東山から海津大崎へ
- GPS
- 06:42
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 712m
- 下り
- 712m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
基本的には道はないが林道と踏み跡程度はあるので、GPSなどで進むべき方向を確認する必要がある。大崎寺への下降は倒木と岩があって歩きにくい場所が継続する。 大崎寺の展望台である、天狗岩などは通行禁止でチェーンで通行止め |
写真
感想
今年のサクラは異常に早く咲きだしたようだ。海津大崎のサクラは見事であるが、大混雑の車列の中には入りたくない。7年前に永原から東山を越えて大崎寺に降りた時は、サクラは散り果てて葉が緑いろになりかけていた。今年は満開の大崎寺に降りて、湖岸を歩いてサクラ見物をしようと思った。そこで4/3が海津大崎の満開予報を見つけたので、仲間に誘いをした所7名で7年前と同じコースを歩いて来た。海津大崎のサクラはものの見事に咲き誇り、日程のタイミングに酔うほどであった。
永原駅からまだ田圃の準備をしていない中を進み、黒山林道の大きな害獣ゲートを空けて侵入した。杉の植林の中の道は暗く、鬱陶しい程だ。林道が徐々に傾斜を増してきた場所の道脇に骸骨があった。大きさから猿の頭蓋骨のようだが、夕方一人でこれを見たらうすら寒く、走って逃げたくなるだろう。今日は騒々しい7名なのでワイワイ言いながら眺めているが!
林道終点の谷沿いから斜面の傾斜が増すとジグザグな道となって、前方に木々の間から空が見えたと思ったら、万路越えのコルに到着した。コルには祠があって、お地蔵さんが鎮座している。北から踏み跡が来ていて、西側には細いが林道風の道がある。これは『道の駅追坂』からの道であろう。その林道を我々を追い越していった単独の若者は東山方面に進んで行ったが、稜線の登山道と合流するのだろうか?と地図を見た。地図には林道は西側を撒くように進み、稜線と合流は藪漕ぎなどが待っているかもと思われた。
春の長閑な稜線はスプリングエフェメラルでも顔をのぞかせるかも知れないとワクワクしていたが、結局地面に咲く花は見掛けることは出来なかった。その代わりにヤマザクラやタムシバの花が枯れ木の中に鮮やかであった。雑木林のような自然林では倒木が多いことと灌木が所狭しと賑わっているので、踏み跡が乏しくなると進むべき方向に迷いが生ずる。特にピークからの下降ポイントではどこに進むべきか、藪の中を目を皿のようにしても判らいにくい。GPSで方向を定めて、進むとその内に踏み跡らしき道に自然となるのだ。何度となく右往左往しながらGPSの前回の軌跡を辿ることが出来たのだ。それほど明確な登山路の無いコースは難しいということである。
正午を過ぎたころ、ピークに出ると木々の生えていない広場に出て大きな反射板があった。そこに竹生島展望所と表示板があり、此処は前回竹生島を見ながら昼食をとった所であった。あれから7年経過したわけであるが、竹生島は見えるのであるが、少し下方の木々が大きくなったのか、枝越しの竹生島で何だか物足りなくなてしまった。
竹生島展望所から稜線を進むと直ぐに東山北峰の標識があったが、ピークの感じはしない稜線の一角だ。その近くに小さな水たまりがあってカエルの卵がウジャウジャとある。まだ動いてはいないがふ化直前であれば、動きはじめているのが気持ち悪くなるかも知れないな、と皆の気持ちだ。だがここの卵はそばにアカハラのイモリがいないので、生存率が高くなりそうな気がして、何故かホッとするのであった。
程なく本日の最高峰の東山の山頂だ。此処にも分厚い板の山頂標識があって、この稜線のピークには丁寧にも大変な努力で作成したであろう標識版に製作者の苦労と達成感を他人事ながら密かに拍手の気持ちであった。あとは大崎寺まで下れば桜のトンネルと琵琶湖のコラボを楽しむだけと思っていたが、この大崎寺までの下りが急傾斜の上に倒木と岩があって最後の試練を我々に与えるのだったが、前回の記憶は何も残っていなかった。雑木の密生する尾根は木々を頼りに下れるので安心できるが、木々の無い斜面は傾斜と体のバランスを保ちながら、恐る恐る滑らぬように下って、ホッとしているばかりだ。琵琶湖の湖面が木々の先に見えるとその湖面が地球の丸さを感じさせるほどだと誰かが言っている。そんな錯覚をするくらい琵琶湖が大きく見えるのだ。竹生島が今度は左に見える位置となって、どうしてこっちに見えるか?と自分の位置が南に進んでいることをわかっていない人もいるようだ。
大崎寺に到着すると、乗船場の音楽が煩い、サクラとモミジの新芽が見事なコラボであるのが、騒々しさを和ませてくれるので嬉しい。湖岸通リは車の列で渋滞しているのは予想通リであるが、やはりいやなものだ。湖岸の散歩道に降りて波打ち際はサクラが湖面に落ち込むほどのもののあって、その見事さに感心する。長い今日の行程もこのサクラ並木を琵琶湖の湖面と共に散策することであったので、目的は達成できたわけだ。無事7年前のコースをほぼ同等の時刻で踏破できたことは、足腰はまだここしばらくは持ちそうだと一人で密かに納得したのであった。
”八”、”永”、”結”、”竹”、”兵”、”嶋"
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