裏那須縦走(三本槍〜流石山〜三倉山〜土倉山)


- GPS
- 34:40
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,688m
- 下り
- 1,696m
コースタイム
観音沼駐車場7:00 - 大峠終点10:20 - 大峠11:30 - 三本槍15:00 - テント場16:40
2日目
テント場7:20 - 流石山9:00 - 大倉山9:40 - 三倉山11:00 - 土倉山13:00 - 観音沼駐車場17:40
天候 | 1日目:晴れのち曇りのち吹雪 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年02月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
前夜発、養鱒公園駅にて駅ビバ。
以前にも利用したことがあるがなかなか快適
1日目
駅を出発し、観音沼へ。道はこの先の野際新田までは除雪されている。
観音沼駐車場に車を停めて出発。
野際新田の集落からは大峠林道を進む。朝の内は晴れていて目指す山々も
見えていたのだが、徐々に雲が増えてきて、小雪も舞いだす。
大峠に着く頃には風も強くなって、吹雪きだした。
峠は風が吹きぬけるため、ちょっと下った樹林の中にテントを設営する。
テント設営後は三本槍へ。風が強く、雲がすごい速さで流れていくのが見
える。時々雲から青空も見える。
尾根の傾斜は緩いが三本槍までは相当遠い。尾根の所々に雪庇が発達して
いる。やはり風が強いところのようだ。この尾根では、右にも左にも雪庇
が発達していた。地形の影響を受けて、風の流れも複雑なようだ。
大峠から既に結構風が強かったのだが、1826mピークを過ぎると、凄まじ
い烈風となる。特に山頂直下などはハンパではない。ホントに空中に舞い
上げられるんじゃないかってくらいだった。昔、木枯らし1号が吹いた日に
空木岳を歩いたことがあるが、その時のことを思い出すような凄まじさだ
った。間違いなく、今までの山行でベスト3に入る風だった。
それでも這うようにしながら何とか登頂し、無事にテントに帰還。
夜はずっと風が轟々いっていた。
2日目
風は相変わらず強いが、取りあえず流石山の山頂まで行って稜線歩きを決行
するか往路撤退するか決めようと、テントを撤収し大峠を出発。
大峠から流石山までは広大な斜面が広がっている。大水上山の大斜面を思い
出す。登って行く内に徐々に風が弱くなっていき、雲も少なくなってきたの
で俄然やる気がわいてくる。
流石山の山頂に着く頃には完全に天気が良くなってきたので、そのまま計画
通りに稜線歩きを決行。これから歩いていく稜線や歩いてきた稜線と背後に
見える茶臼岳・朝日岳・三本槍などの山々が美しい。
大倉山の山頂に着く頃には雲もすっかり晴れて、日光白根や男体山などの日
光連山や燧・会津駒・平ヶ岳・越後駒などの山々がきれいに見える。素晴ら
しい眺めだ。
アップダウンを繰り返しながら、ついに三倉山に到着。今日、歩いてきた流
石山から続く稜線がきれいに見る。2000mに満たない山々とは思えないアル
プスにも負けない素晴らしい景色が広がっていて、雪山の美しさにしばし酔
いしれる。
三倉山から土倉山を経由する積雪期ルートに入る。下り始めはかなり急な
斜面。クラストしていると結構恐いところだが、既に日差し十分で緩んでい
るため滑落の心配は無い。また雪質も安定していたので雪崩の危険も無さそ
うだった。
急斜面を下りると緩やかなアップダウンを繰り返しながら、土倉山に至るが、
ここからは樹林帯なので雪が深く、また風により雪庇が出来ていたりして、
かなり大変だった。それでも何とか土倉山にたどり着くと、ここからが更に
大変だった。延々と続く樹林帯の中の膝ラッセル。加藤谷川に降り立つ頃に
は疲労困憊だった。
今回は前々から歩いてみたいと思っていた流石山から三倉山に続く稜線を歩
いてみた。茶臼岳などは入山しやすく、人も多いが、こちら側は山深く、私
達以外に入山者はいなかったので、静かな山を満喫することが出来た。
このところの雪と、(多分)1年で1番雪が多いであろう時期のため2000mに
も満たない山とは思えない景観が広がっていて、本当に素晴らしく、やっぱ
り雪山っていいなあと思った山行でした。
コメント
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yoshi629さん、こんばんは。
予定通りの那須でしたね。(しかし、こちらから
入山とは思いませんでした)
月並みですが、すばらしい雪山の景色に圧倒
されました。
yoshi629さんもコメントされていますが
アルプスにも負けない雪山の雰囲気が伝わって
きます。
数年前の10月に三本槍岳から見た、伸びやかに
続いている裏那須の稜線の景色はとっても印象的
でしたが、雪山だとこんな感じになるのですね!
(流石山から三倉山へ続く稜線がとてもきれいだった
のを思い出します)
それではまた。
那須岳は何年か前に3日目で登れました。すごい雪と風で、這ってもいけませんでした。せっかくだから粘って登りました。天気になったら何だったのというほど・・縦走もいいですね。このところ休みがとれず残念です。
youraroさん、こんばんは。
裏那須という言葉は初めて聞きましたが、確かに「裏」
という表現がぴったりくるところですね。とても静かで
山深い感じでした。
私も、2月に登った三本槍から見た裏那須の稜線の美し
さに惹かれました。きれいですよね
強風はもちろんのこと、雪庇が発達するところなので
悪天の時は止めておいた方が無難ですが、天候が安定し
ていれば、難しくないところだと思うので、行ってみて
ください
riekoさん、こんばんは。
riekoさんの2005年の記録を見ました。3日も粘ったので
すね
ん。
那須は山域全体がちょうど風の通り道になっているのか
も知れません
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