チブリ尾根から別山

2023年06月18日(日) [日帰り]

• GPS: 11:14
• 距離: 17.7km
• 登り: 1,651m
• 下り: 1,644m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:31
• 休憩: 1:42
• 合計: 11:13

5:57 市ノ瀬ビジターセンター
6:23 6:25 猿壁登山口
7:26 7:31 水飲場（別山市ノ瀬道）
8:17 8:22 白山展望所
9:44 9:54 チブリ尾根避難小屋
11:28 11:29 御舎利山
11:47 12:34 別山
12:49 12:50 御舎利山
14:04 14:11 チブリ尾根避難小屋
15:05 15:23 白山展望所
15:50 15:56 水飲場（別山市ノ瀬道）
16:47 16:47 猿壁登山口
17:09 17:09 市ノ瀬
17:10 ゴール地点

天候

薄曇りでしたが、時折強烈な日差しがありました。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

往路：京都からR367、R303、R161、R8、敦賀から福井北まで北陸道、勝山迄中部縦貫道（無料区間）、白峰迄R157、市ノ瀬まで県道33号。約220km

帰路：高島市今津迄往路と同じルート、それ以降はR161、湖西道路、県道143号で川端三条迄。

コース状況／危険箇所等

危険個所はありません。道迷いの可能性は殆ど無いと思います。
ただ、チブリ尾根避難小屋を過ぎて、御舎利山の頂上までは急登です。
ジグザクを切ってあるので、比較的歩き易いですが、ゴーロ帯があります。
それ以外は概ね緩やかな登山道ですが、その分距離が長くなります。

その他周辺情報

市ノ瀬に永井旅館があり、日帰り入浴ができます。
今回はここに前泊しました。下山後は無料で入浴させてもらいました。
風呂は改装間もないようで、ヒノキの香りがしていました。

写真

6/18 4:59

市ノ瀬の駐車場（永井旅館から）
早朝から用意して出発されていました。
ここを起点にする人は別山だと思いますが、最近釈迦岳の登山道が開通したので、登る人が多いそうです。

