記録ID: 5219690
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アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科
南八ヶ岳 旭岳東稜五段ノ宮 2023年2月25日〜26日
2023年02月25日(土) 〜
2023年02月26日(日)



体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 18:39
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,629m
- 下り
- 1,627m
コースタイム
1日目
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 6:35
距離 8.6km
登り 1,195m
下り 231m
天候 | 風はあるけど2日間晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【雪の状態】 氷点下10℃程なので、雪が砂の様にサラサラ。 出会い小屋〜2250M(2.3張り可能なテン場)位まではトレースあり。 それ以降はトレース無しでラッセル。 今回は涸沢岳西尾根とか鹿島槍東尾根の前哨戦の為、妥協を許さず東稜上部でテント泊するのも目的。 【出会い小屋から五段ノ宮まで】 尾根の取り付きを間違えて道迷い時間ロスする記録もあるので、注意が必要。 痩尾根に着雪し、ロープを積極的に出して通過。 かなりなナイフリッジにもなり面白い。今までやったことの無い世界。 朝出発したテント場(2450М)から五段ノ宮までも、いきなり50Mの急斜面の雪稜なので、朝からワクワク。 【五段ノ宮】 まず、東北人の私が言うのもナンですが、「赤岳鉱泉付近の西側バリエーションを全てコンプリートした人だけやってください」って感じ。 そうじゃないと渋滞を引き落こし、後続のかたを最悪低体温症にさせちゃいます。 (つまり、ちゃんと赤岳鉱泉付近のゲレンデルートで雪山バリエーションをいくつか経験してからきてねっていう意味。道具や軽量化の研究も含めて) 今回は「2月」。雪はサラサラで砂状態。アイゼン&アックスが効きにくい中での四級岩場登攀です。 経験豊富なリーダーがいても登るのは自分。フォローならなおさら早く登攀完了しないと。 核心は1ピッチ目。岩場を使わす、草つきからあがるパーティーもいます(木登りだけど…)。 三ノ宮を越えれば痩尾根歩きが楽しめる。 旭岳からツルネ東稜に行くまでのパノラマも大迫力!! 大天狗、小天狗もかっこよくてシビれる稜線歩き。このルートに出合えて本当に良かった♩大大大満足(^-^ゞ |
その他周辺情報 | 小淵沢道の駅周辺に飲食店やおしゃれな宿泊先があります。 |
写真
我々はテント泊も今回のテーマにしている。
2450Мでの土木作業、砂雪を踏み固め整地することも雪山技術向上のために必要。
幸い雪が深く、急斜面にしっかりしたテント設営ができた。(トイレ用にロープも設置。)
2450Мでの土木作業、砂雪を踏み固め整地することも雪山技術向上のために必要。
幸い雪が深く、急斜面にしっかりしたテント設営ができた。(トイレ用にロープも設置。)
感想
八ヶ岳の東側、今まで知らなかった世界。
変化に富みとても素晴らしいルートで、毎年行きたいくらいお気に入りになってしまった。師匠からは体力が無いとできないルートと聞かされており、経験してみると確かに「五段ノ宮」登攀後、ツルネ東稜下山の為に体力を温存しておかないといけないと感じた。
あと、核心は登攀ではなく「順番待ち」。無駄に4時間位ロス。
一日目は出合小屋泊で最軽量化でアタックするのが一般的な中、私達は雪山技術トレーニングのため尾根上でテント泊してのアタック計画。
2450Мで雪を掘り出し、テント場を作るのも楽しかった。
二日間とも晴天に恵まれ(稜線上は風速13m位)、輝く五段ノ宮を直登できた。
ナイフリッジや痩せ尾根、今まで経験したことのないキレッキレの雪稜、スカイラインから輝く赤岳や阿弥陀・権現岳の雄姿に抱かれることができて、始終わくわくできた。
今回はメンバーさんにも恵まれた。師匠・黄連谷をご一緒したFさん、劔沢大滝でご一緒予定のIさん。皆さんとの協力体制で充実感溢れる山行になり、生涯忘れることのできない山行の一つだろうと思う。
おそらく、雪がもっと落ち着く3月だと難易度は低くなるんだろう。
砂雪サラッサラの2月中に行けてよかった。
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