富士山


- GPS
- 09:42
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,814m
- 下り
- 1,812m
コースタイム
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 9:40
天候 | 快晴無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス | |
予約できる山小屋 |
頂上富士館
江戸屋
胸突江戸屋
日の出館
本七合目鳥居荘
白雲荘
|
写真
感想
4000m超でもプラス予報。富士山である。北面も狙える気温だが、午前6時開通のスバルラインから見上げる北面の雪の状況は厳しかった。白草流しは下部の雪は消えかけている。小御岳流しは片斜だがまだ繋がっている。狙っていた大流しの西隣りの雪渓(スティープ100選では「青草流し」とされている)は中間部が大きく切れていた。
富士吉田口から夏道をたどり、東面の雪の状態を見ながら落とすポイントを思案することにした。吉田大沢も雪がない。屏風尾根に沿うように細々とした砂混じりの雪渓が2900mまでかろうじて繋がっている。夏道を外れ、非常に登りにくい砂礫を少し詰め雪渓末端に取り付いた。
昨夜は3〜4時間しか寝られなかったので、高山病にならないように吐く息を意識して直登した。硬い雪が現れることなく、最後まで登りは快適だった。吉田大沢の中央部は雪が薄くクトーが岩を削る感触が伝わってきたが問題なかった。
9合目で夏道を横断すると、須走の大斜面が現れた。1週間前に降雪があったこともあり、実にきれいな雪面だった。きょう滑る斜面は決まった。須走口からとみられる多くの人影が連なる。反時計回りに剣ヶ峰へ。お釜を滑るなら、時計回りにしておけばお鉢めぐりになっていなたと少し後悔。
お釜に滑り込む。ノールの下は崖なのでスキーヤーズライトに回り込むように落とす。大内院である。下から見上げると、レフトよりに崖の間に雪が繋がっているルートがある。次回はここを狙ってみよう。200mにも満たない登り返しだが、3500m地点だと一味違う。5歩ですぐに息が上がる。休み休みでないと動けない。気温もプラスのカンカン照り。だが、これがいい。
稜線に戻れば、いよいよ須走の大斜面。シュプールは多いが、右寄りはまだきれい。450mを一息で。この高度感は唯一無二。酸欠か脱水か、頭がガンガンする。だが素晴らしい。
吉田大沢の雪渓を繋げば2900mまで落とせたが、夏道を下ることにした。砂礫の斜面をトラバースする必要があったのと、この満足感を上書きできる雪の状態ではないことが分かっていたからだ。
下りに関してはいくつか反省点がある。まずアプローチシューズではなくスキーブーツで臨んだこと。吉田口の中腹は急峻な溶岩石の階段だ。登りは雪渓を使ったが、下りでは足首の可動域が足りず難儀した。下山道を使ったことはないが、グーグルアースで見たところ、つづら折りの砂礫で実に足腰に良さそうだ。しかも、である。下山道の南隣りに細く長く伸びる雪渓が確認できる。他の雪渓の状況から5〜6月頃の衛星画像とみられる。これをスキーで使えば、最後にちょいっとトラバースするだけなので格段に良さそうだ。覚えておこう。
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