記録ID: 5928443
全員に公開
沢登り
谷川・武尊
谷川連峰 赤谷川エビス大黒沢
2023年09月10日(日) [日帰り]
群馬県
新潟県
yamakurumi
たな
体力度
5
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 14:08
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 1,867m
- 下り
- 1,868m
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日帰り
- 山行
- 12:59
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 14:07
距離 20.3km
登り 1,871m
下り 1,868m
ログはM氏にもらいました。
初めてまともにログ見たけど、ログって凄い。偉大。
初めてまともにログ見たけど、ログって凄い。偉大。
| 天候 | 曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
・金山沢出合〜エビス大黒沢出合までのトラバース道で数匹のヒルにたかられた。数は少ない。 ・滝はスタンスが外傾しており尚且つ細かいものが多く、見た目より1グレード難しいと思って取り付いた方が良い。�卦蕕妨�えたら大抵�元蕕△襦８�た目が容易そうなため、持参したフラットソールは使わず登ってしまったが、あればより楽に登れる。 ・ロープは30mでも何とかなるが(大西さんは30mロープで遡行)、50mあるとピッチを切らずに大滝を登れる。 ・岩の密度が高く、ハーケンを受け付けるリスは少ない。キャメロットの0.3〜1.0番が時折使える。支点に0番も使用した。 参考記録 ・http://soloist.main.jp/record_valley/ebisudaikokusawa.html ・https://tarehashi.web.fc2.com/2019.7_ebisudaikokusawa.html |
写真
エビス大黒沢出合にて入渓準備。見えている出合の滝は登山道で巻けるが、登れる滝は全て登りたいので、ここから遡行開始。
(以下、大西良治著「渓谷登攀」に記載の遡行図に沿って説明。大西さんの遡行図を掲載したいが、著作権上良くなさそうなので止めておきます。皆さん渓谷登攀を購入ください。)
8m滝。下部がやや被っているのでロープ使用。
多少脆いが難しくは無い。��⁻程度。
1
9/10 6:50
(以下、大西良治著「渓谷登攀」に記載の遡行図に沿って説明。
大西さんの遡行図を掲載したいが、著作権上良くなさそうなので止めておきます。皆さん渓谷登攀を購入ください。)
8m滝。下部がやや被っているのでロープ使用。
多少脆いが難しくは無い。��⁻程度。
大西さんの遡行図を掲載したいが、著作権上良くなさそうなので止めておきます。皆さん渓谷登攀を購入ください。)
8m滝。下部がやや被っているのでロープ使用。
多少脆いが難しくは無い。��⁻程度。
6m滝(��)。スタンスが細かく見た目より悪い。しかし、悪いので自分が時間をかけて慎重に上がったところをM氏は速攻で登ってきた。本日分かったが、此奴、スタンス信用できない系とニラに命を託す系の登りにめっぽう強い。笑
9/10 7:34
6m滝(��)。スタンスが細かく見た目より悪い。しかし、悪いので自分が時間をかけて慎重に上がったところをM氏は速攻で登ってきた。本日分かったが、此奴、スタンス信用できない系とニラに命を託す系の登りにめっぽう強い。笑
水量は少ないが、立派なゴルジュ！地形図でも確認できるように沢幅が広いのでそれほど圧迫感は無い。
関門ノ滝。傾斜が緩いので容易。その手前の帯状滝6mは分からなかった。崩壊した?
4段の滝の1段目(25m)。見るからに関門ぽいので、最初これが関門ノ滝と勘違いしていた。左壁も右壁も登れそうだが、右の方が簡単そう。(関門ノ滝は)左壁�犬箸覆辰討い襪里如�右壁ならロープ要らないでしょ、と思ってフリーで取り付いた。
9/10 8:16
4段の滝の1段目(25m)。見るからに関門ぽいので、最初これが関門ノ滝と勘違いしていた。左壁も右壁も登れそうだが、右の方が簡単そう。(関門ノ滝は)左壁�犬箸覆辰討い襪里如�右壁ならロープ要らないでしょ、と思ってフリーで取り付いた。
M氏と競うように登っていったが、ホールドが甘く、スタンスは外傾しておりまたどんどん細かくなっていき、あれ、なんか悪くね？となる。このスタンス効いてる気がしない、、スリップしたら死ぬ…と思い逡巡していたら別ルートでM氏が登ってくれたので、お助け紐を出してもらった。ありがとう。登り切ってから遡行図で��⁺の滝と知りM氏と爆笑。
1
9/10 8:34
M氏と競うように登っていったが、ホールドが甘く、スタンスは外傾しておりまたどんどん細かくなっていき、あれ、なんか悪くね？となる。このスタンス効いてる気がしない、、スリップしたら死ぬ…と思い逡巡していたら別ルートでM氏が登ってくれたので、お助け紐を出してもらった。ありがとう。
登り切ってから遡行図で��⁺の滝と知りM氏と爆笑。
登り切ってから遡行図で��⁺の滝と知りM氏と爆笑。
