去年下見したロープ場を通りに五番関から百合ヶ岳


- GPS
- 08:46
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 865m
- 下り
- 867m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
この林道は積雪期以外は川上村との交通網でもあり、整備されていて走りやすい。 ただ、帰りは洞川の温泉街はさすがに家族連れなどで賑わっており、狭い道を走るのは気を遣いながら徐行だった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
はっきりした危険箇所はロープの付けられた岩場とその上のちょっとした崖。 それ以外は石楠花の中、ルーファイ力にかかっており、それ次第では危ない所に入り込んでしまうこともありうる場所。 若くて馬力があればなんとかなるわけでもないので、やはりある程度の経験がある人にしか勧められない。 通り方は百合ヶ岳側からだと崖部分で上る場所が分かりにくい所もあるので、最初は五番関側から来て崖を下りる所の古いビニール紐を探すのが確実かも。 いずれにしても五番関から百合ヶ岳のピストンなら日帰りでもある程度時間の余裕はあるから、焦らず無理せず右往左往しながらでも確実に進める所探すのが大事と思う。 |
写真
ここら辺がのんびり歩ける最後だったかも。
ここから先のシャクナゲ地帯に入って早々に、ロープの岩場とシャクナゲで頭や顔叩かれないためと蜘蛛の巣対策で持ってきたヘルメットをかぶり、これは行きも帰りもシャクナゲ帯からロープの岩場の間だけ着用した。
この崖地帯では確か2箇所、このビニール紐のおかげで助かった。
ただ、ほんともうボロボロだし色も薄いので最初まったく気が付かなかった。
おまけに靴は底の柔らかい新しい靴。
とにかくつま先ではなくせめて母指球から先置けるような足場探り探りでロープ頼みの降り方になってしまった。
この尾根はここから少し上、崖になるあたりからこの岩場にかけての後ろ向きで下りる区間と、シャクナゲ地帯で時にシャクナゲを踏んで押さえるようにして通る場面も多々あったことを考えると、やはりある程度底の硬い靴で来た方がより通りやすかったと思う。
でもきっとこれから上がってこられるだろうし、先ほど通った尾根の戻りもあまりの分かりにくさに同じ所通れるかどうかも、そして同じ所通るのが良いのかどうかも分からず、上りになるのでどのくらい時間かかるかも分からないので、少しでも戻っておいて飯にしようと来ましたよを撮って即下りに。
このロープを上った先もまだ少し木の根を掴む崖があるが、上からだとここが下り口ですよという薄ピンクの古いビニール紐が目印になって助けてくれたものの、こちらから上る場合はそういう目印が無く、ひと上りする度に次上る箇所が分からなくなるので、少なくとも五番関側から来た場合は場所をよく覚えながら下ってくるのがいいと思うが、百合ヶ岳側から初めて登るというのはちょっと危ない気がする。
そして尾根芯が岩で通りにくい所は確か2箇所ほど西側に巻きのトラバースが付けられていたが、これはその一つの出入り口を示すテープ。
ただ、シャクナゲが繁殖してしまった今となってはこのテープそのものが側に行くまで見えず、どう通ればいいのか右往左往したあげくにテープ見つけてやはりここでよかったかとホッとすることになった。
最初半信半疑で途中まで踏み跡辿って上がってみたが、ほんまかいなと思いながら周り見回すとなんと下の方にどう見ても道らしきもの発見。
そこまで無理矢理下りてみたらおそらくこのほうが最近多く通られているのではと思われる踏み跡が続いていた。
この写真だとここからザレた所を右に回り込んでトラバースっぽく斜面を渡っていくと、小ピークの東側を巻くように踏み跡が続いていった。
今度こそ何かあるかなと1314のピークで見回してみたらなんと、大峰のあちこちで見かけるお札発見。
でもこれはいったいいつ頃掛けられたんだろう。
自分が見てきた幾つもの中で飛び抜けて古い。
やはりシャクナゲが繁殖してしまう前は最後の岩場を通過できる人が結構通ったんではないだろうか。
その後鍋担ぎ行者さんでそのうちのお一人と喋りながら少し休憩し、帰りは現在の奥駆け道であるトラバース道ではなく古道と書かれてる尾根道を選択。
昔はこちらが奥駆け道だったんだろうか。
なんか奥駆けの古道らしくなくてびっくり。
途中結構急坂も一部あって確かにトラバース道の方が楽かもしれないが、個人的には怖いトラバースよりこちらの尾根道の方が好き。
いったいどこが危なかったのか、確かに一カ所すぐ横が抜けた所はあったが、それいうならトラバース道なんてずっと横が抜けてるようなもんだし、なんで通行止めっぽくなってるのか分からず。
