丹沢/中川川マスキ嵐沢・鬼石沢

2023年04月23日(日) [日帰り]

• GPS: 07:12
• 距離: 16.4km
• 登り: 1,104m
• 下り: 1,104m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:03
• 休憩: 1:09
• 合計: 7:12

7:44 大滝林道ゲート前
8:07 8:34 マスキ嵐沢標識
12:44 12:51 畦ヶ丸避難小屋
12:52 13:18 畦ヶ丸
13:19 13:23 畦ヶ丸避難小屋
13:50 13:51 大滝峠上
14:12 14:14 鬼石沢
14:32 14:34 マスキ嵐沢標識
14:56 大滝林道ゲート前

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

◆駐車場
大滝林道ゲート前の余地に駐車。2台先に駐車していたが3台は駐車できる。

コース状況／危険箇所等

◆道の状況
・登山道（大滝林道ゲート〜一軒屋避難小屋〜大滝峠上〜畦ヶ丸）
道標も多く設置されているが、法面の崩壊が進んでいるので要注意箇所は多い。
◆登山ポスト
周辺には見当たらなかった。

写真

4/23 7:40

今日は大滝林道のゲート前から出発なので少し短いぞ。でもマスキ嵐から鬼石と繋ぐんだっけ。

4/23 7:46

路傍にはもうヒメウツギが乱れ咲く。

4/23 7:46

冷え込んだ朝だったが陽射しがあると暖かい。

4/23 7:47

現地調達ハイキングポールを物色中。

4/23 7:59

1本目の木橋。

4/23 8:01

2本目の木橋も無事架かっている。

4/23 8:02

登山道は崩落しかけている箇所も見られる。

4/23 8:07

3本目の木橋でマスキ嵐沢を越える。

4/23 8:08

マスキ嵐沢入渓点に到着。ここで沢装備を身に着ける。

4/23 8:32

さあ入渓。

4/23 8:34

最初に出合う3m滝だがややいつもよりも水が少ない印象。

4/23 8:35

13Kさんは乾いている左壁から越える。僕は右壁から。

4/23 8:37

3m滝上からナメ床が続く。

4/23 8:38

楽しいナメ滝。

4/23 8:39

ナメの向こうに5×8m滝が見えてきた。

4/23 8:39

13Kさんは右壁の末端側から登る。

4/23 8:40

iEucalyptusさんは流芯から行く？

4/23 8:40

ちょっとヌメリもあるので無理せず右壁を登るのが良い様子。

4/23 8:41

6×10m滝。水が多いとすごく美しいのだけど。

4/23 8:42

今日は割と普通の感じ。滝にとって水は最高の化粧なんだな。

4/23 8:49

ナメ床は乾いているところが多い。

4/23 8:51

岩屋。奥は崩壊した6+2m滝。以前は難所の一つだったが今はそうではない。

4/23 8:52

いつも出合う目玉岩。半分は乾いている。水に濡れている方がコントラストが際立つわけだ。

4/23 8:55

樋状4×10m滝。これは流芯沿いに登る。

4/23 8:57

ナメ滝の向こうに2段15m滝が見えて来た。

4/23 17:10

一応スケールがあるのでロープを出す。Aki-CLさんがリード。（iEucalyptusさん撮影）

4/23 9:05

抜けました。

4/23 9:14

僕の次にiEucalyptusさんが登る。

4/23 17:10

キャメロットと残置ボルト2個で支点。（iEucalyptusさん撮影）

4/23 9:17

ラストで13Kさんが回収しながら登る。

4/23 17:10

15m滝の次は足形7m滝。（iEucalyptusさん撮影）

4/23 9:24

ロープを担いでいたんでAki-CLさんがそのままロープを引いて登る。

4/23 17:10

左から斜上するバンドを登る。この倒木は去年からある。（iEucalyptusさん撮影）

4/23 9:29

足型の滝

