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Yamareco

記録ID: 555922
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

蝶ヶ岳〜常念岳(槍穂のモルゲンロートを求めて)

2014年11月30日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:07
距離
18.2km
登り
2,122m
下り
2,110m

コースタイム

日帰り
山行
10:07
休憩
1:00
合計
11:07
3:03
13
スタート地点
3:16
3:16
19
3:35
3:49
41
4:30
4:36
120
6:36
6:41
1
6:42
6:46
1
6:47
6:50
4
6:54
7:00
24
7:40
7:41
180
10:41
11:00
59
11:59
11:59
119
13:58
14:00
10
14:10
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2014年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
三股の無料駐車場を利用。
林道はこの日11月30日が最終となり、翌日から冬季通行止めとなる。
コース状況/
危険箇所等
【三股〜蝶ヶ岳】
・まめうち平まではアイゼンなしの夏靴で問題なし。
・2000mくらいから積雪があるのでアイゼン着用を推奨。

【蝶ヶ岳〜常念岳】
・トレースなし。
・凍結箇所多く、10本歯以上のアイゼンとピッケル必須。
・樹林帯と吹き溜まりはくるぶし〜膝下くらいのラッセルとなる。
・特に北斜面は雪が多く残るので逆方向の周回(北斜面を登りに使う)は困難。
・風が強いことが多いのでそれなりの装備は必要。
・アップダウンが多く体力を消耗するのでこまめなエネルギー補給を心がける。

