【中山道を東へ 8】 須原宿-贄川宿

2023年05月28日(日) [日帰り]

• GPS: 12:08
• 距離: 52.9km
• 登り: 1,107m
• 下り: 777m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:34
• 休憩: 1:33
• 合計: 12:07

4:57 須原駅
5:55 5:57 倉本駅
6:38 6:40 小野の滝
7:32 7:47 上松駅
8:16 8:16 木曽の桟
8:46 8:46 御嶽遙拝所
9:27 9:38 木曽福島駅
9:55 9:55 福島宿
10:01 10:01 福島関所
10:54 10:56 中山道中間点の碑
11:32 11:32 宮ノ越宿
12:02 12:02 巴淵
12:15 12:30 セブンイレブン木曽町神谷入口店
13:20 13:35 藪原宿
13:44 13:44 木曽消防署北分署
14:07 14:07 御嶽神社
14:13 14:18 鳥居峠
14:56 15:06 奈良井宿
15:14 15:15 奈良井駅
16:02 16:17 セブンイレブン塩尻木曽平沢店
16:57 16:57 贄川宿
17:04 贄川駅

天候

晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

◆スタート
・JR中央本線須原駅
　駅舎横に駐車（観光MAPでPとなっている）：無料

◆ゴール
・JR中央本線贄川駅

◆車の回収
　普通電車中津川行
　贄川発17:21-須原着18:12　860円
　ワンマン電車
　乗車時に整理券を取り、降車時に現金で支払う
　JRだけどICカードは使えない

コース状況／危険箇所等

◆全般
・道筋は概ね分かりやすく、要所に道標はあるが、何度か間違えているものと思う
・国道19号と何度も交錯する
　幹線国道で交通量が多いので、横断には気を付けたい

◆鳥居峠
・標高1197m
・薮原の標高が220m、奈良井の標高が240mということで、
　およそ280m上って、奈良井へ250mほど下る
・ほぼ登山道と言ってもいいくらいの峠越えの土道で、一部石畳もある
　道はよく整備されている
・道標は充実しているが、一部林道が交錯していて紛らわしい

◆補給
・旧街道沿いは、補給ポイントは少ない
・国道19号線に時折セブンイレブンとデイリーストア
・木曽福島の町と奈良井宿は商店あり

その他周辺情報

◆終了後の温泉等
・到着地周辺には無し

写真

朝の須原宿に到着
すっかり明るいけど、まだ4時台

前回終了地
須原駅を出発

こんなふうに次の町に入ると、励みになる

小野の滝
JRの鉄橋下から眺める

駒ヶ岳登山道というのは、前に訪れた上松Aコースでしょう

上松の町
本日一つ目の宿場町、上松宿です

上松駅
スタートして2時間半
ここで1回目の休憩を

特急しなの
今日も、これでもかというくらい見かけた

旧19号沿い
エメラルドグリーンが素敵

向かい側は、棧温泉
温泉の一軒宿

道標はそこそこ充実していたが、所々間違えた

こんな線路沿いを歩くところも
合ってるのかどうか分からない

木曽福島の道の駅
左上に御嶽山が見えます
上部は雲をかぶってる

こんな林の中も
変化に富んでいる

木曽福島の町が見えてきた
本日2つ目の宿場町、福島宿
木曽路で一番大きな町

木曽福島駅
上松駅から2時間
ここでも休憩する

町のスナック

駅から離れた所に古い町並み

粋な休憩所

木曽のお酒、七笑の会社がありました
お酒の名前が会社名なんだな

土曜日だけど、静かな商店街

こんな祭りは大歓迎
こんどお昼に来よう

大河の木曽川も、ここまで上流に来ると小川
河口付近は、横幅1kmくらいあるのにね

関所資料館があるそうです

特急しなの兄弟

ここは木曽義仲ゆかりの神社
旧街道歩きは、本当はじっくり見てみたいスポットが多いけど、我慢して前進あるのみ

民家の車庫
コレクション
自由に見てくださいだって
毎月25日の北野天満宮の天神さんで仕入れてくるのかな(笑)

