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Yamareco

記録ID: 535368
全員に公開
ハイキング
阿蘇・九重

大船山 - 紅葉&星を求め男池から夜討ち

2014年10月23日(木) 〜 2014年10月24日(金)
 - 拍手
GPS
--:--
距離
11.6km
登り
1,108m
下り
1,116m

コースタイム

1日目
山行
5:03
休憩
9:01
合計
14:04
22:05
20
男池登山口
22:25
0:00
26
かくし水
22:51
0:00
56
ソババッケ
23:47
23:51
0
大戸越
0:42
0:00
5
北大船山
0:47
0:00
22
段原
1:09
9:57
11
大船山
10:08
0:00
7
段原
10:15
0:00
11
北大船山
10:26
10:29
31
北大船山の北東の小さな池
11:00
0:00
62
大戸越
12:02
0:00
29
ソババッケ
12:31
12:37
23
かくし水
13:00
男池登山口
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県道621号沿い、男池駐車場に駐車。
コース状況/
危険箇所等
ソババッケ〜大戸越は「特に夜間において」ルートが判り難い所があると思います(笑
その他周辺情報 下山後の温泉『筌ノ口温泉(入浴料200円)』に行くつもりでしたが、
事情が変わり『九重町立みはらしの湯(300円)』を利用しました。
男池登山口前の『おいちゃん家』の鴨の炭火焼(500円)はなかなかの美味でした。
さぁ、天気は最高です!
明日も引き続きこの調子で!
2
さぁ、天気は最高です!
明日も引き続きこの調子で!
男池駐車場で早めの夕食&晩酌
地鶏刺身を堪能中
7
男池駐車場で早めの夕食&晩酌
地鶏刺身を堪能中
60代の夫婦が日没で身動き取れず...
捜索をしているとのこと。
2
60代の夫婦が日没で身動き取れず...
捜索をしているとのこと。
22:00、さぁ出発!
フラッシュ焚かないと真っ暗(怖
4
22:00、さぁ出発!
フラッシュ焚かないと真っ暗(怖
『かくし水』手前のフェンス
2
『かくし水』手前のフェンス
とにかく真っ暗闇...
2
とにかく真っ暗闇...
『ソババッケ』丸太の飛び石
こんな状況に独り...
時々、鹿の鳴き声が聞こえる
3
『ソババッケ』丸太の飛び石
こんな状況に独り...
時々、鹿の鳴き声が聞こえる
ようやく”精神的”難所をクリア
『大戸越』に到着
4
ようやく”精神的”難所をクリア
『大戸越』に到着
暗くて『北大船山』への道を見付けるのに数分悩んだ
1
暗くて『北大船山』への道を見付けるのに数分悩んだ
『北大船山』通過
灯りを消すとホントに真っ暗で自分の足元も見えない
3
『北大船山』通過
灯りを消すとホントに真っ暗で自分の足元も見えない
『段原』通過
山頂まで残すところ25分
1
『段原』通過
山頂まで残すところ25分
『大船山』山頂にフラッシュライトが届く距離に
7
『大船山』山頂にフラッシュライトが届く距離に
01:09、やった〜!
無事に暗闇の『大船山』登頂!
もちろん誰も居ない
9
01:09、やった〜!
無事に暗闇の『大船山』登頂!
もちろん誰も居ない
とりあえず記念撮影
真っ暗...
7
とりあえず記念撮影
真っ暗...
これなら?
これでどうだ?
だめ...
(フラッシュ焚きたくない人)
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これでどうだ?
だめ...
(フラッシュ焚きたくない人)
『御池』へ降りる
紅葉と星を一緒に収めたかったが、この日は新月...
ライトを当てるも紅葉っぽく見えない
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『御池』へ降りる
紅葉と星を一緒に収めたかったが、この日は新月...
ライトを当てるも紅葉っぽく見えない
大船山にオリオン座が昇る
9
大船山にオリオン座が昇る
遊び過ぎた感は否めない(笑
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遊び過ぎた感は否めない(笑
ぐるぐる
