ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 551073
全員に公開
ハイキング
霊仙・伊吹・藤原

カレンフェルトと大展望の霊仙山☆(榑ヶ畑登山口から周回)

2014年11月22日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
11.4km
登り
1,007m
下り
999m

コースタイム

日帰り
山行
6:40
休憩
1:20
合計
8:00
6:45
10
6:55
7:00
10
7:10
45
7:55
8:05
10
8:15
65
9:20
9:30
55
芝峠
10:25
10:30
60
11:30
15
11:45
12:30
20
12:50
20
13:10
60
14:10
10
14:20
10
14:30
14:35
10
14:45
榑ヶ畑登山口
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2014年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
榑ヶ畑(くれがはた)登山口駐車場 無料・トイレなし
(R21醒ヶ井駅前交差点より県道17号多賀醒井線に入り約30分)
※トイレは県道17号線沿いの「いぼとり水」に無料駐車場とトイレがありました。
コース状況/
危険箇所等
《榑ヶ畑登山口⇔汗拭峠》
工事中の林道を少し歩くと登山道の入口があり、樹林帯の沢沿いを歩くと山小屋かなやがあります。トイレ(100円)もあり、閉店中でも飲料が購入可能です。二合目になる汗拭峠まではコースタイムで20分程度で特に危険箇所はありません。

《汗拭峠⇒今畑登山口》※H26.11現在通行禁止区間になります
汗拭峠から急斜面を下り、沢沿いの道になります。途中で登山道が崩壊していますが、沢の対岸に渡り崩壊箇所を迂回できます。廃村のある落合登山口から林道を歩き今畑登山口に至ります。

《今畑登山口⇒近江展望台》
今畑集落から尾根道で芝峠を経て西南尾根に取り付きます。木々がなく石灰岩が露出した急斜面です。視界を遮るものがないので展望は抜群ですが風の強い時は転倒注意だと思いました。

《近江展望台⇒霊仙山⇒経塚山》
石灰岩に覆われたガレ場の稜線なので足元には特に注意が必要です。目印は少ないですが視界は良く目指す方向ははっきりしているので、基本的にはどこを歩いても問題ないと思います。

