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Yamareco

記録ID: 5764082
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
アジア

雪山(台湾)

2018年09月16日(日) 〜 2018年09月17日(月)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
35.1km
登り
2,551m
下り
2,542m

コースタイム

1日目
山行
2:40
休憩
0:00
合計
2:40
15:20
90
武陵旅客中心
16:50
70
18:00
2日目
山行
10:50
休憩
0:50
合計
11:40
3:50
110
5:40
0:00
60
6:40
0:00
75
7:55
0:00
225
11:40
12:30
180
雪山主峰
3日目
山行
5:45
休憩
0:55
合計
6:40
4:20
65
5:30
6:05
95
7:40
8:00
40
8:40
140
11:00
武陵旅客中心
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
台北→宜蘭 (鉄道かバス)
宜蘭→武陵農場 (バス1日2本。宜蘭BTを7:30発と12:40発。山道で凄く揺れる。酔う)
3時間ほどで確か到着します。武陵農場は観光地なので行き方について台湾国内や日本語の情報がいくつか出てきます。バス停の横には雪覇国家公園武陵遊客中心 というビジターセンターがありトイレ等も併設されています。ガス缶もここで買えたはず。
武陵農場からは歩きで登山口へ。緩やかな登りを8kmほど。2時間弱かかる。
道中に警察の詰め所があるので、日本から持っていった登山許可証を提出して印をもらいました。
※台湾は基本的に本格的な山に登る場合は全て事前許可が必要です。

登山口にも受付があり、許可証が無いとこれより先へ入れない。
ここで説明を受け、山に入ります。

帰りも登山口から出てきて、1時間半近く武陵農場のバス停まで舗装路歩きとなります。
宜蘭へは9:10と14:10の便があります。
他に羅東へのバスが13:40にあります。
コース状況/
危険箇所等
特に難しい箇所は無くよく整備されていた。ただし標高が高いので高山病対策は十分に必要。標高2510mの七卡山莊一晩泊まり、翌日の頂上アタックと三六九山荘で軽い高山病は実感した。
その他周辺情報 武陵農場にはビジターセンターと宿泊施設があります。
バス停から登山口の間は1時間は優にかかりますが
その途中に国立公園の管理センター(警察)があり、入山証をここで見せ、入山申請手続きをしました。
バス停から登山口の間は1時間は優にかかりますが
その途中に国立公園の管理センター(警察)があり、入山証をここで見せ、入山申請手続きをしました。
管理センターはこんな建物です
管理センターはこんな建物です
登山口にある管理小屋の前から。
登山口にある管理小屋の前から。
日が出る前から登り始め、稜線手前で空が明るくなってきた
日が出る前から登り始め、稜線手前で空が明るくなってきた
哭坡と呼ばれる場所。展望台がある。
哭坡と呼ばれる場所。展望台がある。
雪山東峰。3000mを超えるので酸素は薄いが、南国だけあって植生はまだあって、道もそこまで険しくない。
雪山東峰。3000mを超えるので酸素は薄いが、南国だけあって植生はまだあって、道もそこまで険しくない。
2018年09月17日 08:53撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/17 8:53
3000mを超えているとは思えないほどの穏やかな道
2018年09月17日 09:21撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/17 9:21
3000mを超えているとは思えないほどの穏やかな道
途中、樹林帯にも入ります。
2018年09月17日 09:54撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/17 9:54
途中、樹林帯にも入ります。
小屋にほど近い登山道の林。
2018年09月17日 10:56撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/17 10:56
小屋にほど近い登山道の林。
2018年09月17日 11:35撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/17 11:35
傾斜がきつくなりますが、日本の急登ほどの斜度は無かったように思います。ただ、酸素の薄さは感じます
傾斜がきつくなりますが、日本の急登ほどの斜度は無かったように思います。ただ、酸素の薄さは感じます
雪山山頂。立派な碑があります。下山方向間違えないよう注意。
雪山山頂。立派な碑があります。下山方向間違えないよう注意。
三六九山荘から写した星空。
2018年09月18日 01:46撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/18 1:46
三六九山荘から写した星空。
翌日は夜明け前に小屋を出て、雪山東峰で日の出を迎える。
翌日は夜明け前に小屋を出て、雪山東峰で日の出を迎える。
1日目に泊まったシチカ山荘はこんな見た目です。
管理人常駐小屋では無く、販売もありませんが、炊事棟と宿泊棟が別れており、内部も銀マットが敷かれていて寝やすく(シュラフは必要)立派な小屋です。
2018年09月18日 08:54撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/18 8:54
1日目に泊まったシチカ山荘はこんな見た目です。
管理人常駐小屋では無く、販売もありませんが、炊事棟と宿泊棟が別れており、内部も銀マットが敷かれていて寝やすく(シュラフは必要)立派な小屋です。
定番となっている管理小屋の横の水面。なぜかみんなここで写真を撮る。
2018年09月18日 09:40撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/18 9:40
定番となっている管理小屋の横の水面。なぜかみんなここで写真を撮る。
武陵農場のバス停。他にきれいなビジターセンターがあります。
2018年09月18日 14:32撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/18 14:32
武陵農場のバス停。他にきれいなビジターセンターがあります。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 調理用食材 調味料 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 日焼け止め ロールペーパー 携帯 ツェルト
備考 ガス缶は飛行機に乗せられないので、台北か武陵農場で購入する必要があります。

感想

台湾第2の高峰 3886mの雪山に登った時の記録です。
ヤマレコでGPSも取っていた気がするのだけど、機種変してしまった関係か記録がありません。
そのため、写真から時刻を割り出して記載しました。

