大東岳(南面白山ピストン) 2015年突撃初め
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- GPS
- 10:38
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,749m
- 下り
- 1,746m
コースタイム
天候 | 晴のち曇、強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
面白山高原駅18:26発 |
コース状況/ 危険箇所等 |
南面白山、途中のトラバースだけは注意してください。 |
写真
感想
大東岳に行って来ました。
「ひょっとしたら、南面白山から大東岳を狙えるんじゃないか?」と思ったのは年末のスノーシュー練習のとき。南面白山までが3時間ちょっとだったので、雪が締まってきたら行けそうな気がしてウズウズしていましたが、年が変わってようやくチャンスが訪れました。「南面白山まで3時間。大東岳まで3時間。南面白山まで戻ってくるのに3時間。あとは野となれ山となれ」という皮算用で、2015年最初の突撃に打って出ます(爆)
南面白山と大東岳ですが、概して西側斜面はクラストしており、多少崩れるのを差し引いてもまあまあ歩きやすいです。仙山線が強風の影響で12分くらい遅延したものの、南面白山には予定よりも早く到着。しかし、肝腎のお天気がイマイチで南面白山からは大東岳は拝めませんでした。「どうしよっかな〜」と10秒ほど迷ったものの、「とりあえず行ってみっぺ」と進軍します。
南面白山から大東岳へのルートは適当です。途中まで夏道を辿るのが良さげですが、行ってみないと分からないのが正直なところ。基本的には南東の方角へ進めば大東岳の何処かの裾野にはぶつかるので、そのまま登ろうというハラでした。が、実際やってみるとアップダウンが激しく、樋の沢を横切るあたりは傾斜も急で、疲れます。ということで、やっぱり1018過ぎまでは夏道を辿るのが正解のようです。
大東岳は北西面の広尾根を上がって行きますが、次第に木の枝が邪魔になり始め、1200過ぎからは傾斜もキツクなり、1300を超えると秒速20mくらいの強風でニッチもサッチも行かなくなりました。耐風姿勢を取りながら「撤退しようか・・・」と何度か自問しますが、「ここまで来たらともかく山頂へ行こう。1200くらいまで降りれば風も弱くなるし」と暗示を掛けながら山頂台地へヨロヨロと上がります。が、山名板が見当たりません。広く荒涼とした銀世界の中で突風に苦しめられながら、山名板を探す余裕はありませんでした。
「果たしてココは山頂なのだろうか」と訝しがりながら、帰路に就きますが当然の様にトレースは消えています。広尾根を適当に下ると風は収まってきたので、帰りは夏道を利用することにしました。しかし、970のコル付近からの登り返しが破格にキツク、左右の太腿がピクピクし始めます。「ここでツッたら年貢の納め時だな」とばかりに、騙し騙し時間と戦いましたが、南面白山の東側斜面は雪量が多く、スノーシューでもかなり沈みます。結局、予定をちょっとoverして南面白山に帰参し、あとはヘッデンを付けながら帰って来ました。
derakkuma「疲れた。今日は疲れた。メシ、風呂プリーズ」
yome「で、どうだったんですか? 大東岳は」
derakkuma「あー、確信は持てなかったので、GPSのログを見てみないとワカラニャイ」
yome「どれどれ・・・、あっ、ビミョー・・・」
derakkuma「だってホワイトアウトに近かったんだもん。オマケに強風で」
yome「いいんじゃない、ほぼ登頂で。ほ・ぼ」
derakkuma「ガルルルルルッ(ムキーッ)!!!」
今年はまだ大吉を引いていないderakkumaとyomeでした(ヽ゜ω゜)ノ
コメント
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お疲れさま。この季節に南面白山から大東岳ですか。何か冒険登山の雰囲気、常人にはできないですよ。
南面白山への途中のトラバース注意は、無雪期だと、岩がゴロゴロの急斜面のトラバースですね。南面白山から大東岳はほぼ直線で、桶の沢源流を通ってですか、積雪期ならではのルートですね。GPSのどちらが登り、どちらが下りでしょうか?