《経塚山⇒汗拭峠》
九合目となる経塚山から、二合目の汗拭峠までの榑ヶ畑ルートはよく整備された道で、傾斜地にはロープが設置されている箇所も多く、合目標示が目安にもなるので安心して歩けると思います。
その他周辺情報 阿下喜温泉『あじさいの里』 大人500円
http://ajisainosato.com/
榑ヶ畑登山口駐車場に朝6時半に到着すると一番乗りでした。すぐに5台ほどの車が次々と入って来ました。
2014年11月22日 06:45撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/22 6:45
榑ヶ畑登山口駐車場に朝6時半に到着すると一番乗りでした。すぐに5台ほどの車が次々と入って来ました。
6:45に登山口を出発しました。
2014年11月22日 06:46撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 6:46
6:45に登山口を出発しました。
工事中の林道から登山道に入ります。
2014年11月22日 06:49撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 6:49
工事中の林道から登山道に入ります。
樹林帯の枯れ沢沿いを進みます。
2014年11月22日 06:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 6:55
樹林帯の枯れ沢沿いを進みます。
登山口から10分ほどで、まだ営業前の山小屋かなやさんに着きました。
2014年11月22日 06:58撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 6:58
登山口から10分ほどで、まだ営業前の山小屋かなやさんに着きました。
閉店中でも飲料は販売してるんですね。
2014年11月22日 06:59撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
11/22 6:59
閉店中でも飲料は販売してるんですね。
料金箱にお金を入れるシステムです。
2014年11月22日 06:59撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 6:59
料金箱にお金を入れるシステムです。
汗拭峠の分岐から先行されていた方が落合方面に向かわれました。ここまで通行禁止の案内はなかったので私たちも後に続いて行きました。
2014年11月22日 07:10撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/22 7:10
汗拭峠の分岐から先行されていた方が落合方面に向かわれました。ここまで通行禁止の案内はなかったので私たちも後に続いて行きました。
汗拭峠からロープのある急斜面を下ります。
2014年11月22日 07:16撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 7:16
汗拭峠からロープのある急斜面を下ります。
豪雨被害の爪跡が残る荒れた道です。
2014年11月22日 07:23撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
11/22 7:23
豪雨被害の爪跡が残る荒れた道です。
沢沿いを歩いて行きます。
2014年11月22日 07:26撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 7:26
沢沿いを歩いて行きます。
登山道が崩れている場所がありました。
2014年11月22日 07:28撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/22 7:28
登山道が崩れている場所がありました。
ロープの場所から対岸に渡ります。
2014年11月22日 07:28撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 7:28
ロープの場所から対岸に渡ります。
崩落場所以外は歩き易い道です。
2014年11月22日 07:46撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 7:46
崩落場所以外は歩き易い道です。
工事車両が入っている落合集落に出ました。
2014年11月22日 07:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 7:57
工事車両が入っている落合集落に出ました。
落合集落は手入れもされているようで、廃村と思えない雰囲気でした。
2014年11月22日 08:08撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
11/22 8:08
落合集落は手入れもされているようで、廃村と思えない雰囲気でした。
林道を歩いて今畑登山口から再び登山道に入ります。
2014年11月22日 08:14撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 8:14
林道を歩いて今畑登山口から再び登山道に入ります。
今畑の廃村を抜けると歩き易い尾根道になりました。
2014年11月22日 08:38撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/22 8:38
今畑の廃村を抜けると歩き易い尾根道になりました。
木々の間から近江展望台が見えました。
2014年11月22日 09:03撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
11/22 9:03
木々の間から近江展望台が見えました。
笹峠を越えて西南尾根に取り付きます。
2014年11月22日 09:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 9:33
笹峠を越えて西南尾根に取り付きます。
木々のない石灰岩に覆われた急斜面です。
2014年11月22日 09:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/22 9:47
木々のない石灰岩に覆われた急斜面です。
登っても登ってもピークが近付かない…
2014年11月22日 10:04撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
11/22 10:04
登っても登ってもピークが近付かない…
近江展望台に着きました!しんどかったぁ(汗)
2014年11月22日 10:26撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
11/22 10:26
近江展望台に着きました!しんどかったぁ(汗)
ご褒美の展望。湖東の町並みと琵琶湖が見えました。
2014年11月22日 10:05撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
11/22 10:05
ご褒美の展望。湖東の町並みと琵琶湖が見えました。
鈴鹿山脈の稜線です。中央の御池岳は存在感ありますね。
2014年11月22日 10:05撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
11/22 10:05
鈴鹿山脈の稜線です。中央の御池岳は存在感ありますね。
石灰岩が積み重なったカレンフェルトの稜線が圧巻です。
2014年11月22日 10:30撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/22 10:30
