記録ID: 5851404
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
塩見・赤石・聖
白根南嶺 南部 椹島-二軒小屋-伝付峠-所ノ沢越-中ノ宿吊橋-畑薙
2023年08月18日(金) 〜
2023年08月20日(日)
山梨県
静岡県
JA12V
体力度
10
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 33:10
- 距離
- 49.0km
- 登り
- 4,764m
- 下り
- 4,903m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 10:47
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 11:07
距離 21.7km
登り 2,441m
下り 1,228m
2日目
- 山行
- 11:26
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 12:31
距離 11.8km
登り 976m
下り 1,349m
3日目
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 9:30
距離 15.5km
登り 1,346m
下り 2,367m
大井川を挟んで西と東の稜線がこうも人気に差があるものかと感じます。
すれ違った人は二軒小屋-伝付峠間で1人。この方は新倉(山梨県・早川町)から入山したと言っていました。
白根南嶺主稜線では誰にも会わず(雷様には遭いました)。
所ノ沢越-中ノ宿吊橋間で3人。鋤簾を持っていたのと吊橋付根に停めたバンに二軒小屋と書かれていたので登山道整備の方だと思います。
椹島ロッジに泊まっていた大半の人は聖・赤石・荒川岳方面へ行ったのでしょうね。
そう言えば畑薙夏季臨時駐車場前の遭対協のテントで登山届けを書いていたら“そっちですか”と言われました。行く人は少ないのだと思います。
すれ違った人は二軒小屋-伝付峠間で1人。この方は新倉(山梨県・早川町)から入山したと言っていました。
白根南嶺主稜線では誰にも会わず(雷様には遭いました)。
所ノ沢越-中ノ宿吊橋間で3人。鋤簾を持っていたのと吊橋付根に停めたバンに二軒小屋と書かれていたので登山道整備の方だと思います。
椹島ロッジに泊まっていた大半の人は聖・赤石・荒川岳方面へ行ったのでしょうね。
そう言えば畑薙夏季臨時駐車場前の遭対協のテントで登山届けを書いていたら“そっちですか”と言われました。行く人は少ないのだと思います。
| 天候 | 8/18:晴れ /19:晴れのち雷雨 /20:晴れのち雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
畑薙夏季臨時駐車場：無料、土、多数 県道から駐車場への分岐に特種東海フォレストのバス停有り。 バス停前のテントで登山届けの受付け。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
◎沼平-二軒小屋 林道(車道)です。部分舗装。落石多し。 ◎二軒小屋-伝付峠 良く整備され危険はありません。伝付峠は十字路ではなく新倉側と二軒小屋側の道が100mほどずれています。 〇伝付峠-布引山 伝付峠からしばらくは林道跡を歩きます。トラバース部分は滑落の危険ほぼ無し。 ところどころに幼木が生えていますが普通に歩けます。視界は開けませんが暑い陽射しは避けられます。偃松尾山脇のガレは上部を歩きます。 笊ヶ岳の山頂部のみ視界が開けます。小笊への分岐は山頂より10mほど南へずれています。 △布引山-所ノ沢越 布引山からは猛烈な下り。土で滑りやすい。ガレの脇を歩く部分は特に要注意！ 道の下が空間の可能性もあります。 下り一辺倒かと思いきや、登り返しがままあります。 ▼所ノ沢越-中ノ宿吊橋 コースが修復され歩けます。