九重町の街灯りかな?
上空にはカシオペア
5
九重町の街灯りかな?
上空にはカシオペア
大分市の街灯りはさすがに明るい
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大分市の街灯りはさすがに明るい
九重連山のシルエット
『久住山』『中岳』『天狗ヶ城』『星生山』『稲星山』『三俣山』など
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九重連山のシルエット
『久住山』『中岳』『天狗ヶ城』『星生山』『稲星山』『三俣山』など
うっすら浮かぶのは祖母山系か?
6
うっすら浮かぶのは祖母山系か?
法華院温泉山荘の灯り
1
法華院温泉山荘の灯り
とにかく星が綺麗でした
その点では新月バンザイです
7
とにかく星が綺麗でした
その点では新月バンザイです
『由布岳』の上に北斗七星が昇る
この後、眠くなり1時間半ほど仮眠
4時過ぎ、ご夫婦2名が登って来られました
9
『由布岳』の上に北斗七星が昇る
この後、眠くなり1時間半ほど仮眠
4時過ぎ、ご夫婦2名が登って来られました
05:20頃、東の空が色付いてきました
7
05:20頃、東の空が色付いてきました
『由布岳』のシルエットが色濃くなっていく
11
『由布岳』のシルエットが色濃くなっていく
徐々に色を取り戻す世界
6
徐々に色を取り戻す世界
染まる『久住山系』
14
染まる『久住山系』
ドウダンツツジと『由布岳』
16
ドウダンツツジと『由布岳』
薄紅色に浮かぶ『由布岳』
11
薄紅色に浮かぶ『由布岳』
影大船山が『三俣山』に登頂
7
影大船山が『三俣山』に登頂
阿蘇五岳のうちの4つ、左から
『高岳』『中岳(煙のみ出演)』
『烏帽子岳』『杵島岳』
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阿蘇五岳のうちの4つ、左から
『高岳』『中岳(煙のみ出演)』
『烏帽子岳』『杵島岳』
雲海に浮かぶ『祖母山』
『傾山』『大崩山』etc
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雲海に浮かぶ『祖母山』
『傾山』『大崩山』etc
陽射しがしっかりするにつれ陰影もハッキリしてきました
6
陽射しがしっかりするにつれ陰影もハッキリしてきました
『祖母山系』
『由布岳』とドウダンツツジ
10
『由布岳』とドウダンツツジ
影大船山が『三俣山』を
『坊がつる』へ下山中
4
影大船山が『三俣山』を
『坊がつる』へ下山中
荒ぶる雲海と『祖...(略』
4
荒ぶる雲海と『祖...(略』
双耳峰もハッキリくっきり
8
双耳峰もハッキリくっきり
お婆ちゃん?が着る服って
こんな柄が多くない?
9
お婆ちゃん?が着る服って
こんな柄が多くない?
この日の『坊がつる』
テント17〜18張
1
この日の『坊がつる』
テント17〜18張
早朝の冷え込みで霜柱が出来てた
7
早朝の冷え込みで霜柱が出来てた
『御池』の西へ降りて山頂を見る
08:00現在、山頂には5〜7人
2
『御池』の西へ降りて山頂を見る
08:00現在、山頂には5〜7人
『御池』に降りるとまさに鏡面!
紅葉はイマイチですが感激!
10
『御池』に降りるとまさに鏡面!
紅葉はイマイチですが感激!
これから同じ様なカットが続きますが、ご容赦ください(笑
9
これから同じ様なカットが続きますが、ご容赦ください(笑
今回のベストショット(かな?
14
今回のベストショット(かな?
いや、こっちがベストショット!?
8
いや、こっちがベストショット!?
あえて逆さまに掲載してみましたが、いかがでしょう?
違和感ありますか?
これが水面に映った鏡像だなんて
10
あえて逆さまに掲載してみましたが、いかがでしょう?
違和感ありますか?
これが水面に映った鏡像だなんて
『御池』の紅葉を撮るなら午後が良いと聞きますが、朝もまんざらではないですね!
5
『御池』の紅葉を撮るなら午後が良いと聞きますが、朝もまんざらではないですね!
色付きは昨年ほどではないです...
ピークも数日過ぎてる感じでした
昨年のレコと比べてみて下さい!
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色付きは昨年ほどではないです...