石灰岩が積み重なったカレンフェルトの稜線が圧巻です。
霊仙山の山頂へ回り込むように縦走します。
2014年11月22日 11:14撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 11:14
霊仙山の山頂へ回り込むように縦走します。
不思議な地形ですね。
2014年11月22日 11:16撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
11/22 11:16
不思議な地形ですね。
まずは霊仙山最高点(1,098m)に着きました。三角点のある山頂は隣のピークのようです。
2014年11月22日 11:31撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
11/22 11:31
まずは霊仙山最高点(1,098m)に着きました。三角点のある山頂は隣のピークのようです。
最高点から経塚山と避難小屋。先には伊吹山が見えました。
2014年11月22日 11:31撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/22 11:31
最高点から経塚山と避難小屋。先には伊吹山が見えました。
カルスト台地を歩いて山頂に向かいます。
2014年11月22日 11:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
11/22 11:33
カルスト台地を歩いて山頂に向かいます。
スタートから5時間かかって霊仙山(1,084m)の山頂に到着しました。
2014年11月22日 11:44撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
11/22 11:44
スタートから5時間かかって霊仙山(1,084m)の山頂に到着しました。
この冬は雪の伊吹山に行ってみたいです。
2014年11月22日 11:45撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
11/22 11:45
この冬は雪の伊吹山に行ってみたいです。
琵琶湖を眺めながらお昼休憩にしました。
2014年11月22日 11:45撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 11:45
琵琶湖を眺めながらお昼休憩にしました。
広々とした山頂を楽しんで下山します。
2014年11月22日 12:34撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
11/22 12:34
広々とした山頂を楽しんで下山します。
帰りは経塚山を経由します。
2014年11月22日 12:36撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 12:36
帰りは経塚山を経由します。
経塚山へは緩やかな登り返しの道です。
2014年11月22日 12:37撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 12:37
経塚山へは緩やかな登り返しの道です。
経塚山は榑ヶ畑コースの九合目になるみたいですね。
2014年11月22日 12:51撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/22 12:51
経塚山は榑ヶ畑コースの九合目になるみたいですね。
八合目のお虎が池は水が殆ど干上がっていました。
2014年11月22日 13:10撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/22 13:10
八合目のお虎が池は水が殆ど干上がっていました。
七合目のお猿岩ではご家族連れが休憩中だったのでカメラを向けませんでした。画面の左側に大きな岩がありました。
2014年11月22日 13:21撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 13:21
七合目のお猿岩ではご家族連れが休憩中だったのでカメラを向けませんでした。画面の左側に大きな岩がありました。
六合目。こちらのルートは整備が行き届いていて歩き易いです。
2014年11月22日 13:29撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 13:29
六合目。こちらのルートは整備が行き届いていて歩き易いです。
五合目には見晴し台がありました。
2014年11月22日 13:40撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 13:40
五合目には見晴し台がありました。
琵琶湖を見ながら小休憩。
2014年11月22日 13:40撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/22 13:40
琵琶湖を見ながら小休憩。
四合目を過ぎると綺麗な紅葉が見れました。
2014年11月22日 14:00撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 14:00
四合目を過ぎると綺麗な紅葉が見れました。
全体に終わりかけですが、まだ赤く色付いた紅葉が残っていました。
2014年11月22日 14:01撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
11/22 14:01
全体に終わりかけですが、まだ赤く色付いた紅葉が残っていました。
今年は諦めかけていた紅葉が見れて嬉しかったです♪
2014年11月22日 14:03撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/22 14:03
今年は諦めかけていた紅葉が見れて嬉しかったです♪
ここも綺麗♪
2014年11月22日 14:05撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
11/22 14:05
ここも綺麗♪
紅葉はほぼ四合目から三合目に集中していました。
2014年11月22日 14:14撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 14:14
紅葉はほぼ四合目から三合目に集中していました。
二合目の汗拭峠に戻って来ました。
2014年11月22日 14:21撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 14:21
二合目の汗拭峠に戻って来ました。
開店中のかなやさんで登山バッヂを購入しました。
2014年11月22日 14:31撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/22 14:31
開店中のかなやさんで登山バッヂを購入しました。
登山口の駐車場に帰って来ました。
楽しい8時間でした♪
2014年11月22日 14:42撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/22 14:42
登山口の駐車場に帰って来ました。
楽しい8時間でした♪
帰りは御池岳の下見に鞍掛峠を通って、いなべ市の阿下喜温泉に寄りました。
2014年11月22日 16:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
11/22 16:55
帰りは御池岳の下見に鞍掛峠を通って、いなべ市の阿下喜温泉に寄りました。

