記録ID: 5484514
全員に公開
ハイキング
御在所・鎌ヶ岳
三重県松阪市 つつじの里荒滝〜栗ノ木岳〜赤樋登山口 花ロード
2023年05月03日(水) [日帰り]
三重県
Machapuchare
その他1人
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 05:48
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,029m
- 下り
- 1,038m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:24
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:44
距離 9.9km
登り 1,038m
下り 1,040m
展望や旬の動植物観察を楽しむコース
歩行距離10km、歩行時間5時間30分、歩行数21,400歩、消費カロリー1,700Kcal
歩行距離10km、歩行時間5時間30分、歩行数21,400歩、消費カロリー1,700Kcal
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
栗ノ木岳赤樋（あこう）登山口＜写真36＞には数台駐車可能で、バイクが1台ありました。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。雨上がりではありませんでしたが、栗ノ木岳つつじの里荒滝登山口から延びるコンクリート道にはちょろちょろ流れが道を横断している箇所がありました。大雨後は要注意かもしれません。 「つつじの里 荒滝」から庄司峠＜写真06＞までは、基本、小石がゴロゴロした細道です。 荒滝不動尊＜写真03＞から少し南下した東側のコンクリート道の入口が栗ノ木岳つつじの里荒滝登山口です。標高390mまではコンクリート道で、ちょろちょろ流れが道を横断している箇所がありました。大雨後は要注意かもしれません。 そこを過ぎると、庄司峠＜写真06＞までは、基本、小石がゴロゴロした細道が続きます。舗装道路を横断するような箇所もありますが、たまにテープや道標があり、砂防ダムらしき周辺で少し迷っただけですみました。小石も次第に減り、つづら折りなので歩きやすい登山道でした。 庄司峠＜写真06＞から若宮峠＜写真17＞までは、最初は急登です。 津市と松阪市の境界尾根は、最初は急登が多く、水色のテープを無視してきれいな道を直進したら逸れてトラバースするはめになってしまったことがありました。庄司山頂上＜写真08＞からはアップダウンの連続ですが、あまりきつくは感じませんでした。栗ノ木岳ズーム＜写真14＞撮影地点辺りから岩盤の痩せ尾根が増えました。 若宮峠＜写真17＞から栗ノ木岳＜写真28〜30＞を経て栗ノ木岳赤樋（あこう）登山口＜写真36＞までは、歩きにくい箇所にはロープがあります。 若宮峠＜写真17＞から栗ノ木岳＜写真28〜30＞までは急に小石や石埋まりが増えましたが、たまにロープもあるので歩きにくくはありません。 若宮峠＜写真17＞から栗ノ木岳赤樋（あこう）登山口＜写真36＞までは、歩きやすいのですが広い道ではたまに少し不明瞭なことがあり、「登山道」と書かれた黄色いテープやピンク、水色などのテープ、踏み跡を探しました。標高740m辺りから小石が増えてきて、冬は落ち葉で滑りやすそうです。 標高530m辺りには「赤桶山登山口」と書かれた道標があり、直進せずにそれに従い右折すると地形図の実線の道に入りました。標高500m辺りの小峠でいったん舗装道路に出ると、すぐに「登山道」と書かれた黄色いテープに従い土の細道に入りました。ここからは何か所か分岐がありましたが、どれもこの「登山道」と書かれた黄色いテープが目印となります。 栗ノ木岳赤樋（あこう）登山口＜写真36＞からゴールの「つつじの里 荒滝」までは舗装道路でした。 |
| その他周辺情報 | 「つつじの里 荒滝」の南東に道の駅「飯高（いいたか）駅」があります。営業時間は10〜18時で売店以外は水曜定休です。レストランでは松阪牛のメニューが楽しめる他、温泉（受付時間10〜20時）もあります。 |
写真
01「キャッスルイン伊勢夫婦岩」朝食…二見浦にある宿泊先の朝食です。洋食ですが、パンだけでなく生卵やご飯もおかわり自由でした。
