剣山〜三嶺〜久保
- GPS
- 56:00
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 1,559m
- 下り
- 2,411m
コースタイム
- 山行
- 0:46
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:46
- 山行
- 9:33
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 10:15
天候 | 10/14 曇り 10/15 曇りのち快晴 10/16 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
@1790+1350 <復>久保バス停12:24→阿波池田BT14:15@1790 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西山林道登山口から久保バス停の道は不明瞭。 そして、あちらこちらにピンクリボンが! 地形図やGPSなど必要かと。 |
写真
装備
備考 | 地形図、GPS |
---|
感想
台風19号接近は知っていたけれど、一週間前予約だと高速バスの価格が安いので、バスチケットを確保。
予備日を使えば日程はずらせるし、最悪、2泊を1泊にしてもいいし、久保に下りず、名頃に下りてもいい。
台風も九州近くに来ると、偏西風に乗って早まる可能性もある。
ということで、計画通りに進めた。
といいながらも、毎日毎日、ヴォンホン(台風の名前らしい。。)の動向を、熱心なファンのごとくチェック。
というのも、台風が徳島を通る予定なのだ。
関西のJRは、台風が関西上陸の前日に、14時から本数を減らし16時には完全にストップすることを発表した。
高速バスは情報なし、JR四国は最新の情報を、とのこと。
あくまでも、予報では、徳島には17時ぐらいに台風が来るとのことだし、朝早くは大丈夫だろうとのことで、一日多めの食料と行動食で、10/13早朝に家を出た。
順調に進んでいくが、淡路島に入ると、黒〜い海と空。。。。大きな波しぶき。。。。いやだなあ。
今夏の1週間の北海道遠征は連日の雨と曇りで不発に終わり、念願のカムエクは断念。そして、日帰りで行ったウペペサンケも強風と寒さで糠平富士手前で敗退、富良野岳は登山口からガスガスで視界20mもなかった。
登山口のトイレが見えなかったぐらいだった。
夏の悪夢再来か?!
雨女から、嵐女に?!
と、毎日毎日、台風の動向をチェックしていたにもかかわらず、この時ばかりは、まだ来ぬヴォンフォンをバスの窓から恨みがましく見つめるkaoritree。
ひらきなおって!
だめなら、高知に行って、龍馬脱藩やら龍馬尽くしもあり♪あり♪
と、睡眠時間1時間で来た身体を休めようと、もう一度、眠ることにした。
11時過ぎに徳島に到着。
着いたら、風がすごいのなんの!!
とりあえず進もうと、JR徳島駅へ向かったら。。。。撃沈。。。
JR四国は11時をもって運行停止。
駅のロビーでこの日の宿探し。
この風の中、遠くの宿は避けておきたいなあ。
駅近くで探せた。安心。
段々、風が強くなり、時折立ち止まらなければならないほどだった。
レインウェアを着用していたが、隅々から水が浸入する始末。
待ち焦がれていた(?)ヴォンフォンを徳島の宿でお迎えすることになったのだけれど、頭上を通って行った頃は勢力も弱まり、私が町を歩いていた時が最高に大変だったことは否めない。。。。やはり嵐女になってしまったのだな。この日は。
そして、本州に上陸。なんと、私の地元、泉州に直撃!
自宅にいても、山行に出ていても、ヴォンフォンから逃れられなかったのね。。。
ここで嵐女、確定!
10/14は、徳島の町はまぶしいくらいの快晴!
この日は平日なので阿波池田からしか剣山のバスがないのだ。
徳島から見ノ越まで電車とバスで6時間揺られる予定。
バス運行を確認できれば予定通り歩ける。
何より、台風一過で天候は期待できる!と軽やかに出たものの、山に向かうと、どうも、どんどん曇っていくのだ。
見ノ越に着いた頃にはガスガス〜。
ガスのおかげで鹿の親子三頭に出会えたのは幸いか。
百名山なのに、登山者に会ったのは2組。
西島キャンプ場では、貸し切り!