感想

雪山シーズンを目前にして、今の内に未踏の山の下見を済ませておきたいので、鈴鹿山脈の北端に位置する霊仙山に行って来ました。
鈴鹿の山は5月に釈迦ヶ岳でセブンマウンテンを完登して以来、約半年ぶりになります。

自宅から国道307号〜306号〜8号〜21号を走り、醒ヶ井駅前交差点を右折して、県道17号多賀醒井線の途中にある「いぼとり水」の無料駐車場で車中泊しました。
この駐車場から榑ヶ畑登山口までは車で15分くらいで、綺麗なトイレもあって快適でした。

明るくなってから「いぼとり水」を出て、登山口の駐車場に6:20に着くと、なんと私たちが一番乗りでした。
それから10分もしない間に次々と後続車が到着して、私達が出発する6:45には5台ほどになっていました。

駐車場から現在工事中らしい林道を歩いて、すぐに林道から登山道に入る道があり、そこから樹林帯に入ると枯れた沢沿いの道になり、10分ほどで山小屋「かなや」が見えてきました。
朝7時ではまだ開いていないようですが、水で冷やされた飲料は無人販売されているので料金箱にお金を入れて購入可能です。

「かなや」を過ぎると5分ほどで汗拭峠に着きました。ここは榑ヶ畑コースと落合コースとの分岐点になります。
丁度私たちの前を歩いていた先行者がそのまま落合方面へと歩かれて行きましたが、確かにここまで通行規制の案内はなかったように思ったので、私たちも後に続くことにしました。

汗拭峠から軟らかい土の急斜面をロープに捕まりながら、これまで稼いだ高度を吐き出すように下って行くと、台風被害で根っこから引き抜かれたような倒木がいくつも覆いかぶさった沢に降り立ちました。
ここからは平坦な沢沿いの道を歩きますが、いつの間にか先行者の姿は見えませんでした。テープやリボンの目印はありませんが、人が入ってるせいか踏み跡はあるようです。

沢の右岸を歩いて行くと道が崩れてなくなっていましたが、トラロープが対岸方向に伸びているので沢を渡渉して崩壊箇所を迂回するようです。
幸い沢幅は短く水量も少ないので、難なく対岸に渡り迂回することができました。
その後も右岸から左岸へと沢沿いを歩いて、廃村になった集落のある落合登山口に着きました。

ここで初めて落合コースが通行不能と書かれた案内があったので、やっぱり通っちゃダメだったんですね…
林道の終点に工事車両が入っていましたが、この時間はまだ作業はされていないようだったので、そそくさと落合集落を後にして林道を歩いて今畑登山口に向かいました。

登山ポストもある今畑登山口から再び登山道を登っていくと、途中の斜面に家屋が現われてびっくりしました。ここも落合同様に廃村の集落があるのですが、どちらもある程度は手入れがされているようで、とても人が住んでいないとは思えない雰囲気でした。
葛折りの道を暫く進むとやがて歩き易い尾根道になり、標示はありませんでしたが笹峠の開けた平地に着きました。
名前通り以前は笹の茂る峠だった筈ですが、今は鹿の食害によって剥げ地になってしまっているようでした。

笹峠を過ぎると徐々にゴツゴツとした石灰岩が増えてきて、目の前に西南尾根の大きな斜面がその全貌を現し始めます。
生半可でない急な道を両手両足を駆使して目に見えるピークまで登ると、傾斜が2段階になっていて、まだ倍以上の距離が残っています
まだ先があるのかと心が折れそうになるものの、後ろを振り返ると鈴鹿山脈の素晴らしい展望があり嬉しくなりました。

芝峠から約300mの標高差を小一時間かけて、ようやく近江展望台に到着しました。
近江展望台からは御池岳や藤原岳の鈴鹿の山々から、琵琶湖と湖東地区の町並みまでくっきりと見えましたが、それ以上に霊仙山に続くカレンフェルトの稜線が圧巻でした。

軽い小休憩のあと稜線を歩き始めますが、見る分には綺麗な石灰岩の西南尾根も歩くとなると大変です。
目指す方向ははっきりしていますが、特にルートの目印が見当たらないので、なるべく足場のいい岩のない場所を選んでいると、いつの間にかどんどん尾根を外れて下へ下へと降りてしまうので、時折高度を上げながら霊仙山に近づいて行きます。

