【下西河内本谷〜丸盆岳】

2023年08月13日(日) [日帰り]

• GPS: 13:21
• 距離: 39.9km
• 登り: 2,965m
• 下り: 2,995m

コースタイム

日帰り

• 山行: 13:38
• 休憩: 0:18
• 合計: 13:56

距離 39.9km 登り 2,980m 下り 3,004m

3:47 寸又峡温泉バス停
3:50 沢口山(日向山コース)登山口
3:57 飛竜橋
3:59 4:00 尾崎坂展望台
4:28 千頭ダム
13:54 カモシカ平
14:18 14:32 丸盆岳
15:37 下西河内（三等三角点）
16:23 天地のコル
17:07 千頭ダム
17:30 尾崎坂展望台
17:32 飛竜橋
17:38 寸又峡温泉
17:39 沢口山(猿並平コース・如意輪観音堂)登山口
17:40 17:43 寸又峡温泉バス停
17:43 ゴール地点

天候

◎晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車 自転車

◎寸又峡からMTBで千頭ダムへ

コース状況／危険箇所等

◎下西河内
登山体系で寸又川流域では逆河内に次いで悪い沢と記述があります。
実際行ってみると行程の長さ、ゴルジュの突破、三俣から本谷（右俣）の連続する滝など私の沢登りの経験では一番難しかった沢でした。
ネットの情報から「巻きは総じて悪い」と貴重な情報があったのでチェーンスパイクを持参しつつも、三俣まではほぼ水線を行きました。泳ぎとある程度のクライミング能力が無ければ厳しい印象です。
本谷（右俣）は出合からゴルジュで始まり滝が連続します。登れる滝が多く楽しめますが、三連滝の最後20mの滝は直登不可で高巻きました。
このゴルジュと連瀑帯を抜け1300m辺りになると平和な沢になります。

◎1718尾根
需要は無いと思いますが備忘録として。
出合から急登は広葉樹林で樹間が広く歩き易い。標高点の1718辺りから笹が出始め次第に猛烈な笹薮が稜線まで続きます。
途中、1850辺りから針葉樹林に入ると笹は薄い。

