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記録ID: 51867
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
奥秩父

瑞牆山・大日岩 大日小屋〜富士見平幕営場拠点(奥秩父主脈縦走敗退)

2009年11月17日(火) 〜 2009年11月19日(木)
 - 拍手
GPS
53:59
距離
26.0km
登り
1,559m
下り
2,360m

コースタイム

17日
みずがき山荘11:05-12:00富士見平12:08-12:50鷹見岩分岐-13:05大日小屋
大日小屋幕営

18日
大日小屋8:30-9:10大日岩-10:10大日小屋10:30-11:08富士見平小屋
富士見平小屋周辺地形図読み散策15:00-16:00
富士見平小屋幕営

19日
富士見平小屋8:30-8:45天鳥川渡渉点-9:49不動滝分岐-9:55瑞牆山山頂10:18-11:10天鳥川渡渉点-11:16小川山分岐-11:30富士見平小屋12:20-12:50みずがき山荘-17:00降宿神社
天候 17日-雪
18日-晴
19日-曇
過去天気図(気象庁) 2009年11月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
大日岩直下の露岩帯のみ、かなり冬山の表情だったが、恐らく19日以降は改善したかと。

大日小屋は17日夜はみぞれと雪のミックスされた嵐だったが、天候安定している日なら秋山装備での幕営可能と思われる。

瑞牆山は標高2000m以上辺りからは凍結箇所が多かったが、アイゼンなしの人の方が多かった。


携帯電話電波状況(NTTdocomo FOMA)

大日小屋-×(小屋位置が縦走路より下方にある為。縦走路より高い地点はメール程度なら可)

富士見平小屋-○(テン場内は場所によっては×。小屋に近い方が高いので繋がり易い)

瑞牆山山頂-○
みずがき山荘前にて。
この冬、初めての雪。
2009年11月17日 11:00撮影 by  F01A, DoCoMo
11/17 11:00
みずがき山荘前にて。
この冬、初めての雪。
瑞牆山。
この時点では体調次第で主脈縦走決行か、撤退かで逡巡していた為、まさか2日後に登るとは思わず。
2009年11月17日 11:39撮影 by  F01A, DoCoMo
11/17 11:39
瑞牆山。
この時点では体調次第で主脈縦走決行か、撤退かで逡巡していた為、まさか2日後に登るとは思わず。
大日小屋。
小屋・テン場共に無人。(この日は誰にも逢っていないので当然だが…)
あまりの風に、小屋横に設営。
もしかしたら本来の幕営地ではないかも。
ダメージを残したつもりはないが、もし、本来の幕営地で無かったなら大変申し訳なく。
2009年11月17日 14:35撮影 by  F01A, DoCoMo
11/17 14:35
大日小屋。
小屋・テン場共に無人。(この日は誰にも逢っていないので当然だが…)
あまりの風に、小屋横に設営。
もしかしたら本来の幕営地ではないかも。
ダメージを残したつもりはないが、もし、本来の幕営地で無かったなら大変申し訳なく。
この時点ではのんびりしていたが、この後このテント内が厳冬期のビバークさながらの修羅場に。
11月末のツェルト泊は褒められたものではないな、と。
2009年11月17日 14:33撮影 by  F01A, DoCoMo
11/17 14:33
この時点ではのんびりしていたが、この後このテント内が厳冬期のビバークさながらの修羅場に。
11月末のツェルト泊は褒められたものではないな、と。
大日小屋前
2009年11月17日 14:44撮影 by  F01A, DoCoMo
11/17 14:44
大日小屋前
ひたすら静か。
オンリー山と雪と俺。
贅沢。
2009年11月18日 06:53撮影 by  F01A, DoCoMo
11/18 6:53
ひたすら静か。
オンリー山と雪と俺。
贅沢。
大日岩。
写真では判りにくいですが、雪化粧でかなりカッコ良くなっていました。
2009年11月18日 06:52撮影 by  F01A, DoCoMo
11/18 6:52
大日岩。
写真では判りにくいですが、雪化粧でかなりカッコ良くなっていました。
大日岩をバックに自分撮影。
富士見平への撤退を決め込んで、この辺りから遊びに走り始める。
2009年11月18日 10:19撮影 by  F01A, DoCoMo
11/18 10:19
大日岩をバックに自分撮影。
富士見平への撤退を決め込んで、この辺りから遊びに走り始める。
富士見平からの富士。
2009年11月18日 14:45撮影 by  F01A, DoCoMo
11/18 14:45
富士見平からの富士。
瑞牆山山頂。
2009年11月19日 10:06撮影 by  F01A, DoCoMo
11/19 10:06
瑞牆山山頂。
山頂碑。
2009年11月19日 10:08撮影 by  F01A, DoCoMo
11/19 10:08
山頂碑。
瑞牆山全景。
つくづくカッコイイ山だ。
2009年11月19日 12:25撮影 by  F01A, DoCoMo
11/19 12:25
瑞牆山全景。
つくづくカッコイイ山だ。
紅葉の集落。
2009年11月19日 16:44撮影 by  F01A, DoCoMo
11/19 16:44
紅葉の集落。

