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Yamareco

記録ID: 5403708
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山滑走
白馬・鹿島槍・五竜

蓮華岳_丸石沢登り 赤石沢滑降

2023年04月22日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:02
距離
9.7km
登り
1,495m
下り
1,482m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:03
休憩
0:00
合計
10:03
5:23
422
スタート地点
12:25
12:25
181
15:26
ゴール地点
天候 快晴、朝のうちガス
過去天気図(気象庁) 2023年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
扇沢の大町市営駐車場で車中泊。
広いですが、夜中のうちにいっぱいになります。
コース状況/
危険箇所等
丸石沢は普通に登るルートではないので、先行も後続もいませんでした。
最下部はほぼ雪無し。雪が繋がっても暫らくは灌木をくぐり抜けていく感じ。
まだ藪が出ていない辺りから上はデブリランドで、シールハイクでは歩きづらい。
朝のうちは雪がガチガチで、そこそこ斜度もあるので、アイゼン履いてシートラの方が楽かも。
半分ぐらい登ったところに滝がありますが、左岸の大岩の裏に回り込めば問題なく通過できます。
全体的に落石が多いので、常に周囲に注意を払う必要ありです。
右俣/左俣を分けた上の源頭部分はきれいな一枚バーンが広がってます。

東尾根に出てから蓮華岳までは、尾根の南側が切れていて雪庇のクラックもあるので、北斜面寄りを通るのがベターです。但しハイマツの周りは踏み抜き注意。

冷たい風が吹いていたこともあり、赤石沢源頭部150mぐらいはカリカリの状態でした。中間部は程よく雪が緩んで良い斜面でしたが、下部はデブリだらけで、先週末の積雪が全て滑り落ちたものと思います。
デブリはだいぶ緩んではいましたが、通過はそれなりに苦労します。
中間部以降は落石もかなり多く、雪の中に埋もれているので、スキーのソールがギタギタになるのは覚悟してください。

針ノ木雪渓は例年通りぐらいの積雪量と思います。但し、林道の橋から下は雪が繋がっていないので、右岸通しで降りることは困難、林道を歩いたほうが良いです。
その他周辺情報 大町温泉郷の薬師の湯が定番です。
ちょっとガスってますが、晴れるか..
2023年04月22日 05:28撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 5:28
ちょっとガスってますが、晴れるか..
駐車場にほとんど雪がありません
2023年04月22日 05:28撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 5:28
駐車場にほとんど雪がありません
バスセンター裏の橋。雪が切れてるどころか、無い...
この時期、こんなに雪がないのは初めてです。
2023年04月22日 05:36撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/22 5:36
バスセンター裏の橋。雪が切れてるどころか、無い...
この時期、こんなに雪がないのは初めてです。
丸石沢に入って。雪は繋がってますが、藪がかなり出てます。
2023年04月22日 05:43撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 5:43
丸石沢に入って。雪は繋がってますが、藪がかなり出てます。
いつもならまだ埋まっているんだろうに..
2023年04月22日 05:54撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 5:54
いつもならまだ埋まっているんだろうに..
やっと藪が気にならなくなったら、デブリで歩きずらい
2023年04月22日 06:05撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 6:05
やっと藪が気にならなくなったら、デブリで歩きずらい
ガスが上がり始めました
2023年04月22日 06:42撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 6:42
ガスが上がり始めました
いい感じ
2023年04月22日 07:16撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 7:16
いい感じ
ザーザー水の音がするんだけど..
2023年04月22日 07:16撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 7:16
ザーザー水の音がするんだけど..
振り返れば種池の稜線も見えてきました
2023年04月22日 07:17撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 7:17
振り返れば種池の稜線も見えてきました
こんなデブリなので、アイゼン、シートラです。
滑走は無理だな..
2023年04月22日 07:25撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 7:25
こんなデブリなので、アイゼン、シートラです。
滑走は無理だな..
爺の姿が見えました。
2023年04月22日 07:25撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 7:25
爺の姿が見えました。
うひゃ〜、ザーザーいってたのはこれだったんですね
2023年04月22日 07:30撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 7:30
うひゃ〜、ザーザーいってたのはこれだったんですね
でも大丈夫。左岸の大岩を回り込むと..
2023年04月22日 07:30撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 7:30
でも大丈夫。左岸の大岩を回り込むと..
ほら、全然問題なし
2023年04月22日 07:34撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 7:34
ほら、全然問題なし
滝の上から。扇沢の駐車場が見えてます。
2023年04月22日 07:38撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 7:38
滝の上から。扇沢の駐車場が見えてます。
傾斜がきつくなる。日が当たらないので寒いな。
2023年04月22日 07:38撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 7:38
傾斜がきつくなる。日が当たらないので寒いな。
岩小屋沢も下の方の雪消えがハンパない..
2023年04月22日 08:07撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 8:07
岩小屋沢も下の方の雪消えがハンパない..
この先、左寄りに進むと右俣/左俣の分岐から源頭部の斜面になります
2023年04月22日 08:07撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 8:07
この先、左寄りに進むと右俣/左俣の分岐から源頭部の斜面になります
左俣を登りました
2023年04月22日 10:09撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 10:09
左俣を登りました
きれいな一枚バーン。滑ったら楽しそう。
2023年04月22日 10:10撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 10:10
きれいな一枚バーン。滑ったら楽しそう。
雪面カリカリなので、アイゼンがよく効きます
2023年04月22日 10:21撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 10:21
雪面カリカリなので、アイゼンがよく効きます
真向かいに扇沢。こりゃもう滑れませんね。
5月下旬並みの様相です。
2023年04月22日 10:27撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 10:27
真向かいに扇沢。こりゃもう滑れませんね。
5月下旬並みの様相です。
鹿島槍から後立も見えてきました
2023年04月22日 10:27撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 10:27
鹿島槍から後立も見えてきました
そろそろ稜線か..
2023年04月22日 10:34撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 10:34
そろそろ稜線か..
雪が緩んできたので、キックステップで直登。
2023年04月22日 11:00撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 11:00
雪が緩んできたので、キックステップで直登。
爺の向こうに頚城の山々
2023年04月22日 11:01撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 11:01
爺の向こうに頚城の山々
やはり雪が少なそう。高妻山、黒姫に至っては本当に真っ黒。
2023年04月22日 11:02撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 11:02
やはり雪が少なそう。高妻山、黒姫に至っては本当に真っ黒。
立山、剣も見えてきました。例年もうちょっと白かった気もしますが、こんなもんかな。
2023年04月22日 11:53撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 11:53
立山、剣も見えてきました。例年もうちょっと白かった気もしますが、こんなもんかな。
東尾根、思ったより雪が着いてます。先週末に積もったやつかな?
2023年04月22日 11:55撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 11:55
東尾根、思ったより雪が着いてます。先週末に積もったやつかな?
槍・穂高かっこいい
2023年04月22日 11:55撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 11:55
槍・穂高かっこいい
蓮華岳までもうひと頑張り
2023年04月22日 11:56撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/22 11:56
蓮華岳までもうひと頑張り
やっと頂上。バックは大町の郷
2023年04月22日 12:26撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 12:26
やっと頂上。バックは大町の郷
針ノ木を眺めて、赤石沢のエントリーポイントへ向かいます
2023年04月22日 12:34撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 12:34
針ノ木を眺めて、赤石沢のエントリーポイントへ向かいます
出だしカリカリだったので写真撮る余裕がなく、ノドの下まで降りて一区切り
2023年04月22日 13:35撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 13:35
出だしカリカリだったので写真撮る余裕がなく、ノドの下まで降りて一区切り
ここで漸く雪が緩み始め
2023年04月22日 13:35撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 13:35
ここで漸く雪が緩み始め
中間部は雪も良くて気持ちよく滑れました。
2023年04月22日 13:44撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 13:44
中間部は雪も良くて気持ちよく滑れました。
下部はデブリランドで、滑られるところを捜すのが一苦労でした
2023年04月22日 14:15撮影
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4/22 14:15
下部はデブリランドで、滑られるところを捜すのが一苦労でした
針ノ木雪渓と合流して。
2023年04月22日 14:41撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 14:41
針ノ木雪渓と合流して。
雪渓の雪は十分ありそうです。もう2週間は行けそうかな。
2023年04月22日 14:41撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/22 14:41
雪渓の雪は十分ありそうです。もう2週間は行けそうかな。

