浜街道・絹の道1（八王子~多摩境）

2023年02月05日(日) [日帰り]

• GPS: 04:25
• 距離: 13.0km
• 登り: 246m
• 下り: 230m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:10
• 休憩: 2:11
• 合計: 5:21

距離 13.0km 登り 261m 下り 234m

10:39 スタート地点
11:08 11:19 本立寺
11:53 12:07 片倉城跡公園
11:11 12:39 片倉駅
13:16 13:17 鑓水峠
13:21 13:23 大塚山
13:39 絹の道入口
13:40 13:52 絹の道資料館
14:04 永泉寺入口バス停
14:42 14:45 田端遺跡
15:04 多摩境駅

アクセス

利用交通機関：

電車

【スタート】　JR　八王子駅
【ゴール】　　京王相模原線　多摩境駅

コース状況／危険箇所等

シルク博物館（平成14年3月）作成の講演記録「横浜開港と横浜への絹の道」を参考とし、そのルートを歩いています

その他周辺情報

【絹の道資料館】入場無料
開館時間　9:00から17:00（11〜2月は16:30）
休館日　　毎週月曜日および12/29から１/３
　　　　　（月曜日が祝日の場合は開館、翌平日が振替休館）

写真

2/5 10:40

JR八王子駅北口を出発

2/5 10:46

江戸時代に縞市（織物市）が開かれていたという横山宿を進む

2/5 10:53

八日町交差点を左折して16号線に。横浜から40Km地点

2/5 10:58

16号線を南下し、JR相模街道踏切を渡る

2/5 11:04

寺町歩道橋を右折して法蓮寺へ

2/5 11:05

法蓮寺には千人同心組頭で医師でもあった並木以寧の墓がある

2/5 11:08

お隣、街道寄りには本立寺

2/5 11:08

北門裏手で、建武三年(1336)の阿弥陀三尊種子板碑を見ることができる

2/5 11:19

ここには、千人同心の千人頭で蝦夷地の開拓にも従事した原胤敦の墓もある

2/5 11:28

一旦街道に戻り、観音寺へ。この山門は千人頭中村左京の屋敷門を移設したものとか

2/5 11:38

黄金橋を渡り、左に入る道が旧街道

2/5 11:40

左の高いコンクリート塀は八王子医療刑務所

2/5 11:51

16号線に戻り、京王高尾線の高架をくぐり、住吉橋を渡る

2/5 11:55

住吉神社参道入口を右に入ると片倉城跡公園。鳥居の横は彫刻広場

2/5 11:58

階段を上がると住吉神社。応安五年(1372)に城の鎮守として摂津国の住吉神社を勧請したものとか

2/5 12:04

境内は城跡で二の丸・本丸は芝生の広場となっていて、空堀跡も残っている

2/5 12:41

JR横浜線片倉駅で昼食をすませ、釜貫橋を渡って旧街道へ

2/5 12:44

慈眼寺入口の交差点北側には水神様

2/5 12:46

参道を歩いて、室町時代の文安ニ年(1445)創建と云われる慈眼寺へ

2/5 12:47

赤い山門の両脇には立派な仁王像。2階は鐘楼になっているとか

2/5 12:47

本堂は昭和43年新築、令和3年に改修された新しいものでした

2/5 12:51

旧街道に戻り、坂を少し上がる白山神社。バス停もあります

2/5 13:01

住宅地の中、長い坂をだらだらと上り、片倉台郵便局前を直進

2/5 13:10

突当りを左折して八王子バイパスを渡り、すぐに住宅地沿いの道を右に入る

2/5 13:13

住宅地沿いに数分歩き、左手の階段を上がります

2/5 13:16

階段の上には絹の道を示す道標

2/5 13:16

ここからは八王子方面のすばらしい眺望が楽しめます

2/5 13:17

古道を思わす道を進むと

2/5 13:18

大塚山公園入口に「絹の道碑」が立っています

2/5 13:19

階段右には道了堂建設のいきさつを記した「築礎碑」。明治13年の八王子駅糸商によるもの

