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Yamareco

記録ID: 5883570
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

聖岳から茶臼へ:南アルプス完結?

2023年08月17日(木) 〜 2023年08月22日(火)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
44:23
距離
43.1km
登り
5,329m
下り
5,530m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:34
休憩
2:13
合計
11:47
6:29
134
8:43
9:23
77
10:40
11:21
72
12:33
12:42
108
14:30
15:13
183
18:16
2日目
山行
6:45
休憩
1:58
合計
8:43
5:41
35
6:16
6:31
78
7:49
8:15
107
10:02
10:50
79
12:09
12:28
71
13:39
13:42
26
14:08
14:09
9
14:18
14:24
0
14:24
宿泊地
3日目
山行
7:36
休憩
1:05
合計
8:41
5:57
142
宿泊地
8:19
8:55
45
9:40
9:49
31
10:20
10:20
68
11:28
11:28
168
14:16
14:36
2
14:38
宿泊地
4日目
山行
10:13
休憩
2:23
合計
12:36
6:46
168
宿泊地
9:34
10:20
124
12:24
13:08
112
15:00
15:17
42
15:59
15:59
2
16:01
16:12
49
17:01
17:17
30
17:47
17:47
36
18:23
18:32
50
19:22
天候 毎日、夜明け〜9・10時は快晴、9・10時〜14・15時は山頂部に雲がかかりだし、14・15時以降は雨/雷というパターンが多いので、景色/展望を期待するなら超早出がお薦め(3〜4時)。
過去天気図(気象庁) 2023年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
新幹線で静岡駅へ、静岡駅からは「しずてつジャストライン」で畑薙ダム臨時駐車場へ、椹島ロッヂまでは東海フォレストの送迎バス。
コース状況/
危険箇所等
茶臼小屋から畑薙ダムの間は、崩れて補修が十分でない箇所もあるので注意。
その他周辺情報 下山後、しずてつジャストラインの静岡行きバスに乗り遅れた場合は、臨時駐車場から静岡寄りに白樺荘があるが、茶臼登山口からは2時間15分以上歩かなければならない。1泊2食付きで\6,990と安いが、個室、温泉、食事は十分良い。白樺荘から静岡駅までは、しずてつジャストライン(要予約だが、空席があれば乗車可能で、普通は空席あり)、あるいは井川地区自主運行バスがある(樅沢で乗換)。
聖平のテント場。各種、色とりどりだがMontbellが多いようだ。夕方からは雨のようだったので、大変でしょう。
2023年08月19日 05:26撮影 by  SH-M08, SHARP
8/19 5:26
聖平のテント場。各種、色とりどりだがMontbellが多いようだ。夕方からは雨のようだったので、大変でしょう。
聖平から稜線にでたところからの聖岳方面。早朝は毎日天気が良い。聖岳は本当に頂上近くまで植物がある「緑の山」だ。
2023年08月19日 05:36撮影 by  SH-M08, SHARP
8/19 5:36
聖平から稜線にでたところからの聖岳方面。早朝は毎日天気が良い。聖岳は本当に頂上近くまで植物がある「緑の山」だ。
小聖岳からの聖岳。
2023年08月19日 07:31撮影 by  SH-M08, SHARP