感想

-----後日感-----

出立日前日から変な咳が出ていると思ったら案の定、体調最悪。
行きのバス内で吐き気に見舞われ、天候が悪かった事もあり、
大弛までの予定を大日小屋までに短縮。

ところが谷間が開けている大日小屋は風の通り道になっているらしく、軽く嵐の様相に。
テントを飛ばされかけて張り直す破目になり、不覚にも装具一式を濡らしてしまう。
風邪のせいか、夕食もほとんど咽喉を通らず、正にふんだりけったり。
持って行った文庫本も濡れてしまい、ページが凍って剥がれなくなり、
止む無くラジオでおしゃべりなAM放送を聴きながら横になると…出ました怪談。

普段、霊の類は全く信じず、10代の時分には近所の心霊スポットに1人で出掛けて
自分の名前を書いてきたり(犯罪です。もうやりません。)平気で出来るタチだが、
入山以降誰にも逢わず、一人きりの幕営で、外は嵐で当然真っ暗で、
熱と寒気でガタガタ震えながら聴く怪談はさすがに気味が悪くて即チャンネルチェンジ。
ところがチューニングするとまともに受信出来るのが怪談以外にはNHK第二しかないのでNHK第二を聴く事に。
深夜の山中で1人、高校講座保健体育を聞く30代♂…ある意味、怪談より不気味だ。

翌朝、相変わらずの体調なので暫く様子を見るが、とりあえず大弛まで足を伸ばそうと歩きだす。
大日岩周辺は思った以上に冬山の表情で、これは金峰の頂上付近はカッコイイぞ!
と、気持ちだけは高ぶるが、昨夜ろくにメシを食っていない上に、ほとんど寝れなかった為、ペースは全く上がらない。

極めつけは「なんか足元滑って怖いなー」と足元を見ると、右足にアイゼンがついてナッシング!
アイゼンが外れない様に締めるのなんて当たり前の事なのに、かろうじて残っていた左足もバンドがユルユル。確かに出発前にアイゼンをつけた時の記憶が全くない。
朝は「気持ち悪り〜」以外、考えた記憶がないので、おおかた吐き気でボーッとしながら靴に軽く引っ掛けただけで歩き出したのではないかと。
…もう、この時点で戦意喪失です。お前何年山やってんだ、と。(10年程度なんで威張る程、長くやっていないのも事実ですが)
足から脱落したにしても登山道外に転がり落ちる様な難所はなかったので、
恐らくどこかの道の真ん中に片方のアイゼンが転がってるだろう、
と回収の為に下降を開始すると案の定、道のど真ん中に見覚えのある軽アイゼンが。
回収して締めなおすが、体調も一向に良くならず、この時点で石尾根までの縦走は断念。

とりあえず、暖かそうな富士見平小屋まで撤退。

一晩休んで体調持ち直したら瑞牆山登って帰る事に。

なんとも残念な限りだが、瑞牆山は前から行ってみたかった山で、今回が初登となるのでまあ良しとする。



-----山中日誌(原文ママ)-----

17日
みぞれと雪すごい.テント内ビショ濡れ
文庫本のページが凍る程.氷点下での湿気は命とりになる.
ガス・電池etcシュラフに入れたのは◎
夕食少し戻しほとんど食べられず。風邪が悪化か.
ピーナッツ・翌朝のチキンラーメン共にムリやり食べる.

18日
アイゼン脱落は痛恨.装具に注意を。
体調はやや持ち直すも、悪い事には変わりなく。
体調と
前夜の装備凍結とアイゼン回収の為の時間ロス、
山のコンディションから本縦走断念を決定.
今日は雪の少ない富士見平に幕営し
19日はみずがき登頂後テント回収⇒下山を予定.
大日小屋から下は嘘の様に雪少なく
富士見平でみる限りみずがき方面登山者多く、
1人も逢わなかった金峰とは違った様相.
家人と実家に予定変更を連絡。
気象通報の時間まで登山道外れて地形図読み練習.
ポテトポタージュうまい。気象通報は電波悪いが天候維持と判断

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