6/18 5:21

お世話になった永井旅館

永井旅館の玄関

6/18 6:01

歩き始めて直ぐ、県道から工事用道路に入るとササユリのお出迎え。沢山咲いていましたが、こちらを向いていたのはこの花だけでした。

6/18 6:06

工事用道路から山道に入る所

6/18 6:19

草むらに咲くのはコケイランでしょう。

緩やかに登って行くと、トチの巨木が現れました。
この後、トチ、ブナなどの巨樹が次々と現れる深い樹林帯になります。

6/18 6:30

トチの巨木横を軽快に登るkikutatsuさん。

6/18 6:46

ひっそりと咲くフタリシズカ。

6/18 6:48

トリアシショウマかな？

6/18 7:02

勢い良く流れる沢を渉ります。

6/18 7:06

巨樹の森

6/18 7:45

木の間越しに白山が見えました。

6/18 8:02

ユキザサ

6/18 8:08

ブナ林

6/18 8:10

標高1540mの白山展望所に着きました。

6/18 8:10

6/18 8:14

白山、大汝峰、七倉山が良く見えました。
画面中央の尾根は観光新道が通る尾根。右下は別当谷。

6/18 8:16

ブナの巨樹の奥に道標が。

6/18 8:19

ここにもコケイランが咲いていました。

6/18 8:30

アカモノ

6/18 8:33

ゴゼンタチバナ

6/18 8:48

標高1500mを越えるとダケカンバが出てきます。

6/18 8:54

林床に咲くツマトリソウ

6/18 8:57

ゴゼンタチバナは咲き始めで瑞々しい。

6/18 8:58

イワカガミも頂上付近までずっと咲いていました。

咲き始めなので新鮮です。

6/18 8:59

ゴゼンタチバナの群落

6/18 9:03

オオバキスミレ。水気の多い沢付近に群生しています。
→オオバミゾホオズキでした。（6/24訂正）

6/18 9:05

ズダヤクシュ

6/18 9:16

ハクサンチドリ

6/18 9:16

漸く目指す別山が見えてきました。（画面中央の小さな突起）左端が御舎利山。

6/18 9:17

広大な斜面にニッコウキスゲが咲いていましたが、数は少なかったです。鹿害でしょうか？

6/18 9:18

6/18 9:20

6/18 9:18

三ノ峰から別山に至る尾根を背景に花を楽しむkikutatsuさん。まだまだ余裕です。

6/18 9:21

ハクサンタイゲキだと思います。

6/18 9:22

コバイケイソウ

6/18 9:27

樹林越しに白山が見えてきました。

6/18 9:27

少しズーム。大きい山です。

6/18 9:28

御舎利山（左）から別山（右寄りの小さなピーク）への尾根

6/18 9:28

南の方角には三の峰に続く両白山地と、遠くには荒島岳が浮かんでいました。

6/18 9:32

ミツバオウレンが出てきました。この花も沢山咲いていました。

6/18 9:37

白山

6/18 9:41

チブリ尾根避難小屋の手前辺りから稜線近くまでムラサキヤシオツツジが咲いていました。

チブリ尾根避難小屋に到着

6/18 10:08

チブリ尾根避難小屋を過ぎて白山を望むポイントで。

6/18 10:34

御舎利山の急登に差し掛かった斜面に咲くサンカヨウ。
周囲は雪解け間もない状況で、この日見たのはこの一株だけ。標高の低い場所では花は終わり実が熟していました。

6/18 10:38

ナナカマド

6/18 10:53

御舎利山の山腹から振り返ると避難小屋が小さく点のように見えました。

6/18 11:04

御舎利山山腹の展望地から白山（少しズームしています。）
残雪のゼブラ模様が奇麗です。

6/18 11:05

南竜ヶ馬場へ続く稜線。結構アップダウンがあります。

6/18 11:16

御舎利山山頂が近くなると高山の雰囲気になり、ミネズオウが咲いていました。
非常に小さい可憐な花です。

6/18 11:16

6/18 11:18

ツガザクラがミネズオウと共生するように咲いていました。これも小さい花です。
→ツガザクラではなくコメバツガザクラでした。（7/24訂正）

6/18 11:17

アップで。

コメバツガザクラ（7/24追記）

6/18 11:20

ついつい白山を撮影してしまいます。
（実は休憩しています。）

6/18 11:20

チブリ尾根の全体が見渡せました。

6/18 11:22

御舎利山山頂直下から望む別山。

6/18 11:24

御舎利山山頂へ突き上げる登山道。ジグザグが終わり、直登する所で、あと少しで山頂です。

6/18 11:30

御舎利山を下ると分岐に出ました。別山は右です。
左は南竜ヶ馬場に至ります。

6/18 11:31

分岐からすぐの所にある岩屋跡

6/18 11:31

登ってきたチブリ尾根

6/18 11:33

別山への最後の詰め

6/18 11:36

登山道脇にはハクサンイチゲ

6/18 11:44

山頂に行く前に別山神社にお参りするkikutatsuさん。

6/18 11:54

別山に到着。山頂から白山の絶景です。

6/18 11:51

記念に一枚

6/18 11:49

南斜面の山頂直下に咲くハクサンイチゲ。少し疎らでした。
山頂でお話しした富山からのご夫婦は別山平の方へ下って行かれましたが、途中にハクサンイチゲの群落があったと聞きました。（下山中に追い付かれました）

6/18 11:54

三ノ峰と別山平。
2020年6月に上小池から別山を目指しましたが、時間切れと体調不十分の為、別山平の下標高2050m付近で引き返したことがあったので感無量です。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2407301.html

