記録ID: 5800350
全員に公開
ハイキング
京都・北摂
松ヶ崎/下鴨 泉川水系 (前川 今海道川 談所川 タテ川) 京都
2023年08月06日(日) [日帰り]


体力度
1
日帰りが可能
- GPS
- 02:40
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 1m
- 下り
- 66m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 0:18
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:18
11:16
18分
【樋ノ上川〜談所川】樋上第一水門 京都市左京区
11:34
【樋ノ上川〜談所川】新宮神社前
日帰り
- 山行
- 0:37
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:37
11:48
37分
【タテ川】タテ川水門
12:25
【タテ川】松ヶ崎泉川町
日帰り
- 山行
- 1:46
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:46
13:04
14分
【泉川幹線水路】宝ヶ池
13:18
44分
【泉川幹線水路】井出ヶ鼻井堰
14:02
5分
【泉川幹線水路】松ヶ崎今海道町
14:07
43分
【泉川幹線水路】松ヶ崎泉川町
14:50
【泉川幹線水路】高野川合流
天候 | コースタイムに区切りを入れたため、スマホ版では1日目、2日目、3日目と表示されますが、すべて8月6日の記録です。 晴れたり曇ったり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
京都市内の街歩き * 危険個所なし * 信号のない所での横断注意 山行記録「賀茂川と高野川の分水嶺を辿る (三)下流域」を書く際に、必要に迫られて泉川と明神川について調べた。 その一部は山行記録に使ったが、ほかにも調べて分かった事がある。書いておかないと忘れてしまうので記録しておこうと思う。まあ、メモの様なもの。もうすでにかなり多くを忘れていて、これを書くのにもう一度同じ事を調べる羽目になった。 泉川幹線水路(前川〜今海道川〜泉川)は書かれている記事が多いが、談所川は少なく、タテ川はほぼ皆無。ただ一つの手がかりは、写真から「タテ川水門」の場所が判ったこと。あるいは、やはりタテ川と言う名前は縦に流れるからじゃないかと言う推測ぐらいだ。なので、内容の正確性は保証できない。(ごめんなさい。) 2023/8/12夜追記: 山行記録に付随して書いた為、泉川についての基本的な説明を書いていませんでしたので、書き加えます。 泉川(いずみかわ)と言うのは、井出ヶ鼻井堰で高野川から取水して、出町柳の鴨川デルタ(鴨川高野川合流点の三角州)直前で高野川に注いで終わる人工河川だ。松ヶ崎と下鴨の農業用水路及び生活用水路となっている。特に松ヶ崎は、皇室用の米を作らせるために、平安遷都に際して平城京から100軒の農家が連れて来られたのが始まりの農業地帯なので、この用水は貴重なものだった。(ちなみに、岩倉木野の人たちは、平安遷都に際して、河内長野から呼び寄せられたカワラケ師、とかだったと思う。当初は野々宮に住み、そこから岩倉木野へ移ったのは5つ位の家系で、2000年頃までは木野で土器を焼いていた。) 広範囲をカヴァーする農業用水路なので当然の事だが、1枚目の写真の昔の水路図の様に、かっては多くの流れに分れていた。 通常、現在残っている水路のうち幹線となっている流れ全体を「泉川」と言う。このうち(旧)松ヶ崎街道沿いを「前川」と言う(現状ではそうだが、1枚目の写真の昔の水路図では前川の水路が異なっている)。区間によって「前川→今海道川→泉川」と名前が変るため、全体を泉川幹線水路とも呼ぶ。この幹線水路以外の水路も含めた全体を、泉川水系と呼ぶ。:ここまで2023/8/12夜追記 コンテンツ 1.樋ノ上川〜談所川 2.タテ川 3.泉川幹線水路(前川〜今海道川〜泉川) 4.その他の備忘録 1.樋ノ上川〜談所川 この流れは上流を樋ノ上川、下流を談所川と言う。 泉川の支川(支流)としては談所川は書かれている事があるが、樋ノ上川はあまり書かれていない。