粟ヶ岳 加茂川小俣川 (三十三丈滝まで)
新潟県
yamakurumi
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 629m
- 下り
- 629m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:23
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
小俣沢沿いの林道はヒルが居ます。稜線上では見かけず。 沢のグレードとしては2級くらいになるのでしょうが、悪い巻きや小滝があるので豪雪地帯の沢に慣れていない方は入渓をおすすめしません。 今回はロープは出しませんでしたが、慎重なパーティであれば5回くらいはロープを出すかもしれません。 |
| その他周辺情報 | 以下参考ページ。 ◇山行記録�� http://www.ne.jp/asahi/mori/mizu/data/requestedwork/081023awagatake/awagatake.htm 三十三丈滝の下部と上部を調査遡行している古い記録。 遡行当時は気付かなかったが、昨年自分が探索に行った横川のゴルジュの調査遡行もされていて親近感。 ◇山行記録�� https://splasher.jp/waterfalls/kamo_komata_1st.html 2022年の記録。 上流からゴルジュを下降して三十三丈滝上段の真上まで到達されている。 この方、どうやら知人のご友人だそうで…。 ◇山行記録�� https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5590465.html まさかの先週の記録で驚き。下部をお散歩されたよう。 ◇三十三丈滝 遠望写真 http://sefuko.la.coocan.jp/2010/101120.html 上段から下段まで望遠できっちり捉えられている。 |
写真
三十三丈滝手前最後の小滝。これを越えなければ三十三丈滝は拝めない。流木利用で登ったが、流木が無ければかなり悪い。登れる自信無し。
1
本流は左に屈曲したが、右からは細流だが30m超の滝が入る。なんとか登れそう。最悪これを登って巻きに入ることも考慮に入れる。
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装備
| 個人装備 |
ロープはダブルロープ50mに加え
大滝懸垂の可能性を考慮し50m細引きも持参。
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|---|
感想
気が向いたので記録をあげます。
沢のモチベが出てこない中、コロナウイルスに感染してしまった。
大した症状は無かったが、解熱後も倦怠感が抜けず、精神衛生を整えるために沢に行くしかないと思った(考え方が末期)。
行先は粟ヶ岳に突き上げる、加茂川小俣川。信濃川水系だが、山域としては下田になるのか?
この沢はアプローチが至近ながら、記録が極端に少なく、特に三十三丈滝にはネット上の過去の記録では(ごく最近の記録も含め)誰も辿り着けていないようだ。
情報の少なさに惹かれ3年前に遡行しに来たが、その時は三十三丈滝手前の滝を登れず、右岸巻きしようとしたところそのまま尾根まで追い上げられた。
諸事情で泣く泣く新潟を離れることとなり、その前にリベンジしておかなければと思った次第。
とは言え、体力は落ちているし、小粒の沢ながら一筋縄では行かないことも重々承知しているので、敗退ありきのお気楽沢始めの位置付けで行くことにした。
林道上に車を止め、歩き出す。
前回も6月に来たが、その時はヒルを見かけなかった。
この沢にはヒルが居ないものと信じて再訪した訳だが、降雨直後のためか歩き始めて10分で10匹以上のヒルにまとわりつかれ、たまらず林道から沢に降りて入渓。
この時点で、今回敗退しても二度とこの沢に来ないことは確定した…。
ミニミニゴルジュをいくつか抜け、前回敗退した三十三丈滝直下の地点へ。
本格的にゴルジュが始まり、釜持ちの小滝がかかる。一つ目の小滝は前回へつりで越えたが、二つ目の小滝が越えられなかった。
(右岸を小さく巻ける可能性はあったが、スラブに生えた信頼できない草付きに命を託す類のもので、成功率30%くらいと思われたため逡巡した末に辞めた。)
前回は、この先で沢が左に屈曲するので少し戻ってから右岸を巻こうとしたところ、強傾斜の側壁が延々続いておりトラバースができないまま100m以上追い上げられた。
そこで今回は左岸を巻いてみることにした。
こちらもそれなりの傾斜で50m近く巻き上がったが、トラバースできる緩いバンドが現れた。これ幸いとバンドを辿り、そのまま沢に歩き降りることができた。降りた箇所は丁度前回敗退した滝上。上から見て、前回突っ込まなかった自分を褒めた。突っ込んだらおそらく失敗して怪我していた。
小滝を更に二つ越えると、目の前は大岩壁になり、沢は左に屈曲。
右からは30m超の滝が流入。辛うじて登れそうに見えたので、最悪この滝からエスケープだな…と考える。
屈曲した先には落差約16mの滝が鎮座していた。三十三丈滝は三段の段瀑だそうで、これが下段にあたるのだろう。この滝は流心右を登った。��⁻程度の易しい滝だが、恐ろしくぬめるので神経を使った。
その上には中段にあたる美しい釜持ちの14m瀑。これは登攀は絶望的で、右岸の草付きを巻く(容易)。
その上には上段にあたるであろう10m瀑が。こちらも登攀は不可能。そして両岸垂壁で、大高巻きは必至。この滝が滝いろさんが下降を止めた滝で間違い無いだろう。
人の記録頼みではあるが、小俣川のゴルジュの全貌は解明した(滝いろさん、面識も無いのに勝手に巻き込んで申し訳ありません)。
最後まで遡行したい気持ちは多少あるが、ヘッデン下山になるし、職場の人にキャンプにお誘いいただいているのでそっちに行きたい。
という訳で、ここで脱渓を決める。
幸いここから右岸巻きに入れるので、登っていくと、前回敗退に使った尾根に乗れた。側壁の傾斜が強いため、前回は巻き降りる勇気が出ず敗退に至ったが、ラインを選べば右岸からも三十三丈滝基部に歩いて降りられることが分かった(三十三丈滝下に歩き降りるのは左岸からでないと不可)。
藪漕ぎ約2時間で登山道に乗り、登山道？作業道？経由で下山。
ヒルを恐れて川沿いの林道は走って車に乗り込み即発進、道がアスファルトになったところでヒルチェック。幸い一匹も吸い付いておらず心から安堵した。
その後、道端の用水路で気休め程度に衣服と体を洗い、Tシャツもズボンも穴だらけの薄汚い服装のままゆるふわお洒落キャンプに参戦したのであった…。
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popo7557 さん
寂しくなるなぁ〜〜〜
コメントありがとうございます。
行き先の選定基準が近い気がしてmt-samさんには勝手に親近感を抱いていたので嬉しいです。
一番好きな山域が越後なので、住まいが遠くなっても頑張って訪れるつもりです！
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