北穂・東稜/前穂・北尾根

過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
---|---|
ファイル |
非公開
5181.xls
計画書
(更新時刻:2011/08/17 05:00) |
写真
感想
7月29日
今日は自分達で行く初めてのバリエーション。
前回、先輩方に教えて貰ったルートだが、それでも
丁度一年前で全てが鮮明に覚えている訳では無い。
ある程度は自分達の判断が必要だと自覚すると、
何時もの上高地も違って見える。
今日は予報通りの雨。しかも、平日なので、人もまばら
パラつく小雨の中、Tさんペースで歩く。
結構、早いが自分はあくまでもマイペース。
ココで絶える訳には行きません。
と、思いつつも涸沢10分手前で、休憩を申し立てる。
そして、なんとか涸沢。待望の前穂と北穂はガスの中。
それでも、5,6のコルとゴジラの取り付きがうっすらと見える。
小雨も降ったり、止んだりで偵察を行った後は、テントで乾杯!
持ち上げたおでんを美味しく戴く。
1kgも頑張って持ち上げたTさんに感謝!(≧▽≦)
7月30日
雨こそ降ってないが無いが、かなり微妙な天気と気圧配置。
前日も色々話し合ったが、先ずは5,6のコルで判断するとし、
おニューの12本アルミアイゼンで雪渓に取り付く。
Tさんのアイゼンが、靴に合わないと言うトラブルは有るが、
持ち前の用意周到さで、アイゼンを固定出来た。
なんとか難を凌ぐ。
5,6のコル手前で雪渓は切れており、
かなり疲れたので草付き手前で雪渓を離れるが、ガレが多くて難行。
喘ぎながら5,6のコルへ取り付く。
ギリギリまで雪渓を詰めるべきだったと後悔する。
天気は思った程悪く無く、うっすら雲の合間が見える。
天気もソコソコの様なので、
次は3,4のコルまでを目安に進む事にした。
5峰のルーファイは簡単だが、4峰のルーファイに困難した。
前回は、左に取り過ぎてどん詰まりに成ったので、右側に回り込む。
新しくシッカリしたハーケンが打って有り、ガイド道の様な気もする。
ソコからは、ジグザグに頂上目掛けて登り込み4峰の頂上へ。
その瞬間、不気味な3峰が顔を出した。
3,4のコルでも思案したが、抜ける事を決意。
フラットソールに履き替える。
一年というのは、早い様で長い。
前回どこから登ったのか、記憶が曖昧に・・・。
取り敢えず、簡単な3級へ逃げる。
三角形のテラスでピッチを切る(K)。
ソコからTさんが一気にチムニー手前迄伸ばす。
この一年で見違えるように上手く成ったTさん。
その動きは実に頼もしい。
チョックストーンとチムニー(と言うか洞窟に近い)を攻めるが、
余りにもロープが屈曲して動かない。
丁度クラック手前に支点が有るので、一旦そこで切る(K)。
クラックをTさんが処理、その先の階段状を更に上がった所で、ソロソロ終わりが見え始める。
ココの支点が非常に分かり辛く、かなり奥に支点が有った。
ソコが見付けられず手前のピンとクラックが有るので、
カム3本で処理。
その後、二人揃った所で、奥の支点を見付けて移動。
階段状を更に登り頂上直下。
前回は、右に巻いてフリーでピナクルを持ちながら回り込んだのを思い出す。
その先に支点が有るのか微妙だったので、丁度支点が見えている方向へ直上してみる。
一瞬、4級程度有ったが、これがラストだと気合いが入る(K)。
頂上は直ぐソコだと確認はしていたが、懸垂支点手前にキレている部分有り。
再度、ロープを出して通過。ココが一番怖かったw
3峰と2峰は繋がってるので、懸垂後は一気に本峰へ。
今、下った懸垂下降点ってクライムダウンでも行けそう。
本峰へはノーロープで一気に行ける。
結局、昨年と同じ様な時間が掛かった。
それでも、自分達だけで登ったのは何よりも代え難い。
まだまだ、判断も甘く遅いのでもっと練習が必要と感じた。
自分達だけで行うルーファイの難しさを学んだ。
雨もポツポツ程度に降ったけど、ある程度落ち着いて登れた。
だが、少しグレードも上がると感じた。
三つ峠で雨登攀の練習もしよう。
色々感じながら、奥穂経由で涸沢に到着。
この距離が微妙に長い。
おでん定食(生ビール付き)を豪華に2人前注文し、二人で乾杯。
7月31日
ゴジラに行くか決めようとするが、テントを叩く音で外に出なくとも雨が降ってるのが分かる。
ユックリ朝寝坊しながら、涸沢を後にした。
※横尾からの高速街道を発見。横尾から上高地間2時間弱でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する