12日はこの3日間では、天気一番良さそうでしたが、面白山辺りはやはり雲の中、強風みたいですね。街からは泉ヶ岳まではよく見えていましたが、その後ろは雲の中でしたから。
今年初のおyome様の名言、いただきました
derakkumaさん、お疲れ様でした。
2015年はMに磨きがかかりそうですね。
南面白山から大東岳。しかも、「行ってみっぺ」的なスタートで
登頂しちゃうなんてさすがです。
電車にも無事間に合ってよかったですね。
お次のMレコを茶の間で楽しみに待っておりまーす。
冬眠中のwaqueでした
derakkumaさん、おはようございます。
雪の大東岳、裏(南面白)からですか
大東〜権現様の夏ルートを考えるだけでも気が滅入りそうですが、この広尾根冬季ルートなんですか、オリジナルですか(距離は夏道より近いですが
>「いいんじゃない、ほぼ登頂で。ほ・ぼ」
確かに微妙
台(大)地に登(東)っただけ(岳)?でも、立派に大東岳冬季登頂ですよ
三連休ほぼ仕事のodaxでした(このまま花粉時期に突入か
おはようございます。
冬に南面白山だけでなく大東岳までとは!?想定外ですよ。
冬ならではのショートカットコースですね。
自分も昨年、一昨年の夏山にその辺りをウロウロ徘徊してますが
権現様峠⇒南面白山の急斜面かつ積雪の中を登るとびっくりです。
でも大東岳山頂は平に近く確かにピークがわかり難いかもしれませんね。
強風の中ならなおさら探す気にが・・・。
やっぱり自分もまだまだ、私も鍛え方が足りないようです。
以前に『冬山では雪の状態』とコメント頂きましたが
昨日に同じ所を登りましたが10日前と
比べて登り易くなり雪の状態で違うと実感できました。
(いつもどおり泉でトレーニング。同じく強風でした。)
正に突撃ですね
夏道の権現様峠で、ふ〜ん・・・こっちへ行けば大東岳
ってな感じで眺めるだけの標識でしたから
今年もMレコを拝見するだけで満足しそうです
楽しみにしています
「ほぼ」・・いくつかの意味合いがありますが、この場合最もしっくりくるのは「nearly」でしょうね
deraさんのMレコ、25インチのシャケを手に入れてから凄みが増してます。やはり体力の衰えを補うには、最新の道具と軽量化ですかね
今年も「真似してはイケナイ」楽しい?レコを期待しています。もちろん安全第一で。
斜めにだいたい真っ直ぐ辿っているのが往路です。復路は広尾根の西側を通り、北に進路変更して夏道に出て、西進しました。途中、往路を十字に横切っていますが、トレースには気づかなかったので埋っていたのだと思います。南面白山の岩場ゴロゴロのトラバースはクラストしていたので慎重に渡りました。下まで落ちないように、通りやすいところを通れば良いと思います。ピッケルを使えばなお安全かと。
確かに久しぶりに充実感のある山行でした。チャレンジャー精神が満たされて途中からは初めて通る道だったのでアタマも使わされ、駅に辿り着いた時はグッタリ来ました。このスピードはスノーシューのおかげですが、何かちょっと「魔物」のようにも感じているので、うっかり頑張り過ぎないようにしたいです。
derakkuma基本的には楽観主義者ですので、いきあたりばったりです。「とりあえず(行けそうなところまで)行ってみっペ」も、実際には「やってみないと分かんないけど」「たぶんなんとかなんじゃね?」という前向きな気持ちの表れというか。現場主義ですかね。
子供ができてMレコは減らすつもりだったのですが、スノーシューを得てそうも行かなくなってしまいそうです。私もブナ散策のスノーハイクとかノンビリしたいとも思うのですが、いやはや(ヽ゜ω゜)ノ
この広尾根ですが、あまりメジャーじゃないと思います。冬に北から大東岳にアプローチした記録を読んだことがありません(下山後に調べるとyoutubeに動画がありました)。ただしオリジナルかと言われるとそうではなくて、夏に藪漕ぎのルートとしてヤマレコで見たことがあります。確かtooleさんがやっていらしたような。M度は歴代トップクラスで、真夏の肘折やイーグルス、定義からの冬船形ピストンあたりがフラッシュバックしました。二口温泉からの表コースピストンとの違いは、アップダウンもさることながら、遭難しても誰かが通ってくれるかも、という淡い期待が全く抱けない点ですかね。体力的にも時間的にも制約が多かったです。
ほ・ぼ。この妙に未完成な響きがderakkumaには相応しいような気がします(ヽ゜ω゜)ノ
私もつい最近までは想定外でした。権現様峠への最短路は沢沿いの斜面に作られているので、雪が降ったら危険過ぎて無理。かと言って、南面白山を経由したら遠回りだし時間的にも苦しい。まして、北面白山からの周回は言わずもがな。従って厳冬期に面白山高原駅からの大東岳は不可能、という結論だったのですが、スノーシューの導入でコペルニクス的にひっくり返りました。1-2月でも、タイミングを測れば距離と標高差だけでゴーサインが出せる気がします。