4/23 9:34

流芯の右側にカチっとしたホールド、スタンスが多く楽しく登れる。

4/23 9:34

13Kさんが登る。足形の上のスタンスに立っている。

4/23 9:37

iEucalyptusさんは足形を飛ばして行った。この方が効率的かも。

4/23 9:37

登りきりました。僕もこのルートで登った。

4/23 9:44

次の5m滝へのアプローチ。

4/23 9:44

右壁を登る。

4/23 9:45

そして次も5m滝。皆さん記憶に無いと言う覚えて貰えない可哀想な滝だ。

4/23 9:45

大体はスラブから取り付いていたがスラブを飛ばしてやや立った壁から13Kさんが取り付く。結構深い落ち葉が邪魔をしていた。

4/23 9:47

落ち葉は足首が埋まるほど。

4/23 9:50

iEucalyptusさんが続く。

4/23 9:52

滑り台的な小滝。流石にこの水量では滑ったら尾骶骨が割れそうだ。

4/23 9:52

落ち葉溜まりを登るAki-CLさん。

4/23 9:55

4m滝。

4/23 10:00

これは3m滝かな？

4/23 10:01

テーブル岩に出合った。

4/23 10:01

テーブル岩に立つ。

4/23 10:04

840m二俣は左へ。ミツマタがある。この辺りでほぼ水は涸れている。

4/23 10:04

CS2m滝。

4/23 10:05

2m板状滝。

4/23 10:06

板状滝を登るiEucalyptussさん。

4/23 10:10

岩が沢に迫り出したような所を抜けると875m二俣。

4/23 10:13

875m二俣で小休止。

4/23 10:16

陽射しがあると暖かいが日が翳ると肌寒いのでウィンドブレーカーを羽織る。

4/23 10:24

二俣の休憩

4/23 10:24

二俣の休憩

4/23 10:25

今日は二俣を左へ。965mコルを越えて鬼石沢を目指す。

4/23 10:26

イワボタンが咲いていた。

4/23 10:27

V字谷になってきた。

4/23 10:31

顕著な二俣は左へと。

4/23 10:35

ミヤマキケマン。

4/23 10:38

稜線が見えて来た。

4/23 10:41

が最後はグズグズの泥場。足元から浮石も転がって行く。4人それぞれにルートを分けて登る。

4/23 10:44

稜線に出た。西側斜面には作業径路がある。

4/23 10:47

コルに出てどう降りるか決めようと話していたが快適な作業径路を使わせて貰う。

4/23 10:48

気持ちの良い原っぱ。

4/23 10:50

でもこの作業径路も崩壊しつつあるようだ。

4/23 10:51

もう鬼石沢が眼下に望める。5分も歩いていないのに。

4/23 10:52

古い堰堤。

4/23 10:56

鬼石沢に900m辺りで降り立つ。驚いたことに水が涸れている。

4/23 11:00

水が満ちているときには見られないビーチのような砂。花崗岩が風化して細石ているので湘南の砂浜よりも白い。

4/23 11:02

930m二俣。普段は1:0と言うが今日はほぼ0:0。

4/23 11:02

5m滝。

4/23 11:03

13Kさんが立つ所から2歩位が滑りやすい

4/23 11:03

滑る滑る、と。

4/23 11:03

左の壁には鳥の巣。ミソサザイかな？

4/23 11:03

センターラインの右側に寄るのが良いようだ。

4/23 11:04

iEucalyptusさん。流石にバランスが良い。

4/23 11:05

iEuさんが登る

4/23 11:06

Aki-CLさんも早めに右側に取り付いて登る。

4/23 11:06

ナメが広がる。

4/23 11:08

100m近くナメは続く。

4/23 11:09

そして鬼石。水が流れていない！

4/23 11:10

鬼石に立つ。

4/23 11:12

鬼石の上には厚い落ち葉のお布団。お昼寝にちょうど良さそう。