時々現れるワイルド区間

これは木曽駒ケ岳ではないでしょうか・・・
残雪交じりで美しい
今年は登ってみたいですね

中山道中間点だそうです
おお、ここまで来ましたか
京都からも江戸からも六十七里二十八丁也

本日3つ目の宿場町、宮ノ越宿の本陣

伊那方面、権兵衛トンネルへの道との分岐点
この右横にセブンイレブン

暑くなってきて、気持ちがダレ始めていたので、アイスにありつけて嬉しい
これで生き返った

旧道が閉鎖され、やむなくトンネル内を歩く部分
歩道があって助かった

焼肉に特製ラーメン、そしてコーヒー
惹かれますね
ここも今度車で来よう

洞門を歩く部分
優美な曲線がちょっとしたアートですね

本日4つ目の宿場町、薮原宿に入ります
ここで突然、左から単独の猿が出てきて、ちょっかいを出してきた
かなり好戦的な個体で、ヒヤッとした

薮原宿でも休憩
この先の難所、鳥居峠越えに備える

ガイドブックも、西版から東版にチェンジ

飛騨街道という道と分岐

我は鳥居峠へ
ズンズン上って行く

いよいよ山の中へ
本日、なぜかこの先の峠だけは、何組ものハイカーさんとスライドした
他の区間では1組だけだったのに

ああ、ここもクマ除けの鐘がありました
普通に居るんでしょうね
鐘は何ヶ所か設置されています

道は土道や石畳
なかなかの美林
標高1000mともなると植生が変わってきますね

九十九折れの急登の所も
40km歩いてきて、ここに来て峠越えという今日の構成が素敵

薮原宿を振り返る
町の標高が920mくらいある

林道が交錯していて、紛らわしい所もあった
疲れて判断能力が鈍っている時は要注意

鳥居峠に到着です
標高1197m
薮原から270mほど上ってきました
分水嶺の峠でもあります

下り始めると立派なログハウス
避難小屋？トイレ？

下りが意外と長く感じた

石畳が現れると、下に奈良井の町が見えてくる

本日5つ目の宿場町、奈良井宿
行政上はもう塩尻市なんですね
標高は940mあり、中山道では最も標高が高い宿場町なんだそう

久しぶりに見る高札場

来週末はお祭りがあるそうです

これぞ奈良井宿の町並み
1kmくらい続いています

公民館の裏で地元イベント？
スタッフさんに勧められた焼き鳥を食べつつ休憩
1本70円也
肉がとても美味しかった

道幅が広い場所も

奈良井宿の狸さん
滋賀県信楽からようこそ

この雰囲気！
時代を遡ってタイムスリップ

奈良井駅も渋く佇む

ここでも特急しなのが行く
この旅では利用駅が普通しか止まらんので、全く縁がない

分水嶺を越えて
横を流れる川は奈良井川に変わっています

平沢という町
漆器屋さんが多かった
この先でも、単独の猿がちょっかいを出してきた
人慣れしたハナレザルは要注意ですね

中山道沿いの会社の遊び心

道の駅木曽ならかわ
この横にもセブンイレブンがあり、休憩した
今日は歩きの調子が良く、ここまで順調で何より

後半の後半でこんな茂みが
これも中山道

安くてうまいって書いてある
ここも改めて来よう
19号線グルメドライブ

本日6つ目の宿場町、贄川（にえかわ）宿に入りました
まだ標高800m以上あるようです

水が豊富な町のようで、こんな取水場所があちこちに

本陣跡
夕方の優しい日差し

関所のところ、贄川駅が見えてきた
ここに来て、前々回に酷かった踵の水ぶくれがぶり返し、痛い

贄川駅に到着
電車待ち17分
グッドタイミング！
何せ本数少ないですからね
ホントは塩尻までいきたいところですが、楽しみは次までとっておきましょう

12時間、53kmの歩き旅でした
そんなに歩いて、戻りの電車は乗車たったの51分
このギャップがたまりませんね(笑)

帰り道
当てにしていた温泉が、今日は日帰り入浴ダメという仕打ちで凹む
でも、今日も牛丼屋で唐揚げ食べて大満足の締め

感想

3120m

梅雨の足音が聞こえ始めた今日この頃だが、天気のいい週末がやってきた。
突如、気になっていた四国の山に行こうかと思い立ったが、少し冷静になったところで片道400kmレベルのドライブを前にくじけてしまい、仕切り直すことに。
前回4年ぶりに再開した中山道歩きが楽しかったので、続けてみることにした。

朝のうちは涼しく、日陰は寒いくらい。
進むにつれ、標高が少しずつ上がっていくので、日差しが当たるようになっても、暑さは限定的だった。
本当に暑苦しい時間帯は僅かな間で、爽やかな風に吹かれながら快適に歩けた。

今日は歩きの調子がすこぶる良くて、まるでどこまでも行けそうな予感。
前回よりも脚の状態が格段に良かった。
難所の鳥居峠もなんのその。
このまま塩尻まで歩いて、21時台の最終電車に乗って戻って来ようかなんて思っていたが、そうはうまくいかない。
終盤、前々回苦しんだ右踵の水ぶくれがぶり返してしまい、かなり痛くなってしまった。
贄川駅では、少しの待ちで戻りの電車が来るので、ここで終了することに。
（中央本線の塩尻−中津川区間は、普通電車の本数がとても少ない）
腹8.5分目くらいで未練タラタラ状態で終わってしまったが、楽しみはとっておこう。
東に行くにつれ、自宅からは段々と遠くなるが、次はどこまで歩こうかなとか、どうやってアクセスしようかなと、計画を考えるのが楽しい。

ところで、今回は人里で単独ザルとの遭遇が2回あった。
どちらも好戦的で、こちらは何もしていないのに、ちょっかいを出してくる。
群れから独立し、単独で人里で悪さを繰り返している雄の個体だろう。
どちらも道端から突然目の前に現れ、怒った顔で奇声を張り上げ、突進するそぶりを見せてくる。
特に一回目のは、かなり凶暴そうだった。
こちらもひるまずに、隙を見せないようにして、ジェスチャーや声・音でやり返す。
（適切な対応かは分からない）。
そうして、少しずつ距離をとって離れていって何事もなく終わった。
50mくらい離れても、向こうはまだこちらを睨みつけていた。
山の中で群れと遭遇したことは何度もあるが、お互い無関心で怖い思いをしたことはなかった（たまたまだけど）。
正直、今日のはかなりヒヤッとした。
猿も、スイッチが入ると怖い。
山里では、人家があるような所でも、油断ならないんだな。