ここには奥駆けの方と思われるテントが二つ張られてた。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
下多古川西尾根とでも呼べばいいのか。
以前イツボ谷から勝負塚山に登って今宿跡に抜けた時、地図見ててあの尾根から百合ヶ岳行けないのかなと気になり、ググってみると数少ないレポに必ず出てくるのが石楠花の中のルーファイと危ない岩場の話。
シャクナゲはともかく、ロープは付いているらしい岩場については自分の技量で行けるのかどうか気になっていきなりは勇気がなく、去年百合ヶ岳の一般的な周回ルート行ってついでにその岩場まで寄り道してきた。
その時高さは無いながらも足がかりの少ない岩場に草付きを見てロープ無かったら自分には危ないなと思ったが、同時にロープあるなら行けるかもとも。
そして今回、シャクナゲが勢い増してしまう梅雨前にと行ってきました。
そして一番感じたのは実はここは昔から結構沢山の人通ってるんではということ。
奥駆けから分かれてシャクナゲが繁殖してるあたりまでは歩きやすい尾根でしっかりした踏み跡にテープも十分。
シャクナゲ帯に入ってからもシャクナゲの無い場所には結構しっかりした踏み跡もそこここにつながってるし、尾根芯が岩で通りにくい場所には少し薄いながらも巻きのトラバースが結構長い距離付けられて、その出入り口には分かりにくいながらテープも巻かれてたりする。
そしてシャクナゲの繁殖した中にも踏み跡らしきものはあるし、所々にテープも。
おそらくまずシャクナゲが繁殖する前にはしっかり道が付けられるほど人通りがあり、シャクナゲが繁殖して育ってしまうごとに通行困難になって通る人が少なくなっていったんではないだろうか。
ということは、これから年々シャクナゲが育つにつれて通ることは難しくなっていく尾根と言える気がする。
このシャクナゲ帯から問題の岩場にかけて、テープはグッと少なく分かりにくくなる。
まさに数少ないレポで皆さんルーファイに触れられてるとおりで、巻き道を見つけられるか、ロープ場に続く崖のどこを通るか、右往左往しながらでもテープや踏み跡を発見出来るかにかかってた。
そしてもう一つ、行きと帰りで同じ道を見つけるのが結構難しかった。
歩いた跡のログを見てもらえれば分かるとおり、勿論行きに通らなかったピーク踏むためわざと外した所もあるが、ほとんどの場合こっちだったかなって行ってみたらなんか違うようなって事が多く、結果的に通れたというだけで、かかった時間を見ても帰りは来た道をスムースに戻れたわけではなく、同じくらい右往左往したことが分かる。
バリゴヤのように狭い尾根にシャクナゲの場合は通らなければならない所が限られてるのでみんな通って地面踏み固めることでどこ通るかはっきりするが、ここのシャクナゲ帯の多くはそこまで狭い尾根ではなく、それこそ一見どこでも通れるように見えるのが難しい所。
またそういう広い所と違ってちょっとヤバかったのはロープ場を上がってから続く崖のどこを上るか。
下ってくる時は写真にも書いたとおり薄ピンクの古いボロボロのビニール紐のおかげで降り口が分かったが、上る所にはそれも無く、下手な所上がったらシャクナゲで動けませんでしたでは洒落にならないので、狭い崖を横移動で回り込んだり右往左往。
あれは絶対ちゃんと覚えておかなければならなかったと反省。
それでもロープ場にたどり着いてしまえばもうこのロープ掴むしかないって心も決まって、結果的には情けない話ながら全面的にロープ頼みで上り下り。
ただ、実際あまり角のない引っかかりの少ない岩でその上に伸びた芝生のような草付きだったので、この日履いていった底の柔らかい靴では立ち込める場所があまり無く、下りでは下の足場を探すため、上りでは手がかり足がかりが甘いために、自分の技量では意地になるより素直に掴まって仕方なかったと思うが、崖の上下のためだけでなくシャクナゲ帯で時にシャクナゲを踏んで乗り越える時などにも底の硬い靴の方が楽だったと思うので、もしまたここ来るなら底の硬めの靴選ぶと思う。
岩場そのものは6〜7メートルくらいでロープとトラロープの2本が同じ木から下げられてたが、もしこの少し古そうなロープが危ないと思えば、ロープ持ってる人は持参していけば少なくとも下りは簡単に懸垂出来ると思う。
しかしこのシャクナゲ帯とロープ場の前後はまったく雰囲気の違うのんびりしたハイキングコースのようで、ピストンの場合トータルの時間も少々右往左往しても日帰りに適度。
天気も良い日を選んで行ったので、無事帰ってこれた今となっては楽しかった、面白かったと言える山行になりました。
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