ピークも数日過ぎてる感じでした
昨年のレコと比べてみて下さい!
凪いだ水面に感謝
4
凪いだ水面に感謝
証拠写真(独り記念撮影)
11
証拠写真(独り記念撮影)
こっちでも証拠写真を
10
こっちでも証拠写真を
『米窪』って、カルデラだよね?
5
『米窪』って、カルデラだよね?
後ろに『根子岳』
6
後ろに『根子岳』
青い空の下
影大船山が『三俣山』を下山、
随分と近寄ってきました(笑
3
影大船山が『三俣山』を下山、
随分と近寄ってきました(笑
鮮やかなモザイク
11
鮮やかなモザイク
お婆ちゃんの服に...(略
3
お婆ちゃんの服に...(略
09:24、再び池へ降りてみましたが、もう、さざ波がたっていました
2
09:24、再び池へ降りてみましたが、もう、さざ波がたっていました
『御池』畔のもみじ 
6
『御池』畔のもみじ 
09:33、山頂もだいぶ賑わってきましたが、それでもまだ15〜20人
5
09:33、山頂もだいぶ賑わってきましたが、それでもまだ15〜20人
宝石のよう
雲が『立中山』『鉾立峠』へと登ってくるも、押し返されるを繰り返す
4
雲が『立中山』『鉾立峠』へと登ってくるも、押し返されるを繰り返す
沸き立つ雲
『中岳』『天狗ヶ城』上空をヘリが旋回してます
救助?捜索?訓練?
『中岳』『天狗ヶ城』上空をヘリが旋回してます
救助?捜索?訓練?
しばらくして『大船山』上空に!
2周ほど旋回して去ってった!
手を振ってる人もいますよ。
私も手を振りました〜!
10
しばらくして『大船山』上空に!
2周ほど旋回して去ってった!
手を振ってる人もいますよ。
私も手を振りました〜!
航空自衛隊の【UH-60J】でした
4
航空自衛隊の【UH-60J】でした
パイロットの姿も見えます
6
パイロットの姿も見えます
09:52『由布岳』をバックに
さて、私も降りるかー
12
09:52『由布岳』をバックに
さて、私も降りるかー
10:08『段原』通過
人少なく静かでした
1
10:08『段原』通過
人少なく静かでした
10:15『北大船山』通過
3
10:15『北大船山』通過
『米窪』北東の浅い池(水溜り?)
今回はちょっと寄ってみよう
2
『米窪』北東の浅い池(水溜り?)
今回はちょっと寄ってみよう
日本じゃないみたい
10
日本じゃないみたい
『平治岳』
『平治岳』南東斜面の紅葉
5
『平治岳』南東斜面の紅葉
11:00『大戸越』まで降りました
正面は『平治岳』
1
11:00『大戸越』まで降りました
正面は『平治岳』
陽光溢れる下山路
12時間前は真っ暗&疲労で何も見えなかったです
3
陽光溢れる下山路
12時間前は真っ暗&疲労で何も見えなかったです
暗闇との違いを実感中
1
暗闇との違いを実感中
太陽の光って本当にありがたい
7
太陽の光って本当にありがたい
色彩の共演といったところでしょうか
7
色彩の共演といったところでしょうか
明るい登山道(今は)
1
明るい登山道(今は)
黒くて細長いキノコ...
1
黒くて細長いキノコ...
ふかふかのベッドにキノコ
3
ふかふかのベッドにキノコ
でっかいカエデの樹
2
でっかいカエデの樹
シソの花みたいだけど、なんだろう?
シソの花みたいだけど、なんだろう?
サラシナショウマですかね?
1
サラシナショウマですかね?
これもなんだろう?
これもなんだろう?
頭のつぶつぶ(螺髪)みたい
『大仏様岩』と名付けよう
4
頭のつぶつぶ(螺髪)みたい
『大仏様岩』と名付けよう
『ソババッケ』まで戻った
5
『ソババッケ』まで戻った
『ソババッケ』から『平治岳』『大戸越』方面を振り返る
2
『ソババッケ』から『平治岳』『大戸越』方面を振り返る
『ソババッケ』から登って振り返る
3
『ソババッケ』から登って振り返る
今年も会えた『トリカブト』
この1株しか見つかりませんでした
5
今年も会えた『トリカブト』
この1株しか見つかりませんでした
『かくし水』
冷たくて気持ちいい
5
冷たくて気持ちいい
岩を掴む大きな手
7
岩を掴む大きな手
巨大ケヤキ
幹周7〜8mあるかな?
4
巨大ケヤキ
幹周7〜8mあるかな?
『男池』水源
13:00、無事に下山!
出発時に払えなかった「男池清掃協力金(100円)」を支払って出ました
5
13:00、無事に下山!
出発時に払えなかった「男池清掃協力金(100円)」を支払って出ました