6/18 12:33

北東の方角を見ると足元に白水湖が見えました。
奥の斜面が崩落した山は三方岩岳かなと思っていましたが、調べてみると妙法山か野谷荘司山ではないかと思います。

6/18 12:39

今回唯一雪渓を通過した場所（別山山頂手前）

6/18 12:50

御舎利山まで戻ってきました。
別山に別れを惜しみました。

白山を背景に記念写真

6/18 12:59

下山中、御舎利山の斜面からムラサキヤシオと白山

6/18 13:21

ミネザクラ

6/18 13:42

下山時日差しが戻ってきました。青空を背景に白山を望む。

6/18 13:58

チブリ尾根避難小屋を過ぎて御舎利山を振り返りました。急斜面のジグザクが見えました。

6/18 14:20

別山を背景に一枚

6/18 14:20

6/18 16:02

猿壁の樹林帯を下山中です。
朝と違って日差しが届いて、樹々も生き生きしていました。

6/18 16:11

トチの巨樹
この後、猿壁の斜面をトラバースする登山道を下り、1時間後に市ノ瀬に下山しました。

撮影機器：

PowerShot SX720 HS CANON

iPhone 8 64GB SIMフリー Apple

感想

yoriton

約40年前、白山に初めて登った時から、ずっと登りたいと思いながら叶わなかった別山にチブリ尾根からやっとのことで登ることができました。

市ノ瀬の永井旅館に前泊して6時に出発、チブリ尾根避難小屋まで4時間、別山山頂まで更に2時間を要しました。下山は4時間30分かかりました。

このコースは最初は猿壁の斜面をトラバースして徐々に高度を上げて行き、標高1300m付近で尾根に乗るとチブリ尾根避難小屋まではブナ林の中の緩やかな道が延々と続きます。標高1800m付近で景色が開けて別山が見えるようになり、斜面にはニッコウキスゲが見られるようになります。ハクサンチドリも咲いていました。避難小屋の手前辺りからムラサキヤシオが咲いていました。
標高1900mの避難小屋を過ぎると2100m辺りまでは比較的緩やかなで歩き易いですが、その後御舎利山山頂までは急登です。ジグザクを切ってあるのでゆっくり登ればいいのですが、ここまでで相当に足を使っているので堪えます。
途中、展望の開けた場所があって白山の大展望や遠くの山々の景色を見ることができます。足元にはミネズオウやツガザクラなど高山性の花が咲いていて癒されます。

御舎利山山頂から別山までは最高の稜線歩きです。
山頂手前で一ヵ所だけ残雪を踏みます。それを過ぎるとハクサンイチゲが一株可憐に咲いていました。

山頂からは360度の大パノラマが広がっていました。
一番は何といっても残雪を抱いた白山の大きな山容です。

南には三ノ峰から美濃禅定道に連なる山が見えます。足元は別山平で御手洗池も小さく見えました。北東には白水湖も望めました。

遠くは劔、立山、薬師、槍、穂高、乗鞍、御嶽の揃い踏みでした。

昼食休憩後、下山にかかりました。
下りは楽ですが、日差しが強いので、水の消費が激しかったです。
尾根から外れて斜面をトラバースする所の水場で補充できたので助かりました。
水は1.5L、ミカンジュースなど持っていきましたが、この時期、水2〜2.5Lくらいは持って行くべきと思いました。

坦々と下って、水場を過ぎた辺りから足に急激に疲れが出て、一気にペースダウンしました。
往復18km、標高差1600mの日帰りはやはり相当にきついものでした。

チブリ尾根コースは花の数は多いですが、群生は少なく、その点では白山の方が圧倒的に多いです。
その代わり尾根道〜山頂からの展望は素晴らしく、白山より優れていると思います。

難易度から言えば別山の方が体力的に数段上です。
白山は砂防新道には避難小屋（水場あり）が2ヶ所あり、登山開始地点が標高1200mですし、道も良く整備されていて歩き易いです。

登山道は南竜ヶ馬場、市ノ瀬（石川県）、上小池（福井県）、石徹白（岐阜県）からありますが、市ノ瀬と上小池からのコースは日帰りで往復するにはかなりきついレベルの片道9kmと標高差1500mほどです。
石徹白に至っては片道19kmありますので、相当な脚力、体力を要すると思います。

この日、山頂で休憩していたら、女性1人を含む4人グループは石徹白まで下山すると言うのでびっくりしました。
トレランですか？と聞いたら、ハイキングですと答えられましたが、比較的軽装だったのでトレランだと思います。


梅雨の晴れ間の好天に恵まれ素晴らしい展望と数多くの花を楽しむことができました。
次回は南竜ヶ馬場から登って、チブリ尾根を下るルートにしようと思っています。
上小池への車道が通行止めの様ですので、こちらは当面難しいでしょう。

コメント

たっちゃん

梅雨の晴れ間天気にも恵まれ、雄大な白山ゼブラの姿を見て大感動。チブリ尾根ルートは長かったけど、花の種類も豊富で咲き始めも多くてまた感動。1日がかりの充実した山行に大満足でした。下山後の温泉♨️がヒノキ風呂でまた良かった✌️😊