奥穂南稜
コースタイム
6時 上高地〜8:30 岳沢小屋登攀準備、軽アイゼン装着8:45〜岳沢をつめる。雪渓歩き〜10:00 南稜とりつき
中央ルンゼ下部3mの「下の滝」確保不要かも
8mの「上の滝」確保不要か。
草付きのガレ場のルンゼを 150mほど登る。〜11:00 分岐 (三俣)左へ (直上すると下部スラブで行き詰る)
踏みあとをたどってハイマツ漕ぎ
〜13:00 モノリス岩 右側を巻く。 〜13:30 トリコニー1峰〜10mほどのナイフリッジでトリコニー2峰〜ガレ場を少しルートとは反対にいくと3峰〜そのあと岩場を左に巻いてナイフリッジを通過〜懸垂下降地点 懸垂下降4〜5m 支点しっかりしている。〜ゆるいガレ場登り30分〜16:30 南稜の頭
17:00 奥穂高岳〜 17:30穂高岳山荘(宿泊)
7/22 穂高岳山荘〜吊尾根〜前穂高岳〜紀美子平〜岳沢〜上高地
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
装備
個人装備 |
軽アイゼン(6爪)
クライミングシューズ
クイックドロー
ハーネス
ヘルメット
カラビナ
スリング
細引き
確保器
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共同装備 |
ダブルロープ(50m) 2
カム
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感想
奥穂南稜は残雪期によく登られるルートですが、無雪期も楽しめるということで登ってきました。夏は藪漕ぎが大変と言われますが、稜の末端ではなくその右のルンゼからとりつけば藪漕ぎはほぼありません。
岳沢小屋から登山道を右手にみてゴーロ帯から雪渓に入ります。扇沢出合を左にみて右に進むと、見事な柱状節理のあるとりつきです。ここで雪渓から岩場に移ります。岩場を登っていくと三俣、ここは左右と諸説ありますが直上します。
奥穂南稜には、顕著な岩峰としてトリコニー1〜3峰という3つのピークと、1峰の手前にモノリス岩という尖塔がありますが、三俣あたりからは上部にトリコニー1峰と2峰が見えてきます。ちなみにトリコニーとは、靴に打つ鋲のこと、モノリスとは一枚岩のことだそうです。
しばらくいくと、下部スラブ帯に出ます。スラブ帯の上は下部岩壁、上部岩壁となっています。下部岩壁にはクラックのある凹角があり、ここだけはロープをだします。残置ハーケンとスリングあり。上部岩壁でモノリス岩を巻くとすぐに1峰のメイン、チムニーが現れます。どこから登っていいかわからない岩ですが、奥まではいると螺旋階段状に登れます。
最後に、チムニーを1mくらいまたぐのもまた楽しい。
1峰と2峰の間には、かっこいいナイフリッジがあります。以降は基本稜線通しで、ときに巻いたり少しクライムダウンしながら登っていきます。最後に1か所、残置スリングでクライムダウン、または3m程度の懸垂下降をするところがありますが、そこをクリアすると後はひたすらガレ場と草付を吊尾根に向かって登ります。
吊尾根の登山者も見えます。ここが意外に長くてキツイ行程でした。
しばらくして南稜の頭に到着。ここから奥穂山頂は目と鼻のさきです。
奥穂南稜は無雪期はどちらかというとマイナーですが、這松の登り、岩場の登り、ロープを出してのクライミング、チムニー、ナイフリッジ、トリコニーの眺めなど、ルートファインディングも含めてとても面白いルートでした。
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