しかし2万5千図のイメージと実態がこれほど離れたコースは少ないでしょう！ 所ノ沢上部の2番目の渡渉部分が崩壊したようで、トラバース道より3〜40mほど下巻きして渡渉し元の高度へ復帰します。ピンクテープが多数ありトラロープも設置されていて手が入っています。 このコースはトラバース部分に難があり、小刻みに上下したり岩を越えたりへずったり。安心して歩ける水平部分は少ないです。むしろ直登部分の方が歩き易い。 標高1,650m付近の小トラバースは下っていくと倒木でピンクテープを見失います。小沢の源頭を横切って中ノ宿沢のすぐ北側の尾根に乗ります。 中ノ宿沢の渡渉は広いですが石伝いに渡れました。ここから吊橋までは地図上では直線の楽勝区間ですが、実際は一番の核心かもしれません。一番滑落の危険があり落ちれば大井川の淵へ一直線。とても気が抜ける状況では無いです。吊橋が見えると感激します。 渡渉する手前、尾根の末端に吊橋があればいいのに。 □幕営適地(北側より順に・主観です) 伝付峠：林道跡にかなり張れます。草の上で上等。 トラバース道南端：コルに1張り・林道の街灯が見えます。 天上小屋山：山頂に2張り 生木割山：山頂に3張り 水場分岐：稜線脇に2張り・整地され程度極上。 笊ヶ岳：小笊分岐に1張り 布引山：山頂に2張り 所ノ沢越：水場脇に3張り・整地済ですが石多し。 |
| その他周辺情報 | 〇椹島ロッジ：一泊二食で12,000円(6畳間を最大の3人で使用時)。和室で布団。アメニティ無し。衛星テレビ、エアコン完備。1室1名減るごとに1,000円増し。大浴場有り・シャンプー完備。夕食は午後5時・朝食は午前5時。予約無し宿泊は1,000円増し。外来シャワー可。コインロッカー有り。別棟に売店有り。 ※二軒小屋は休業中で何の機能もありません。トイレ故障中でオフィシャルな水場もありません。幕営禁止と書かれていました。 〇赤石温泉白樺荘：日帰り入浴510円・終日。 |
写真
沼平の駐車場ここに車を置いて畑薙夏季臨時駐車場バス停へ戻ります。
特種東海フォレストの送迎バスは復路のみここに停まります(要申告)。
2
8/17 13:55
沼平の駐車場
ここに車を置いて畑薙夏季臨時駐車場バス停へ戻ります。
特種東海フォレストの送迎バスは復路のみここに停まります(要申告)。
ここに車を置いて畑薙夏季臨時駐車場バス停へ戻ります。
特種東海フォレストの送迎バスは復路のみここに停まります(要申告)。
静鉄の「南アルプス登山線」は畑薙ダムの右岸から出ます。
左岸に売店があった時代は左岸まで来ていました。
左岸に売店があった時代は左岸まで来ていました。
大倉喜八郎は大成建設、東海パルプ、帝国ホテルの創業者。
大正15年に88歳で赤石岳登頂。
大正15年に88歳で赤石岳登頂。
椹島を出発します(写真は前日に撮ったもの)。
ロッジ宿泊者は4〜50人居ましたが、二軒小屋方面へ向かったのは私一人？
ロッジ宿泊者は4〜50人居ましたが、二軒小屋方面へ向かったのは私一人？
田代ダム用堰から豪快に水が落ちていました。
上に見えているのが千枚岳方面への吊橋。
上に見えているのが千枚岳方面への吊橋。
田代ダム用の取水堰。
大井川本流に堰を設け、写真左手からダムへ取水しています。
大井川本流に堰を設け、写真左手からダムへ取水しています。
【田代ダム】��1924年起工と大井川最古のダムにして最上流。
しかも唯一の東電管轄。
本流上に堤体が無く水系を越えて送水し排砂口がある。
異例ずくめのダムです。
2
8/18 9:19
【田代ダム】��
1924年起工と大井川最古のダムにして最上流。
しかも唯一の東電管轄。
本流上に堤体が無く水系を越えて送水し排砂口がある。
異例ずくめのダムです。
1924年起工と大井川最古のダムにして最上流。
しかも唯一の東電管轄。
本流上に堤体が無く水系を越えて送水し排砂口がある。
異例ずくめのダムです。
二軒小屋は休業中。
トイレ使えないテントは張るな。
再開はあるのでしょうか？
トイレ使えないテントは張るな。
再開はあるのでしょうか？