8/19 7:31
小聖岳からの聖岳。
兎岳方面
2023年08月19日 07:31撮影 by  SH-M08, SHARP
8/19 7:31
兎岳方面
小聖岳よりもう少し上からの聖岳。
2023年08月19日 07:54撮影 by  SH-M08, SHARP
8/19 7:54
小聖岳よりもう少し上からの聖岳。
上河内岳、茶臼岳方面
2023年08月19日 07:55撮影 by  SH-M08, SHARP
8/19 7:55
上河内岳、茶臼岳方面
茶臼岳、光岳方面
2023年08月19日 07:55撮影 by  SH-M08, SHARP
8/19 7:55
茶臼岳、光岳方面
伊那谷方面
2023年08月19日 07:55撮影 by  SH-M08, SHARP
8/19 7:55
伊那谷方面
聖岳山頂。聖平は5:30に出たが聖岳到着は10時になってしまい、9時くらいから山頂部には雲がかかりだすため、期待していた赤石、荒川三山方面の展望は得られず、残念。南アルプス南部では超早朝出発が鉄則なようで、3・4時に出発しないと山頂での展望は期待できないようだ。
2023年08月19日 10:14撮影 by  SH-M08, SHARP
8/19 10:14
聖岳山頂。聖平は5:30に出たが聖岳到着は10時になってしまい、9時くらいから山頂部には雲がかかりだすため、期待していた赤石、荒川三山方面の展望は得られず、残念。南アルプス南部では超早朝出発が鉄則なようで、3・4時に出発しないと山頂での展望は期待できないようだ。
聖岳往復で結構疲れたし、14:00ぐらいからは豪雨、雷雨となったので、本日茶臼小屋までの予定は中止し、聖平に連泊。
翌朝も、早朝は快晴で、上河内岳への途中から振り返ると、聖岳だけでなく、その肩から右に、昨日見えなかった赤石、荒川三山が見え、目標を少し達成できてほっとする。
2023年08月20日 08:01撮影 by  SH-M08, SHARP
8/20 8:01
聖岳往復で結構疲れたし、14:00ぐらいからは豪雨、雷雨となったので、本日茶臼小屋までの予定は中止し、聖平に連泊。
翌朝も、早朝は快晴で、上河内岳への途中から振り返ると、聖岳だけでなく、その肩から右に、昨日見えなかった赤石、荒川三山が見え、目標を少し達成できてほっとする。
聖岳の右に赤石、荒川三山
2023年08月20日 08:02撮影 by  SH-M08, SHARP
8/20 8:02
聖岳の右に赤石、荒川三山
左に兎岳も
2023年08月20日 08:02撮影 by  SH-M08, SHARP
8/20 8:02
左に兎岳も
上河内岳、茶臼方面に向かう。
上河内岳も立派な山容で、好きになった。
2023年08月20日 08:36撮影 by  SH-M08, SHARP
8/20 8:36
上河内岳、茶臼方面に向かう。
上河内岳も立派な山容で、好きになった。
上河内岳のカール
2023年08月20日 09:11撮影 by  SH-M08, SHARP
8/20 9:11
上河内岳のカール
上河内岳の山頂につく頃には、またまた曇りだしてきた。
2023年08月20日 10:53撮影 by  SH-M08, SHARP
8/20 10:53
上河内岳の山頂につく頃には、またまた曇りだしてきた。
上河内岳の山頂では曇りだしたが、御褒美に雷鳥一家に遭遇できた。雷鳥一家の母鳥が、岩の上にルコックのようにずっと佇んでいた。
こんなに南で雷鳥に会えるとは思わなかった。
2023年08月20日 11:00撮影 by  SH-M08, SHARP
8/20 11:00
上河内岳の山頂では曇りだしたが、御褒美に雷鳥一家に遭遇できた。雷鳥一家の母鳥が、岩の上にルコックのようにずっと佇んでいた。
こんなに南で雷鳥に会えるとは思わなかった。
ガイドブックにある二重山稜?
2023年08月20日 12:58撮影 by  SH-M08, SHARP
8/20 12:58
