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Yamareco

記録ID: 5858586
全員に公開
沢登り
甲斐駒・北岳

小仙丈沢

2023年08月19日(土) 〜 2023年08月20日(日)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
27:24
距離
22.7km
登り
1,660m
下り
1,649m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:14
休憩
0:32
合計
2:46
10:24
5
10:29
10:29
51
11:20
11:40
37
12:17
12:29
41
13:10
宿泊地
2日目
山行
6:58
休憩
2:46
合計
9:44
4:46
31
宿泊地
5:17
6:03
18
下の大滝
6:21
7:11
58
上の大滝
8:09
8:30
48
休憩
9:18
9:40
9
源頭
9:49
9:56
32
カール底
10:28
10:38
6
登山道
10:44
10:44
18
11:02
11:12
11
11:23
11:23
5
11:28
11:28
11
11:39
11:39
28
12:07
11:22
89
12:51
12:51
33
13:24
13:24
21
13:45
北沢峠
天候 晴ときどき曇、一時雷雨
過去天気図(気象庁) 2023年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
仙流荘 1000円/台
その他周辺情報 仙人の湯 600円
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
北沢峠スタート 今日の最高地点
2023年08月19日 10:21撮影
8/19 10:21
北沢峠スタート 今日の最高地点
小仙丈沢 上部は雲の中
2023年08月19日 12:13撮影
8/19 12:13
小仙丈沢 上部は雲の中
小仙丈沢取り付き 沢が道の上を流れており、標高差0で入渓できる
2023年08月19日 12:17撮影
8/19 12:17
小仙丈沢取り付き 沢が道の上を流れており、標高差0で入渓できる
沢の中は倒木が多く歩きづらい
2023年08月19日 12:50撮影
8/19 12:50
沢の中は倒木が多く歩きづらい
沢の脇を歩く 急斜面の登りやトラバースに崩れやすいところが少なくない
2023年08月19日 12:53撮影
8/19 12:53
沢の脇を歩く 急斜面の登りやトラバースに崩れやすいところが少なくない
雷雨に遭った 濁流と化す小仙丈沢
2023年08月19日 14:02撮影
8/19 14:02
雷雨に遭った 濁流と化す小仙丈沢
10分間雨量11mm
2023年08月19日 14:05撮影
8/19 14:05
10分間雨量11mm
幕営地からの北岳 朝晩は肩の小屋の灯りが見えた
2023年08月19日 14:46撮影
8/19 14:46
幕営地からの北岳 朝晩は肩の小屋の灯りが見えた
幕営地からの下の大滝
2023年08月19日 14:10撮影
8/19 14:10
幕営地からの下の大滝
最高の幕営地
2023年08月19日 16:53撮影
8/19 16:53
最高の幕営地
下の大滝 右側の草付きを登りトラバース
2023年08月20日 05:17撮影
8/20 5:17
下の大滝 右側の草付きを登りトラバース
トラバース地点
2023年08月20日 05:45撮影 by  iPhone 11, Apple
8/20 5:45
トラバース地点
小太郎山が山梨百名山たる所以を知る朝
2023年08月20日 05:23撮影 by  iPhone 11, Apple
8/20 5:23
小太郎山が山梨百名山たる所以を知る朝
上の大滝 左の小沢を登り、トラバース
2023年08月20日 06:21撮影 by  iPhone 11, Apple
8/20 6:21
上の大滝 左の小沢を登り、トラバース
方角によっては鳳凰を望める
2023年08月20日 06:46撮影 by  iPhone 11, Apple
8/20 6:46
方角によっては鳳凰を望める
流量が少なく、斜度が大きくなってきた
2023年08月20日 07:18撮影
8/20 7:18
流量が少なく、斜度が大きくなってきた
ゴーロと小滝が連続する
2023年08月20日 07:30撮影
8/20 7:30
ゴーロと小滝が連続する
北岳と間ノ岳
2023年08月20日 08:05撮影
8/20 8:05
北岳と間ノ岳
1:1の二俣 いよいよ原頭が近い
2023年08月20日 08:50撮影
8/20 8:50
1:1の二俣 いよいよ原頭が近い
水が枯れるところで最後の補給
2023年08月20日 09:39撮影
8/20 9:39
水が枯れるところで最後の補給
モレーン上の平坦地は幕営適地 原頭から遠くない
2023年08月20日 09:48撮影
8/20 9:48
モレーン上の平坦地は幕営適地 原頭から遠くない
美しい小仙丈カール
2023年08月20日 09:51撮影
8/20 9:51
美しい小仙丈カール
今回歩いたルート 最善ではないとは思う
2023年08月20日 09:51撮影
8/20 9:51
今回歩いたルート 最善ではないとは思う
ハイマツの切れ目を抜ける
2023年08月20日 10:01撮影
8/20 10:01
ハイマツの切れ目を抜ける
悪いザレ
2023年08月20日 10:08撮影
8/20 10:08
悪いザレ
登山道に出た 沢装備を解除
2023年08月20日 10:28撮影
8/20 10:28
登山道に出た 沢装備を解除
仙丈ヶ岳山頂 展望は得られなかった
仙丈ヶ岳山頂 展望は得られなかった
小仙丈カールだけでなく籔沢カールにも入っておく
2023年08月20日 11:19撮影
8/20 11:19
小仙丈カールだけでなく籔沢カールにも入っておく
小仙丈沢を遡行したので小仙丈ヶ岳にも挨拶しておく
2023年08月20日 12:22撮影
8/20 12:22
小仙丈沢を遡行したので小仙丈ヶ岳にも挨拶しておく
北沢峠まで急な下りを消化して終了
2023年08月20日 13:10撮影
8/20 13:10
北沢峠まで急な下りを消化して終了
終了
2023年08月20日 13:47撮影
8/20 13:47
終了