感想

「紅葉と星を一緒に写したい!」というのが今回の夜討ちの発端。
写せる技量の有無は置いときます(笑

16:00頃、男池の駐車場に到着。
すぐ、車中泊の準備に取り掛かります。
駐車率は4割といったところでしょうか。
帰り支度をしている方々もいます。
私は登山口に近い一番端っこに停めました。
隣には白い普通乗用車が1台。
なんとなく気になる車でした。

準備を済ませ、夕食&晩酌です。
いつものように地鶏刺身を肴に呑みます。
この段階では出発予定時刻は01:00だったので、3本呑む予定でした。
しばらくしてほとんど全ての車が居なくなっても、隣にはまだ車が。
法華院温泉にでも泊まるのかな?

ビールを2本呑んだらお腹が一杯になったので、残りの1本は持ち帰ることにして、
18:00頃、早めに寝ることにしました。

それから1〜2時間した頃でしょうか、外が騒がしくなってきました。
しばらくは努めて寝るようにしていましたが、気になって外を見ると警察車両が3〜4台。
近くにいた警察官に事情を聴くと「60代の夫婦が下山途中に日没を迎え、動けない状態になったため、これから捜索に入るところです」とのこと。
場所も定かではないようで、警笛を吹鳴しながら警察官が10名近く山中へ入って行かれました。

しばらくすると警笛の音も聞こえなくなりました。
「かくし水を越えたかな?」「冷え込むだろうし、早く見付かるといいけど」
そんなことを考えていると眠れなくなり、辛うじて目を瞑っているだけでした。
21:00頃、再び外が騒がしくなってきました。
笑い声も聞こえてきます。
どうやら無事に発見され、戻って来られたようです。
外に出てみると、隣の車が無事に保護されたご夫婦のものでした。
「お怪我はなかったですか?」と聞くと「はい、大丈夫です」とのこと。
「良かったですね」などと少し会話をした後、警察官に「ご苦労様でした」と声を掛けると、安堵の表情で「ありがとうございます」との返事。
お疲れさまでした。

最近、男池からの山行で、このパターンのプチ遭難が増えているそうです。
当たり前のことですが、ヘッドライト、フラッシュライト、予備電池をちゃんと用意しなければいけないなと感じました。
特に秋は「つるべ落とし」と言われるほど暮れ始めてからが早いです。
コースによっても日が陰るのが予想以上に早い場合もありますもんね。

さて、無事に遭難騒ぎは終わりましたが、私の目は冴えてしまい寝つけません。
仕方なく、予定を繰り上げて出発することに。
最終準備をして、22時過ぎに暗闇へと足を踏み入れました。

かくし水までは順調。
ソババッケも比較的スムーズに通過しました。
暗闇に対する恐怖もそこまで強くなく、心は平穏です。
ソババッケの分岐を大戸越へと進み、徐々に傾斜がきつくなると、ここからが不安視していたエリア。
おどろおどろしい雰囲気が私の心を支配したら...
一度恐怖に支配された心はなかなか元通りにはならない。
しかも、疲労も蓄積してきた。
足元が暗いと石や岩の状況が掴み切れずに石車に乗ったり、躓くことも増える。
その辺が明るい時よりも疲れやすい理由だろうか。

しかし、上を向くと時々明るい星が見える。
すぐそこに星空があることで、なんとか恐怖に支配されることなく大戸越へ出た。
ここまで来れば(暗闇を理由とする)精神的に厳しいエリアはもうない。
疲労もスッと引く感じがして、気力も再充填された気がした。

その大戸越から北大船山への急登はガレ場に苦しめられた。
足元がよく見えず「3歩進んで2歩下がる」ことを何度も繰り返した。
転ぶことまではなかったが、ずるずると。
この時に受けた疲労感は大戸越でのリフレッシュを帳消して余りあるほど。
昼間と夜間でこれほどまでに違うのか。
大戸越から北大船山まで50分、少しペースが速すぎたのかもしれない。
段原を通過する時には疲労はピークに達しており、足元もふらつく有様。
ここから先は更に慎重に進まないと、もし山頂直下で転びでもしたら...
あの警察官たち(だけじゃない多くの人)に迷惑をかけてしまう。

01:09、無事に大船山山頂に到着。
誰も居ない。
何枚かの写真を撮った後、御池に向かうことにする。
時々、池の畔に光が見える。
既に誰かが同じ様な写真を撮ろうとスタンバってるのだろうか?
だとしたら、私の放つ光は邪魔者でしかない。
ヘッデンを手で覆い、足元だけを照らすようにしながら、御池へ降りて行く。
途中で「どなたか居られますか?」「灯りを付けても大丈夫ですか?」と
何回か叫んで確認をとろうとするも、池からの返答はない。
ちょっと怖くなる。

数分後に池の畔まで降りたが、やはり誰も居ないようだ。
対岸の岩の上には、これまた瞬くような満天の星。
水面が時々キラッ...キラッ...と光る。
山頂から見えた池からの光の正体は、水面に反射した星明りだった。

美しい光景。

しかし、静寂に満たされた深夜の池畔はちょっと怖い。
10分ほど畔で写真を撮ったら山頂へと戻って星を撮る、そして遊ぶ。
気温はさほど低くなく、風もほとんどない。
体感的には7〜8℃といったところか。