ガイドブックにある二重山稜?
茶臼小屋で一泊。茶臼小屋は富士山の眺めで有名だそうで、宿泊後の早朝も見事な富士山での朝焼け。
2023年08月21日 04:35撮影 by  SH-M08, SHARP
8/21 4:35
茶臼小屋で一泊。茶臼小屋は富士山の眺めで有名だそうで、宿泊後の早朝も見事な富士山での朝焼け。
日も出てきた
2023年08月21日 05:09撮影 by  SH-M08, SHARP
8/21 5:09
日も出てきた
横窪沢小屋。中々立派そうだが、通過時は人がいなさそうだった。
2023年08月21日 10:10撮影 by  SH-M08, SHARP
8/21 10:10
横窪沢小屋。中々立派そうだが、通過時は人がいなさそうだった。
ウソッコ沢小屋。これはあまり使われていないようだ。
2023年08月21日 12:27撮影 by  SH-M08, SHARP
8/21 12:27
ウソッコ沢小屋。これはあまり使われていないようだ。
長い下りの後(結構崩れていてやや危険な箇所もあった)、やっと畑薙大吊橋に到着。ここからは林道歩きで楽だ。
2023年08月21日 15:55撮影 by  SH-M08, SHARP
8/21 15:55
長い下りの後(結構崩れていてやや危険な箇所もあった)、やっと畑薙大吊橋に到着。ここからは林道歩きで楽だ。
大井川の水はきれいだ。
2023年08月21日 15:56撮影 by  SH-M08, SHARP
8/21 15:56
大井川の水はきれいだ。
沼平ゲート。閉じているが、人、自転車は通過できる。
2023年08月21日 17:11撮影 by  SH-M08, SHARP
8/21 17:11
沼平ゲート。閉じているが、人、自転車は通過できる。
畑薙湖と畑薙ダム
2023年08月21日 17:31撮影 by  SH-M08, SHARP
8/21 17:31
畑薙湖と畑薙ダム
畑薙ダム下流の発電所
2023年08月21日 17:46撮影 by  SH-M08, SHARP
8/21 17:46
畑薙ダム下流の発電所
ダム上の道路
2023年08月21日 17:46撮影 by  SH-M08, SHARP
8/21 17:46
ダム上の道路
ダムを渡った所にある、しずてつジャストライナーの静岡行きバス停。
1日1本のバスの出発時間の14:25はとうに過ぎていたので、白樺荘に泊まることにし、さらに1時間以上歩くことになる。
2023年08月21日 17:56撮影 by  SH-M08, SHARP
8/21 17:56
ダムを渡った所にある、しずてつジャストライナーの静岡行きバス停。
1日1本のバスの出発時間の14:25はとうに過ぎていたので、白樺荘に泊まることにし、さらに1時間以上歩くことになる。
臨時駐車場も通過。駐車台数は少ないようだ。
2023年08月21日 18:30撮影 by  SH-M08, SHARP
8/21 18:30
臨時駐車場も通過。駐車台数は少ないようだ。
翌朝、白樺荘と周辺の山。
2023年08月22日 10:07撮影 by  SH-M08, SHARP
8/22 10:07
翌朝、白樺荘と周辺の山。
白樺荘前の井川地区自主運行バスのバス停。
2023年08月22日 13:59撮影 by  SH-M08, SHARP
8/22 13:59
白樺荘前の井川地区自主運行バスのバス停。
同じく、白樺荘前のしずてつジャストライナーのバスのバス停。
2023年08月22日 14:00撮影 by  SH-M08, SHARP
8/22 14:00
同じく、白樺荘前のしずてつジャストライナーのバスのバス停。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル 下半分脱着ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ trangiaのアルコールランプ/専用コッフェル。

