中ア・中御所谷 西横川
- GPS
- 64:00
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,590m
- 下り
- 649m
コースタイム
7:50しらび平-8:062つ目の堰堤-9:30大滝30m-10:00二俣(1,980m)-11:30二俣(2,280m)-13:10二俣(2,470m)-15:20遭難碑-16:36長谷部新道入口-16:45ロープウェイ駅17:08-17:55宝剣山荘
10月10日(tyaku)
6:25宝剣山荘-6:52ロープウェイ駅
天候 | 両日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
ファイル |
非公開
5290.xls
計画書
(更新時刻:2011/10/04 05:00) |
写真
感想
いやし系の沢ってわけではなかった。
最初っから最後まで小滝が続いていた。
ロープを出した所は最後30mの滝の上部のみ。
と、最後の二俣を違う方向に詰め過ぎて懸垂下降を5回ほど強いられた。
でも、巻き道が見つかった時は安堵。そのトラバース道を辿って千畳敷に着いたのが17時。
お、遅過ぎ・・
沢の紅葉はまだ。かと言って上の方は葉が枯れてなくなっていた。
今年の紅葉はあまり期待できないかも。
今回の反省点。
最後の二俣を間違わなくても初日に木曽駒の山頂を踏むのは難しかった。
もう少し余裕をもった計画書作りをしないとね。
連休初日に小川山で遊んで、そのまま翌日は中アで沢に転戦してきた。
何度も来てる木曽駒、そして駒ヶ岳ロープウェイ。でも、今回は、
ロープウェイには乗車せず、沢登り。初の中央アルプスの沢。
10月3連休初日の夜24時過ぎ、予想では日帰り組が殆どで空いていると
思われた菅の台BCの駐車場、殆ど満車。
駐車場入って左奥に車を停め、更に奥に入っていくとテントを張れる
スペースがある。トイレも近くてgood!このトイレ穴場。何回も来て
いますが、駐車場入って右手のトイレ(殺人的に混む)しか知らなかった。
結局2時間半ほどの睡眠で、4:30起床でしらび平までのバスの行列に
ならんだ。時間短縮のために、ならびながら沢装備装着!が、3分おき
くらいで行列は前に進むので、上手いこと装着できなかったが、それは
それで滑稽な光景でうんざり気味の行列を愉しむことができた。
バスがしらび平に到着するころ、「現在ロープウェイは2時間半待ち
でございます。。。」とのアナウンスが。我々は乗らないから良いけども、
他の客からすれば、バスに乗る前に言ってくれ、って感じだったかな。
しらび平は韓流スターコンサート前の代々木体育館の広場的様相。
晴れてポカポカだったので?ここでギアも装着。さすがにメットは
恥ずかしかった。
さて、本題の沢へ。
しらび平から3分も下ると、すぐに中御所谷入渓点。近いっす!
取り付きは橋を渡ったところから踏み跡を行くと簡単に左岸に降りられる。
最初堰堤が2つ続く。両方とも右岸からが正解だが、我々は踏跡をたどって
最初の堰堤を左岸から巻いた。こっちはしょっぱい。特に私は一人高度を
上げすぎて、降りてくるのにひと苦労。しょっぱなから泥んこに。
これで、「寒いけどシャワーで行く」と誓った次第。
2つ目の堰堤を正解ムーブで左から越えると、沢の始まり。
すぐに東横川との二俣。あちらも魅力的だが、暗くて寒そう。
寒いと言えば、、、
確かに寒いし、水は冷たいが、それほど濡れないし、東からの陽光が
僕らを照らしてくれる。それに、ファイントラックのアンダーとシャツが
十分に保温してくれる(間にもう1枚ノースの長袖装着)。おかげで、
最後の最後まで雨具や防寒着を装着しないまま歩けた。
沢は小滝の連続。
心と身体が休まる平たい部分が少ない。
イメージしていた癒し系のナメは殆どない。
ナメ滝はあったが、イメージしていたよりもしっかりした滝だった。
だから歩く、そして攀じるしかない。
でも、ロープを出すほどではないので、
快適に歩は進む。いや、進まないと寒い。
暫くすると大滝が現れる。秋の空と木々とのコントラストが何とも
美しい。。。そうそう、私、初の紅葉の沢。「沢の紅葉は早い。」
「寒暖差も大きいから紅葉も綺麗。」「清廉な流れとの調和が美しい。」
そんな想像をして行ってみたわけだが、今年のイマイチな紅葉を考えれば
十分すぎるほど美しい紅葉でした。テント1,200張りにも及ぶ涸沢に行くくらい
なら、沢の紅葉の方が良いカモなと思ったわけです。
さて、余談はさておき、大滝。
この大滝、外観は立派だが、左壁を行けば階段状で問題ない。
で、大滝を越えると、広々としたナメ滝が現れる。パーっと視界が
拡がって何とも気持ち良い。白毛門沢の時に感じた解放感。
この後、標高1,970mの二俣、「関東周辺沢登りベスト50?」の遡行図では、左を
行くような図になっている(というか、二俣が描かれていない)が、これは
いろんな人が書いている通り誤り。右が正解。
標高2,100mの二俣付近の紅葉はキレイ。この後もナメ滝が続く。ヌメリ気味
なので、アクアステルスもバチ効きという感じではなかったが、危険はない。
2,200m付近からは、登りも急になり、ハァハァゼイゼイな登り。
この辺から先頭に立ってルーファイしながら進む。直登大好きっ兄&娘の
期待に応えるために、頑張って水流中を直登してみるが、後から来た兄&娘から
「4ね」と言われる始末。大変&冷たかったらしい。あなた方の直登好きに
応えるために頑張ったのに、ヒドイ言われようだワ。
そんなこんなしてるうちに2,280mの二俣。ここは地形図も明確に左。
でも、先行パーティは右と言っている。CL「他のパーティは関係ねぇ。」
ということで、堂々と左俣に入る。ゴルジュの30m大滝。ゴルジュの大滝?
