関西屈指のアスレチックコース！大普賢岳☆(和佐又ヒュッテから周回)
camii
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- GPS
- 07:10
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,171m
- 下り
- 1,163m
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| 天候 | 曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
(ヒュッテ内で登山届を提出) http://www.wasamata.com/#!access/chd0 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
《和佐又山ヒュッテ⇔大普賢岳・無双洞分岐》 多少のアップダウンはありますが、概ねなだらかな道で特に危険箇所はありません。 《大普賢岳・無双洞分岐⇒大普賢岳》 窟付近は道幅の狭い崖もありますが滑落防止の鎖が設置されています。 日本岳のコル以降は鉄梯子が連続する急坂がありますが、踏み跡はしっかりしているので道迷いの心配はないと思います。 《大普賢岳⇒七曜岳》 大普賢岳からの急な下りは痩せ尾根で足元注意です。 水太覗からは快適な笹原の奥駈道の稜線になり、弥勒岳の手前から尾根を登り、薩摩転げや内侍落としの悪路を下りて、また七曜岳へ鎖場の急坂ときついアップダウンが続きます。 《七曜岳⇒無双洞》 七曜岳からの急な下りを下りて、奥駈道の分岐を過ぎると、踏み跡が不明瞭な長い尾根道を下ります。 随所に案内板もありますが広い尾根に支尾根が分かれる箇所が多いので、目印の赤テープを見落とさないように注意が必要です。 《無双洞⇒大普賢岳・無双洞分岐》 無双洞から暫くで沢沿いのガレ場を登り、かなり急峻な岩場を越えて行きます。 傾斜はありますが、鎖やステップが設置されているので、赤いペンキマークで示されたルートを外さなければ特に危険はないと思います。 |
| その他周辺情報 | 入之波温泉 山鳩湯 大人８００円 http://www.yamabatoyu.yoshino.jp/ |
写真
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感想
10月も残り僅かになった週末は先週の釈迦ヶ岳に続いて、今回も大峰の山から大普賢岳に行って来ました。
大普賢岳は鎖場や急峻な岩峰のイメージがあって二の足を踏んでいたのですが、槍や西穂にも登れたので今なら何とかなるかなと思い挑戦してみることにしました。
登山口の和佐又ヒュッテに早朝に着いて、ヒュッテの方に駐車料金の1000円を支払って登山届を出しました。
先日の台風で登山道が荒れている所があるので注意してとのアドバイスを頂いて少し緊張しましたが、相方は周回ルートで登る気満々のようです。
今日のコースは和佐又ヒュッテから笙の窟を経由して大普賢岳を目指し、国見岳から七曜岳に回って無双洞に下りてから和佐又ヒュッテに戻る周回ルートです。
先週の釈迦ヶ岳がピストンだったので相方には物足りなかったらしく、今日は相方の希望に沿いましたが、もし余裕があったら行者還岳にも寄ってみたいとか言ってるので、本気で奥駈道を繋げるつもりなのかも…
朝7時に和佐又ヒュッテを出発して、駐車場の奥の登山口から進むと、すぐにキャンプサイトがあり、レリーフやケルンのある広場を過ぎて登山道へと入って行きます。
整備された緩やかな道は黄色やオレンジに色付いた葉が綺麗でした。
ヒュッテから25分で和佐又山のコルになりましたが、まだ汗もかいていなかったので先に進みました。
この日最初の急な傾斜の道を登ると、登山道が大きな岩群に覆い被されているシタンの窟に着きました。
ここから朝日窟、笙の窟、鷲の窟と修験者の行場だった岩窟が連続して現われます。
春に歩いた大杉谷の�瑤販匹�似た外観ですが、中が洞窟状になっているので、突然の風雨や雷の時はいいかも知れません。
やがて日本岳(文殊岳)のコルに着きましたが、どう登るのか険しそうな斜面のピークはパスして先に進みました。