夜中の真っ暗なトイレだけはいやだったので、持って上がったビールはお預け。
しかも連日の寝不足続きで即寝。
10/15
静かでよく眠れた。
ガスガスで外は明るかった。
寝坊をしてしまい、あわてて用意。
一番時間がかかるコンタクトレンズも装着せず。
5:30に西島キャンプ場を出発。
6時ぐらいに日の出なのだが、これは天候的に無理だなあ。
三嶺までCTで8時間だし、気になる水も確保しないといけないし、早めに出て正解だった。
大剣神社のお水を頂きたかったのだが少し下らないといけないので今回はパス。
山頂近くに近づくとまさかの霧氷♡
山頂は強風。写真を撮ってそそくさと次郎笈へ。
次郎笈への見晴らしのいい稜線歩きがしたかったのだがガスで全く見えない。。。
悲しくなったが、稜線歩きはその先もある。きっとその頃には晴れるだろうからと先へ進む。
山の神さまが慰めてくれたのかどうだかわからないが、初めての美しいブロッケンを見ることができた。
次郎笈への稜線はなかなかガスがなくならないのと、この日は長い行程なのもあり
トラバースの方で向かった。
ちょうど水を確保しておきたかったのもあるのでちょうどいい。
稜線近くの紅葉は、おそらく台風で散ってしまったようだが、標高の低いところはこれからだろうか。
次郎笈との分岐で少し上ってみようかと見上げると、三段紅葉が!!!!
霧氷と紅葉と緑のコントラストー!!!
剣山からは誰にも会わないので(それもそのはず。一昨日までは台風、前日もその名残と天気は悪し。)、この絶景がひとり占めー♪
しかもいい塩梅に晴れてきた。笹の稜線の優雅な尾根歩きが始まる。
後ろを振り向くと、次郎笈からのたおやかな稜線、そして、これからの三嶺の素晴らしい眺め。
少しすると森の中を歩き、丸石避難小屋、そして、奥祖谷かずら橋への分岐。
そんなにアップダウンはないだろうと高をくくっていたが、思ったより激しい。
高ノ瀬辺りの岩場がきつかっただろうか。
山と高原地図には、「年々コースは良くなっている」という表記が。
何をおっしゃる兎さん!素晴らしいコースですわ!
地元の方々のお手入れのおかげだろうか。ありがたい。
最近、地方の名山に登らせて頂くことが多く、「地元の方々に愛されているなあ。」と、いい山の出会いをさせて頂いている。
昼前ぐらいに、中東山分岐手前で、オオヤマレンゲの群落地があった。
6月下旬に来るのもいいなあ。
この辺りで、三嶺へ続く稜線がずずっと見え、
「あそこかぁ〜。。。長いな。まだまだかかりそうだ。」
って、なった時は、私の場合たいていお腹が空いている時である。
1時間半ぐらい毎に100kcal弱は取るようにしているのだが、ガツンと少し満腹を感じる摂取をしないとどうにもダメなのである。
気持ちのいい笹の稜線を歩くと、素敵な白髪避難小屋。
ここで荷物をデポして水場へ。往復20分ぐらい。かなりの急登を下るので、手が空いていた方がいい。
その晩と翌日の分も確保したのでずっしり重くなった。
あと、行程は2時間強だけだけど、三嶺まで歩けるかどうかもわからない。ビバークもあるかもしれない。
歩けなくなれば、いくらか放流しよう。岩場もあるから。
やっと三嶺が遠景で見えたと思ったら、ぐるっと回って「あそこなんかぁ〜。はぁ。」思ったより急登の登っては下り登っては下りと、なかなか近づけさせてくれない。
途中で紅葉の素敵な自然林の中から、剣山・次郎笈の見晴らしがよいところにでた。
あら、この日剣山山頂以来の人間が!
