百尋ノ滝から川苔山−本仁田山
- GPS
- 06:14
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,631m
- 下り
- 1,712m
コースタイム
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 6:14
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:奥多摩駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・百尋ノ滝ルートは沢沿いなので、落ちたら終わりという所が続きますが、普通に歩けば落ちません。 ・鋸尾根は今回の下り基調の南行の方が岩場や急斜面が歩きにくい感じです。 ・本仁田山から下りは急勾配の連続で、最後の方の明るい雑木区間がザレて滑るので要注意。 ・コースの途中は、どこにもトイレはありません。 |
その他周辺情報 | 河辺温泉梅の湯も土日980円に値上げしていました |
写真
装備
個人装備 |
1/25000地形図
コンパス
水筒
食料
レインウェア
傘
着替え
防寒着
ヘッドランプ
ストック
保険証
ティッシュ
タオル
計画書
時計
携帯電話
カメラ
筆記具
緊急保温シート
ガイド地図
ツェルト
応急医薬品
GPS
予備電池
非常食
|
---|
感想
3月はどこへ登ろうかと考えていたら、JRのホリデー快速おくたま・あきがわ号が3月18日で「実質廃止」というニュースを目にした。けしからん!けれど、鉄道好きとしては乗り納めが必要と考え、水害から(少し前だけど)復活した百尋ノ滝を通る周回ルートを考えた。
一つ前の電車で拝島駅へ先乗りし、こちらは完全に廃止されるあきがわ号との分割シーンを撮影しておくたま号乗車。18日からは青梅行きとなり、多客期だけ快速リレー号みたいのが接続するのだという。乗り換えは面倒だし、今の6両が4両に減るそうだからコロナ後に復活してきたハイカーで大混雑しそうだ(※訂正=6両で運転)。
今日は御嶽で空席が生じた状態で奥多摩駅到着。トイレへ寄り、満員の川乗橋行き臨時バスに何とか乗り込んだ。最高気温16度という予報の暖かい日だが、さすがに山合いは冷える。防寒着を着たまま林道を歩き、30分先の細倉橋で薄着になった。ここで登山道に入る。小屋があるのでトイレかと思ったら「水力発電小屋」だった。以前はあったのだが……。
右下の渓谷が切れ落ち始め、早速、滝が現れる。柵の無い木橋を渡り、今度は左下に小滝を見ながら進んだ。整備が良いので安心感はあるが、切り立った崖を歩くことに違いはないので注意が必要だ。おそらく9、10本目くらいの連続した橋でいったん沢を離れ、再び沢を渡ると急な岩場の階段となる。息をあえがせて回り込むと、川乗山への階段の先に立派な百尋ノ滝が見えた。
少々水量は少なめだったが、高い落差を落ちる雄大な滝を見上げながら、お握り一つを早弁して小腹を満たした。途中で抜いた若者らのハイカーが続々と到着し、滝を見上げて歓声を上げている。
10分ほど休んで出発。地図に百尋ノ滝山とある峰を回り込むように標高を稼ぐ。当方を抜いた若者が急坂の上で息をあえがせていたので、抜き返した。おかげさまで持久力はまだ捨てたものではないようだ。この標高1000m付近からはしばらく山腹をトラバースする平坦区間となり、涸れ沢に至る。
ここを渡って右に進んだすぐ先で左上を見ている男性がいた。つられて見上げると、小さな沢の小滝が真っ白に全面結氷している。日影の道にうっすら雪も見えるようになり、さすがに山は冷えるようだ。やがて道はほとんど涸れた沢の底を辿りだし、ところどころ雪が張り付いている。このところのバカ陽気と暖かい雨で雪など消えたと思ったが、昨日の小雨が標高1000m以上では雪か霰になったのかもしれない。
アイゼンは置いてきてしまったので、足元に注意しながら明るい谷を詰める。やがて道は戻り気味に左の尾根へ登り、ほどなく川苔山東の十字路に到達した。ひと登りの山頂では10人以上が休憩していた。ほとんど風はなく日差しが暖かく感じるが、じっとしていると冷えてくるのは間違いない。
ダウンを着込んでカップ麺とお握り、コンビーフの昼食を採り、出発した。ヒートテック風のシャツ1枚で登ってきたが、下りは軽い防寒を兼ねてレインジャケットを羽織る。舟井戸から鋸尾根へ入った所にまた雪があってヒヤリとしたが、これが最後だった。厳しい尾根だが結構登ってくる人とすれ違う。
先行者が行きかけたルートから戻って迂回したので様子を見ると、道が崩れかけていた。あとから追いついた男女にも声を掛け、同様に迂回して岩場を下る。その先も、逆方向に登る分には大丈夫でも下るには険しい岩場、ザレ場風の道が続き、持病の右膝痛が出ないように気を付けて通過した。
大ダワの少し先の日向で一休み。本仁田山までまだ200m以上登り返さなくてはならない。幸い脚力はまだ余裕があるようなので、ペースを維持して登る。コブタカ山では男の子を連れた家族3人が昼食を終えたところだった。小さな子供にはきつい山だと思うが、大したものだ。
さらに100mほど登って尾根に至り、カップル一組が休む本仁田山へ。よーく目を凝らすと富士山が見える。こちらも日向のベンチに腰を下ろして最後の下りに備えた。この先の大休場尾根は登りでしか歩いたことがないが、かなり厳しい勾配だった記憶がある。
歩き出すと、記憶に間違いはなかったことが分かった。膝を傷めないよう用心しながら植林帯の尾根をひたすら下る。尾根から右へ山腹の道に入る所も足元が悪い。滑り落ちないよう気を付けて、再び落ち葉の重なる急坂を辿る。標高650m付近まで下っていったん植林帯を出たが、足元が乾いた土と砂利になってかえって滑りやすく、緊張した。
再度杉林に戻り、ようやく安寺沢の民家の屋根が見えて一安心。たった1軒残った民家だが、手入れはされているものの生活感は薄い。普段は住んでいないのだろうか。人も車も通らない舗装路を下り、ようやく民家が現れると除ヶ野集落。紅白の梅がきれいに咲いていた。
多摩川を渡ってセメント工場わきの奥多摩駅に近づくと、3時12分発のおくたま2号が止まっていた。最後に東京まで乗り通したいものだが、足の方が温泉を欲しているので、今日も青梅で乗り換えて河辺温泉梅の湯へ向かうつもりだ。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する