富士山弾丸登山


- GPS
- 19:51
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 2,484m
- 下り
- 1,639m
コースタイム
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 5:58
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 3:57
- 合計
- 12:58
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
予約できる山小屋 |
御殿場口新六合目・半蔵坊
御殿場口七合四勺・わらじ館
頂上富士館
江戸屋
胸突江戸屋
白雲荘
|
写真
感想
反省する点が多いので次回以降のための富士山弾丸登山備忘録です。
15:50御殿場駅→新御殿場口16:20着バス。弾丸登山が流行ってるらしいし天下の富士山ならさぞ人も多かろうと思っていたら自分の他、外国人の男性1人しか乗っていなかった。言葉は通じないが2度登頂した証のバッチを見せてくれたり、サンライズ?と聞いたらYESと答えてくれた。
到着時点で雷雨、凄まじい轟音が鳴り響いている。バスで同乗した男性はさっさと登山道へ向かっていた。予報は19時に晴れだったので雨宿り&高度順応することにした私は、下山した人に話を聞いたり、おそらく前の便で来て雨宿りしていた外国人さんとGoogle翻訳でお喋りしたりした、テクノロジーすごい!!!
豪雨の中、仲良くなった外国人さんに「私は雨が止むのを待つことにします。一緒に登りませんか?」と翻訳して聞いたら「お誘い大変嬉しいのですが来週また来ることにします。ストックやゲイターの重要性がうんちゃらかんちゃらで~(内容忘れた)」と丁重に断られてしまった。御殿場駅行きバスの最終17:10発でみんな帰ってしまい1人になった。悲しい
しばらくはバスに乗り過ごした人を拾うタクシーがままいたがそれらもすぐ帰ってしまった。予報より早く晴れたので17:59登山開始。開けた視界と火山岩の大地は未知の惑星を歩いているようで楽しい。出発してすぐ韓国人男性に英語で話しかけられた、Google翻訳で話を聞いたら本人か友人が高山病にかかったらしく(翻訳がぐちゃっててよくわからんかった)友人に会ったら下で待っていると伝えてくれないかと頼まれた。富士山の公用語は英語なのだ。
日が暮れるとあたりは真っ暗、道がわかりづらいので強めのライトであたりを照らさないと道を外れそうになる。行動中は夏山装備で大丈夫だが休憩すると寒い。このまま登ると山頂の寒いとこで長時間待つことになるので高度順応と暇つぶしに2時間ほど星を見ていた。熊やマダニの心配はなく、人もいない、満天の星を独り占めできるので非常によかった。流れ星を見た。2時間で6人にしか追い抜かれなかったので本当に人少ない。
大砂走りのあたりは歩きやすい道もあれば、1歩進むと0.5歩ずり落ちる感じの道もありつらいけど楽しい、標識見落として下山ルートで登ってたらあまりの登りづらさで途中で気づいた。7号目まで来ると標高が高くなっているからか、ライトなしでも月明かりで道がよく見えた。ナイトハイクでライトをつけないのは不思議な感覚で、逆にライトをつけない方があたりを見渡せるので歩きやすい。
ここまでは快調に進んでいたが心拍数に対して呼吸回数が多く酸素の薄さを感じる。いつも心拍数をみてペース配分を決めていたがここでペースを落とすべきだった。後続のライトが虹を放っているように見え、休憩してもすぐ呼吸が乱れる。じきに休憩で道の脇に座る人のライトで道が全く見えなくなったり、後続のライトが強すぎてカーブのたび目が眩み前が見えない。ルーメンを落としてくれませんか!と後ろのグループに強めの語気で言ってしまったがどう考えても先行かせればいいし、わざわざ注意する必要もなかった。高山病特有の易怒性である。症状は悪化してゆき、視界が歪む、耳鳴り、吐き気、1リットルの水筒を落として気づかない集中力のなさ、5分深呼吸して5分進むを繰り返し、すぐ山頂だと自分を鼓舞し登頂。もうすでに東の空は明るんでいて、少しだけ東側に移動して人のいないところで座り込んで朝日を待った。