読書なされていた。
なんだかこの空気はそのままにしておきたいと思い先を進めた。
やっと、岩場。
ここを上がればすぐだろう。
ここで下りてこられた方が。
「ここからはポールはいらないよ♪」と。
岩場が終わり後ろを振り返ると、紅葉の回廊が。
最後の最後で素敵な紅葉に出会った。
急な階段を上りつめると三嶺の山頂。
雲が出てきた。夕景は期待できないな。
三嶺避難小屋の近くにも水場はあるが(豊富に水はあったらしい。)、白髪でかなり汲んできたので、小屋に行くことにした。
16時前に到着。
5時半に西島キャンプ場を出発していて、10時間半行程。
(寄り道や長い休憩を取っていました。)
頑張って持ってきたビールで乾杯。就寝。
となりのご夫婦と楽しい楽しい山のお話をさせて頂いた。
ご夫婦がいなかったら、少し不安があった。
皆が寝ようと光を消した後でも、大きな音でラジオを聞かれていた登山客がおられた。
イヤホンという文明物をご存知ないのだろうか。
10/16
朝焼けがすばらしかった。
私の足と、破線登山道の西山林道を考慮すると、この日の行程は5時半には出発しておきたかったが、あまりにも素晴らしかったので、6時半出発。
この日の夜も冷えたのだろう。
ササ原が白くなっていた。
この日は思い描いていた完璧な稜線を歩いていた。
唯一想像から外れたのは、三嶺から以西のササ原は深いところだと太もも辺りまであったので、スパッツをしていてもかなり濡れてしまった。
いいところで諦めて着ればよかったのだが結局西熊山で着用した。
このあともササ原があったのでなんとか間に合ったか。
ご夫婦のお勧めのお亀岩避難小屋。
そして、天狗峠。
往復1時間の天狗塚に行こうと思えば行けるが、破線登山道が気になるので、今回はあきらめた。
その分ゆっくり歩くことにした。
西山の→通りに行くと「あれ?道が薄いよ!」もう一度天狗峠へ。
5万分の一の地図を見直す。
一旦戻るように湾曲して下りるか。。。
この看板の指している方向にご注意を。
ササ原をどんどん下りていくと、自然林へ。
二組の登山者と出会った。
西山林道登山口着。
順調順調。
さて、ここからだが、あっ、ピンクテープ。
このチェーンをまたいで下りて行くのかな??
赤テープ。この中に入るのかな。太い踏み跡あった。
ここ下りるのよね??
これね!かなり急登の下りだよ。
そして、だんだん薄くなっているけど、合ってるよね??
いや、あきらかに違ってきてるだろ!と自分でツッコミ。
仕方がない。この急登を上る元気ない。
尾根づたいに下りれば下りれるでしょ。そして、祖谷川に出ればなんとかなるはず。
って、かなり急なんだけど!!
得意の四点確保。
木々をまたいで、朽ちた木を持って折って、顔にはずっと蜘蛛の糸。。。
はぁ〜。
あれ、なんで、尾根づたいじゃないところにピンクテープ?
このピンクテープ、林道関係者のなのね。。
比較的新しい足跡があるから、里山から上って来ているはず。大丈夫。と、
言い聞かせ、どんどん下りて行って、途中で分岐。
尾根づたいに下りてみるとかなりの急登。
西側になだらかなしっかりした(これまでと比べて!)道。
そして、なんとなくこの急登の尾根道に、人が置いたような木々が。
行くな?ってことかな。
一度下りてみて様子を見た。やめた。
上り返した。
西側の道に決めた。
どんどん西にそれてゆく。
12時。無事、川に到着!!
この川、なんか小さくない?!
12時24分のバス。急げ!
あれ?おかしいな?
