鏡平・弓折岳中腹 新穂高〜 ピストン


- GPS
- 08:55
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,356m
- 下り
- 1,365m
コースタイム
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 8:54
4:03 新穂高無料駐車場到着 4℃
5:09 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)到着
5:57 笠新道登山口到着
6:09 わさび平小屋到着
6:32 小池新道入口到着
6:38 小池新道入口出発
8:48 鏡平到着
9:04 鏡平出発
9:29 弓折岳山頂下到着(2420m)
11:07 弓折岳山頂下出発(2420m)
12:15 小池新道入口到着
12:24 小池新道入口出発
12:50 わさび平小屋到着
13:01 笠新道登山口到着
13:46 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)到着
13:54 新穂高新穂高センター到着
平面距離 18.4km
沿面距離 19km
記録時間 08:55:24
最低高度 1,079m
最高高度 2,430m
累計高度(+) 1,843m
累計高度(-) 1,843m
平均速度 2.1km/h
最高速度 7.5km/h
登り歩行時間
登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)〜小池新道入口:1時間23分 5:09〜6:32(休憩含む)
小池新道入口〜鏡平:2時間10分 6:38〜8:48(休憩含む)
鏡平〜弓折岳山頂下(2430m):25分 9:04〜9:29(休憩なし)
下り歩行時間
弓折岳山頂下(2430m)〜小池新道入口:1時間8分 11:07〜12:15(休憩なし)
小池新道入口〜登山口(双六岳・笠ヶ岳方面):1時間22分 12:24〜13:46(休憩なし)
天候 | 終日快晴 鏡平と弓折岳中腹は無風 他では涼しい程度の弱風あり |
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過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
弓折岳、双六岳登山口から左俣林道途中まで積雪なし 昨年の同時期よりかなり積雪が少ない 登り時チェーンスパイク 弓折岳中腹からの下り時10本爪アイゼン 小池新道入り口付近からの下り時スノーシュー |
写真
ストックはデポして行けばいいとのこと、なんとスノーシューとワカン、ストックをデポして弓折岳山頂に行くとのこと
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
飲料
ヘッドランプ
予備電池
GPS
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ポール
|
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感想
一昨年、昨年と地元の桜が見ごろを迎える時期に飛騨の山友さんからお誘いを受けて新穂高から鏡平と弓折岳の中腹に登っている。
今年もこの季節がやって来たな思っていたが、週末に県内各所で桜が見ごろとなる予報のためカミさんは久しぶりに高遠の桜とその近くの道の駅にあるクロワッサン、そして先月まで改修工事で休業していた日帰り温泉を期待していて、鏡平山行がなければ家族サービスの予定だった。
水曜日に声がかかったので、高遠の桜よりも鏡平を優先し連れて行ってもらうことにした。
日曜日は朝から町内水路の川浚い作業があるのだが、その後に花見に出かけられなくはない。
カミさんも毎週日曜日の卓球練習は最優先にしているので、翌日の日曜日に高遠に行こうなどという話には乗ってこない。
一昨年は桜の満開と重なり初めての桜空撮を予定していたので、1週間後ろにずらしてもらって満開の1週間後、昨年は桜の咲き始めだった。
松本の桜を基準に考えると一昨年は遅め、昨年は早め、今年はぴったりとなる。
雪の量や状態と気温に左右され、とても自分がソロで入山出来るような場所ではない。いつも山友さんに連れて行ってもらう形だ。
昨年自宅から新穂高まで2時間かかっていたので、少し早めに出発。気温は5℃と昨年より6℃も高く寒くない。新穂高に到着しても出発時より1℃低いだけで暖かい。
帰路の雪の状態がやや心配だ。
今日は昨年と同様に富山からのAさんと3名。Aさんとは先月の乗鞍岳でもご一緒した。
昨年は登山口から40cm程の積雪があったが、周囲にも積雪の様子が一切無い。
今年はどこの山に行っても積雪が少ないが、ここも例外ではなさそうだ。
左俣林道の途中から積雪は現れるが、そのまま進み昨年と同じ場所で自分のみチェーンスパイクを装着した。
積雪が少ないので林道のトラバース歩きは楽だが、倒木は昨年より多く、丸太をまたいだり迂回する必要がある。
小池新道入口までに複数のデブリを越えるが、最後のデブリは大きく、上に上にと進んでしまったため、無駄にアップダウンをしてしまった。
ここでいつものようにこれからの登りに備えて行動食のパンを食べる。
昨年は顎がうまく動かせない程に寒かったが、アナログの寒暖計を見ると−4℃で寒さを感じない。
奥丸山への橋を見ると、昨年は欄干を超える積雪量だったが、今回ははるかに少なく地面が見えている。
小池新道入口から夏道と同じルートで進むが、ほどなくして雪崩のデブリが現れ、それを越えるために登るといくつものデブリの筋が見えた。
