横瀬駅〜武甲山〜浦山口駅


- GPS
- --:--
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,136m
- 下り
- 1,139m
コースタイム
天候 | 快晴。10℃〜16℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
【復路】浦山口駅⇒HOME |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、横瀬駅・一の鳥居・橋立登山口(林道 橋立線終点)・橋立鍾乳洞前の土津園前にあります。トイレは、横瀬駅・一区コミュニティトイレ(横瀬駅から約1.6km歩いた道路西側の運動場の中)・石灰工場地帯の菱光石灰工業様のご厚意により使わせて頂けるトイレ・山頂手前・橋立鍾乳洞の土津園前・浦山口駅にあります。 【横瀬駅〜一の鳥居】舗装道路なのでコメントのしようが有りませんが、西武秩父線のガードから一の鳥居に向かって約3.5km付近で、路側帯がほとんど無い道路の法面補強工事を行っています。私が通過した朝の時間帯は資機材搬出入の大型車両が片側交互通行を阻害しており、場所柄やむを得ないのかも知れませんが、交通誘導員が一人も配置されていなかったので、重機運搬の大型車両や作業員の方が右往左往しており、ここを通過するのに多少時間が掛かりました。私が通った時には歩行者専用仮設通路が有りませんでしたので、工事期間中は歩行者でも通過には十分な注意が必要です。(本来であれば交通誘導員と歩行者専用仮設通路は、第三者災害防止の観点から必ず設置しなければならないと思いますが・・・) 【一の鳥居〜山頂】古くから大切に守られている参道だからだと思いますが、勾配が急峻な場所も無く手入れも行き届いており、快適に頂上まで歩いて行けます。ゴミもほとんど落ちていません。 【山頂〜橋立鍾乳洞】山頂から長者屋敷ノ頭にかけては多少勾配が急な場所がありますが、手掛かりと足がかりがしっかりしており安心して歩けます。尾根から橋立川に下りる場所では、九十九折で急な斜面になりますが、焦らずに足元に注意して歩けば初心者や子連れの方でも問題はありません。 |
その他周辺情報 | 橋立鍾乳洞前の土津園や札所前の喫茶店(?)で飲食や土産購入などが出来ます。 |
写真
装備
個人装備 |
1/25,000地形図 1 国土地理院発行
昭文社 山と高原地図 1 奥武蔵・秩父(2014年版)
シルバコンパス 1
トレッキングポール 1 収納袋共
雨具 1 レインスーツ、折り畳み傘
緊急シート 1 寝袋タイプ
携帯電話 1
単眼鏡 1
カメラ 1
メモ帳 筆記用具共
携行食 カロリーメイト、飴等
救急セット カットバン等
健康保険証 運転免許証共
着替え スタッフバッグ共
タオル
ゴミ袋
ペットボトル 飲料水
ツールナイフ 1
ヘッドライト 1
アマチュア無線機 1 144、430Mhz
予備電池 1
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感想
20年以上前に小学生の息子を連れて登って以来の武甲山。その時は小さな息子の体力を考えてタクシーで一の鳥居まで入った。今回は生川沿いの石灰石工場群の中を歩いて、ぜひ自らの目で実際に工場群を見てみたかったので、電車を降りた横瀬駅から一の鳥居まで歩く事にした。
武甲山の鉱山開発には賛否両論があるのは承知だが、かの石井光造氏が自らの著書で述べている、武甲山開発は秩父の発展のためには必要な事であったので、武甲山は「良かった、良かった」と言って身を削られているに違いない、との氏の考えには同調する。地域経済が発展した上での観光開発であり、我々のハイキングだと思うので、社会見学を兼ねて2度目の武甲山ハイキングに挑んだ。
東飯能駅でJRから西武秩父線に乗り換えると、車内のケバケバシイ広告がほとんど無くなるのでホッと安心する。西武の車両内にある広告と言えば、せいぜい秩父札所午歳総御開帳ぐらいなので、おのずと車窓から奥武蔵の山々を望んで、頭の中がハイキング・モードに変わって行く感覚が好きだ。その西武秩父線の横瀬駅で降車して、これから登る武甲山を望んで気持ちが昂る。