伝付峠の標柱は特種東海フォレストおなじみのもの。
新倉側の“管轄外”標柱との対比が面白い。
新倉側の“管轄外”標柱との対比が面白い。
生木割山の山頂は広くCATVのアンテナがありました。
電力はどうやって供給しているのか？
電力はどうやって供給しているのか？
今回は樹林帯の中だったのと天候で遠望した写真はこれが唯一のもの。
偃松尾山から笊ヶ岳方面。
偃松尾山から笊ヶ岳方面。
偃松尾山と笊ヶ岳との鞍部にある水場の分岐。
水場まで10分とあります。
稜線のすぐ東側に整地されたテン場有り。
水場まで10分とあります。
稜線のすぐ東側に整地されたテン場有り。
椹島への下降点。
北を向いて撮っているので写真左側が椹島方面。
北を向いて撮っているので写真左側が椹島方面。
山頂から僅かに南下して小笊の分岐点。
時間・体力のいずれも無くて再び断念。
時間・体力のいずれも無くて再び断念。
猛烈な雷雨の中、ようやく布引山へ。
ここを越えないと所ノ沢越へ行けない。
樹林のおかげで怖さが緩和されます。
ここを越えないと所ノ沢越へ行けない。
樹林のおかげで怖さが緩和されます。
[布引山] 2,584.1m
三つ目の三角点。
それにしても山頂部分が長い。
三つ目の三角点。
それにしても山頂部分が長い。
布引山からは猛烈な下降。
FHって何の意味だろう？
フィールド・ハイト(標高)？
FHって何の意味だろう？
フィールド・ハイト(標高)？
布引ガレの脇を歩きます。
道が付いているので仕方ありませんが、道の下が(ガレて)空洞になっているところもありそうです。
道が付いているので仕方ありませんが、道の下が(ガレて)空洞になっているところもありそうです。
テン場の裏手からコースが始まります。
主稜線から来ると所ノ沢越の天場手前で渡渉することになります。
主稜線から来ると所ノ沢越の天場手前で渡渉することになります。
二番目の渡渉点付近が崩落したようで標高にして3〜40mほど斜面を降りて渡渉した後に元の道へ復帰します。
標高2,000m付近のトラバースが終わり尾根の下降に移ります。
中ノ宿沢は今回で最大の渡渉点。
幸いにも靴を脱がずに渡れました。
幸いにも靴を脱がずに渡れました。
最後の渡渉から吊橋までの(正に)トラバースがこのコースの核心でした。
赤石ダムの発電所。
中電の水力発電施設では比較的新しい部類です。
中電の水力発電施設では比較的新しい部類です。
赤薙です。物凄い崩れよう…
畑薙第一ダムを砂防堰堤へ貶めた首謀者。
畑薙第一ダムを砂防堰堤へ貶めた首謀者。
畑薙橋。
遥か昔はこの辺りが湖の末端だったような気がします。
大水が出たら橋桁が水に浸かりそうです。
遥か昔はこの辺りが湖の末端だったような気がします。
大水が出たら橋桁が水に浸かりそうです。
赤石温泉白樺荘。
いつ来ても素晴らしい泉質！
ph9.4のトロ湯。
翌日から出勤で装備も濡れているため泣く泣く早退。
いつ来ても素晴らしい泉質！
ph9.4のトロ湯。
翌日から出勤で装備も濡れているため泣く泣く早退。
【田代ダム】��
田代ダムのダムカード。
以前は二軒小屋でも貰えましたが今では白樺荘で配布されるのみ。証拠写真が必要となります。
田代ダムのダムカード。
以前は二軒小屋でも貰えましたが今では白樺荘で配布されるのみ。証拠写真が必要となります。
撮影機器：
感想
休日と天候の都合で入山が18日(17日前泊)になりました。
伝付峠から青薙山まで行けるつもりでいましたが、バテと雷雨で心が折れて中ノ宿へエスケープ。
しかし稲又山を越えた方がトータルで楽だったかもしれません。
大汗かきで汗をかくほどバテる。水と飲料を合計7Lも持てば楽に歩けるワケがありません。
久しぶりのずぶ濡れの幕営(合羽は着ましたが汗で)。
まあ何事もなく戻れたので楽しかったのでしょう！
滅多に視界は開けませんが足掛け三日も人に会わないコース(それもバリエーションではなく)はそうそう無いと思います。
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