一昨年、昨年はどこを歩いても問題ない広大な雪原が広がっていたのでまるで様子が違う。いくつもの堤が並んでいるようになっている。
今まで見て来たデブリは雪の塊が積み重なって小さな山のようになっていて、真っ白できれいなものや地面を削って泥混じりのものだった。
堤のような壁を登るとえぐられた溝になっていて登っては下るを繰り返すが、身長を超す高い壁と溝でどこを登り、どこを下るか迷う場合もある。
溝はまるでブルトーザーが雪を押したようになっている。
基本的に登りなので山側の左に進みがちで最短ルートより長くなっている気がする。
複数のデブリを越えて雪原に出るとクラストしていて歩き易くなったが、かなり体力を消耗しているようで、なかなか映えるダケカンバの木が近くに見える一番急な場所にたどり着かない。
熊の踊り場まで行くと緩斜面になるが、鏡平はまだはるか見上げる位置にある。お二人はとっくに到着しているだろうから一旦ここで小休憩。
アイゼンのトレースが2本あるので、山友さんもチェーンスパイクからアイゼンに換装したようだ。昨年は手前から斜面を直登していたが、今回はもう少し谷を登ってから右に折れているようだ。
鏡平への最後の急登はゆっくり登るようにしたが、呼吸よりも筋肉がつらい。
登り終えるとすぐに槍ヶ岳の穂先が正面に見えるので、何枚も写真を撮りながらのんびりと鏡平の東端まで進む。
「今頃どこを歩いているんだ」と、ドローンで様子をうかがいに来るかもと思っていたが、既にドローンは離陸済で撮影中だった。
木陰に体を寄せて、コントローラー画面が見やすいようにしている。
こんな快晴で一番困るのは眩し過ぎて画面が見え辛いことだ。
積雪量が少ないので座れば木陰に隠れることが出来る。
3回目ともなるといつもの絶景、いつものように無風で快晴。
今年もここに来られたことを幸せに感じるが、まだ弓折岳山頂下にある台地までの登りが控えているので、到着が遅い分行動食をとるなりしてのんびりしてはいられない。
自分のドローンは西天狗岳でプチ墜落してから1枚のプロペラを交換したが、なぜスロットルが効かなかったのかは分かっていないし、テスト飛行もしていないので持参しなかった。
無風で無人、絶好の飛行場所だが今日の小池新道入口からの秩父沢のデブリ地獄ではこれ以上の荷物ではきつかっただろう。
一通り撮影が終了すると弓折岳山頂下に向かう。鏡平への登りでかなり筋肉が疲労しているので、ゆっくり登ることを先に宣言しておく。
一見急登ではない。が、登り始めると両脚膝のすぐ上の太ももがつりそうになって痛い。こんな所がつりそうになるのは初めてで、どうしていいかわからない。
屈伸して伸ばしてみたりするが変化はないので、我慢して歩き続ける。中間点位まで登ると痛みは治まった。
やれやれと思い、足を止めずに登り切り、目的地に到着。
広く平らになっていて景色もいいので再び休憩しようと思っていたら、お二人はストックをピッケルに持ち替え、ザックを背負いだした。
まずい、積雪の緩みを配慮してすぐに下山を開始するようだ。
自分だけチェーンスパイクでずっと登って来たので、慌てて10本爪のアイゼンに換装し、ピッケルを出す。
残ったストックをザックに付けて準備完了、と思ったら「ストックはデポして行けば良い」と声がかかる。
あれ?デポってことは下山じゃない?
お二人が弓折岳山頂に向かおうとしていたことにようやく気付く。
とても無理だとすぐに思ったので装備変更のために待たせてしまったことは申し訳ないが、二人だけで山頂アタックしてもらうことにした。
後から考えると、自分はピッケルとカメラだけで他をデポして山頂を目指すことも出来たかもしれないが、昼食もとっていないし待機が正解だ。
お二人の登る姿を逐一撮影しながらおにぎりを食べ、写真を撮るが風が全く無く背中がじりじりと暑い。
お二人が戻って来て、ほどなくして下山を開始。
昨年は積雪量が多く滑落の危険を少し感じながらの下りに苦労したが、今回は一昨年に近い状態でゆっくり歩いても軽く小走りでも不安はない。
ルートは昨年のように左側の谷に進む。一昨年は南に真っ直ぐ進んで右側の谷を下った。
秩父沢の下りはデブリを避けて左のなるべく谷側を進むが、デブリによる壁と溝は複数越えなければならない。
雪はかなり緩んでいるが、デブリの塊は固く踏み抜きは時々。ひどい時には腰まで踏み抜いて驚いた。
小池新道入口近くになると毎歩20cm以上沈み込む踏み抜き地獄となるが、少しの距離で橋に到着した。
自分はここでアイゼンからチェーンスパイクに換装。お二人は秩父沢の途中で既にアイゼンを外してツボ足になっていた。
踏み抜きながらも1つデブリを越えてから、スノーシューとワカンに換装。
ここから完全に積雪が無くなるまで途中、地面や舗装路面が現れてもそのまま歩いた。
スノーシュー歩きはやはり重く、1歩ずつがつらい。なるべくスノーシュー歩きは避けたいが、踏み抜き地獄と天秤にかけてしかたない。
Aさんはワカンで軽くて歩きやすそうだ。
登攀性能を最重視してMSRスリーストラップアッセントを所持、使用しているが、踏み抜き対策だけなら軽いカンジキ等でも良いかも知れないし、ここでは登攀時に必要ないのでアイゼンと組み合わせ可能なワカンに興味が湧いてきた。
山友さんは次はワカンにすると宣言。
毎年行きたいこの時期の鏡平だが、自分の体力ギリギリでの山行となるのは必至。さらなる軽量化等の対策をしないと継続はきびしいかも知れない。
今年も無事行って来られたことと、山友さん達に感謝の気持ちでいっぱいだ。
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