うーーーん、イメージとは違うが、まぁ偉い人の言うことは聞いておきましょう。
この大滝も流芯左の壁を登れば特に問題ない。が、トポのとおり、最後の5mは
悪い。巻き気味のルートを取ったが、全体的に甘め。ここで初ロープ。
難なくここを突破。あとは、ツメだけだったが、ここでミス。左俣を行くべき
ところ、スカイラインが近いからって右俣にしてしまいました。
結果的にはこの判断がミス。
登ってる最中、左俣から登って、トポどおり虎ロープに沿ってトラバース
している別パーティが見えたが、右俣から登ってもいずれ合流できるだろう
と思って登って行ったが。。。
つめどもつめども、廃道の長谷部新道は出てこない。標高も2,500m前後で
ぶつかる予定だったが、2,600m弱まで来てしまったので、これはマズイ
ということで、ここから、尾根を2つ越えて、懸垂を4,5回交えながら
結局最初にミスッた二俣の上部。写真入りの遭難碑のところに戻ってきた。
どこでミスったかは明らかだったので不安はなかったが、30mロープでの
連続懸垂、草付きのトラバースは、さすがにストレス。でも、先輩お二人は
黙々と懸垂、さすがです。
結局、二俣でミスってから、写真入り遭難碑に戻ってくるまで、まっすぐ
登れば10分のところ、2時間10分かかってしまった。
あとは、廃道となった長谷部新道に沿って、幾つもの尾根(次が最後かなぁ
と言いつつ、何度も何度も尾根が登場する感じ)を越えて千畳敷に到着した。
この長谷部新道から望む宝剣岳、空木岳への稜線は逆光によるシルエットが
とってもカッコ良かった。けがの功名と整理。
さて、最終のロープウェイは16:10だったはずだが、時間は16:45。でも、
千畳敷にはまだまだ沢山の人。やはり運転時間延長中のようで。駅で整理番号を
もらったら、2時間後の18:43発だった・・。唖然・・・。
ということで、というか、今日はトラブルもあって、とっても充実した
山になったこともあって、他メンバーとおしゃべりしたかったこともあり、
宝剣山荘に泊まっていくことにケッテーイ!(千畳敷ホテルから電話!)
千畳敷までの登り返しはシンドカッタが、沢に比べれば、快適快適。
振り返れば、丸いお月さんが夕焼けに染まる南アルプスの暗くなった
部分に浮いていて、とっても幻想的。うーん、2時間待ちしなくてよかった。
そして、登り詰めれば、すぐそこに宝剣山荘。
連休で激混みだったが、予約していたこともあって、布団は1人1枚。
生ビール、ワイン、熱燗、(かとはるさんが持参した)沢―。
何をしゃべったかは覚えていないが、4種類のお酒を堪能し、20:30頃に
電池切れしたことは覚えてます。。。
翌朝、木曽駒PHを目指すお二人と分かれて、私はタッタで下山。
早朝だったので、お風呂もソースかつ丼も諦めて、駒ヶ根ICから2時間で
調布ICへ。
何とか、予定していた用事に間に合うことができたわけでした。。。
初の紅葉の沢はとっても楽しかったです。
最後の詰めの判断ミスは私によるもの。
原因はぶつかる予定の登山道(廃道)が尾根だか稜線と
勘違いしたこと。ホントは単なるトラバース道なんですが。
とすると、廃道なので、踏み跡見逃す可能性大なので、
やはり、安易に楽そうな方に詰めてはいけなかったなぁ
と。。。
その後の行動も、懸垂できる立木があったことに救われましたが、
立木がない、メンバーが多い、初心者が複数いる、天候が悪化する
などのリスクがあれば、さらに時間を要し、最悪ビバークも
あったかもしれません。もちろん、その程度は、まだまだ十分
想定の範囲なのですが、状況の違いによってそういった結果が
あっさりと到来することもよく理解できました。
ということで、楽しいメンバーと美しくも登りごたえのある沢を
堪能したうえに、また1ポイント経験値が上がって、充実の山行と
なりました。
コメント
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すばらしく、いい天気でしたね、青空がまぶしい。私は遭難碑にたどり着けませんでした、左俣行ってしまいました、去年。
Neuronさん
こんばんは。おかげさまで本当に良いお天気に恵まれました。
私たちは右俣に行きましたが、ツメの甘さもあって、
紆余曲折、何とか遭難碑に辿り着きました。
右俣は...やはり初級でした。
2003年の同時期に西横川を遡行した時は、曇り空でこんな青空は望めなかった記憶があります。長谷部新道のトラバース道って、結構長いですよね。
しかし、どんなルートでも、ツメを誤ろうとも、紆余曲折があろうとも、何か楽しそうなのは、メンバーが良いからなのか?
長かったです。尾根をいくつ越えたのか忘れましたよ。
越えるたびに次か?次か?って感じで歩いてました。
来シーズンこそ、ZENさんと一緒に沢へ行って、色んなことを学びたいです!!
zenさん
あのトラバース道、長かったです。
特に私は、ロープウェイ下山予定でしたので、時計を見ながら、
千畳敷がなかなか近づかず、焦ってました。
が、おっしゃる通り、緊張感はありましたが、不思議と悲愴感はなく、
シチュエーションを楽しむことができました。
懐深き先輩方のおかげでございます
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