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル ズボン 靴下 グローブ 予備手袋 防寒着 ネックウォーマー バラクラバ 日よけ帽子 ブーツ ザック ビーコン スコップ 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 日焼け止め 保険証 携帯 サングラス タオル ツェルト ストック カメラ ビンディング スキー板 シール

感想

蓮華岳へは、通常、針ノ木雪渓から針ノ木峠を経由して登りますが、厳冬期は扇沢駅から蓮華岳頂上直下へ立ち上がる丸石尾根を登るのが一般的なようです。
この尾根の東側を流れ落ちるのが丸石沢ですが、雪が安定する残雪期には、藪が濃くなる尾根に比べて有効なルートになります。
またこのルートは蓮華岳へ直接駆け上がれるので、針ノ木峠を経由するルートに比べて、登り行程が2kmほど短くなるという利点があります。

で、これなら時間短縮できるかも! と捕らぬ狸の皮算用で行ってみたのですが、距離が短くなる分、傾斜がきつくなることを甘く見てました。
結局、蓮華の頂上に立つのにほぼ7時間掛かり、以前、針ノ木雪渓から登った時の時間とどっこいでした(若人ならもっと早いのでしょうが..)。

帰路も丸石沢が使えればかなり早く降りられると思いますが、今回のような酷いデブリがあるとアウトですね。
赤石沢の下部、最後の150mほどもデブリで埋め尽くされていて、難儀しました。
大沢右俣も同じだったんではなかろうかと思いますが、どうなんでしょう?

今年の雪の消え方は尋常ではないので、針ノ木・蓮華はどうなんだと心配していましたが、標高の高いところは思ったより雪があってちょっと安心しました。
まだもう少し遊ばせてもらえそうです。今度はマヤクボ沢か、蓮華大沢へ行こうか..

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コメント

Gonzaemonさん、おはようございます。

蓮華岳の雪の状況がよくわかり大変参考になるレコ、有り難うございます。

丸石沢を登路に使い、赤石沢を滑走ですか!? 自分は雪塊が落ちてきそうな場所はどうも落ち着いて登れません。以前毛勝山の阿部木谷で凄まじい速さで大きな岩が、また木片がバウンドして変化しながら落ちてきたので恐怖心が増大しました。他には、高山の篠崎Drが奥穂の白出沢で落石に当たって亡くなってからは白出沢には行かなくなり、また三十代ではよくチャレンジしていましたが落石の逃げ場のないナロウなルンゼ系も遠慮するようになりました。

くれぐれも落石に当たってthe endにならないようお互い気を付けましょう!
hareharawaiより
2023/4/27 5:19
hareharawaiさん、こんにちわ。
いつもコメントありがとうございます。

そうですね、落石は本当に怖いです。
実は、雪山に行くときはいつも恐怖心でいっぱいです。強風、低温、雪崩、滑落、落石と怖いことが沢山ありますが、それでも行ってみたい気持ちの方が勝りますね。
これからもいっそう慎重に、事故に遭わないように気を付けて登りたいと思います。

Gonzaemon
2023/4/28 7:38
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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