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記録ID: 517250 全員に公開 無雪期ピークハント/縦走比良山系

武奈ヶ岳・ハチの恐怖の中、初テント泊

日程 2014年09月22日(月) 〜 2014年09月23日(火)
メンバー
天候晴れ
アクセス
利用交通機関
電車
行き:JR湖西線 比良駅
帰り:JR湖西線 比良駅

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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

1日目
山行
3時間50分
休憩
0分
合計
3時間50分
SJR湖西線 比良駅11:5012:30イン谷口13:00大山口15:20北比良峠15:40八雲ヶ原
2日目
山行
6時間40分
休憩
6時間10分
合計
12時間50分
八雲ヶ原05:3006:00イブルキのコバ06:40コヤマノ分岐点07:00武奈ヶ岳山頂07:3007:50コヤマノ分岐点08:40イブルキのコバ09:00八雲ヶ原14:1015:10金糞峠15:2016:00青ガレ17:00大山口17:2017:40イン谷口18:20JR湖西線 比良駅G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
この山行で撮影した写真は、Flickrで公開中。
https://www.flickr.com/photos/kaoru_hayashi/sets/72157647950747639
コース状況/
危険箇所等
八雲ヶ原での夜間テント泊はスズメバチに注意。
コヤマノ分岐からイブルキのコバ方面への下りは、迷うポイントがあった。
金糞峠〜青ガレ間は、大雨の影響か大小多数の岩や砂利が古い岩を覆っており、落石が非常に起こりやすい状態で危険。
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図 [pdf]

感想/記録

登山を初めて2年目の今年の夏こそはソロテント泊にチャレンジしたいと、思い切ってテントやシュラフ、マットレス、70リットルの大型ザックなどテント泊道具一式を揃えたものの、週末は狙ったかのように大荒れの悪天候が続き、ようやく連休に晴れたかと思えば仕事が忙しくて時間がとれなかったり。。。テントを担いで山に行くチャンスはなかなか訪れなかったが、ようやくそのチャンスが訪れた。
人生初のソロテント泊に選んだのは、日帰り登山で通い慣れた比良・武奈ヶ岳。前日の天気予報によると雨の心配はない。しかし初めてのテント泊。あれも必要、これも必要などと準備しているうちに、飲料水2リットル、一眼レフカメラや三脚などの撮影機材を含めた70リットルのザックはパンパンになり、重量を測ってみるとおよそ18kg。普段の日帰り山行で担ぐ荷物のおよそ2倍の重さ。背負ってみると足元がフラフラ、いくらなんでもこれで比良山地を登るのは重すぎるだろうとペグを打つためのハンマーや予備のドライフードなどを思い切って装備から外し、飲料水も1リットルに減らして何とか16kgに抑えてはみたものの、どう考えてもそれ以上は減ってくれない。いっそのことかさばって重い撮影機材を諦めるか。。。しかし何事も経験、今回はこれで登るしかないと、普段より圧倒的に重いザックを背負って登ることを決意し、出発した。

比良駅から登山口のイン谷口を通りすぎ、大山口からダケ道に入り、いよいよ急な山道となる。テント泊道具一式を入れた大型ザックの重量が足腰にこたえる。いつもより遅いペースで北比良峠を目指し、歩いた。平日ということもあって、すれ違う登山者はあまりいなかった。

北比良峠から比良ロッジ跡地を過ぎ、八雲ヶ原へ下る。余力があれば、武奈ヶ岳山頂近くまで先に進み、テント泊したかったが、この時点で体力的・時間的余裕がなく、八雲ヶ原でテント泊することにした。

3人ほどの先行グループがテントを張っている前を過ぎ、八雲観音にほど近い樹木の下に空きスペースを見つけたので、そこで荷物を下ろし、テントの設営にとりかかった。ペグ打ちやフライシートの固定などまだ慣れてないので、少々時間がかかってしまったが、今宵の宿・ニーモ TANI 2Pが完成。迷いに迷って購入したダブルウォール式の二人用のテントだ。夕刻が迫る中、身軽になってイブルキのコバ方面へ水の確保に向かった。水は現地調達したものをSAWYER MINI SP128 浄水器で濾過し、さらにそれを煮沸して飲料水や調理に使用することにした。夕闇で暗くなっていく山道で、雌のシカが1頭逃げていくのをみかけた。日帰り登山ならビバーク覚悟のあり得ない時間帯にこの場所で一人でいることが、何か不思議な気がした。これから夜の闇を迎える比良の山奥は、人間よりもむしろ野生動物たちが暮らす世界なのだ。