感想

 登り残していた山梨百名山のうち、仙丈ヶ岳をどう登るか悩んでいた。北沢峠から往復は味気ないし、だからといって主脈に繋げるロングコースは体調がまだ不安だ。そんな折、父が山岳会の仲間と小仙丈沢に行くというので、便乗させてもらうことにした。

 1日目の行動時間は2時間半しかない。朝はゆっくり家を出て、仙流荘には8時40分に着いた。盆を過ぎ、朝一の便でもないため、人はほとんどいない。10時5分の定刻を待つしかないかと思っていたが、9時半に10人でバスを出してくれた。
 運転手さんのガイドを聞きながらバスに揺られ、北沢峠へ。標高2036m、今日の最高地点だ。野呂川出合で標高は1800mを切り、転じて登りになった砂利道を歩く。取り付き手前には小仙丈沢を一望できる場所があったが、上部は雲の中だった。

 取り付きで沢装備になり入渓。沢の中は倒木が多く、歩きづらい。沢の脇を歩いたが、それはそれで急斜面の登りや悪いトラバースがいやらしかった。
 13時過ぎに幕営適地に到着。ちょうど雨が降り出していたので、手早くテントとタープを設営して逃げ込んだ。雨はすぐに土砂降りになり、沢はみるみるうちに茶色い濁流と化した。枝沢では文字通り土砂が流れ落ち、頭上を雷鳴が轟く。コッヘルを10分間外に置いておいたら11mm溜まっていたので、時間雨量で50mmくらい降っていただろう。臨時のバスを出してくれて本当に良かった。
 1時間弱で雨は止み、その後は昼寝をしたり本流にイワナを釣りに行ったりと、野営を楽しんだ。下には北岳がよく見え、上には明日朝イチで登る、下の大滝が見えている。広くて明るい、良いテン場だ。
 夕方には肩の小屋の灯りが見えた。たまに雨がぱらついたが、夜には満点の星空が広がっていた。明日も行動終了まで天気が持ってほしいと思いながら、眠りに就いた。

 3時過ぎに起床、4時46分発。下の大滝は、正面からも登れそうだったが、大事をとって右から巻いた。30mで1ピッチ上がり、そこから適当にトラバースして落ち口に立った。上の大滝は一番左の小沢を登ってトラバース。どちらもロープを出したが、このルートであればなくても大丈夫だろう。あまり面白くないルートではあったと思うが……。
 沢は徐々に急になり、ゴーロ帯の中の無数の小滝を超えていく。単調だが、振り返って正面に小太郎山、右に北岳間ノ岳、左に鳳凰を眺めるのが良い気分転換になる。不安定な岩の間に根性で咲く高山植物にも励まされながら登る。
 標高2300m付近には、2018年頃までは幕営適地があったらしいが、全く分からなかった。標高2560m、1:1の二俣を過ぎると、いよいよ原頭らしい雰囲気になる。標高2690m付近で水が枯れた。ここで私は沢靴を脱ぎ、登山靴になった。指の股が痛くなく、足が乾いていることの何と素晴らしいことか。
 標高2740m、カールに入る。綺麗なところだ。右手の尾根のハイマツが切れたところを目指すが、ザレが強くかなり悪い。なんとか這い上がったが、もっと良いルートがあるかもしれない。標高2890m付近で稜線に出た。沢装備を完全に解除し、やや臭う一般登山者に戻った。

 小仙丈カール側は晴れていたが、籔沢カール側からはガスが上がってきていた。遠くでは今日も雷が鳴っている。足早に仙丈ヶ岳山頂へ向かう。山頂では展望が得られなかったが、無事スタンプラリーを進められて良かった。
 帰りは別のカールにも行こうと籔沢カールの中を歩き、小仙丈沢の頭だからと小仙丈ヶ岳を経由し、女王の頭の上を存分に堪能して北沢峠まで戻った。

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