【蛭が岳・丹沢山】のはずが荒天でまたまた姫次でリターン
神奈川県
baseman
体力度について
- GPS
- 08:45
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,109m
- 下り
- 1,207m
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- 山行
- 6:05
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 8:45
| 天候 | 晴れー曇りー濃霧ー強風霧雨ー曇りー晴れー曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
JR中央本線藤野駅 6:19発 発神奈川中央バス 「野11系統 やまなみ温泉行」(15分230円)。 http://www.kanachu.co.jp/dia/diagram/timetable01/cs:0000800473-1/nid:00128788/dts:1417123140/ 終点やまなみ温泉 7:10発「や01 東野行」に乗換 (20分200円→現金先払い)。 http://www.kanachu.co.jp/dia/diagram/timetable01/cs:0000801990-1/nid:00128799/dts:1417126200/ 復路：神奈中バス焼山登山口〜「三ケ木」〜JR橋本駅 焼山登山口BS 16:23発「三55 三ケ木行」（20分330円） http://www.kanachu.co.jp/dia/diagram/timetable01/cs:0000801250-9/nid:00128766/rt:0/k:%E7%84%BC%E5%B1%B1%E7%99%BB%E5%B1%B1%E5%8F%A3 三ケ木BT 16:50発「橋01 橋本駅北口行」（40分430円） http://www.kanachu.co.jp/dia/diagram/timetable01/cs:0000800790-1/nid:00128750/rt:0/k:%E4%B8%89%E3%83%B6%E6%9C%A8 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【東野〜姫次】 ・東野から登山口までは所々に道標もあるが、紛らわしいのもあるので要注意。 ・一番最初の登山口から入ると直ぐに尾根に出られるが結構な急登でジグザクに同じような光景が続く。 ・道幅が狭くなるトラバース箇所は落ち葉が積もり、木の根や岩に注意。 ・東海自然歩道部分は非常によく整備されている。 【姫次〜焼山〜登山口】 ・終始、東海自然歩道で良く整備されている。 |
| その他周辺情報 | 神奈中バス「焼山登山口」バス停近くに一軒酒店があり、店裏に車庫を改造した私設「図書館」がある。バスの間隔があるときには待合室的に開放してくれる。店で缶ビールを購入して持込むと漬物のお通しサービスがあった。 |
写真
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感想
2012年12月にトライしたコースをリトライ。
前回は登山口までの道迷いで大幅なタイムロスと、
天候の急転で小雪が舞いだしたので「姫次」で引き返した。
このコースのアプローチは平日のみしか運行の無いバス路線を使うので、
今回も代休の平日を利用する。
本当はこの代休を利用して金曜日・土曜日で、
今年まだ実現していない、毎年恒例行事となっている
雲取山のテント泊を計画していたのだが、
土曜日が雨になる天気予報となったため、
晴れ予報の金曜日日帰りの山行計画に急きょ変更した。
計画段階では、ヤマレコ情報を基に、
蛭が岳〜丹沢山〜塔ノ岳の約23Kmの縦走を予定していた。
ところが、今回も天気予報に裏切られ、
「姫次」では濃霧で2メートル先も見えない状況、
それに強風となり雨粒が顔を打つ。
姫次には、前日に丹沢山の「みやま山荘」に宿泊された、
自分よりも少々先輩の単独の男性が先着していた。
上の状況を確認するため話しかけると、
「蛭が岳付近は横殴りの風雨で全く先が見えなかった・・・・」、
う〜ん、怯む。
前回もここで撤退しただけに、今回は何としてでも、
という思いも強く、思案のしどころ。
取りあえず、様子見するつもりで湯を沸かし、早めのランチ。
ここのところ定番のカップの担担麺にカフェオレ、
強風でバナーの着火に手間取るも、ベンチに腰を降ろし、
ライトダウンとウィンドブレーカーを着こみながら、
湯が沸くのを待つ。気温も急激に下がってきた。
予定では、ここでは10分程度の休憩時間だったのだが・・・、
食事を済ませるとやや元気も出たのだが、
のんびりとしてしまった段階で、
今回も残念ながら無理をせずにここで撤収する気持ちが固まってきた。