感想

南アルプス2回目の周回に挑戦しているが(1回目は50年以上前、農鳥岳を除く)、最後に残った3,000m峰の聖岳に8/19に登頂することができた。
しかし、その内容はかなりひどいもので、当初の計画通りには行かなかった。
当初の計画は、聖、赤石、荒川三山をすべて踏破するもので、聖平、百間洞、荒川小屋、千枚小屋に宿泊するものだったが、少し体力的に不安があったので、次善策として、荒川三山を省略して百間洞から赤石小屋に泊まって下山するというものにした。それで進めていたが、台風の通過など気象的な要因で日和見しているうちに、百間洞の予約が満杯になってしまい、計画変更せざるを得なくなり、結局、聖往復→茶臼に変更して8/17に椹島ロッヂに入山。次の日は聖平までで、標準コースタイム(CT)は約6時間、しかし11時間(休憩含む)かかってしまった。その次の日は聖岳を往復して茶臼小屋までの予定であったが、聖岳の往復のCTは約5時間だが、私は8.5時間かかってしまい、疲れて茶臼まで行けず聖平で連泊。その次の日の聖平から茶臼小屋も、CTは約4時間ちょっとだが、私は9時間。最終日の茶臼小屋→登山口→ダム→白樺荘も、CTは6:40に対し、私は13時間。
要するに、私は標準コースタイム(CT)の約2倍かかることが判明(ヤマレコ判定では1.5〜1.6倍。後は休憩時間を十二分に(気の済むまで)とったことも遅れた要因)。2019年の腰椎圧迫骨折、2020、2021はコロナで自粛と、3年間アルプス登山からは遠ざかっていたための体力減退か、あるいは今年の9月には75才で後期高齢者になるので、単なる老化によるものなのか、いずれにしても体力減退の事実を受け入れ、中止の方向へ向かうか、あるいはやり方を変えて継続していくしかない。南アルプス2回目の周回もほぼ修了したので、アプローチの長い、小屋間隔の遠い南アルプス南部はもう卒業して、北アルプスに転進してもいいのだが、そうもいかない。
というのは、今までの荒川三山、赤石、聖の登山においては、天気があまり良くなくて、どの山も満足できるほどの十分な展望に恵まれてこなかったので、何とか荒川三山、赤石、聖の展望が得られる山行をしないと南アルプス南部の卒業ができないのである。その場合は、今回の教訓を反省材料にして、1つづつこなしていきたいと考えている。荒川なら千枚をベースにして荒川往復。赤石なら赤石小屋をベースにして往復というふうに。聖ももう一度挑戦したいが、小屋で食事が出ないうちは、ストーブ、食料の荷物が多くなるので、躊躇する所ではある。
さて、今回のもう一つの問題点は、山頂で良好な展望が得られなかった点である。
どうも南アルプス南部では、早朝は快晴だが、山頂部は9時くらいから雲がかかりだすため、超早朝出発が鉄則なようで、3、4時には出発しないと山頂での展望は期待できないようだ。午後には大雨/雷雨も降り出す可能性が高いようで、超早出、早めの帰着を心がけた方が良いみたいである。今後の計画に反映させたい。

後、気付いたことは、南部に行くに従い、トレイルランニングのシューズの人、テント泊の人が増えたことである。どうも、南に行くほど登山界の常識にとらわれすぎない人が増えてくるような気がする。
トレイルランニングのシューズでは頂上直下のガラ場の下りなどは痛くないのかと、登山靴の底は固ければ固いほどよいと決めている私は心配になる。
トレイルランニングのシューズで、テント泊で、光岳→北岳を目指している人に聞いたら、「荷物は10kgに収めたので、トレイルランニング・シューズで大丈夫」とのこと。TJARも全員トレイルランニング・シューズみたいですからね。
私も、若くて体力が合ったら再度テント泊に挑戦したい所だ。殆どのテントサイトは予約不要なようだし、安いようだし、テントを使用することによって自由に計画を立てられるようになるので、スナフキンの言うように「テントでくらすって、いいものだぜ」かも。ただし、思い荷物が苦手になってきた私には無理かも。
55年ぐらい前にアルプス縦走を始めた頃、単独でもテント泊が主流で、白馬−裏銀座方面でテント泊縦走していたら、小屋泊まりのみで軽装のサブザックで飛ばしている人を見たとき、当時の私には山小屋の宿泊費は高いものだったので、「札束だけをリュックに詰めて飛ばすのはいいのか?」と面食らったものだったが、今ではその方が主流になってしまった。しかし昔のやり方に回帰しようという若い人などを見ると、このロートルは、「登山界の未来も見捨てたものではない」とつい思ってしまうのである。

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