反省点として今回ダウンを持ってきていなかった。以前-15度の山でご来光を見たことがあるし大丈夫だろうと高を括っていた。以前の山と違うのは高山病の吐き気で食事を取れなかったこと、インゼリーは飲めたがおにぎりやラスクはとても口に入らない。疲れているのにエネルギーがなく芯まで冷え切り、ご来光もちらりと見て写真だけ撮ってずっと縮こまっていた。今思えばエマージェンシーシート持ってるんだから使えよ。遭難記録でよく見る上着を持っていたのに低体温症で亡くなるのはこういうことなのだなぁと実感した。雨具の下もつけずに(靴外す気力なかった)ただ縮こまって太陽で体が温まるのを待っていた。
太陽光で少し体が温まると吉田口山頂の売店まで歩き、とん汁をいただいた。千円でこの量かと少し思ったが体に染み入る温かさで元気が戻ってきた。さっきまであまりの怠さにすぐ下山しようと思ってたけど元気になったついでにお鉢周りしました。高山病は降りないと治らないって聞いてたけど安静にしてご飯食べたら意外と慣れた、でも平坦は大丈夫だけど登りで呼吸が乱れると立っていられなくなる。酸素缶のことバカにしてたけどわしみたいな高山病弱弱民は必要かもしれない。太陽が昇るとさっきまでの寒さが嘘みたいに暖かい。太陽が近いからか、湿気というより太陽光からダイレクトな熱が来てる感じが日本じゃないみたい。肌は露出しないようにしよう。
一周回って吉田口へ向かって下山開始、途中向こうのカーブを大型車が登ってきて、え?この狭さじゃ無理くない?どうするの?とその場にいた10人くらいと顔を見合わせていたらぐんぐん登ってきた。山側斜面に足をかけるも細かい火山岩で滑り落ちる。近くに埋まったでかい岩を見つけてしがみついてやり過ごした。1人すれ違う隙間もないほど接近してきた大型車は大迫力だった。少しするとなんだかだんだん体調が悪くなっていき、体感38度くらい、頭痛、怠さが尋常じゃない、などなんか風邪みたいな症状になってきた。さっき冷え切ったときに発症したと思われる。このままへたり込んでても事態は好転しないと自分に鞭を打ちとにかく足を進める。5分座り込んで5分進むを繰り返し、鎮痛剤が効いてきて騙し騙し葛折りの段々畑を降りる。30分くらいすると薬が効かなくなって肝だけ冷えてる感じがした。よく富士登山で必要と言われるゲイターはつけていなかったがハイカットにズボンを被せていたので特に砂は入らなかった。ストックも、持ってる人多かったけど傘が広いのじゃないと御殿場ルートはめりめり沈むと思う。丹沢育ちだから石突出してる人多くて、わ!出していいんだ!ってびっくりした。
葛折りが終わると気分は楽になって道が急で荒れ始める、さっきまでばかすか抜かれていた慣れない富士登山者を尻目に颯爽とぬまぬま斜面を駆け降りるのは気分が良い。話に聞いていた馬がいてかわいい~と最初は思ったが登山道が驚くほど馬のうんちで溢れていた。回収されないのでハエがたかり動物園の臭いになっているし、狭い道で無理やり突き抜けていくので馬に蹴られまいかと怖くなった。
富士スバルライン五号目→横浜は予約なしでも割と空いてるので当日券でも大丈夫そう。1日一本しかないので注意。到着は予定時刻から1時間押した。ケツが痛い
五号目に降りたあたりからあくびをすると左耳がぎゅわぎゅわと痛みが走った。浮耳っていうらしい。しばらくしたら右耳もぎゅわぎゅわするようになったけど次の日治った。唇もなんか乾燥で割れた、体質が富士山にあってなさすぎる。
水分はポカリ3リットルとドクペ500mlとトン汁かな?トイレ2回も行ってしまった。飲み過ぎ
次富士登山するときのためのメモ
・高山病を舐めるな 一度大菩薩嶺程度で高山病なったやつが富士山にノープランで行くのは無策すぎ。あまりにきついからもう二度と高山病はごめんじゃよ。今回高度順応3時間くらいだったけどもっととろう。それか低い場所で休みすぎだからこまめに取るのが大事かもしれない。
・ダウン持ってけ 氷点下越える程度だしと高を括っていたがそれは元気なときの話。飯も食えないと死ねるのでできればダウンの上下もってこ。
・ポテチいらん どんぐらい膨らむか見るために持っていったけど上に行くほど荷物圧迫するし食欲ないしで最悪だった。ウォーターパック2L分は圧迫してた。結局家に持ち帰って家族で食べた
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する