幻の百名山⁉天を指す孤高の頂「ニペソツ山」（幌加温泉登山口から）

2023年08月21日(月) [日帰り]

• GPS: 10:26
• 距離: 25.0km
• 登り: 1,895m
• 下り: 1,896m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:16
• 休憩: 1:06
• 合計: 10:22

5:48 幌加林道ゲート
6:18 6:18 幌加コース登山道取付
7:16 7:17 三条沼
7:56 7:56 幌加コース6.5km地点
8:55 9:00 1662m峰
9:50 9:56 前天狗
10:08 10:11 天狗平
10:20 10:20 天狗岳
11:16 11:47 ニペソツ山
12:34 12:34 天狗岳
12:43 12:44 天狗平
12:59 13:18 前天狗
14:02 14:02 1662m峰
14:40 14:40 幌加コース6.5km地点
15:03 15:03 三条沼
15:43 15:43 幌加コース登山道取付
16:10 幌加林道ゲート

天候

曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

●幌加林道ゲート手前の駐車スペースを利用
・駐車スペースは15台程度（大きな凹凸があるため、夜間等は要注意）
・200mほど砂利道走行必要
・仮設トイレ有り

コース状況／危険箇所等

★登山道整備度：2（良5・4・3・2・1悪）階段や木道、鎖等の整備度
★体力難易度　：5（難5・4・3・2・1易）歩行距離、累積標高差、急登等
★技術難易度　：2〜3（難5・4・3・2・1易）鎖場等の頻度や時間等
★登山道の眺望：2〜5（良5・4・3・2・1悪）
★山頂の眺望　：5（良5・4・3・2・1悪）


●すれ違った登山者の数：約10人


◆登山道の状況
・ニペソツ山に最短で登頂できる十六の沢コースは、平成28年の台風により通行できず、現在は幌加温泉ルートが一般的になっている。ただし、歩行距離25km、累積標高1900mとなかなかハードなため、前天狗で幕営するのも良いだろう。
・ルート自体は、技術難度が高く危険性を感じる箇所はない。また、ルートも明瞭（前天狗周辺は少し分かり難いかも）であり、道迷いの心配も少くない。
・登山口から8kmの標高1540mの眺望が見えるスポットまでは、緩やかな樹林帯をひたすら歩き続けるイメージ。急坂はあまりないが、平坦が故に水溜まりや泥濘が多く気を使いながら進む。
・ニペソツ山の醍醐味は、前天狗から山頂までの区間が見所となる。素晴らしい山岳風景が広がり、ほんとしいところ。また、前天狗や天狗平周辺は岩場が多くなっており、ナキウサギやシマリスを探しながら歩くのもいいだろう。

写真

8/21 5:48

ゲート手前の駐車スペース。
一見平坦に見えるが、大きな凹凸があるので要注意。

8/21 5:49

では、行ってみよう！
片道12.5kmってどうなってるの〜（笑）

8/21 6:01

まずは林道をてくてく。

8/21 6:17

林道を2km進み、ここから登山道に入る。

8/21 6:20

登山道は泥濘が多く気を使いながら歩く。

8/21 6:30

小さな渡渉も3箇所ほどある。

8/21 6:49

ひたすら歩くのみ。
どんどん歩く。

8/21 7:17

登山口から約90分で三条沼に到着。
美しい〜♪

8/21 7:36

大半は緩やかな登山道となるが、標高1250m付近は少し急坂。

8/21 7:55

これでも登山道。
緩やかな平坦地は泥濘、水溜まりがほんと多い。

8/21 8:15

ひたすら歩くのみ（笑）

8/21 8:38

登山口から8km、3時間弱歩くと、

8/21 8:37

標高1540mの眺望が見えるスポットに到着。
でもガスって何も見えませーん。

8/21 8:58

北側には現在は通行できない十六ノ沢林道コースの稜線が見えてきた。

8/21 9:00

1662m峰を通過し、尾根伝いに前天狗を目指す。

8/21 9:11

クマが出そうな谷に入る。
気配や痕跡はないものの、ここで初めて前の人に追いつき安心した。

8/21 9:17

1662m峰を振り返る。

8/21 9:27

前天狗まで急坂を登っていく。

8/21 9:35

一部にはロープが設置され、下りは滑りやすいのでロープを使用した方が良いだろう。

8/21 9:42

ようやく森林限界を越え主稜線に乗る。
石の隙間からナキウサギの鳴き声は聞こえるが現れなかった。

8/21 9:53

登山口から約4時間で前天狗に到着。
お〜、携帯トイレブースが設置され、幕営もできるようだ。

8/21 9:58

ニペソツ山の雄大な風景は、前天狗からが本番。
ガスっているが楽しんでい行こう！

8/21 10:08

わ〜お、エゾシマリスちゃん。
可愛いね〜♫♫

8/21 10:08

何か食べてるVer

8/21 10:10

天狗平から天狗岳（左）へ、右奥に見えるのがニペソツ山だが、ガスって見えない。

8/21 10:13

天気は良くなってきたので、諦めず先に進もう。

8/21 10:17

天狗岳には登頂せず、西側斜面をトラバースしていく。

8/21 10:22

天狗岳から一旦、標高差120mほど下り、

8/21 10:31

鞍部から山頂まで標高差280mを登っていく。

8/21 10:35

ラスボスのように立ちはだかる感じが良いね〜

8/21 11:00

標高1900m地点を通過。
あと少しだ〜

8/21 11:08

ついに山頂が目の前に。
ビクトリーロードを歩く。

8/21 11:17

やったー！
幻の百名山と言われるニペソツ山、ゲット！

8/21 11:22

ニペソツ山の山頂から南側稜線を眺める。

8/21 11:05

石狩岳を山頂から眺める。

8/21 11:44

南東方向にはウペペサンケ山までの稜線が続く。

8/21 11:47

雲が多いけど、ちょうど晴れてくれてよかった〜♫♫

8/21 11:44

山頂は虫が多く防虫スプレーが役立った。
ドローン撮影だけして再び前天狗方面に戻る。

8/21 11:52

絶景を眺めながら復路を歩きだす。
再び12.5kmか〜

8/21 11:55

一旦下り、また登り返す。

8/21 12:31

標高差280mを下り切り、山頂を振り返る。
いい山だったな〜

8/21 12:47

前天狗までも標高差70mの登り返し。

8/21 13:27

やはりナキウサギは声だけで姿を見せてくれないね〜

8/21 13:31

では、本格的に下山していこう！

8/21 14:12

あと、8km、ガンバレ〜（笑）

8/21 16:11

復路は無心に歩き続け、8kmを約2時間で下山。
お疲れさまでした！

撮影機器：

EOS R10 ボディ CANON

感想

Joker

北海道遠征3日目は、日本二百名山のニペソツ山。
実は、ニペソツ山は、幻の百名山とも言われています。
故深田氏は1964年の日本百名山執筆後の1967年にニペソツ山に登頂しており、執筆中に有力な候補になっていましたが、登頂していないことにより除外したとされています。
故深田氏は、登頂後に「ニペソツには申し訳なかったが、その中に入れなかった。実に立派な山であることを、登ってみて初めて知った。」と記しており、今回の遠征で最も期待した山です。

百聞は一見に如かず、前天狗まで登ると、その堂々たる山格は鳥肌もので、長い道のりの疲れを一気に吹き飛ばすものでした。
百名山もいいですが、北海道の訪れた際は、是非立ち寄ってみることをお勧めします。

●初日の暑寒別岳に戻る
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●2日目の天塩岳に戻る
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●4日目の芦別岳に続く
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＜山頂、前天狗で撮影したドローン動画はこちら↓＞