4/23 11:17

折角水が無いので普段は登る気にもならない本流を登ろうかと。フリーで行くのもありだけどカムとアブミで省エネ作戦。

4/23 11:21

カムは半分見えている感じで効きが不安だったがちゃんと効いていた。

4/23 11:21

鬼石

4/23 17:10

次、登ります。（iEucalyptusさん撮影）

4/23 17:10

13Kさん。（iEucalyptusさん撮影）

4/23 11:27

キバナハナネコノメっぽいけれど？

4/23 11:33

2段3m滝。

4/23 11:36

大岩のある堰堤が見えて来た。大岩も相変わらず乗っている。

4/23 11:37

ナメ滝を登り堰堤にアプローチ。

4/23 11:38

13Kさんが右岸側から登り出すと足元からボロボロと崩れていく。

4/23 11:38

Aki-CLさんは左岸側から登るが同様に足元が崩れていく。

4/23 11:39

ツルシロカネソウ。右岸側を乗り越える所で出逢えました。

4/23 11:39

いつ見ても危なっかしい大岩。

4/23 11:44

1040m二俣手前の2m滝。正面は右俣、こちらに進む。

4/23 11:47

4m滝。

4/23 11:48

4m滝をiEucalyptusさんが登る。

4/23 11:49

2段5×8m滝だったのかな？

4/23 11:50

壊れた堰堤。

4/23 11:50

壊れた中央から乗越す。

4/23 11:52

大岩がある。トポだと2段3mがあることになっているが今では見当たらない。

4/23 11:54

大岩堆積地帯。

4/23 11:55

タチツボスミレと何だろう？

4/23 11:57

チムニー状2mだったっぽいところ。

4/23 11:58

ツルキンバイ。

4/23 11:58

2条3m？

4/23 12:01

これは間違いなくCS4m。

4/23 12:03

キャメロット#5でクラックに支点を作ってアブミを掛ける。長い倒木は去年は無かった。また滝上に直径1mの岩があったがそれは無区なっている。

4/23 12:08

先ずは左足を下から2番目に掛けて。

4/23 12:08

スイって感じで軽々と登って行った。ちなみに右の壁は僕が掴んだらボロっともげた。

4/23 12:10

4mCS滝 tadoさん

4/23 12:10

アブミの最上段のアルミステップに左足で立ち込むのもコツの一つ。左手の下の岩を越えるのに左足ではとても窮屈なんで。

4/23 12:12

最後はAki-CLさん。

4/23 12:17

CS2mの邪魔な倒木を何とかしようとAki-CLさん奮闘中。

4/23 12:19

倒木が無いと1グレード楽になる。

4/23 12:21

CS2m。

4/23 12:24

岩がゴロゴロ。次の台風で落ちる順番待ちのような大岩も斜面に待機中。

4/23 12:26

ミツバツツジが咲き乱れている。

4/23 12:32

最後のCS4m滝。

4/23 12:33

右から越える。

4/23 12:33

あれ？Aki-CLさんは省エネモード？

4/23 12:33

Aki-CLさん以外は直登。

4/23 12:37

稜線はもうすぐ。さっきのマスキ嵐沢の詰めほどいやらしくない。

4/23 12:41

登山道から鬼石沢を振り返る。シロヤシオも咲いていないしここから下ってと思っていたが13KさんとiEucalyptusさんは畦ヶ丸に登るって。仕方ないなぁ。

4/23 12:47

畦ヶ丸避難小屋。

4/23 12:48

人懐っこいヒガラ。巣作りの材料を咥えているみたいだ。

4/23 12:50

畦ヶ丸はもう少し先ですよ。

4/23 12:51

マメザクラが咲いている。

4/23 12:52

畦ヶ丸山頂に到着。ここで沢装備を解き小休止。

4/23 12:54

アセビ。

4/23 13:11

やや曇りがちだったが御正体山が展望できた。その手前は大界木山のようだ。