2/5 13:20

公園内には石灯籠や石塔・石仏が残されている

2/5 13:21

鑓水商人によって明治7年（1874）に創建された道了堂も今は礎石を残すのみ

2/5 13:21

道了堂跡の奥には大塚山の二等三角点もある

2/5 13:25

大塚公園より真っ直ぐに延びる道が、文化庁の「歴史の道百選」に選定された「絹の道」

2/5 13:31

昔の街道風情を感じることができる

2/5 13:36

坂を下り、車道との合流点が「絹の道入口」

2/5 13:39

ここには庚申塔や秋葉大権現石塔・供養塔などが立っていた

2/5 13:53

少し下ると「絹の道資料館」。生糸商人、八木下要右衛門の屋敷跡で絹の道や養蚕・製糸に関する資料がみられる

2/5 13:54

資料館先の左カーブあたりが「一里塚跡」というが、それを示すものはなかった

2/5 13:58

坂を下ると大栗川に架かる御殿橋。橋の北側には絹の道の文字が

2/5 13:59

橋の南側には「大塚山道了堂境内之図」のレリーフが取り付けられていた

2/5 14:00

橋の横には八王子道道標も。慶応元年(1865)に建てられたもので「此方はし本　津久井　大山」とくっきり

2/5 14:03

街道は少し下流の嫁入橋を渡ります

2/5 14:07

柚木街道を渡ると小泉家屋敷。母屋は明治11年(1878)に再建されたもので周辺の養蚕農家の様式を残す

2/5 14:11

坂を上ると擁壁の下に板木名水。旧井上芳隆家の井戸で 常に涸れる事の無い不老長寿の名水とか

2/5 14:12

すぐ先の交差点には「鑓水板木の杜緑地名前由来」の案内板。要約が難しいので読んでください

2/5 14:12

交差点を渡り、公園歩道を直進

2/5 14:18

穂成田歩道橋を渡ります

2/5 14:18

足元には「絹の道」と彫られたタイル

2/5 14:23

住宅地の中、絹の道遊歩道を下って行くと、交差点には休憩ベンチ

2/5 14:22

その中には絹の道の案内板もありました

2/5 14:30

広い車道に合流し、右に坂を下って行きます

2/5 14:37

道の左に田端環状積石遺構の案内を見つけ、旧街道を迂回することに

2/5 14:44

誤って小山白山公園に向かってしまいましたが、無事に田端‣田端東遺跡の田端環状積石遺構に到着

2/5 14:52

遺跡前の県道を町田街道まで下り、県道を渡って少し戻り旧街道に入ります

2/5 14:55

京王線の高架をくぐると、すぐ先、「指定村社札次神社」の石柱の立つ路地に入る

2/5 14:58

札次神社は、由緒, 創建年代は不明ながら常陸一ノ宮鹿島神宮より勧請したとされる

2/5 14:58

合祀される津島神社の中には、子孫繁栄と養蚕信仰の蚕種石がある

2/5 14:58

蚕種石は八十八夜が訪れると石が緑色に変わり、養蚕農家が蚕の孵化準備を始めたとも云われる

2/5 15:04

札次神社の横、京王線沿いに階段を上がれば多摩境駅。本日の街道ウォーキングはここまで

撮影機器：

F-51B FCNT

感想

simtak

以前から気になっていた浜街道・絹の道。先週、網代城山・雹留山を歩くために八王子駅から小峰公園にバスで向かった際、車窓から「絹」や「シルク」といった文字を多く見かけ、八王子は桑都であったと実感。やはり絹の道を歩こうと思い立ち、図書館で見かけたシルク博物館作成の講演記録を参考に、早速、そのルートを歩くことにした。
今回歩いてみると、八王子宿周辺では治安維持や国境警備にあたった千人同心の史跡が多く、交通の要所として発展してきた八王子の歴史を感じられた。市街を離れ、浜街道を進むにつれて、絹を作り・集め、開港間もない横浜へと運んだ桑の都としての八王子の歴史も感じることができた。特に、「歴史の道百選」に選定されている鑓水峠越の「絹の道」は往時の風情を色濃く残していて味わい深いものでした。
また、住宅地として開発された丘陵地帯の中にも、絹の道の歴史が残され、共存していることも心に残った。