<登山許可の取得>
まず、台湾の本格的な山はどれも、登山許可や宿泊の事前予約が必要です。
いろんな人のサイトを参考に申し込みをしました。

人気の山小屋ともなるとHPで確認しても結構埋まっています。
特に最高峰の玉山ともなると大体埋まっているし、道がだいぶ整備されているようなので、もう少し登山らしさを味わうべく第2位の雪山を選びました。

ツアーではなく自力手配する場合
山小屋(orテントサイト)と入山許可をセットで取得します。
https://npm.cpami.gov.tw/apply_1.aspx
ちなみに日本語化もできるのですが、日本語サイトでは玉山の申し込みしかできません。雪山(雪覇を選ぶ)にしたいので、英語サイトから申し込みます。

いま見てみると外国人申し込みは4ヶ月〜65日前までと書いてありますね。
私が申し込んだときはもっと直前でも取れましたが変わったようです。
いずれにせよ、丁寧な記入ガイドラインが用意されており、オンラインでの申請が日本から可能です。許可を受けたら入園許可証を2枚プリントアウトし現地に持っていくこととなります。

<登山口まで>
台北から臺鐵やバスで行ける宜蘭と羅東から武陵農場行きのバスが出ていますが
宜蘭バスターミナルが1日2本(7:30、12:30)です。羅東は昼に1本なので、宜蘭が良いでしょう。BTは駅のすぐそばでコンビニも近くにあったはずです。

武陵農場まではものすごいつづら折りの山道を登っていきますが
武陵農場は観光地で、穏やかな気候です。トイレや売店もありますが、携帯食などは台北か宜蘭のコンビニで予め入手したほうが良さそうです。

さて、武陵農場のバス停からは登山口まで1時間半近くあるかなければなりません。

1kmほど歩くと台湾警察の「雪覇国家公園武陵管理站」という建物があり、私はこちらに立ち寄り入山許可証の印をもらいました。
が……どうやら入園許可証だけでなく、入山許可証も申請承認後に、入山登録すると事前受領できるっぽい……。

で、なんやかんや1時間半近く歩いて登山口まで行って、入園と入山の届を提出する。ビデオで注意事項を聞いて、いざ登山開始というわけです。
遭難を防ぐためか、日本よりも凄く制度がきっちり設けられている……。

<いざ登山>
で、武陵農場15:30着だと、もうこの時点で17時とかです。日が暮れ始めます。
シチカ山荘(七卡山莊)までは難しいところは無いと聞いていましたが、よく整備された樹林の道なので確かに技術的な危険箇所はありません。
とはいえ、もうかなり暗いのでヘッドライトをつけて道迷いには注意しながら歩きました。

シチカ山荘は炊事棟と宿泊棟、それにトイレなどがあります。シュラフは無いので持っていく必要がありますが、床に銀マットが予め敷いてあるのはありがたい。
日本でいうところのいわゆる避難小屋で、管理人はいないので、食事や火器は自前で用意する必要があります。水場は普通に使えた。

なお、サルがいるので、扉は開けっ放しにしないように、と注意されました。
また、この山荘の炊事場は、山から下りてきた人たちが余したガスのOD缶が当時たくさんデポされており、使っていい状態でした。今もあるんだろうか……。

気温は標高が高いとはいえ流石に南国で、夜でもレインコート1枚くらいで歩き回れる気温でした。
<登山2日目>
3時に起き出して4時前に出発。樹林の急坂を登ります。登山路としてはよく整備されているため、日本でいえば北岳の白根御池ルートのような雰囲気です。
哭坡觀景台から稜線に出て樹林が切れ、景色がよくなります。

雪山東峰からは雪山主峰が望めます。
ここから次の宿、三六九山荘まで1時間強。高低差があまり大きくなく穏やかな山歩きです。この三六九山荘も宿泊棟、炊事棟、トイレと水場があります。

まだ時間が早いので、寝床にシュラフだけ下ろして頂上にアタック。
山荘からはしばらく樹林のトラバース道で、カールの底から一気に標高を上げる。

さすがに標高が標高なので、軽い高山病を感じながら山頂へ。
立派な主峰の碑があります。
ここで台湾人のパーティから「山荘に戻る仲間に同行してやってくれないか」と頼まれる。
どうやら他の3人は別の山にチャレンジするようなのです。
了解したと引き受けて下山開始。雲模様が怪しいと思ったらやっぱり山荘に着く前に降られました。

三六九山荘で食事の準備をしていると、台湾の登山パーティからごはんを食べないかとお誘いが。
台湾の登山客、めちゃくちゃ親切でフレンドリーです。

日本人登山客も親切な人には会うけど、凄く距離が近い。
で、結局ごちそうになりました。
<登山3日目>
日の出前に下山開始。
雪山東峰で日の出を見る。開けていてちょうどいいポジションだと思います。
そこからシチカ山荘へ下り、雪山登山口に戻りました。
まあ、登山口からはまた、舗装路を1.5時間くらいかけてバス停まで行かなければならないのですが……。

その後、ビジターセンターでアイスなんか食べながら時間を潰し、宜蘭行きの帰りのバスで都市に戻りました。
<まとめ>
全体としては雪渓や岩場も無く、技術的に難しい部分はありませんでした。
体力的にも標高2000mからスタートで、1800m差ほどありますが
山中1泊か2泊で頂上に立つので1日の標高差は1300mくらいに収まります。
また、標高は富士山より高いとはいえ、私が行った9月などは装備は日本の夏山と同等で問題なさそうでした。但し、標高が高い分、高山病は要注意です。

海外の本格登山初挑戦としては、台湾はいいチャレンジだと思いました。

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