横瀬駅から一の鳥居までは、実に長い距離のアスファルト道路を歩かねばならない。多くの大型車両が行き交う約6kmの道路を、ひたすら歩くには忍耐が必要だ。何度か途中でイヤになったが、あんな山の中の道ではどうする事も出来ない。それに覚悟して来ているので易々と引き返すワケにも行かず、大山ノ神延命水を目標に歩き続ける。20年以上前の記憶で確実に残っているのは、武甲山の水が実に美味しかった事だけだから、その再確認もしなければならない。歩き始めて1時間20分ほどで大山ノ神延命水に到着。延命水の味はやはり甘露であった。家から持って来たペットボトル内の水道水を捨てて、延命水に詰め替え気合を入れて再出発。
一の鳥居の駐車場には約10台の車が止まっていたので、歩行中の蜘蛛の巣との戦いが無いと一安心する。丁目石の十四丁目まではコンクリート舗装された道で、道路脇には建物や養魚場などがあり、山の雰囲気もイマイチだったが、それ以降は山の中の一本道なので集中して歩きに没頭出来る。十八丁目の不動滝で再び甘露な水を楽しんで、どんどんと高度を稼いで登って行く。四十八丁目と四十九丁目の間にも小さな小さな水場があり(写真参照)、少なからず驚いた。こんな頂上近くにも水場が有るなんて予想もしていなかったし、山と高原地図にも掲載されていない。流れがかなり細いのでペットボトルに詰めるには無理があるが、味見だけはしなければならないと思い、コップで口に水を含んで慎重にテイスティングしてみる。不動滝の水よりも若干甘みが少ないが美味しい。やはり石灰岩質の山の水は甘みがあり柔らかくて実に美味しい。思わぬ発見で気を良くして、目の前の頂上に進む足取りも軽くなる。
頂上に到着後、御嶽神社に登頂のお礼をしてから展望台に向かう。天気に恵まれたし空気が乾燥していたので見晴らしは最高に良い。十分に展望を楽しんでから橋立方面へ下山する。表参道と違いこちらへ下りてくるハイカーは殆ど居ない。時々、採鉱場からサイレンと発破の音が聞こえてくる以外は実に静かな山道だ。尾根から橋立川への急な九十九折を下りて行くと、段々とせせらぎが大きく聞こえて来る。川沿いに下りて復旧された木の橋を慎重に渡れば林道終点。ここからは約1時間半で札所28番橋立寺前の木津園に着く。札所28番の橋立堂や木津園では、十二年に一度の総御開帳のためか、数多くの札所巡礼者でごった返していた。それを脇目にビールと味噌コンニャクで一人打ち上げ会をして、今日のハイキング兼社会見学はおしまい。最後に一言、やはり武甲山は秩父の名山と呼ぶに相応しい実に素晴らしい山であった。
コメント
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私も4月にchakayaanさんとほぼ同じルートを歩きました。一ノ鳥居まで車やタクシーで行く人がほとんどですが横瀬から歩いてこその武甲山と思いました。石灰採掘が秩父発展に寄与したとの意見、目から鱗でした。勉強になりました。
yakidangoさん、コメントありがとうございます。これからも機会が許せば出来るだけ自分の足で、じっくりといろいろな事象を観察して、物事を学びながら歩き続けたいと思います。
chakayaanさん、お邪魔します。
次回は春先に是非お越し下さい。
武甲の頂上から芝桜がくっきりです。
また、奥武蔵はその標高にもかかわらず、
天然水が豊富ですね。
個人的には横手渓谷の沢水と、
日和田山男岩そばの沢水、
今回通られた浦山口そばの湧水が雰囲気があって好きです。
上2つも是非!
maatakoutaさん、はじめまして。コメントありがとうございました。私は秩父周辺の山と奥武蔵が大好きなのに、羊山公園の芝桜と巾着田の曼珠沙華は一度も見に行った事がありません。いつも見に行きたいとは思っているのですが、つい人混みを考えてしまうと引いてしまう性格なんです。しかし、平日の武甲山頂上からなら、おそらく文字通りに人混みに巻き込まれずに鳥瞰出来るわけですから、来春には再度、武甲山に登って頂上から見てみたいと思います。
横手渓谷と日和田山の男坂下の水は、何度も通っていますが一度も飲んだ事が有りませんが、衛生的に大丈夫なのでしょうか?上流部にハイキングコースが有るのでチョット不安です・・・。
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