4/23 13:17

マメザクラ。

4/23 13:31

ミツバツツジ。

4/23 13:38

下山路はまるでミツバツツジの回廊のようだった。

4/23 13:45

ウツボグサ。マスキ嵐沢の入渓点でも見かけたけれどほぼ上にしか花は残っていなかった。

4/23 13:49

大滝峠上。

4/23 14:00

沢筋まで降りて来たが水は無し。

4/23 14:02

この辺りもミツマタが多い。3月に来ると良いかも。

4/23 14:13

一軒屋避難小屋。ノー休憩ですか。

4/23 14:16

ここでも沢はほとんど涸れている。

4/23 14:24

この階段はもう使えません。

4/23 14:26

マスキ嵐沢が見えて来た。トポを見ると5×8m滝から6×10m滝辺りのようだ。

4/23 14:32

マスキ嵐沢まで戻ってきた。これでループ完成。標識の文字が黒く塗られている。

4/23 14:54

ゲートに帰着。お疲れ様でした。

撮影機器：

COOLPIX W300 ニコン

感想

tadomasa

いつもは別々に遡行していたマスキ嵐沢と鬼石沢を繋いで継続遡行しようと言う13Kさんの発案。ただ沢行程で獲得標高600m以上となるのはやっぱり後での疲労は大きいもんですね。群れ咲くミツバツツジには癒されました。

この辺りの山域の駐車場問題には迷わされる所だが今日は大滝林道に入ってみたところ1台分余地があったのでここに駐車。多少歩行距離が短縮できるメリットがある。林道歩きから始まるがもうヒメウツギも満開で緑が眩しい季節になってきた。25分足らずでマスキ嵐沢に到着、ここで沢装備を身に着ける。昨年の記録を見ると同じ日にマスキ嵐沢を遡行していた。その時に13Kさんがテーブル岩の先の二俣で左俣に入り尾根を越えると鬼石沢に繋げられると話していたのだが、1年後の今日それを実行する訳だ。

マスキ嵐は3m滝の後のナメ、5×8m、6×10mと登れる滝が楽しい。特に6×10mは水量がとても多かった一昨年は一段と美しさを感じたものだが、今日は流れる水が思いの外少なくて貧相な見た目になってしまっていた。ナメもそう。水が豊富に無いと本来はトロだったりするところが砂場になっていたりと少々残念さがある。15m滝や足形7m滝なんかは流芯を横切る所でシャワーを浴びたようになるのが常だけれど今日はそれが全然無い。まあそれはメリットの方かもしれないけれど兎も角例年と違う沢の様相だった。

テーブル岩の先の二俣で小休止し、そこでいつもは右俣に入り権現山を目指す所だが左俣に向かう。左俣も滝場は無く問題は最後尾根に上がる所だけ。グズグズで踏み込むと足元から崩れそうな斜面で危なかしくて人の下には居たくないような詰めだった。鬼石への下りも案じる所だったが登り切ってみるとそちら側は作業径路が巡らされていて楽に鬼石沢に降りることができた。が、鬼石沢の900m地点に降り立ってみて涸沢になっていることに驚かされた。例年は1100m位で涸れるのだが。岩登りのような沢登りになってしまったが、これもまた違った経験で良いものかも。水が無いので鬼石の所で普段はやる気にならない直登を試すこともできたし。

稜線が近づくとそこここにミツバツツジが咲いているのが見られるようになった。登山道に出た所でやれやれ下山するかと思ったけれど13KさんとiEucalyptusさんは反対方向に進もうとしている。あれ？畦ヶ丸登るの？いや、シロヤシオには未だ早いですよ、とやんわりと抵抗はしたものの、仕方ない。沢では誰にも会わなかったものの畦ヶ丸山頂では春の山を楽しみに来た登山者が10人程集っていた。今年はシロヤシオに会うことができるのかなぁ。タイミングがなかなか難しいもんだ。下山では尾根の周りに群れ咲くミツバツツジが美しかった。

ここのところ確かに雨は降ってはいなかったけれどもこんなに水量が少ないのも初めてだ。水量が多すぎて困ることも確かにあるけれど、沢や滝にとっては水は化粧のようなもの、適量流れている方が美しいものと再認識した。また、マスキ嵐から鬼石沢まで未踏のルートを赤線で繋げたのも自己満足にはなるな。