この辺りから鉄の梯子が連続するようになり、いよいよ今日の周回ルートが本性を現し始めます。
なるべく体力を温存しようと、続く小普賢岳のピークもパスをして、目の前に聳え立つ大普賢岳に向かいますが、一旦大きく下ってからの登り返しになります。
鎖や梯子が続く急坂を30分ほど登ると大峰奥駈道に合流して、左に折れてからほんの暫くで大普賢岳(1,780m)のピークに到着しました。
大普賢岳の山頂は狭く10人ほどしか立てなさそうですが、ちょうどこの時には他に誰も居ませんでした。
南側の弥山や八経ヶ岳の方向は厚い雲に覆われていましたが、北側はすっきりと晴れていて、稲村ヶ岳や山上ヶ岳の展望を楽しむ事ができました。
後方から何人かのグループらしき声が聴こえ始めたので、すぐに山頂を後にして先に進みます。
大普賢岳からのガレ石の混じる急坂を四苦八苦しながら下りて行くと、笹原のなだらかな尾根道になり、少し左方向にルートを逸れた場所に水太覗がありました。
水太覗は水太谷が一望できる見晴しのいい場所ですが、切れ落ちた断崖に近付くのは怖かったです。
やがて弥勒岳のピークを巻くように歩いて行くと、岩棚の横から薩摩転げや内侍落としと名の付く、急な足場の悪い下り道を鎖やロープに助けられながら過ぎて、ホッと一息つける稚児泊に着きました。
稚児泊で水分補給をして、また国見岳への登り道になるのですが、何処かで入口を見落としたのか国見岳はいつの間にか通り過ぎていました。
七ツ池と案内板に書かれた大きな涸れ池を過ぎて、七曜岳直下の鎖場を登って、岩場に架けられた橋を渡ると、細長い岩峰の七曜岳頂上に着きました。
時間はまだ11時にもなっていませんが、頂上では結構な人数の方が昼食休憩をされていたので、七曜岳では休憩をせずに写真だけ撮って通り過ぎました。
暫く下ると奥駈道から無双洞に分かれる分岐があり、そのまま奥駈道で行者還岳に行きたそうな相方でしたが、ここは私の希望通り無双洞方面へと向かいます。
最初は木の根が剥き出しになった急傾斜の下りですが、徐々に緩やかな尾根道になっていきます。
ただ落葉の為なのかルートが不明瞭で、目印の赤テープやGPSを見ながらの慎重な下山になりました。
時折ある標板に安心しながら長い尾根道を下って行くと、徐々に水の流れる音が大きくなってきて、鞍部に沢が見えて来ました。
この沢の上部が無双洞のようですが、それらしき穴から水は流れ出てはいないようでした。
無双洞からすぐ先に水簾の滝があり、ちょうど時間も12時を過ぎたばかりだったので、ここで滝を見ながらのお昼休憩にしました。
水簾の滝は落差こそ20mほどですが、水量豊かでとても綺麗で優しげな名瀑だと思います。
カロリー補給も済んで、これから和佐又ヒュッテへの登り返しを歩き始めます。
水簾の滝から暫くは色付いた落ち葉がクッションになった、なだらかなトラバース道ですが、徐々に沢沿いのガレ石が行く手を阻むような道になっていきます。
ガレ場というより崩壊地の様な様相で、歩き難い事この上ありません。
一歩一歩足の置き場所を考えながら慎重に進んで行くと、目の前には視界を完全に覆うような岩の塊の斜面が現われました。
先行のグループを見ると、急傾斜の岩峰を直登しているように見えます。
どうやらここからが今日の核心だと覚悟を決めますが、実際に取り付いてみると岩場は鎖やステップがあり、ペンキマーク通りに登るとそれほど難しくはありませんでした。
ただ既に6時間近く、アップダウンのあるハードコースを歩いてきた分のダメージは確実に足腰に蓄積されているので、少し登っては休むを繰り返しながら岩場を抜けて、大普賢岳の分岐まで戻って来ました。
分岐点で軽く休憩したあと、和佐又ヒュッテまで1時間の標板を確認して、ゆっくりと朝も歩いた道を戻って14時10分に和佐又ヒュッテに着きました。
駐車場の車は朝よりもかなり増えていたので、ヒュッテやキャンプ場に泊まる人も多いのかも知れません。
大普賢岳周回コースは急峻な登り下りが多いので、雪山の時期には私たちには厳しいかも知れませんが、和佐又山や大普賢岳ピストンならまた来てみたいと思いました。
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