02「キャッスルイン伊勢夫婦岩」内レストラン「夢物語」より夫婦岩…ホテルの10階にあるレストランの窓からは、前日朝に日の出を見た夫婦岩が小さく見えました。
02「キャッスルイン伊勢夫婦岩」内レストラン「夢物語」より夫婦岩…ホテルの10階にあるレストランの窓からは、前日朝に日の出を見た夫婦岩が小さく見えました。
03平戸ツツジ越しに荒滝不動…ツツジの名所らしいのですが、今年は開花が早かったのでかなり散っていました。奧のお堂が荒滝不動です。荒滝はこの北西のようですが、今回は行きませんでした。
03平戸ツツジ越しに荒滝不動…ツツジの名所らしいのですが、今年は開花が早かったのでかなり散っていました。奧のお堂が荒滝不動です。荒滝はこの北西のようですが、今回は行きませんでした。
04シリアゲムシの仲間♂…翅の模様と腹部の先端の形がはっきりわからないのですが、ヤマトシリアゲかもしれません。シリアゲムシの仲間は、2億年以上も前から姿形が変わっていないので、「生きた化石」と呼ばれています。オスの腹部の先端がサソリのように巻き上がっているのが特徴です。触覚の手入れをする様子を動画に撮りました。
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04シリアゲムシの仲間♂…翅の模様と腹部の先端の形がはっきりわからないのですが、ヤマトシリアゲかもしれません。シリアゲムシの仲間は、2億年以上も前から姿形が変わっていないので、「生きた化石」と呼ばれています。オスの腹部の先端がサソリのように巻き上がっているのが特徴です。触覚の手入れをする様子を動画に撮りました。
05ガクウツギ…関東以西の本州、四国、九州の太平洋側に分布しています。コガクウツギに似ていますが、葉の長さは7�兪宛紊搬腓�めで先端が細く尖り、あまり光沢はありません。岡山県にはないので初めて見ました。動画も撮りました。
05ガクウツギ…関東以西の本州、四国、九州の太平洋側に分布しています。コガクウツギに似ていますが、葉の長さは7�兪宛紊搬腓�めで先端が細く尖り、あまり光沢はありません。岡山県にはないので初めて見ました。動画も撮りました。
07ヤマツツジ…花色は朱色が基本ですが、ピンクもあるようです。おしべは5本しかありません。満開だったので動画も撮りました。ここからしばらく、たびたび見られました。
07ヤマツツジ…花色は朱色が基本ですが、ピンクもあるようです。おしべは5本しかありません。満開だったので動画も撮りました。ここからしばらく、たびたび見られました。
08庄司山頂上三角点「庄司越」…標高879.3m頂上三角点「庄司越」です。展望は効きません。
09局ヶ岳ズーム…東方面に局ヶ岳が見えました。“まつさか香肌イレブン”のひとつで、天気によってはコーズ変更でこちらに登ろうと思っていました。
10庄司ノ高…ここよりも少し東のほうが高かったような気がするのですが😅やはり展望は効きません。
11黒岳南尾根より珍布峠ウォーキングコース…下りきって一息ついたところです。南東方面には中央に下山後予定している珍布（めずらし）峠ウォーキングコースが見えました。
11黒岳南尾根より珍布峠ウォーキングコース…下りきって一息ついたところです。南東方面には中央に下山後予定している珍布（めずらし）峠ウォーキングコースが見えました。
12黒岳南尾根より局ヶ岳…東方面に局ヶ岳が大きく見えました。新緑がきれいです。
14栗ノ木岳ズーム…西南西方面に目指す栗ノ木岳＜写真28〜30＞が見えました。この少し東から岩盤の上を歩きながら動画を撮りました。ここから撮った動画には、局ヶ岳も映っています。
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14栗ノ木岳ズーム…西南西方面に目指す栗ノ木岳＜写真28〜30＞が見えました。この少し東から岩盤の上を歩きながら動画を撮りました。ここから撮った動画には、局ヶ岳も映っています。
15ベニドウダン…これは西日本に多いベニドウダンです。岡山県北部では花期は5月半ば以降なので、見られるとは思いませんでした。今年はどこも開花が早いのかもしれません。花がもっと赤く丸みを帯びて花柱が花冠から少し突き出るタイプを、チチブドウダンとして区別することがあります。