後着された自分よりも年回りの若い単独の男性も
途方に暮れている様子。話を伺うと、
やはりわざわざ平日に有休をとり、
橋本から東野にバスを利用して来て、
自分と同様に大倉までの縦走予定だったらしい。
ザックを降ろし、湯を沸かし始め、
同じようにランチタイムにして霧が晴れるのを待つ様子。
先着されていた初老の男性が「焼山」方面に向かって席を立たれた。
後着の男性は、手短にランチを済ませて「袖平山」方面に向かわれた。
蛭が岳は諦めたようだ。
11時30分、一時間近くの休憩となり、
自分もここから引き返すことと決心したところだ。
ただ、同じ道を戻るのも詰まらない。
初老の男性が「焼山登山口バス停」の時刻表で
バス時間を確認されていたところによると、
4時過ぎまでバスは無いとのことだった。
ここからのコースタイムが判っていないのだが、
今からだと5時間近くあるので、ゆっくり降りても大丈夫であろう。
途中に前回も気になっていた避難小屋があったはず、
小屋の様子を確認しながら、そこで時間調整しても良い。
ということで、下山コースは「焼山登山口バス停」を目指すことにした。
途中、黍殻避難小屋に立ち寄った。
まだ新しくとても綺麗な避難小屋である。
大きな窓があり、室内はとても明るくてお洒落な感じ、
着いた時は無人であったが、室内は温かかった。
小屋わきにあるトイレもバイオトイレで清潔である。
小屋の屋根に落ちる雨水を貯水してトイレ用水とする工夫もされている。
小屋前も草原の広場が広がり、ベンチも点在していて公園のよう。
姫次で袖平山方面に向かわれた男性と、この避難小屋前で再会。
最初、小屋い入らずに広場のベンチで休息されていた。
後に小屋を訪ね、室内の様子を確認してから先を急がれた。
20分ほど小屋に滞在してから焼山を目指して出発。
小屋近くの黍殻山は気が付いたら巻いていた。
焼山山頂は、コースから少し奥まったとこるにあった。
中央に鉄塔の展望台がある。
鉄塔わきにはベンチがあり、見覚えのあるザックが置いてあった。
先に避難小屋を出られた、先ほどの男性の物であった。
展望台に昇っていらした。
少しすると降りてこられたので、替りに自分もあがってみた。
昇るとかなりの高度感があり、最上段の鉄板がやや薄く感じ、
軋み音がするたびに足がすくんでしまった。
展望から眺望は開けていて、雲流れが速く、
微妙な空模様の変化が目まぐるしく展開し、しばし見惚れていた。
ここから登山口まで4Kmほど、バスの時間まで充分ある。
結局、ここで40分ほどの休憩となった。
14時なり、一足先に山頂をあとにすると、
山頂入口のベンチのところで、
とっくに先行していたはずの姫次でお話した初老の男性と再会。
途中で道に迷い、榛の木丸山まで行ってしまったらしい。
どう考えても、途中に迷いそうな分岐点は無かったのだが、
段々になっている土止めの丸太の端を回り込んで、
笹薮の踏み跡を辿っていたら、
榛の木丸山に呼ばれるようにコースから逸れてしまったとのこと。
山頂で山名を確認してコースアウトに気が付かれとのこと。
迷子にならくて本当に良かった。
ここからは、そんな訳でゆっくり下山で同行することになった。
そのうちに、焼山山頂で休息されていた男性も追い着き、
単独山行のはずだったオッサン三人が抜きつ抜かれつの
道連れ道中となった。
15時半ころに「焼山登山口バス停」に三人無事に到着した。
次のバスはやはり16時23分発だった、小一時間の待ちである。
初老の男性はバス停の横の神社にお参りに、もう一人の男性は
シャツを着替えてから周辺散策に出かけ、
晴れ上がった青空の焼山方面の写真を撮っていた自分が
必然的にお二方の荷物番となった。
しばらくすると散策から戻った男性が三人分の缶ビール買ってきて、
皆に振舞ってくれた。
初老の男性が、バス停先にある酒屋さんの裏手にある私設図書館を
待合室に利用しても良いとの情報を得て戻ってきた。
各自、ザックを手にして、「図書館」を訪ねた。
図書館は、酒店の車庫を改造して作られたもので、
地元には図書館が無いので自発的に場所を提供して、
ご近所の子供たち開放しているらしい、
蔵書数もかなりなものであり、学習スペースとなる机もある。
そこで、オッサン三人が缶ビールで山談義をしていると、
酒店のオバサンがカブの浅漬けをおつまみにとサービスしてくれた。
何とも人情味のある世界だ、感動を覚えた。
名乗り合うことも無く、初対面のオッサンが束の間であったが、
とても温かく良い時間を過ごしたと同時に思えた瞬間であった。
間もなく、バスが来て、その場をあとにした。
今回は二度目のチャレンジであったが、またしても途中で撤収。
丹沢山には余程縁が無いのである。
折角の平日山行であったのに、達成感も得られず仕舞であったが、
なんかとても面白い思いをした良い山行であった。
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