ひと冬の間、同じ山に何度も通うと、イロイロなことが分かるようになります。東や北の斜面は雪が残りやすく、西や南は融けやすい。さらにいつも風がどっちから吹いてくるか、雪面が何層になっているか、凍って滑りやすいのはどのあたりか、アイゼンが必要な斜面は?など、実戦で身体で覚えるのがイチバンだと思います。
ということで、残雪期が来たらディープインパクト並みの快足を見せてくれることを期待しております(ヽ゜ω゜)ノ
あまり取り柄がないもので、皆様に楽しんで頂けるレコを目指すと、子熊ネタかMレコになってしまいます。子熊ネタはまだしばらくは多用できないので、結局Mレコに。そして、MレコがさらなるMレコを呼ぶ、これがMのスパイラルです。こうなると、自力では抜け出せません。
Mレコは、狙ってできるものではなく、あくまで結果です。真実は小説よりも奇なり。Mの道は一日にしてはならないのです(ヽ゜ω゜)ノ
25インチのシャケ。これぞまさに「ブタに真珠」じゃなかった「水を得た魚」、「シャケを獲たクマ」でございます。体力の衰えは日に日に感じておりますが、道具ってスゴイんですね。ピッケルや軽アイゼンを手にしたとき以上のインパクトです。
安全第一、いつも心の片隅に留め置きたいと思います。その断片が、今回の40m程?の誤差を生んだのではないかと。無理、無茶、無謀は厳禁で、ギリギリのところは踏み外さないようにしたいと思います(ヽ゜ω゜)ノ
いやはや、やっぱりderakkumaさん。すごいレコですね。
Mレコと称されていますが、山行中はかなりアグレッシブな気持ちで攻めて(責めて?)いく様子が伝わってきます。達成感、半端ないでしょうね。うらやましい、の一言です。これで、天気が良ければ、さらに上級の達成感が得られるでしょうね。でも、宮仕えのつらさ、いつでも行ける訳ではないですからね。
derakkumaさんのことですから、スノーシューで「クマに金棒」状態。ヤマレコユーザーの皆さんもますますレコが楽しみになっているはずですが、でもそこは、雪山、慎重にも慎重を重ねて(「重」が重なり過ぎですが)、また、驚きのレコをお待ちしております。
yomeさん、little-kumaさんにもよろしく。
ありがとうございます。もちろん、攻めるときは徹底的に攻めます(笑) 特に樋の沢源流付近を横断しているあたりはガンガン行きました。自分に負荷を掛けるのは不思議と嫌いではないので(爆)
天気が良ければさらに良かった・・・ですか? これがまたビミョーな話でして、天気が良かったら成功して当然だったように思います。むしろ、天気がイマイチな中でほぼ達成したことのほうが、個人的には嬉しいです。帰り道、広尾根で西側にズレたのは、南面白山の南にある1216ピーク(猿鼻山)が林間からうっすら見えて、南面白山と勘違いしたことが理由の1つです。途中で「何かオカシイな」と気づいて、北に進路を切り替えて、夏道に合流しました。広尾根は登るのは良いのですが、下るのは非常に難しいです。GPSのナビ抜きで(高度表示はあります)、地図とコンパスでトラブルを回避できたことが、最大の収穫でした。
今、山野井さんの『アルピニズムと死』を読んでいる途中なのですが、レベルは天地の差があるものの、素人にも示唆に富む内容でタメになることばかりです。身の丈にあった山行を心掛けていればそう簡単には死なない、ような気がしました(ヽ゜ω゜)ノ
雪山の10時間オーバー流石です。ほぼ夏山の距離です。
僕は荒れているときの、泉ヶ岳を使ってしまいました〜
袖泉と知って「日曜日に泉ヶ岳に行っていれば」と残念に思いました。なかなかタイミングが合わないものですね。実は昨年のハダカゾウキ沢のときも、5時間遅れで樋の沢避難小屋に到着しています。
大東岳をなんとかクリアして、今週は心身共に燃え尽き症候群みたいになっていますが、そのうちまた、大雪後の泉ヶ岳で逢いましょう(ヽ゜ω゜)ノ
大岩の下辺りの腰ラッセルを楽しみにしています
さっそくお邪魔しています。
興味のあるルートですが、結構ハードそうですね。
いずれはチャレンジしてみます。
今後とも宜しくお願いします。
お疲れ様です。早々の訪問ありがとうございます。
雪が締まった3月の残雪期がオススメで、天気が良ければまず迷わない(GPSがあれば尚更)と思いますし、周囲の展望もかなり良いハズです。飯豊、朝日、月山、鳥海、あたりはバッチリですね。kdcさんの体力なら問題ないです。
こちらこそ今後ともよろしくお願いします。
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