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15ベニドウダン…これは西日本に多いベニドウダンです。岡山県北部では花期は5月半ば以降なので、見られるとは思いませんでした。今年はどこも開花が早いのかもしれません。花がもっと赤く丸みを帯びて花柱が花冠から少し突き出るタイプを、チチブドウダンとして区別することがあります。
16ホンシャクナゲ越しに局ヶ岳…東北東方面にギリギリ花が残ったホンシャクナゲ越しに局ヶ岳が見えました。
18バイケイソウロード…コバイケイソウに似ており、葉だけの状態で区別するのは難しいです。コバイケイソウよりも標高の低い山域に分布しています。6月には花が見られるでしょう。
18バイケイソウロード…コバイケイソウに似ており、葉だけの状態で区別するのは難しいです。コバイケイソウよりも標高の低い山域に分布しています。6月には花が見られるでしょう。
19岩盤道越しに局ヶ岳…振り返ると東北東方面に局ヶ岳が見えました。赤いのはヤマツツジの花とツツジ科の新葉だったと思います。
20岩越しにホンシャクナゲ…前方に岩場と奧にホンシャクナゲが見えました。全体がピンクに見えたので、期待が高まりました。
21岩場のホンシャクナゲ…最初の岩を登りきり右に巻こうとすると、これが目に飛び込んできました。ここまでは花がほとんど散ってしまった木しかなかったので、うれしかったです。
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21岩場のホンシャクナゲ…最初の岩を登りきり右に巻こうとすると、これが目に飛び込んできました。ここまでは花がほとんど散ってしまった木しかなかったので、うれしかったです。
22満開のホンシャクナゲ…さらにもう1本、より色鮮やかなのがありました。ちょうど満開でした。
24ビロウドツリアブ…体長1�兢�々の丸っこい体にはびっしりと毛が生え、ぬいぐるみのようで可愛いです。我が家の庭にもたまに来て、長い口で花の蜜を吸っています。
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24ビロウドツリアブ…体長1�兢�々の丸っこい体にはびっしりと毛が生え、ぬいぐるみのようで可愛いです。我が家の庭にもたまに来て、長い口で花の蜜を吸っています。
25シロヤシオ…直径4cm程の白いツツジの花で、葉が5枚セットなのが特徴です。岩手県以南の太平洋側と四国に分布していますが、岡山県では見られません。一昨日の仙ヶ岳（せんがたけ）＆宮指路岳（くしろだけ）コースではたくさん咲いていましたが、この山域はかなり少なかったです。すぐ側にホンシャクナゲも咲いていたので一緒に動画を撮りました。
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25シロヤシオ…直径4cm程の白いツツジの花で、葉が5枚セットなのが特徴です。岩手県以南の太平洋側と四国に分布していますが、岡山県では見られません。一昨日の仙ヶ岳（せんがたけ）＆宮指路岳（くしろだけ）コースではたくさん咲いていましたが、この山域はかなり少なかったです。すぐ側にホンシャクナゲも咲いていたので一緒に動画を撮りました。
26濃いピンクのホンシャクナゲ…花冠が7裂するツクシシャクナゲの変種で、葉裏に毛がなく、本州の中部から中国地方と四国東部に分布します。これは咲いたばかりなのか、花色が濃かったです。
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26濃いピンクのホンシャクナゲ…花冠が7裂するツクシシャクナゲの変種で、葉裏に毛がなく、本州の中部から中国地方と四国東部に分布します。これは咲いたばかりなのか、花色が濃かったです。
27ホンシャクナゲロード…この辺りからギリギリ満開のホンシャクナゲが登山道沿いに並んでいました。歩きながら動画も撮りました。
28栗ノ木岳頂上ホンシャクナゲ越しに尼ヶ岳…標高1,066mの頂上にあるのは三角点ではなく図根点かもしれません。北北西方面にホンシャクナゲ越しに左に大洞山雌岳と雄岳が重なり、右に尼ヶ岳が見えています。