水汲みから戻り、晩飯の支度にとりかかった。テントの中で持参したステーキを焼き、塩コショウを振りかけて食べていると、外はすぐ暗くなった。するとブーンと羽音がして何か大きな虫がフライシートと本体シートの間に入ってきた。何だろう?アブ?ライトの明かりで本体シートの外側に見えたのは大きなハチらしき虫だった。そのうちフライシートの隙間からどこかへ飛んで行くだろうと気にせずにいたが、それが2匹、3匹と増えてきた。通気性を確保するためのメッシュの窓の外側に鮮やかな黄色と黒の縞模様のハチが蠢いている。中型のスズメバチだろうか。下山後に調べてみると、このハチはおそらくキイロスズメバチだと思う。テントの中にハチが侵入してくると厄介なことになるのは間違いなかった。私はテントの内部に侵入してくる隙間が空いていないか点検した。どうやらハチたちはライトに反応しているようだった。先行グループの食事中の話し声が聞こえてくる。あちらは大丈夫なんだろうか?ハチたちは本体シートの外側の表面をウロウロしたり、たまに羽音を立てたりしていたが、どこかへ立ち去ろうとしてくれなかった。むしろその数が増えていくように感じられた。ハチたちがその気になれば、メッシュ部分を食い破ってテントの中に侵入してくるのではないだろうか?私はひどく落ち着かない気分になった。どうすべきか?

食事を終え、シュラフに潜り込み、灯りを消してこの状況をどう打開するか考えてみたが、とにかく妙なことをしてハチたちを刺激してはいけない。ハチたちに囲まれたテントの中、不安な気持ちで眠りについたが、今にもハチたちがテントに穴をあけて侵入してくるのではないかという恐怖でなかなか寝付けなかった。

4時過ぎに起床。ハチたちがどこかへ去ってくれていることを期待したが、2、3匹ほどまだいた。もしかするとハチたちにとって、フライシートと本体シートの間は、暖かくて居心地が良かったのかもしれない。夜が明けはじめ、辺りが見えるようになってきた。ハチたちがテントの入り口付近にいない一瞬の隙をつき、外に出た。ハチが追いかけてこないので、一安心。イブルキのコバを経由し、武奈ヶ岳山頂を目指して、歩いた。

朝日は既に登ってしまい、ご来光は拝めなかったが、午前7時に武奈ヶ岳山頂に到着。早朝の武奈ヶ岳山頂は誰もおらず、澄み切った秋の初めの空気の中、遠く白山や鈴鹿の山々がくっきりと見えた。この時間帯に武奈ヶ岳山頂にいることが初めてだったので、昨夜からのハチのことも忘れて、武奈ヶ岳山頂からの絶景を堪能した。

午前9時ごろ八雲ヶ原のテント場に戻ると、あれほどフライシートの内側に集まってきていたスズメバチは一匹もいなかった。巣に戻ったのだろうか?テントの周囲にハチの巣がないか調べたが、それらしきものは見当たらなかった。何はともあれハチの気配はなく、私はすっかり安心してテントに入り、清々しい山の空気の中、ようやく落ち着いた気持ちで眠ることができた。

テントを撤収し、八雲ヶ原を出発したのが14時。ザックは相変わらず重かったが、ハチの襲来を切り抜けて、無事に山を降りれることに喜びを感じた。金糞峠から青ガレへの下り道は、この夏の荒れた天候の影響で、大小の落石に埋め尽くされた危険で急なガレ場になっており、慎重に足を進めた。いつ落石があってもおかしくない状態だった。昨日、ダケ道ではなく、こちらから登っていたら、途中で引き返していたかもしれない。

イン谷口から比良駅に向かう途中、民家や畑が点在するあたりで、野生の猪を二頭見かけた。ハチといい、猪といい、今回のテント泊は、いろんなことがあった。少しはアルプスをテント泊で縦走というスタイルに近づくことができたかもしれない。

なお、今回はモバイルバッテリーの不調で、iPhoneを十分に充電することができず、GPSログを取ることができなかった。コース記録は記憶に頼った手書きのものなので、参考にされる場合はご注意ください。

この山行で撮影した写真は、Flickrで公開中。
https://www.flickr.com/photos/kaoru_hayashi/sets/72157647950747639
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