【常念岳〜三股】
・上部はトレースなし。
・前常念岳まではアイゼン・ピッケル必須。
・常念岳〜前常念岳までは膝上〜腰までのラッセルとなるが、南斜面の方が雪が少ないのでできるだけ南側を歩く。
・樹林帯から下は普通に夏道を歩行可能。
その他周辺情報 ◆温泉
三股からの下山途中にある「ほりでーゆー四季の里」を利用。
露天風呂から常念岳を望むことができる。
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
朝三時過ぎ、三股よりスタート。
2014年11月30日 03:15撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
1
11/30 3:15
朝三時過ぎ、三股よりスタート。
モルゲンロートを求めて先に蝶ヶ岳に登ります。
2014年11月30日 03:16撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
1
11/30 3:16
モルゲンロートを求めて先に蝶ヶ岳に登ります。
ゴジラの木。
目が無くなっている?
2014年11月30日 03:40撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 3:40
ゴジラの木。
目が無くなっている?
その代わりに火を吹いていた(笑)
2014年11月30日 03:40撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 3:40
その代わりに火を吹いていた(笑)
裏側から見たマンモス。
2014年11月30日 03:41撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 3:41
裏側から見たマンモス。
星空を目にしてテンションアップ。
2014年11月30日 03:47撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 3:47
星空を目にしてテンションアップ。
まめうち平にて。
汗が蒸発してます。
2014年11月30日 04:31撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 4:31
まめうち平にて。
汗が蒸発してます。
ここらから雪道に。
遠慮なくアイゼン装着。
2014年11月30日 04:45撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
3
11/30 4:45
ここらから雪道に。
遠慮なくアイゼン装着。
常念岳と満点の星空。
2014年11月30日 05:18撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 5:18
常念岳と満点の星空。
東の空が白み始めてきた。
急がねば。
2014年11月30日 06:00撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 6:00
東の空が白み始めてきた。
急がねば。
浅間山。
2014年11月30日 06:13撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 6:13
浅間山。
もう少しで蝶ヶ岳だ。
2014年11月30日 06:25撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 6:25
もう少しで蝶ヶ岳だ。
常念はやっぱりかっこいいなぁ。
2014年11月30日 06:33撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 6:33
常念はやっぱりかっこいいなぁ。
アップで撮ってみる。
2014年11月30日 06:35撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 6:35
アップで撮ってみる。
北横岳あたりからご来光。
2014年11月30日 06:39撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 6:39
北横岳あたりからご来光。
富士山と甲斐駒も!
2014年11月30日 06:39撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 6:39
富士山と甲斐駒も!
すげー、真っ赤だ!
2014年11月30日 06:39撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 6:39
すげー、真っ赤だ!
そして槍ヶ岳登場!
2014年11月30日 06:40撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 6:40
そして槍ヶ岳登場!
冬は雪も赤く染まるからいいね。
2014年11月30日 06:40撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 6:40
冬は雪も赤く染まるからいいね。
八ヶ岳も編笠〜蓼科山まで全部みえる。
2014年11月30日 06:40撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 6:40
八ヶ岳も編笠〜蓼科山まで全部みえる。
槍のモルゲンロート!
2014年11月30日 06:44撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 6:44
槍のモルゲンロート!
穂高のモルゲンロート!
2014年11月30日 06:44撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 6:44
穂高のモルゲンロート!
常念も赤く染まる。
2014年11月30日 06:44撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 6:44
常念も赤く染まる。
乗鞍岳もだいぶ白くなったなぁ。
スキーにはまだ早いかな。
2014年11月30日 06:45撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 6:45
乗鞍岳もだいぶ白くなったなぁ。
スキーにはまだ早いかな。
御嶽山。
2014年11月30日 06:45撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 6:45
御嶽山。
蝶ヶ岳山頂にて。
2014年11月30日 06:48撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 6:48
蝶ヶ岳山頂にて。
太陽は天狗岳上空へ
2014年11月30日 06:49撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 6:49
太陽は天狗岳上空へ
左から塩見、荒川三山、赤石。
2014年11月30日 06:49撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 6:49
左から塩見、荒川三山、赤石。
北岳、間ノ岳。
2014年11月30日 06:49撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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北岳、間ノ岳。
富士山、甲斐駒。
2014年11月30日 06:49撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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富士山、甲斐駒。
焼岳。
2014年11月30日 06:50撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 6:50
焼岳。
改めて奥穂、涸沢、北穂。
2014年11月30日 06:51撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 6:51
改めて奥穂、涸沢、北穂。
蝶ヶ岳ヒュッテとこれから歩く稜線。
2014年11月30日 06:51撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 6:51
蝶ヶ岳ヒュッテとこれから歩く稜線。
少し雲があった方がよかったけど、贅沢は言わない。
2014年11月30日 06:53撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 6:53
少し雲があった方がよかったけど、贅沢は言わない。
蝶ヶ岳ヒュッテにて、エネルギー補給しながら。
2014年11月30日 06:55撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 6:55
蝶ヶ岳ヒュッテにて、エネルギー補給しながら。
同定盤と槍。
2014年11月30日 07:03撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 7:03
同定盤と槍。
こういう絵って大好きなんだよなー
2014年11月30日 07:05撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 7:05
こういう絵って大好きなんだよなー
蝶ヶ岳周辺の風衝地。
荒涼としていていいね。
2014年11月30日 07:16撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 7:16
蝶ヶ岳周辺の風衝地。
荒涼としていていいね。
横尾分岐。
2014年11月30日 07:24撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
11/30 7:24
横尾分岐。
浅間山と四阿山。
2014年11月30日 07:32撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 7:32
浅間山と四阿山。
常念と蝶槍のコラボ。
2014年11月30日 07:35撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 7:35
常念と蝶槍のコラボ。
ここら辺からはテカテカで10本歯以上のアイゼン必須。
2014年11月30日 07:35撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 7:35
ここら辺からはテカテカで10本歯以上のアイゼン必須。
蝶槍登頂。
2014年11月30日 07:41撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 7:41
蝶槍登頂。
蝶槍を振り返る。
2014年11月30日 08:23撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 8:23
蝶槍を振り返る。
樹林帯と吹き溜まりのラッセルが最悪だった。
2014年11月30日 08:43撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
2
11/30 8:43
樹林帯と吹き溜まりのラッセルが最悪だった。
膝下〜膝上のラッセルが続く。
2014年11月30日 08:44撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 8:44
膝下〜膝上のラッセルが続く。
しかもパウダーじゃなくてクラスト状態;;
2014年11月30日 08:45撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
4
11/30 8:45
しかもパウダーじゃなくてクラスト状態;;
ダケカンバ・・・頑張ってる感がいいよね。
2014年11月30日 09:06撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
6
11/30 9:06
ダケカンバ・・・頑張ってる感がいいよね。
さあ、常念に向けて最後の登りだ。
2014年11月30日 09:14撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 9:14
さあ、常念に向けて最後の登りだ。
奥穂高岳。
5月に滑った直登ルンゼを眺めて感傷に浸る(笑)
2014年11月30日 09:47撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 9:47
奥穂高岳。
5月に滑った直登ルンゼを眺めて感傷に浸る(笑)
槍アップ!
真っ白だねぇ。
2014年11月30日 09:48撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 9:48
槍アップ!
真っ白だねぇ。
こちらは屏風岩。
2014年11月30日 09:49撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
11/30 9:49
こちらは屏風岩。
さて、ここら辺からはピッケルの出番かな。
2014年11月30日 09:51撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
7
11/30 9:51
さて、ここら辺からはピッケルの出番かな。
常念岳登頂!
2014年11月30日 10:46撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 10:46
常念岳登頂!
前常念方面。
やばいなぁ・・・思ったより雪が多そうだ。
2014年11月30日 10:47撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 10:47
前常念方面。
やばいなぁ・・・思ったより雪が多そうだ。
横通〜大天井方面も真っ白だ。
2014年11月30日 10:47撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 10:47
横通〜大天井方面も真っ白だ。
立山、剱岳。
2014年11月30日 10:49撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 10:49
立山、剱岳。
大天井岳。
大天荘も見える。
2014年11月30日 10:49撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 10:49
大天井岳。
大天荘も見える。
八ヶ岳。
右から、編笠、権現、赤岳、横岳。
2014年11月30日 10:50撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 10:50
八ヶ岳。
右から、編笠、権現、赤岳、横岳。
常念に立つと大キレットの間から白山が見えるんだよね。
2014年11月30日 10:50撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 10:50
常念に立つと大キレットの間から白山が見えるんだよね。
こっちから見ると剱と間違いやすい針ノ木岳。
真ん中らへんに燕山荘も見えてます。
2014年11月30日 10:52撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
8
11/30 10:52
こっちから見ると剱と間違いやすい針ノ木岳。
真ん中らへんに燕山荘も見えてます。
鹿島槍。左は白馬旭か。
2014年11月30日 10:52撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 10:52
鹿島槍。左は白馬旭か。
中央アルプス。
すっかり下界は雲海に。
2014年11月30日 10:52撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 10:52
中央アルプス。
すっかり下界は雲海に。
穂高をバックに記念撮影して下ります。
2014年11月30日 10:52撮影 by  Canon EOS Kiss X2, Canon
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11/30 10:52
穂高をバックに記念撮影して下ります。
それにしてもいい天気だ。
2014年11月30日 11:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 11:04
それにしてもいい天気だ。
三股分岐。
なんと三股方面はトレースなし;;
2014年11月30日 11:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 11:04
三股分岐。
なんと三股方面はトレースなし;;
「考える人」
まあでも前常念に向かうしかない。
2014年11月30日 11:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 11:04
「考える人」
まあでも前常念に向かうしかない。
一面のクラストバーン。
しかも膝上〜腰まで埋まる。
2014年11月30日 11:22撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
17
11/30 11:22
一面のクラストバーン。
しかも膝上〜腰まで埋まる。
ようやく雪が落ち着いてきた。
2014年11月30日 11:22撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
3
11/30 11:22
ようやく雪が落ち着いてきた。
前常念方向から見た常念もいいなぁ。
2014年11月30日 11:28撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
6
11/30 11:28
前常念方向から見た常念もいいなぁ。
途中からなんとトレースが!ラッキー!
2014年11月30日 11:43撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
6
11/30 11:43
途中からなんとトレースが!ラッキー!
雲がいい感じになってきた。
2014年11月30日 11:45撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 11:45
雲がいい感じになってきた。
昔の迂回路。
今は通れません。
2014年11月30日 11:46撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 11:46
昔の迂回路。
今は通れません。
空を歩いているような感覚でした。
2014年11月30日 11:49撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 11:49
空を歩いているような感覚でした。
岩屋到着。
2014年11月30日 11:59撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 11:59
岩屋到着。
この木、名前あるのかな?
ないなら「アザラシの木」と命名しよう。(笑)
2014年11月30日 13:24撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 13:24
この木、名前あるのかな?
ないなら「アザラシの木」と命名しよう。(笑)
三股到着。
おつかれさま。
2014年11月30日 14:01撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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11/30 14:01
三股到着。
おつかれさま。

感想

本来なら白山か立山でバックカントリーといきたいところだったが、このところの温暖な天気でパウダーは楽しめそうにない。
そこで思いついたのが「蝶ヶ岳」。
去年も同じ日にテン泊で登り、最高のアーベントロートを満喫したっけ。
ただ、その時はモルゲンロートは見ることができなかったので、今回は槍穂のモルゲンを求めて蝶ヶ岳へ登ることにしよう。
そしてどうせ登るなら、例年より雪が少ないことを逆手にとって、三股〜蝶ヶ岳〜常念岳まで周回してみようか。

モルゲンをみるなら先に蝶ヶ岳に登った方が良い、ということで朝三時に時計回りでスタート。
ナイトハイクとなるが、雪も少ないので夏道通りで問題ないだろう。
去年は雪の量が多くて大変だったが、やはり今年は格段に雪が少ない。

蝶ヶ岳に到着する頃、まさに丁度槍の頭が見えたその瞬間にドンピシャのタイミングでご来光。
雲ひとつない快晴の天気の下、真っ白に雪化粧した北アルプスの山々が一気に色付いてゆく。
東の空に目をやると八ヶ岳、富士山、甲斐駒、北岳等の山々もオレンジ色の空にそのシルエットを浮かび上がらせている。
これだけ気持ちのよいモルゲンロートを眺めたのはいつ振りだろう?
これだけでもおなか一杯になりそうだったが、今日は常念周回というもうひとつの目標があるので表銀座の絶景を眺めながら常念に向かって歩き始めた。

蝶ヶ岳から先は人が歩いた形跡はなく、トレースは全くなかった。
風衝地は解けた雪が凍ってアイスバーン状態、樹林帯や吹き溜まりはくるぶし〜膝下ラッセルというなかなか変化に富んだルートだったが、ルーファイしながら雪道を進むという冬山ならではの醍醐味を存分に味わうことができた。

そして常念岳登頂。
到着したときには大学生のPTとおぼしきグループがいたが、すぐに一の沢方面に下山していった。
自分も360度の絶景を楽しんだ後、三股方面に下山を開始したわけだが、なんとトレースがない上に膝上〜腰くらいまであるレインクラスト状態。
思わぬ展開で追加ラッセルを楽しませてもらえることになりました(笑)

常念〜前常念の区間は西風で吹き溜まりとなりやすいため雪が多いのはわかっていたが、まさかこれほどとは思わなかった。
今年は雪が少ないから周回できたが例年の雪の量なら厳しかっただろうし、下りだからまだいいものの逆周りなら更に厳しかっただろう。
幸い時間はまだ早かったので滑落に注意しながら焦らず時間をかけて進んでいく。
前常念の手前まで来ると雪もだいぶ締まってきて歩きやすくなってきた。
それと同時に常念を目指つつ引き返したと思われるトレースを発見。
やはりトレースがあると安心感が違う。
最後にまるで空の上を散歩しているかのような素晴らしい稜線歩きを楽しんで三股まで下山した。

今回はさすがに疲れた・・・だが、絶景を堪能できた満足感と周回ルートを歩き切ったという充実感が疲労を忘れさせてくれる。
今年の北アルプスはこれで最後になるかもしれないが、締めくくりにふさわしい素晴らしい山行になった。

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コメント

ニアミスでしたね!
おはようさん!
地元から1番遠い北アの中のひとつで、同じ日に同じトコから
登ってたとは・・・
常念はずっと見えてたんで、呼んだら聞こえたかもしれませんね(^_^;)

綺麗なモルゲン  最高です!! 羨ましい!!!

またBCレコも楽しみにしてまっせ
2014/12/1 8:36
Re: ニアミスでしたね!
touryouさん、コメントありがとうございます。
ただでさえ登山者が少なくなる時期なのに、同じ日に同じ山に登っていたとはビックリですね。
touryouさんの真っ直ぐでユーモア溢れるレコも楽しませてもらいましたよ。

僕はもちろんBCが一番好きですが、その日その時々に合わせて最高に楽しめる山行を心がけているので厳冬期は普通の登山が増えると思います。
こんな絶景見たら、いよいよtouryouさんも山、辞められなくなりましたね!
2014/12/1 13:02
ナイスなタイミングとフレーミング
さんちゃん、おはようございます。
いい狙いしてますね。
でも単独だとちょっと危ないところに近づいています。
素晴らしい体力で、フォローできていますが、
これ以上は、誰かを無理やり引っ張り込んで行きましょう

写真、とても綺麗です。
フレーミングもいいですね。
新しいカメラを使いこなしているように思えます。

クマ
2014/12/1 10:37
Re: ナイスなタイミングとフレーミング
クマさん、こんにちは。
まずは山行に対するアドバイス(注意喚起)ありがとうございます。
なかなかそういう感じで助言いただける機会がないので助かります。
たまにはクマさんに付き合ってもらおうかな(笑)

新しいカメラでモルゲン撮ったのは初めてでしたが、なかなかいい感じでした。
星空も前のよりセンサーが大きくなった効果でよりクリアに撮れるようになりました。
腕はイマイチですが機械の力に助けられてます(笑)
2014/12/1 13:06
連れてって
・・・と言いたいところだが、この雪道でこのスケジューリングは自信ないな。
レコで堪能させてもらうわ(^.^)

同じ日、またファミリー登山、行ってました。
抱っこがあるから意外にトレーニングになるんだよね(^_^;)
2014/12/1 13:55
Re: 連れてって
yamachan、こんばんは。
いや、常念まで行かなくても蝶ヶ岳だけで十分楽しめるので機会があったら行きましょう!
地味にヒュッテの冬季小屋がいい感じなので寒さに弱いyamachanでも問題なしです。
燕もいいけど、蝶ヶ岳、ほんといいですよ。
2014/12/1 20:34
良いですね〜!
Sanchan33さん、こんばんはpaper
もう北アルプスは完全に冬山ですねsnow
そしてこの美しい景色を堪能出来たので大満足ですね
僕も走れない身なので今年の冬はテントを背負って歩こうと思いますsnow

これだけのラッセルをしてこのコースを周回するのですからやはりSanchan33さんは凄いですね
2014/12/1 20:28
Re: 良いですね〜!
kaikaireiさん、いつもコメントありがとうございます。

やはりまだ足は本調子じゃないんですか・・・心配ですね。
いつも走り続けているkaikaireiさんですが、せっかくのいい機会だと思うのでのんびり山行を楽しみましょう!
そういえばkaikaireiさんのテン泊ってあんまりイメージがないですね。
どんなテン泊山行をされるのか興味があるので、是非素晴らしいレコを見せてください!
2014/12/1 20:37
やっぱり!
やっぱり 山行かれてたんですね。 やっぱり行かないと(^∇^)
今回も素敵な写真ありがとうございます。
とうちゃんもそろそろ 雪山いきたそう。また連れていってあげてくださいね。
2014/12/2 8:15
Re: やっぱり!
yu-mamaさん、こんばんは。
もうこれからの時期は天気の良い山を求めてどこまでも行きますよ!
スケジュールと天気の条件が合うようならぜひyamachanお借りして遠出したいと思います。
2014/12/2 22:02
モルゲンロードいいですね〜
白くなった北アの稜線で朝焼けを満喫するなんていいですね><
蝶ヶ岳・常念岳には登ったことないですが、GWに槍の穂先から日の出を見たことがありますよ
しかし、つぼ足?で膝ラッセルとはタフですね。僕なら引き返してるかも。

寒波到来でいよいよ山スキー本番の時期ですね!
一般登山者は家に引きこもるか里山でスノーシューハイクですかねぇ
2014/12/2 21:05
Re: モルゲンロードいいですね〜
souさん、こんばんは。

毎年冬が近付くのに合わせて通う山域も段々南へ向かっていきます。
まるで渡り鳥のような生活ですね。(笑)
常念岳とか蝶ヶ岳は11月末まで林道が使えるのでこの時期は特にオススメです。
souさんの体力なら全然行けると思いますよ。
寒さ的に問題なければですが(笑)
日帰りだと辛いかもしれませんが、八ヶ岳は冬も天気が良いのでこれからの季節もオススメです!
2014/12/2 22:09
ナイスタイミングですね
この日は、新雪も望めないし、天気もイマイチかなと、山行は諦めてました。まさか、蝶ヶ岳でこれほどまでの天気だったとは、見事な天候の読みですね。素晴らしいモルゲンロートを楽しませてもらいました。やはり雪山でのモルゲンロートは最高です。
2014/12/2 21:27
Re: ナイスタイミングですね
tekapoさん、コメントありがとうございます。
11月末は立山も最終だったり、安曇野あたりの林道も閉鎖になるので、一年を通して一番マジメに山行計画を立てる時期かもしれません(笑)
今回は特に午前中の天気が良いという予報だったので、頑張って早起きして攻めてみました。
やっぱり苦労した分のご褒美がもらえるんだなぁ、と改めて感じさせられました。
モルゲンもですが、スキーも含め雪山はやっぱり最高ですね!
2014/12/2 22:16
いいですねぇ〜
Sanchanさん こんばんは

林道閉鎖前でいい天気で本当にいいタイミングでしたね。

燕から見たときは常念岳から蝶ヶ岳は近そうに見えたんですが
実際はそうでもなさそうですね。

雪山のモルゲンは白いから赤がきれいに見えそうですね。来年あたり近場で
見てみますよ。
2014/12/2 22:39
Re: いいですねぇ〜
koueiさん、こんばんは。
今日の金沢の天気はアラレが降り、雷が鳴っていよいよ冬の到来を感じさせますね。
傘を忘れてアラレに顔を叩かれながらニヤニヤしていました。(変態ですみません)

今回の蝶ヶ岳〜常念は嘘みたいに計画通りで自分でも信じられないような会心の山行になりました。
狙ってもなかなかここまでの景色は見れないものです。

おっしゃるとおり、雪山のモルゲンは夏とは比べ物にならないくらいきれいだし、苦労してでも見るべき景色だと思います。
白山のモルゲンとか、いいかもしれませんね。
どこから見るのが一番いいのかなぁ・・・リサーチをお願いします(笑)

蝶から常念は距離は大したことないんですが、アップダウンがかなりあるので想像以上に体力と時間は消耗すると思います。
ただ景色が最高なので全然苦になりませんが。
機会があったらぜひ行ってみてください。
2014/12/2 23:20
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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 甲信越 [2日]
蝶ケ岳〜蝶槍往復
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
常念岳−蝶ヶ岳(三股登山口)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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