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28栗ノ木岳頂上ホンシャクナゲ越しに尼ヶ岳…標高1,066mの頂上にあるのは三角点ではなく図根点かもしれません。北北西方面にホンシャクナゲ越しに左に大洞山雌岳と雄岳が重なり、右に尼ヶ岳が見えています。
29栗ノ木岳頂上…頂上は360度ホンシャクナゲに囲まれていました。展望はほとんど効きませんが、満開のホンシャクナゲが見られれば十分です。動画も撮りました。
29栗ノ木岳頂上…頂上は360度ホンシャクナゲに囲まれていました。展望はほとんど効きませんが、満開のホンシャクナゲが見られれば十分です。動画も撮りました。
30マンネンスギ…杉の木の赤ちゃんのように見えますが、シダ植物です。高さはせいぜい10�冂�です。可愛いのでいつも撮ってしまいます。
31岩場よりホンシャクナゲ越しに局ヶ岳…栗ノ木岳頂上＜写真28〜30＞から引き返し、岩場＜写真20〜24＞の上まで戻ってきました。ホンシャクナゲ＜写真21,22＞を見下ろすと、上りでは気づきませんでしたが、上のほうは花が傷んでいました。東北東方面に中央手前に黒岳、そこから斜め右手前に登ってきた尾根、右端奥に局ヶ岳が見えました。
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31岩場よりホンシャクナゲ越しに局ヶ岳…栗ノ木岳頂上＜写真28〜30＞から引き返し、岩場＜写真20〜24＞の上まで戻ってきました。ホンシャクナゲ＜写真21,22＞を見下ろすと、上りでは気づきませんでしたが、上のほうは花が傷んでいました。東北東方面に中央手前に黒岳、そこから斜め右手前に登ってきた尾根、右端奥に局ヶ岳が見えました。
32地蔵尊…基本、小石がゴロゴロした細道を下っていると、急に出てきました。詳細は不明ですが、昔からここを通る人々を見守ってきたのでしょう。
33モチツツジ…萼や葉などに毛が生え、触ると少しベタベタします。本州の西限は岡山県の旭川です。
34ヒカゲノカズラ…シダ植物です。ひょろひょろと長く上に伸びているのは胞子嚢穂（ほうしのうすい）で、ここに胞子があります。ヒカゲと名がつきますが、日向のほうが好きなようです。斜面に群生して緑の壁のようになっていました。
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34ヒカゲノカズラ…シダ植物です。ひょろひょろと長く上に伸びているのは胞子嚢穂（ほうしのうすい）で、ここに胞子があります。ヒカゲと名がつきますが、日向のほうが好きなようです。斜面に群生して緑の壁のようになっていました。
35ヘビイチゴ…花の直径は1.5�冂�で、花の付け根に萼の他にイチゴのヘタのようなものがあります。ヤブヘビイチゴに似ていますが、葉はより小さく長さ3�兪宛紊農菽爾牢櫃澆鯊咾咾泙后�
35ヘビイチゴ…花の直径は1.5�冂�で、花の付け根に萼の他にイチゴのヘタのようなものがあります。ヤブヘビイチゴに似ていますが、葉はより小さく長さ3�兪宛紊農菽爾牢櫃澆鯊咾咾泙后�
36栗ノ木岳赤樋登山口のヤマフジ…赤樋（あこう）登山口まで下りてくると、ここから舗装道路で周辺は少し開けていました。大木のヤマフジが見頃だったので動画も撮りました。一般的に藤と呼ばれるノダフジとは違い、花穂はより短いです。
36栗ノ木岳赤樋登山口のヤマフジ…赤樋（あこう）登山口まで下りてくると、ここから舗装道路で周辺は少し開けていました。大木のヤマフジが見頃だったので動画も撮りました。一般的に藤と呼ばれるノダフジとは違い、花穂はより短いです。
37ムラサキサギゴケ…トキワハゼに似ていますが、花はより大きく長さ2�冂�で、匍匐枝を出します。ここのはかなり色が薄めでした。群生していたので動画も撮りました。
37ムラサキサギゴケ…トキワハゼに似ていますが、花はより大きく長さ2�冂�で、匍匐枝を出します。ここのはかなり色が薄めでした。群生していたので動画も撮りました。
38ハルジオン…ヒメジョオンに似ていますが、花弁のように見える舌状花は糸のように細く、葉の基部は茎を抱きます。
39シャガ…直径5�冂�のアヤメ科の花で日陰を好みます。群生していたので動画も撮りました。
40マツバウンラン…1�冂�の小さな花はリナリアに似ていますが、花色はこの1色です。我が家では敷地内に生えているのを花瓶に活けていますが、2週間くらいもちます。