◎丸盆岳東尾根
多くの方に歩かれているルート。天地吊り橋へのトラバース道は手が入っていないと悪い時があるので注意が必要。

写真

8/13 3:50

おひさしぶりのカモシカさん。無事に帰ってくるからね〜

8/13 4:27

千頭ダム到着

8/13 4:57

心配していた天気もとりあえずは晴天。
普段、出合は伏流しているのですが本日は水流がありビビりまくる。。。

8/13 5:04

出合から沢装備で。

8/13 5:21

前に釣りで来た時より水量多い（泣）
この後、前を歩いていたbombjack君が至近距離で熊さんと鉢合わせとなる。岩陰から急に黒い物体が動きビックリした！

8/13 5:30

最初のゴルジュには釣り師のトラロープあり。

8/13 5:33

我々から逃げて泳いでいた鹿さんが滝を越えられず苦労していた。
遠慮しながら近づいたら下流へ泳いで逃げて行った。良かった良かった。

8/13 6:01

泳ぎかぁ〜と思ったらナイスな倒木。

8/13 6:02

8/13 6:18

ここまで人工物がありました。

8/13 6:20

8/13 6:40

前黒ノ沢出合

8/13 6:40

奥に滝が見えます。

8/13 6:55

前黒ノ沢を越えると核心部となるゴルジュの始まり。晴れているのに薄暗い。

8/13 7:06

このゴルジュのハイライト！空身で泳いで左岸から。
bombjack君凄い。。。

8/13 7:12

荷揚げ。

8/13 7:12

私はお助けロープで快適。

8/13 7:26

まだゴルジュは始まったばかり。

8/13 7:28

ヘツって突破

8/13 7:31

ゴルジュの主！

8/13 7:50

巻きを回避すると泳ぎの沢ですね。

8/13 7:52

8/13 7:53

8/13 7:55

8/13 8:03

この先の滝は直登不可で巻き。

8/13 8:21

やはり巻きも悪い。

8/13 9:20

やっと平和が訪れた。

8/13 9:35

とりあえず最低限の目的地である三俣に到着。豪快な滝を落としている。

8/13 9:39

我々は本谷へ。

8/13 9:58

ゴルジュから始まる。

8/13 10:00

本谷に入ると傾斜が強くなり滝ばかり。

8/13 10:04

一気にヌメりも強くなり気を使う。

8/13 10:13

左岸から

8/13 10:16

8/13 10:20

めっちゃ楽しい！

8/13 10:20

突っ張りで

8/13 10:20

何とか突破

8/13 10:38

三連滝。

8/13 10:50

最後の滝は直登不可で巻き。

8/13 11:05

ゴルジュが終わると平和

8/13 11:17

休憩が要らないくらい楽しい。

8/13 11:43

平和が続くと思われたが、、、

8/13 11:47

再び滝。

8/13 11:48

bombjack君がリード。流石です。

8/13 11:56

滝を登ると再び平和が訪れ二俣。

8/13 12:22

二俣には人工物があり、左俣の右岸尾根は植林帯でした。

8/13 12:25

左俣で水を汲んで1718の尾根へ。

8/13 12:32

1718尾根。
めっちゃ急登！

8/13 12:40

スマホに水が入りレンズが曇ってしまった。

8/13 12:53

この山域の1700m以上は笹薮ですね。

8/13 12:54

奥に丸盆岳付近が見えてきた。

8/13 13:14

笹薮の中に伐採跡。

8/13 13:20

背丈以上。真夏にやるもんじゃない。

8/13 13:23

目の前には黒法師岳

8/13 13:28

bombjack君を探す。

8/13 13:50

丸盆岳が見えた！

8/13 13:55

もうヨレヨレで登りの脚が残ってない。

8/13 14:01

素晴らしきかな深南部

8/13 14:05

藪山賛歌風に。

8/13 14:07

後ろからでも伝わる疲労感。

8/13 14:14

やり切った！

8/13 14:16

今日の丸盆岳は特別だ！

8/13 14:31

メインの山行は終わっても長い下山が残っている。

8/13 14:43

こんなに笹深かったけ？

8/13 15:39

bombjack君がハナビラタケGET！

8/13 15:56

なんとか歩道の峠。

8/13 16:45

最後は吊橋へのトラバースを避け尾根をそのまま下降。ロープ無しでも大丈夫だった。

8/13 16:47

下西河内出合。最高の沢行でした！

8/13 16:48

吊橋回避したのでダムはすぐそこ。

8/13 17:05

帰りましょう！

撮影機器：

iPhone 12 mini Apple

iPhone SE (3rd generation) Apple

感想

kaikairei

まさか自分が下西河内を遡行する日が来るとは、、、
南アルプスの名渓はすべて歩きたいとは思ってはいましたが、倉沢・栗代川・逆河内・下西河内は技術的な難易度が高く自分から友人を誘う事はありませんでした。

そんな中でbombjack君から「下西河内か逆河内行きたいんですよね〜」とのお誘いが、、、
高い技術を持つ13クライマーで今までも難しいルートに同行してもらい信頼している友人で何より自分が見たことが無い景色を見るチャンス！と捉えて迷いながらもOKさせてもらいました！

早朝のサイクリングで寸又川へ到着すると伏流しているはずの下西河内出合に水流があり水量が多く難易度更に上がるのか？更にプレッシャーが高まりましたが、いざ入渓してゴルジュに入ると怖さより楽しさ全開で沢登りの楽しさを改めて実感しました。
bombjack君の望み通り、ほぼ高巻く事なく水線を突破出来た事も満足でした。

三俣からのゴルジュ&滝は難易度が高く、私は1度落ちましたが難所はbombjack君が突破！自分だけでは行けない沢でしたが、それを含めて最高に楽しい遡行でした。

本谷の二俣からはbombjack君の気遣いで1718尾根を選択してくれましたが、ここがクソ尾根でめっちゃ疲れた！
笹は抵抗が少なく突破しやすい藪ですが、ここまで濃く深いと体力を奪われます。特に夏場は、、、

稜線に出ると丸盆岳はすぐそこ！ですが登りの脚が残っておらず牛歩状態。次第にガスが上がって展望はイマイチになりましたが、刺激的な沢からの登頂は格別でした！

こんな刺激的な山行を一緒に歩ける友人がいてくれる事に心から感謝です。ありがとう！