まだ真っ白で東山ブルーの日に


- GPS
- 08:29
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 845m
- 下り
- 835m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
南側から入る外側を通る2ルートは一応除雪はされているものの水などは流されていないので地面に残った雪は凍り付いており、傾斜のある所は自分のスタッドレスを履いた車でなんとか上れたという感じだった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ここは一般的な登山口ではないようで、ポストどころか標識等何も無いし、山に入ってからも林道まで上がって他の登山道と合流するまでテープなども何も無い。 地元の人達の杣道や林道の管理道として以外は、あくまで冬、スキー登山などする一部の人達が使ってきた道ではないかと思われ、他力本願で入る所ではない。 また、登山口といっても別に広場があったり道幅が広くなったりしているわけでもなく、あくまで地元の人の作業道の端に置かせてもらうに過ぎないので、建物の入り口階段やUターン出来る場所を塞がないよう、注意が必要。 また、登路として危険と言うほどの所は無いと思うが、雪が深すぎる時に入るのは大変と思うので、時期を選ぶのが一番肝心かも。 |
写真
ただ今回はここに着くまでに車のナビがおかしな道を案内してくれて、一山向こうから舗装路でもない細い林道、当然除雪もされていない道に突っ込まされ、途中雪に乗り上げて進めなくなって這々の体でUターン出来てやっとたどり着いたというおまけ付き。
去年は途中雪崩で通行止めとかで逆にまともな道案内されたんだと1年経って初めて分かった。
ただその去年は最後集落の中の細く曲がりくねったところを通らされてビビったが、今回は調べて行ったらちゃんと集落の中を迂回する道があって助かった。
知らないところ、分かりにくいところ行くためのナビなのに、メーカー純正のナビなんて過疎地ではこんな程度のナビしか出来ないのかと、現在も更新料払い続けてる身としては不満を感じる出だしになった。
ただし、この登路は登山路としては雪の時のみ使われていると思われ、この場に登山口等の案内も、そしてその後のテープや標識等も一切無いルートになる。
だからなおさら車を駐める位置には邪魔にならないよう神経を使ってしまう。
このあたりは細い沢が沢山集まってきてるところで、それらをどこでどう渡るかがルーファイの肝になる。
一見スキーのトレース痕に見えたが、最後は何メートルも下に細い沢が流れていてとても下りて渡れないような場所に突き当たって結局堰堤のあった本流の方に大きく戻る形に。
去年も同じようなことやったのを思い出した。
それでもやはりすでに何度か気温高い日を経てるせいか中の方は締まっているようで歩きやすい。
この時点では午後にここを下ってくる時にはどんなことになってるか考えもしてなかった。
残雪期というにはまだまだ雪はたっぷりなので、その白さも綺麗で際立つ。
普段バリエーションのようなテープ頼りのところをよく歩くのもあって色が分かりやすいようサングラスはあまりしないが、さすがにこれはまぶしすぎるので珍しく偏光グラス装着。
ピッケルと違ってダブルストックなのでそれでたたき落とすことも出来ず、花魁歩きではなく足を振るように振るように歩くので地味に疲れが溜まってくる。
ここにも少し雪庇が出ているし、直登はちょっとしんどいので大きくジグザグを描いて上るが、地形や太陽の当たり具合から小さいながらも雪崩れる可能性も無いではなく、休まず一気に上った。
目の前の稜線を辿ると鳴滝山への縦走路に入っていけるらしいが、無雪期によく歩かれているらしいそのハート型の周回路の起点となる林道はこの時期除雪されていることはほとんど無いようで、知らずに来た人は起点までは入れず前後に軽く1時間以上の林道歩きが必要となってしまって周回するのも容易ではないよう。
でも一度は歩いてみたい気がする。
暑くてシェルもかぶり物もないのなんか黒っぽい。
こういう格好で狩猟期の山にいて誤射されるってニュースを見るが、さすがに積雪期のこのあたりで狩猟期ということは無い気がするし、蜂が熊と間違えて襲うという話も聞くけどこれもこの季節なら大丈夫と思いたい。
この日はとても暖かく、風も山頂部以外ほとんど無かったし、林道より上で2〜3度、下だと5〜8度くらいとずっとプラス気温だったが、そのうえ天気が良すぎてずっと陽の当たり続けた部分の雪がグズグズに緩み溶け、上りでは沈まなかったのにあちこちズボズボ沈む上に、急傾斜ではスノーシューの下の雪がスノーシューごとズルッと滑ってしまってどんなに踵蹴り込みながらでも斜めや横にながらでも止まらず体力も神経も使って疲れる状態に。
途中の木に掴まってなんとか止まったが、両側が結構な傾斜の狭い尾根でピッケルも持っていないのにこれは非常に怖く、やむなくアイゼンに履き替え。
ほとんど2歩に1歩は膝までハマってしまって進めない。
それでも滑り落ちるよりはマシなので傾斜が緩んで西日が当たりにくくなるあたりまでこのまま無理矢理進む。
こういう時はやはりアイゼンとワカンの両付けが最強だと、上りは前爪の強力な山岳用スノーシューが強いけど、傾斜の強い下りがある場所ではもうちょっと考えた方がいいのかもと思った。
尾根の取り付きから最初の堰堤まで最短距離で行こうとしたらなんと前回も見つけた古く壊れそうで渡る勇気の出ない橋発見。
前回も上りで大回りしてしまって下りで同じ事考えたんやなと思い出した。
ここに橋があるということはやはりこれがルートなわけで、ここより少し下で向こう側に渡ったらそのまま最後まで徒渉も何もせず真っ直ぐ堰堤まで行けてしまって、朝の大回りはなんだったのかと、前回の記憶や反省はなかったのかとガックリしてしまった。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
スノーシュー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
前週大峰のトップリ平を目指して行ってあまりの雪の少なさにがっかりし、やはり去年に比べて今年は雪が少ない事を実感。
その上これから一気に暖かくなるって天気予報を聞いて気持ちに焦りが。
せっかくスノーシュー新しいのも買ったのに、去年に比べて今年はまだまだ雪を歩く回数少なすぎる。
そこでこれはもう日本海側行くしかないと。
それでもメジャー所はもうトレースガッチリ付いてしまってスノーシューだと逆に歩きにくいだけかもしれず、人の来ない所はどこかと考えるまでもなく頭に浮かぶのは東山。
無雪期に行ったことも無く詳しいことは分からないが、地理と高さ的に雪が降ると相当積もり、アクセスが簡単でないこともあって一般的には積雪期行くならスキーの山と考えられているようで、実際深く積もりたての雪がフカフカの時はスノーシューでも激ラッセルになる可能性が高く難しいよう。
なので前回は3月も遅く、完全な残雪期、林道まではもう雪が薄く所々地面がのぞく状態の中行って比較的簡単に上ることが出来た。
今年は去年に比べれば雪も少なく、しかもすでに何度か暖かい日もあって雪もある程度締まってるだろうからそろそろ大丈夫かなと、その上そこにまた2日ほど寒気が来て雪が降ったばかりであろうこの日しかないと、行ってきました。
結果、もうこれ以上無いような一日、勿論写真に付けたとおり上り下り大変な部分もあったけど、一日中暖かく風も無く、真っ白と真っ青の世界の中にただ独り。
前週の残念さを吹き飛ばしてあまりある素晴らしい雪山を堪能して来れました。
山頂からはまだまだ白い大山と氷ノ山も見れたけど、これからしばらく暖かい日が続くらしいし、来週になればもう活動範囲の中で楽しめそうなのは氷ノ山くらいしか残っていないのかも。
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