歩く尾根の左に霊前山の山頂が見えましたが、弧を描くように稜線を伝っていくようです。
いつの間にか石灰岩のガレ場も終わって歩き易い道になると、霊仙山最高点(1,098m)に着きました。
南霊仙と呼ばれる最高点は360°のパノラマで、ここで初めて伊吹山などの北側の展望を見ることができました。

最高点のピークから、まるでゲレンデのような緩やかな斜面を下ると経塚山への分岐の鞍部になり、再びゆっくりと登り返すと二等三角点のある霊前山山頂(1,084m)に到着しました。
時間は11:45なのでスタートから5時間かかりましたが、ちょうどお昼にはいい時間なので、広い山頂の琵琶湖の見える場所で昼食にしました。

3連休の初日ということで多くの人が山頂や最高点で休憩されていますが、山頂周辺が広いので混雑してる感じはしませんでした。
快晴で気温も暖かい頂上でゆっくりして、12:30に下山開始しました。

来た道を戻り、鞍部の分岐点から経塚山へ向かいます。
緩やかに登って経塚山(1,040m)に着くと、標柱には九合目と書かれているので榑ヶ畑コースの九合目になるんですね。
経塚山は複数のコースの分岐点になり、柏原・上丹生方面には立派な避難小屋も見えました。

私たちは榑ヶ畑へと向かい、カレンフェルトの中をなだらかに下って行きますが、今までの山行を思い返しても、ここまでなだらかな大パノラマの稜線を歩いた経験はなかった気がします。
やがて八合目のお虎が池を過ぎ、七合目のお猿岩から六合目へと傾斜のある道になるとやっと下山らしくなってきました。

五合目の見晴台で小休止してから、急な葛折りの樹林帯に入って行きますが、傾斜のある場所にはロープが必ず設置されているので、実に良く整備された親切な登山道です。
落ち葉の多い所もロープがあることで道案内代りになるので、道迷いの心配も皆無だと思います。

四合目を過ぎた辺りから徐々に紅く色付いた木々も現われて、今年はもう山での紅葉は諦めていたのですが、思いがけないサプライズに私たちも夢中でカメラを構えては晩秋の紅葉を楽しめました。

大洞谷源頭から三合目を過ぎて、見覚えのある分岐が見えると、そこが往路で落合コースへと向かった汗拭峠でした。
分岐の案内板周辺をよく見ると、隣の木にビニール袋が巻かれていて、中に入ったメモ用紙に落合コース通行不能と書かれていました。

汗拭峠から少し下って、朝はまだ開店前だった山小屋「かなや」さんが営業されていたので登山バッヂを購入しました。
雪が降ると小屋閉めされるそうで、雪山の霊仙山にまた来たかった私たちは少し残念です。

「かなや」さんを後にして、朝も歩いた沢を少し歩くとすぐに林道になり、14:45に登山口の駐車場に到着しました。
朝に停まっていた車は全て居なくなっていましたが、駐車場からかなり下まで路肩駐車している車があったので、ピークの時はかなりの台数の車が来ていたんだと思います。

帰りは山頂から見た御池岳に近々行ってみたかったので、国道306号線の鞍掛峠を通って登山口の駐車場の下見をして、そのままいなべ市の阿下喜温泉に立ち寄って帰りました。

石灰岩のカレンフェルトや大展望の山頂と、とてもスケールの大きい霊仙山でしたが、まだいくつかの登山ルートもあるし、あのなだらかな広大な山頂が雪があるとどう見えるのかも凄く興味があります。
春の福寿草も有名なので、季節を変えて何度でも来たい素敵なお山だと思いました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1355人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 霊仙・伊吹・藤原 [日帰り]
霊仙山(今畑ルート)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
ハイキング 霊仙・伊吹・藤原 [日帰り]
霊仙山
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら