ピンネシリ〜アポイ岳(ぐるり縦走)


- GPS
- --:--
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 1,306m
- 下り
- 1,289m
コースタイム
- 山行
- 16:36
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 18:25
【全般】
アポイ岳をぐる〜っと回ってみた。 山景色は紅葉のピークを越え、晩秋の趣。
前線の接近により前日は雨。しかし翌日の天気は高曇りながら展望が利き、まずまずのコンディション。
這松をかき分け、秋山気分を楽しんだのでした。
10月27日(土)・・・←山をやるのはこの日しかない。
来週末は出勤、再来週なると雪になるかも知れない。
11月17日(土)にはHYMLの懇親会もある。
今年登っていない「アポイ岳」。
それをぐる〜っと「ピンネシリ」〜「アポイ」を歩いてみよう。
更に、押しに押してまだ登っていない「楽古岳」も欲張ろうと考えた。
しかし楽古岳は渡渉地点で増水の為、中止に。
過去天気図(気象庁) | 2007年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
【アポイ岳ビジターセンターから「ピンネシリ登山口」へ】
午前3時10分 : 車の寝袋の中・・・セットした携帯のアラームに起きる。
外に眼をやると、山の稜線がはっきりと見える???
昨晩、日高道に入ってからは前線の接近のせいもあり“いい降り”だったが、どうやら雨は上がった様だ。
午前中は雨が残る予報だったが、予報よりもましな展開になりそう。
日の出は5時半頃であり、まだ真っ暗であるが、空はうっすら明るい。
空は雲に覆われているが、おそらく月齢が明るいのだろう。
もそもそと起き出し、朝食のパンをかじりながらバックパックに食料やらウェアを詰め込む。
食べなければならないが、朝の3時である。パンをひとつしか受け付けない。
3時50分:スタート。
鹿が道路を横切ったので、熊鈴をがらんがらん鳴らしてみると鹿は勝手に逃げて行く。
<日の出前の暗闇を煌々とヘッドライト2つで行く>
ひとつは普通にヘッドライトとして頭に。もうひとつはヘッドバンドを腰に巻き、低い位置から足元を照らす。
頭にはミオXP,腰にはティカXPであるから十分に明るい。
ピンネシリ登山口までは17〜18kmと覚えている。
(前回、車のメーターで計った)
午後の予定(登山)もあり、まともに歩くと3時間以上かかるので、ジョグを混ぜながら進む。
体力温存と速度の調和を取る。
そう書けば説得力があるが、実際は汗が出そうになれば歩き、身体か冷えてくればジョギングをすると云ったふうだ(^^
アップダウンを小刻みに繰り返して進む。道路には様似のオリジナル標識があり距離を把握するのが楽だ。
(標識の距離プラス1kmが、ほぼ実の歩いている距離に一致)(自分の起点はもちろん、ビジターセンター駐車場)
朝ご飯の図
前日雨だった事は既に書いたが、数キロあるいているうちに道路が乾いてくる。(いい感じだ)
<5時30分:分岐到着>
みるみる明るくなってくる。それは「突然に」といった感じであった。
分岐からは砂利道。T字路の標識には登山口まで5kmとある。
登山口まで1時間とすると、6時半頃に登山スタートだろう。
分岐から3km程進み、行動食を摂りながら前進。
(アミノバイタルと栄養補助食品)
時おり、GPSで距離を確認。(前回(昨年)登山口をインプット済み)
<ピンネシリ登山口>
「ダニが非常に多い」と云う情報を元に、尾根に取り付く準備。
○今回、特に重要視した事○
1 ダニ予防(ダニからの完全な防御)
2 すねのガード(ほぼ完全な這松からの防御)である。
<ダニ予防>
まず、「ダニ(まダニ)」には帽子、首巻(タオル)、レインウェア(フードも使用)、手袋で完全にシャットアウト。サングラスもクリアーレンズに変えて眼をも保護。
入る隙間があるとすれば顔の周辺である。
しかし、顔に松が触れないように注意を払い、かつ首巻をする。
これでやられたらしょうがない。
結果:ダニの被害ゼロ。少し注意しすぎるくらいがちょうどいい?
<すねのガード>
今回、サッカーのプロテクターを試してみる。
前回、這松に少々苦しめられた。
行く手を阻まれるのは当然。そして、手の届かない背の低い這松には「すね」を“いいように”やられてアザだらけにされた。
そこで“ちょっと考えた”
○その1:野球のキャッチャーのプロテクター
○その2:アイスホッケーのプロテクター
キャッチャーのプロテクターは意外と軽くて秀逸!これならガンガン行ける!