西に大分それたので下りる所が違ったらしい。
西山の集落に下りたようだ。
民家の方に教えてもらって、なんとか久保のバス停に到着したが、バスはすでに出たあとだった。
生まれて初めてのヒッチハイク。
ご親切なご夫婦に大歩危駅まで乗せて頂いた。
終わりが良ければすべてよし!という山行となった。
台風から、西山林道からと濃い紅葉登山の2014年でした。
yamatakeです。ご無沙汰です。
相変らずのワイルドな単独行凄すぎます。
剣山から三嶺への縦走、そして台風・霧氷・紅葉・冒険と変化に富んだ山行素晴らしかったですね。
私は、貴姉の数日後(10月18日〜)に同じく剣山など四国へ。
偶然ですがもう少しで出会えたのに残念!
会社の同期会が松山であったのに託けた登山なので、剣山は次郎岌、丸石、奥祖谷かずら橋mだえの柔い柔いミニ縦走でしたが、三嶺への笹原が続く気持ちの良い尾根歩きと遠望で四国の山を満喫しました。
詳細レポは下記に掲載しています。天気が良かったですよ。
http://yama200.blog110.fc2.com/blog-entry-154.html
では来年もお元気で山歩きを楽しんでください。
yamatakeさん
コメントありがとうございます!
yamatakeさんも行ってらしたのは、yamarekoで存じ上げておりました。
一番いい時だったのでは?!と思います。
地方の名山ですよね!
来年はどうなることやら。。。
でも、細々と歩いて行こうと思っております。
yamatakeさんもいいお山と出会えますように。
kaoritreeさん、超遅レス失礼します。
またまた大冒険な縦走楽しんでますね
雨女から嵐女、には笑っちゃいましたが、台風来てるときに行ったらしょうがないですよ。それより後半は見事にはれて、笹原の絶景続きすばらしいです。
このコースは私も歩いてみたいコースだったのでおおいに参考にさせてもらいますね。
しかし小屋のラジオおやじ、ええかげんにせ〜!って吠える人おらんかったんかな?参るよね。
アクセスの長さといい、ロング縦走お疲れサマでした
ShuMaeさん
コメントありがとうございます。
この縦走路は思ったよりアップダウンがありますが、おっしゃる通り絶景続きでした!
休日申請は一か月前からだったので、この為に空けてあったのです。
行く所は九州・屋久島とここと悩んでおりましたが、結局アクセスの良さ(九州よりは)と予算の関係で決めていたのが、まさかの嵐〜!!!
ここであきらめては女がすたりますので、現地で変更するもよしで、GOかけちゃいました。
山では、何があるかわからないので、普段より幾分行儀よくなりますが、下界だと、もう少し強く物申したでしょうねwww
文明のたまもの、イヤホンなるものをお教えするべきだったでしょうか。
去年、久保登山口より三嶺を縦走した者です。コメントいただいていたのに返信せず失礼しました<(_ _)>
今回も破線ルートに苦慮しましたか(>_<)
お疲れ様でした。
4/25or26一泊二日で久保から剣山縦走します。
写真でわかるかどうか…
久しぶりなので私も迷うかもしれませんが、スッキリしていただくと幸いです。
コメントありがとうございます!
久保登山口近くに荒廃した小屋があったり、その登山口もわかりづらいらしいですね。
下山口の久保登山口うんぬんよりも、天狗岳登山口近くから早くも迷子状態でした
尾根づたいに下りていくはずだったので(5万分の一の地図しか持っておらず、しかも、GPSを用意していましたが地図入力がうまくいかなかったのか使い物になりませんでした。)その通りに歩いておりましたが、皆さまの道とはなんだか異なるような(笑)
私のことはおいておいて、楽しい山行をなさってきてくださいね。
あと、硫黄岳〜赤岳縦走すごすぎます!
雪山経験初心者には赤岳は恐すぎました。
文三郎を上りに使いましたが、逆に、文三郎を下りに使う方が恐怖を感じていました(笑)
初めての雪の急登を上っている横で、下りの登山者が転んですべって行くんですもの・・・
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する