どこまで樋ノ上川か確かめられないが、本流から分流して(多分すぐに)松ヶ崎樋ノ上町に入るので、この町内だけが樋ノ上川の様に思う。 2023年8月18日追記:聖光幼稚園は樋ノ上町で、その先の妙法霊苑南側の農地付近までが樋ノ上町。そこまでが樋の上川だと思う。:2023年8月18日追記ここまで なお、「樋ノ上川」と言う名前からすると、「樋上第一水門」は「ひのかみだいいちすいもん」と読むのかも知れない。 2.タテ川 京都風光に名前は出てくるが、その流路の判り易い説明はない。各種の泉川水系の地図にタテ川の記入はない。しかし、松ヶ崎消防団の写真にタテ川水門があるので、ここからの分流がタテ川のはずだと考えて辿ってみた。 3.泉川幹線水路(前川〜今海道川〜泉川) この流れは上流を前川、中流を今海道川、下流を泉川と言う。全域を泉川と言う場合が多いが、松ヶ崎村では前川と言うのが一般的な様に思う。 松ヶ崎村の水利の幹線と考えて、松ヶ崎村の溜池「宝ヶ池」から辿ってみた。おおよそ宝ヶ池の山地全域が松ヶ崎村で、山の北側にある宝ヶ池も松ヶ崎村内だ。 前川と言う名前をどこから使って良いのか分からなかったので、とりあえず、ここでは用水路の起点の井出ヶ鼻井堰から使った。今海道川に名前が変わる地点と泉川に名前が変わる地点も、明確に書かれている記事がなかったので、それぞれ、松ヶ崎今海道町に入る地点と松ヶ崎泉川町に入る地点とした。(松ヶ崎にも下鴨にも泉川町がある。泉川の終りに近い区間は下鴨泉川町内を流れている。) 4.その他の備忘録 4-1.疏水分線と第二疏水分線 最近良く目する記事では「疏水分線」と書かれている。従来「第二疏水分線」と言ったものと同じの様だが、この疏水分線は第一疏水完成時にできたものだと書かれているので、なぜ第二疏水分線と言う呼び名があるのか調べて見た。 普通目にする疏水が第一疏水で、後に水量を増やす為に追加されたのが第二疎水。第二疎水はすべての区間がトンネルなので、ほとんど見る機会がない。 若王子(にゃくおうじ)から銀閣寺道までは、疏水分線に沿って「哲学の道」があり、その後疏水分線は北に曲がって北または北西に流れ、白川通を西に渡り、叡山電鉄の北大路通の踏切の横を北西に流れ、西向きの流れになって赤の宮バス停付近で高野川と交差(サイフォン管だろう)して高野川西岸の松ヶ崎浄水場に入る。そこから、さらに西に流れて行く。これが当初の疏水分線。 現在は志賀越道まで(白川通付近まで)が疏水分線で、その後は都市河川(都市化した区域を流れる河川)であり、疏水ではない。疏水でないので疏水分線と呼ぶのはおかしいが、都市河川の区間に別に名前がついてはいないので、昔のままに疏水分線と呼んでいると言う事の様だ。 ところが、現在の疏水分線は赤の宮バス停付近で全量が高野川に放水されていて、高野川を渡っていない。松ヶ崎浄水場の水は若王子付近で取水されて初期のろ過を済ませた後、導水管で松ヶ崎浄水場に送込まれている。従って、名前は同じ疏水分線だが、赤の宮までの疏水分線と浄水場から出て来る疏水分線の水は無関係。浄水場から出て来る水は、上水用に導水管で送られてきた水の一部なので、ちびっとしか流されていない。 志賀越道までが「疏水分線」、その後、都市河川区間の高野川に放水されるまでを「第1疏水分線」、浄水場以後を「第2疏水分線」と呼ぶのだと言う。 出典:京の川(copyright 琵琶湖・淀川水質保全機構 2014) http://www.byq.or.jp/shuppan/ryuikibook/pdf/17_Kyonokawa.pdf 4-2.第二疏水分線の下流域(確認不十分) 北大路通の北大路橋の下手で鴨川をサイフォン管でくぐり、紫明通の下を流れて小川※に流される、と言うのが当初(?)の流路だった様だ。※ この小川は「小さい川」ではなく、「小川」と言う固有名詞の川。 その後、溢水問題などでサイフォン管以後が廃止されて、賀茂川に放流されていた。 しかし堀川に水が流れていない問題を解決するため、現在では再びサイフォン管を作動させ、鴨川をくぐったのち、紫明通の紫明せせらぎ公園内で地上に出てきて、紫明せせらぎ第七公園先で堀川に流れ込む様になっている。現在の堀川の水はほぼすべて疏水分線からくる。 2023/8/12改稿 : 1. 2. 3. 4-1. に説明追加。 |
