ニ百名山189座目:和賀岳〜奥羽山脈の背骨〜


- GPS
- 09:16
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,302m
- 下り
- 1,303m
コースタイム
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 2:47
- 合計
- 9:16
天候 | 曇→晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
焼石下山後は秋田に移動し山頂から見えていた
北東北エリア最後の二百名山・和賀岳に挑戦。
再び林道を激走し秋田側登山口にて就寝。
6:00にスタートを切る。
まずは稜線に至るまでの標高差900mの坂とバトルだ。
暫くは原生林の生い茂る神秘的な道が続く。
登山口&滝倉の渡渉ポイントには水場があり
背負う水量を減らせるのが嬉しい。
倉片まで上がり稜線を進んでいくと右手に視界が。
フラットな山容の焼石。
その後ろにそびえる栗駒山。
遠くに霞んだ月山も見えるな?
西には三連峰となった早池峰山の姿も。
標高は1000mを越え早くも
登山道脇には高山植物が彩り始める。
もう少し登ると背後に突如出現する鳥海山!!
いいねぇ・・・(*´ω`)
鳥海は東北における富士山のような存在。
その雄姿でいつでも俺に力をくれるんだ!🔥
900mの登りを制し
最初のピーク薬師岳に近づくと
和賀岳を構成するマッシブな稜線が見えてきた!
なんか勝手に山深い印象持っていたけど
想像よりカッコいい山じゃん😜
薬師岳の北方面には何やら湖が見える。
フフフ、俺くらいのダムマニアになると
何ダムか分か・・・いや、あれ田沢湖だ!😮
すぐ奥にあるのが森吉山だろう。
湖畔には何度か訪れたことあるけど
山から見えたのは初めてでちょっと感動。
この稜線を進めば、もっと美しい姿を見せてくれるよな?
至高の稜線歩きスタート!
高山植物豊富な薬師平を抜けた後緩かに登り続けると
ほどなくして二つ目のピーク小杉山に到着。
背後に見える和賀岳の美しい稜線と鳥海山が俺の士気を高める。
ここから先に進むとまさかの藪漕ぎ箇所が!( ゜д゜)
流石二百名山、一筋縄ではいかないw
とはいえ足場はしっかりあり
両手でかき分ければサクサク進める。
九島と笈ヶ岳で得た経験値は伊達じゃないぜ?
藪区間を泳ぎ切ると三つ目のピーク小鷲倉に到着!
右手に焼石&栗駒山。
左手には田沢湖の湖面がより広範囲で見えるようになった。
残すピークは、和賀岳のみ!
至高の稜線歩きを終え11時弱に山頂到着!\(^o^)/
周囲360°の大展望。
焼石岳と場所が近いこともあり
見える景色はそう変わらないが
森吉山&田沢湖、そして男鹿半島の姿まで確認できる違いがある。
そして山頂にはチングルマが豊富に咲いていた。
夏のアルプスでよく見る綿毛とは違いまだ花の状態。
そういや花って初めて見るしこんな形だったのね。
今まで6月に東北行くことなんてほぼ無かったもんな…
これも無職故の新たなる出会いだ!( ゜∀ ゜)←
空も回復傾向で雲を割って太陽が差し込み
頂から見えるすべてを山々を優しく照らす😌
気温は寒くも熱くもなく何時間でも滞在できそう。
バーナー&ヘリノックス展開!
山の主タイムを独りじっくりと愉しませてもらおう🤤
山頂独占かと思いきや同じルートから
地元民おじいさんが登ってくる。
天気よさげだからノリで来たそう。
麓在住っていいなぁ。
東北の山の良さを語り合いつつ
穏やかな時間を過ごし気分良すぎて2時間滞在🤪
その間に空は完全に晴れ渡り稜線の美しさが際立つ!
おかげで下山路も飽きずに歩き切ることができた。
マッシブな稜線は岩菅山を思い出させる山容。
高山植物豊富かつ藪漕ぎ箇所もあって
東北的&二百名山的な要素を併せ持つ
なかなか魅力的な山だった🤤
15:30に下山完了。
折角なので登山口にある山小屋も調査。
こじんまりとはしてるが2回建て
かつトイレ4つもある贅沢仕様!
和賀岳も例にもれず東北の山小屋は
レベル高いことを証明した。
調査結果に満足し車に戻ろうとすると
山小屋入口にある洗い場に
2匹のサンショウウオを発見!😳
おー珍しい。何気に初めて見るかも?
イモリと違ってツルツルしてんだな。
暫く戯れつつ洗い場を見てとふと気づく。
これ中落ちたら出れないじゃん😨
放置すれば排水溝に流されるか餓死するかの二択。
・・・可哀想だし助けてやるか。
「森へお帰り(*´ω`)つ🦎🦎」
と、2匹を近くにある側溝に放つ。
いいことしたな〜と思いつつ右を見ると
睨みを効かせるアオダイショウの姿を発見
排水溝という檻で安全に命を終えるか、
自由を求めて野生と戦うのか、
どちらが幸せかは俺にはわからない。
その姿は社会の枷を引きちぎった自分と重なって見えた。
とりあえずサンショウウオ達よ、強く生きるんだぞw
二百名山189座目・踏破!
★ルートレビュー★
難易度:D
よく整備された歩きやすい登山道。
稜線の小杉山と小鷲倉の手前にわずかな藪漕ぎ区間ありますが
足場はしっかりあるのでアクテビティ感覚で抜けられます。
体力度:C
標高1439m 累積標高差1337m 時間9:16 距離15.0km
アルプスのような序盤の900mの急登に始まり
稜線には4つのピークのアップダウンが繰り返されるため
累積標高≠山頂標高となる登りごたえのあるコースです。
展望:A
薬師岳の手前から視界が開けその後はほぼ360°の展望が開き続けます。
周囲には鳥海山、男鹿半島、田沢湖&森吉山、秋田駒、岩手山、
姫神山、早池峰山、焼石岳&栗駒山そして和賀山塊の稜線と
二百名山の名峰がずらりと並び山座同定が捗るでしょう!
総評:B
東北にありがちな優しい山容とは一線を画す
急登+マッシブな稜線を持つ二百名山中の東北のアルプス。
稜線歩きが好きな人にはこの空中浮遊感をぜひ味わって欲しい山です。
★ルートレビューリスト(二百名山)
https://wp.me/PcUql6-L6
★Youtube
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