さすがに03:00を回った頃から眠気が出て来た。
岩の影で平らになっている場所に横になって仮眠をとる。
最初は平気だったが、徐々に気温が下がってきたのか目が覚める。
エマージェンシーブランケットに包まって再び眠った。
どれくらい経ったか、御池の方から声が小さく聞こえてきた。
そのうち、山頂へその声の主たちが登って来た。
ライトで照らされた瞬間、驚かれる前に存在をアピールしておこうと「おはようございます」と声を掛けた。
が、少なからず驚いていたようだった。

空が白み始める頃に起き上がって活動再開。
気温は随分と下がったようで、体感的には1℃前後。
明るさが増えるにつれて、御池の周囲に色が戻る。
モルゲンロートに染まる久住山系。
雲海に浮かぶ祖母山系。
美しい景色が360度に広がる。

完全に夜が明けて御池に降りてみると、水面が鏡面のように。
正直なところ、紅葉の状態は数日前にピークを過ぎているようだったし、
色付きや発色も、昨年と比べるとイマイチといった感じであった。
が、この鏡のような水面を前にして「本当に今日来てよかった!」と感じた。

当初、昼過ぎまで滞在し、午後の陽射しに照らされた御池を見ようと思っていたが、疲労の蓄積で下山になんらかのトラブルが発生した場合を考え早めに下山することにした。

ザックを背負い、そろそろという時に中岳の方にヘリが飛んできた。
旋回しているところをみると、あっちで何かあったのかな?
...と思っていたら、こっちへと飛んできた。
そして、飛んで行った。
なんだったんだろう?

下山する時に思った。
明るいと周囲の状況、足元の状況が手を取るように分かる。
「あそこに足を置いたら危ないな」「枝が出っ張ってるな」とか。
色付いた木々や景色、足元の小さな花、面白い形の石が見えるだけで興味や好奇心が疲れを軽減してくれる。
それだけでどれだけ楽に歩けるか。
逆に言えば暗いとどれだけ疲れるか。
もちろん、見えないことで研ぎ澄まされる感覚もある。
見えない物が見えちゃうのは遠慮したいけど(謎
夜討ちは単独じゃないほうが精神的に良いと思った山行でした〜。

ちなみに登山届は大分県警のHPからオンラインで届け出しました。
なお、下山後の連絡は不要とのことです。
http://www.pref.oita.jp/site/keisatu/new/tiiki/tozan.html

参考【昨年の大船山の紅葉レコ】
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-360573.html

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コメント

おおっ!
遠征ナイトハイクお疲れ様でした!
大船山…九時間もおられたんですね
遊びすぎた写真19、自分は好きですよー
大●山は”崩”だけでなく”船”も好きなのですね
2014/10/25 20:44
Re: おおっ!
omiさん、こんばんは。
星がとても綺麗に見えた夜だったんで、朝までの時間は充実してて楽しかったです
そのせいもあってか、トータル9時間も意外と短かったような気がします。
さすがに途中で眠くなって横になりましたが、
予備電池があればもっとイッパイ「ぐるぐる写真」を撮りたかったです。

No,19、ありがとうございます。
まさかここまで沢山写ってるとは思いませんでした(笑

大○山...次に当てはまるのは...大雪山!?(いやいやいや、ないないない
2014/10/25 22:27
すごいですね!
星空と大船山はなんだか新しい感じです。
湖面にうつる紅葉もキレイですね

男池からのルートでのナイトハイク、
私なら怖くて泣きながら歩きそうです

60代のご夫婦のお話も、
なんだか身につまされるお話でした。
場所によっては日没前でも暗いですしね・・・。
2014/10/25 21:17
Re: すごいですね!
cafe_mochaさん、ありがとうございます。

「新しい感じ」
お褒めの言葉、感激です
あと、水面に映る紅葉を目の当たりにした時にはホントびっくりしました
昨年の紅葉シーズンに「午後になれば、さざ波が消える」という話を
常連っぽい&凄腕っぽいアマチュアカメラマンさんから聞いていたので。

男池からのナイトハイク、実は決行するまで何度も躊躇を繰り返しました
結果、星と御池の紅葉を一緒に収めるんだ!というワクワクが打ち勝ちましたが、
ホントは怖かったですよ(極力変なことを考えないようにしました。

プチ遭難騒ぎも無事に保護されたので「良かった」で済んだのですが、
もし、携帯電話がつながらない山域だったら...とか色々考えました。
警察官に「私はこれから大船山へ登ります」という話をして言われた
「気を付けてくださいね」の重みを下山するまで忘れないようにしました。
その重みで疲労が通常よりも大きかったのかもしれません
2014/10/25 22:46
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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