その他周辺情報 | 関連山行記録 賀茂川と高野川の分水嶺を辿る (一)上流域 : https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5651433.html 賀茂川と高野川の分水嶺を辿る (二)中流域 : https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5733424.html 賀茂川と高野川の分水嶺を辿る (三)下流域 : https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5793439.html |
写真
昔の前川〜泉川水系。前川の縦(南北)の部分が現状と異なる。
関西の公共事業・土木遺産探訪 80 宝ヶ池の潅漑システムが作った強固な結束(泉川水系の詳しい説明があります) より引用
http://dobokuisan.starfree.jp/80_takaragaike/takaragaike.html
関西の公共事業・土木遺産探訪 80 宝ヶ池の潅漑システムが作った強固な結束(泉川水系の詳しい説明があります) より引用
http://dobokuisan.starfree.jp/80_takaragaike/takaragaike.html
1.【樋ノ上川〜談所川】
11:16 井出ヶ鼻2号橋上流側。樋上第一水門。昔、樋ノ井と呼ばれた場所に相当するのかと思う。直進する方が分流。ここからの分流が樋ノ上川(上流部)〜談所川(途中から)になる。 10:20 撮影
井の説明に「流水から水を汲む」を書いていない辞書が多いが、精選版 日本国語大辞典は「〘名〙 泉や流水から、水をくみとる所。」と定義している。
11:16 井出ヶ鼻2号橋上流側。樋上第一水門。昔、樋ノ井と呼ばれた場所に相当するのかと思う。直進する方が分流。ここからの分流が樋ノ上川(上流部)〜談所川(途中から)になる。 10:20 撮影
井の説明に「流水から水を汲む」を書いていない辞書が多いが、精選版 日本国語大辞典は「〘名〙 泉や流水から、水をくみとる所。」と定義している。
11:21 妙法霊苑前を流れる樋ノ上川。この辺りまでが松ケ崎樋ノ上町。左側の田圃や畑は潤っているが、右側の田圃は川より高いので水がなくてひび割れていた。早々に降雨がないとやばい状態。 10:32 撮影
11:23 大黒天前で縦(南北)の水路と交わる。この縦の水路は水量が少ないので、あまり影響がない。談所町と言うのがある訳でもないので境界が判らないが、松ケ崎樋ノ上町を過ぎていて、もう談所川になるのかと思う。 10:35 撮影
11:29 西側から下って来るのは七面宮の参道。合さって南へ下る。南への道の右側に松ヶ崎小学校校舎、左側に小学校のグランドがある。談所川は学校の前から暗渠になって、道に沿って南に流れる。 10:51 撮影
3.【宝ヶ池→岩倉川→高野川→泉川幹線水路(前川〜今海道川〜泉川)】
泉川幹線水路(前川〜今海道川〜泉川)ですが、松ヶ崎村の溜池「宝ヶ池」から流れを追います。
13:04 宝ヶ池の水が岩倉川に流される。岩倉川に沿って下流へ。
泉川幹線水路(前川〜今海道川〜泉川)ですが、松ヶ崎村の溜池「宝ヶ池」から流れを追います。
13:04 宝ヶ池の水が岩倉川に流される。岩倉川に沿って下流へ。
13:37 マツヤデンキ裏の東側にある「前川分岐口」と言う構造。東(手前)から西への流れが前川。ここから南への分流がある。手前側で一定の比率で分流し、向う側の水門で調節出来るという構造みたいだ。マツヤデンキは北山通に表があり、松ヶ崎街道に裏がある。
13:55 道の左の石橋は京都市の平田2号橋。橋のこちら側が京都市道松ヶ崎26号線の起点。松ヶ崎26号線は石橋を渡って、今海道町まで続いている。ここに仕切板があって、左に分流している。
昔の水路図の「平田川」か?
昔の水路図の「平田川」か?
装備
個人装備 |
最小限の衣服
十分な飲物(自販機あるので持参はペット1本)
交通費
自販機用お金
スマホ(ヤマレコ)
サングラス(紫外線カット用)
マスク
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