40マツバウンラン…1�冂�の小さな花はリナリアに似ていますが、花色はこの1色です。我が家では敷地内に生えているのを花瓶に活けていますが、2週間くらいもちます。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
手袋（防水加工）
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子（フード付き）
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー（防水用）
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（地図アプリ使用）
eTrex22x（GPSナビゲーター）
虫よけスプレー
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感想
【“まつさか香肌イレブン”の栗ノ木岳へ】
せっかく縁があって訪れた三重県なので、人気の鈴鹿山脈“鈴鹿セブンマウンテン”ではなく、あまり登山者はおらず、穴場的な魅力ある山を探していると、“まつさか香肌（かはだ）イレブン”が目にとまりました。
三重県松阪市西部に位置する櫛田川中上流部は、香肌峡県立自然公園と室生赤目青山国定公園に指定され、1,000m〜1,400mの山々に囲まれています。そのうち、魅力ある11座を“まつさか香肌イレブン”と称し、それぞれの山の地形図をベースとしたコース案内図＜写真41＞がアップされています。
https://kahadakyo.com/wp-content/themes/kahadakyo/images/pdf/pamphlet_1.pdf
最終的に選んだのは、この時期ホンシャクナゲやヤマツツジをはじめ、たくさんの花が見られそうな栗ノ木岳（くりのきたけ）です。津市と松阪市の境界に位置し、北からのコースもあります。
【シャクナゲに満ちたお花の山・栗ノ木岳】
出発点としたのは、「つつじの里 荒滝」です。今年は開花が早かったので、残念ながら平戸ツツジの花はかなり散っていました。少し北に進むと荒滝不動尊＜写真03＞があり、案内図によれば荒滝はこの北西のようですが、今回は行きませんでした。
標高390mまではコンクリート道で、ちょろちょろ流れが道を横断している箇所がありました。そこを過ぎると、庄司峠＜写真06＞までは、基本、小石がゴロゴロした細道が続きます。舗装道路を横断するような箇所もありますが、たまにテープや道標があり、砂防ダムらしき周辺で少し迷っただけですみました。峠まで高度差は400m程ありましたが、小石も次第に減り、つづら折りなので歩きやすい登山道でした。
庄司峠＜写真06＞からは津市と松阪市の境界尾根を歩きました。急登が多く、水色のテープを無視してきれいな道を直進したら逸れてトラバースするはめになってしまったことがありました。庄司山頂上＜写真08＞からはアップダウンの連続ですが、あまりきつくは感じませんでした。栗ノ木岳ズーム＜写真14＞撮影地点辺りから岩盤の痩せ尾根が増えました。
ベニドウダンやホンシャクナゲが咲き、松阪のマッターホルンといわれる局ヶ岳がいろいろなアングルから見え、予想以上に充実した尾根歩きとなりました。
若宮峠＜写真17＞から栗ノ木岳＜写真28〜30＞までは高度差200m程の登りが続きます。急に小石や石埋まりが増えましたが、たまにロープもあるので歩きにくくはなく、バイケイソウの群生が見られるなどのお楽しみもありました。
そして、頂上が近づくにつれ、見頃のホンシャクナゲがたくさん出てきました。今年は開花が早く、もっと下ではほとんど終わっていたので、うれしかったです。頂上まで来ると、360度ホンシャクナゲビューを楽しむことができました。また、岡山県の隣県、兵庫県では珍しいマンネンスギも生育していました。
いったん、若宮峠＜写真17＞まで下り、赤桶（あこう）方面に下りました。モチツツジ、ヘビイチゴ、ムラサキサギゴケ、シャガと下るにつれ、それぞれの場所に根付いた植物の花を観賞できました。栗ノ木岳赤樋（あこう）登山口＜写真36＞からは舗装道路をのんびり歩きました。
栗ノ木岳はこの時期、山麓から頂上までお花スポットとして楽しむことができ、歩きやすくてよかったです。
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