが、
彼女のご判断がなければ日没後の下山となっていたと思います。
待機が全てではないのだと勉強させていただきました。
(b)遭難者が『滑らんぞー』を持っていた
遭難者の方、実は以前軽い登山をしていたことがあったそうです。
(もうだいぶご無沙汰とのこと)
その経験が活き、『時季的に上は凍結箇所があるだろう』と、
滑らんぞーを持参なさっていました。
足を攣って休んでいる際に、ゲイター以外の固定具…とザックを開けたところ、
存在をスッカリ忘れていたチェーンスパイクが出、コレだ！と閃き、
足のサイズを伺って『履けるかも』と取り出したら、
『それなら持っていますよ』と滑らんぞーが出てきたのでした。
これならソールをしっかりホールドするので、
ダクトテープや結束バンドより良さそうな感じだったので、
冬の間はこちらで応急処置するのが良さそうです。
(テープや結束バンドネタは頻出だけど滑らんぞー系は見ないのでぜひ共有！)
- - -
下山後、しばらくしてお礼の連絡をいただきました。
搬送先の病院に整形外科の当直医が不在で応急処置しか出来なかったとのこと。
今日の段階だと既に通院なさっているかと思いますが、
1日も早い快復を願っております。
そして最後にひと言いいたい。
救助隊と合流後、付き添っていた当事者として軽い聴取を受けたのですが、
連絡先を訊かれ『何かあった時に電話するかもしれません』と。
警察の方で後々訊きたいことも出てくるだろう、と思ってOKしましたが、
まさか当事者からのお礼の電話でビックリ。
伊勢原署は個人情報保護の観点が遭難しているんじゃないでしょうかネ。
気になってたし良い方達でしたので不問に付しますが、
さすが天下の神奈川県警()だと思いました。
私は絶対に特定されてしまう苗字と名前なので止めてよね！！！
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山の装備というと自分の為のものを準備しがちですが、こういった時に困ることがありますよね。
詳細な情報の共有、大変勉強になります。
最後までお疲れ様でした。
初めまして、おはようございます。
ご来訪くださりありがとうございました。
そうですね。基本は何かあった時に自分を助けるために持つものですが、
もうちょっと幅広な視野を持った方が良いなぁと感じました。
この記録が少しでもご参考となれば嬉しいです( ˘ω˘ )
やっぱり転倒はリスク大ですね。
私は特に左が弱いので、いつかはやってしまうんじゃないかと考えています。
いまのザックも体格的には良いのですが、あと5L、大きければよかったなぁと。
非常用の物品を入れると20Lでは厳しいです。
こんばんは、ご来訪くださりありがとうございます。
足は転倒せずとも捻挫で歩けなくなることもありますから、歩行技術を上げたいところですね。
私も左が弱く捻挫グセがあり、油断してるとグネってます。
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