しかし、ちょっと大げさか・・・、山で人に会ったら恥ずかしいかも知れない・・・。
アイスホッケーも同じ。
サッカー用のプロテクター:装着していること事態がわからないくらいさりげない上、かなり実力が高い。
結果:これはいい! あざ、さらに登山中の不快感なし!
さ、登山口から尾根に取り付き、ジグを切りながらぐいぐい高度を上げていく訳だ。
“厚着”に予想外の急登。汗が出ます。
20分以上我慢したが、フードから顔を出し、サングラスも外す。
あ〜涼しー。
それ以降、ガチガチのダニガードを開けて適時適切に温度調節。
体温管理はうまくなった(^^
ピンネシリは3つのピークからなっている。
注:国土地理院の山頂と三角点は異なるピーク。
もちろん目指すは三角点のあるピーク。
まず、3つあるピークの一番手前、国土地理院の山頂を登山道がかすめる。
この時、GPSは山頂まで「10.5m」の表示。
しかし踏み跡がない為、わずか1分の藪漕ぎをおっくうに思いスルー。
這松を分けて分けて、ようやく山頂標識が見えた・・・ピンネシリだ!
前回、偉大に感じた這松は記憶の3分の1程度に弱体化していた。
これは這松に対する心の準備ができていたからだろう。
前回は「這松の濃さに面くらっていた」のだ。
<景 色>
紅葉のピークは過ぎているが、これ”まだ”いい感じ。
様似側の山並み並々な風景が心を洗い、そして襟裳側の幌満渓谷の紅葉もいい。
そして様似のエンルム岬を含む海の景色が好きだ。
日高山脈の稜線は雲がおおっている・・・今日中の晴れは無理かな・・・。
<吉田岳へ>
ぱぱっと写真を撮り、次へ進む。 午後の日程を楽にしたく、山頂に3分も居ない。
次は吉田岳であるが、途中道が分かり難い箇所がある。
自分も、もれなく登山道喪失。
ん〜どこだ?どっちだ? こっちはありえないからこっちか・・・!? 少々藪漕ぎ、登山道に回復・・・ふぅ。
ピンネシリ〜吉田岳の間に親切な標識が欲しいが・・・
そうこうしてピンネシリから縦走していると、自分の位置が下がる。
すると、実はさほどでもないのだが端正なピークが見えてくる。それが吉田岳である。
吉田岳まで来ると、アポイ岳は目の前。さぁ、どんどん行こう。
<アポイ岳> 誰もいない山頂
「山頂独り占めである」 という事は、”この山域に自分ひとり” 小さな冒険心をくすぐる。 悪くない。
少々の補給、そして淡々と下山。
馬の背から降りて行くと、ビジターセンター前にマイカーが見える。 意外と近く感じる。 他に車は見えない。
山小屋から、弱トレラン。 今日は、登山口付近で3人の登山者とすれ違ったのみ。
下山後はウェアを全部変えてリフレッシュ。そして腹ごしらえ。
半分の満足感・・・
そう云えば、今日は一度も腰を下ろしていない。 (こんな登山は初めてだ・・・)
さぁ、もうひとつ! 楽古岳へ!
【楽古岳へ(結果、下見となる。)】
11時 5分:アポイ岳ビジターセンター出発
12時27分:楽古山荘到着
山小屋に車が一台。そして山荘に一人の人物。
函館ナンバーのワゴン車は「ハンター」さんのものであった。
部屋に猟銃が一丁置かれている。 むむむ・・・
相手を知らないこんな時、胸騒ぎほどでないにせよ落ち着かないものだ。
銃があれば、当然「弾」もあるのだろう。 散弾銃なのだろうか・・・
ところで、ハンターさんに「川は増水しているから登山は止めたほうがいい」とアドバイスを受ける。
なるほど・・・行ける所まで行って見よう。
そして、3時には引き返さなければ日が沈む。
<登 山>
最初の渡渉はコンクリートの上を行けるので問題なし。
問題は2箇所目、3箇所目だった。
<2回目の渡渉地点> 濡れずに渡れる箇所は見当たらない
しかたなく、靴を脱いで渡る。
割と勢いが強いうえ、ストックもないから滑ったらずぶ濡れ一直線。
裾をまくったが、ばっちり濡れてしまった。
<3回目の渡渉地点> またまた、濡れずに渡れる箇所は見当たらない。
勢いのある流れ。
転んだ場合のリスクが大きいので、残念であるが、ここで中止としよう。
前日の雨で増水したのだ。タイミングと準備が悪かった。
沢シューズとストックを持って来るべきだった。(反省)
どのみち洗うシューズ。 帰りはジャブジャブ渡渉、でもバランスに注意。
山小屋でハンターさんと世間話の後、日高町(門別地区)の友人宅に寄ってから帰宅。
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