4段の滝の2,3段目(7m,7m)。3段目は右から小さく巻く。直登と巻きの境界は曖昧だが、自分の基準だとこれは巻き(滝の規模が大きくなると多少水線から離れても直登扱いにしがち)。結果的に他の滝は全て直登したので、これも直登の可能性を探れば良かったなと。
9/10 8:39
4段の滝の2,3段目(7m,7m)。3段目は右から小さく巻く。
直登と巻きの境界は曖昧だが、自分の基準だとこれは巻き(滝の規模が大きくなると多少水線から離れても直登扱いにしがち)。結果的に他の滝は全て直登したので、これも直登の可能性を探れば良かったなと。
直登と巻きの境界は曖昧だが、自分の基準だとこれは巻き(滝の規模が大きくなると多少水線から離れても直登扱いにしがち)。結果的に他の滝は全て直登したので、これも直登の可能性を探れば良かったなと。
3段目。非常に細かいスラブ滝だが、フラットソールなら何とか登れる気がした。
右から小さく巻き、落ち口に向けてトラバース。スタンスがほとんど無いので念のためお助け紐を出した。
問題の4段目(6mCS滝)。大西さんは左壁を少し上がってトラバースしたそうだが、V級となっている通り見るからに難しそう。同じく難しそうだが、落ちた場合のリスクがより小さい水線直登にトライしてみることに。結果的に試さなかったが、ハンマー投げも可能性あると思う。
9/10 8:50
問題の4段目(6mCS滝)。大西さんは左壁を少し上がってトラバースしたそうだが、V級となっている通り見るからに難しそう。同じく難しそうだが、落ちた場合のリスクがより小さい水線直登にトライしてみることに。結果的に試さなかったが、ハンマー投げも可能性あると思う。
M氏が取り付いてみるが、可能性を感じないということでバトンタッチ。駄目元で取り付いてみる。
初っ端が被っているが、少し上に縦リスが走っていたので苦労してハーケンを決め、A0で這い上がった後、非常にバランシ―な登りでトップアウト。スタンスが甘い薄被りのトラバースで、ホールドも最初から最後までまともなものが無い。初っ端のハーケン以外支点が取れず(リスが皆無だしそもそも体勢的に無理)、落ちるとグランドフォールするため必死。心理的なプレッシャーもあり、難しいと言われるホラの貝ゴルジュの核心トラバースより数段難しく感じた。デシマルグレード付けるレベル。これ他の人が登って簡単だったと言われたら凹むなあ。
9/10 9:41
初っ端が被っているが、少し上に縦リスが走っていたので苦労してハーケンを決め、A0で這い上がった後、非常にバランシ―な登りでトップアウト。スタンスが甘い薄被りのトラバースで、ホールドも最初から最後までまともなものが無い。初っ端のハーケン以外支点が取れず(リスが皆無だしそもそも体勢的に無理)、落ちるとグランドフォールするため必死。心理的なプレッシャーもあり、難しいと言われるホラの貝ゴルジュの核心トラバースより数段難しく感じた。デシマルグレード付けるレベル。これ他の人が登って簡単だったと言われたら凹むなあ。
落ち口で左岸の壁にキャメ(確か0.3)が決まったので、M氏にはそれを支点にユマールで登ってもらった。尚、ハーケンは回収できなかったそうで残置してしまいました。すみません。ランナーとして使用可能な状態とのこと。
9/10 10:01
落ち口で左岸の壁にキャメ(確か0.3)が決まったので、M氏にはそれを支点にユマールで登ってもらった。
尚、ハーケンは回収できなかったそうで残置してしまいました。すみません。ランナーとして使用可能な状態とのこと。
尚、ハーケンは回収できなかったそうで残置してしまいました。すみません。ランナーとして使用可能な状態とのこと。
先ほどの6m滝で精神的に出し切ったので、M氏にリードを任せる。大西さんがフラットソールで登りV級としているが、沢靴で大丈夫と言いそのまま行ってしまった。45m 1ピッチで登攀終了。フォローしてみるとスタンスが全て外傾している上、泥が乗りまくっていて非常に嫌らしい。これをろくに掃除もせずにあっさり登ったM氏、恐るべし。。。支点は下部は貧弱な灌木、上部核心あたりでキャメの0.5〜1.0番が随所に決まりありがたい。
9/10 10:50
先ほどの6m滝で精神的に出し切ったので、M氏にリードを任せる。大西さんがフラットソールで登りV級としているが、沢靴で大丈夫と言いそのまま行ってしまった。45m 1ピッチで登攀終了。フォローしてみるとスタンスが全て外傾している上、泥が乗りまくっていて非常に嫌らしい。これをろくに掃除もせずにあっさり登ったM氏、恐るべし。。。支点は下部は貧弱な灌木、上部核心あたりでキャメの0.5〜1.0番が随所に決まりありがたい。
確保支点から大滝上部へトラバース。下が切れているため背景が開放的。
大滝上の5m小滝。大西さんは大滝上の小滝をまとめて左岸巻きしているが、おそらく大滝の登攀ルートが異なるのだと思う。我々は終了点が沢身に近かったため、自然に沢身に戻って小滝を登る流れになった。
9/10 11:49
大滝上の5m小滝。大西さんは大滝上の小滝をまとめて左岸巻きしているが、おそらく大滝の登攀ルートが異なるのだと思う。我々は終了点が沢身に近かったため、自然に沢身に戻って小滝を登る流れになった。
傾斜は大したことないが、相変わらずスタンスが悪く小難しい(��⁺)。
1300m二俣は本流の左俣に入る。(写真上部に右俣が写っている。)
巻かれている10m滝。�卦蕕�らいに感じたが、M氏の苦手系だったようでお助け紐を出した。
M氏が良い感じに写真を撮ってくれたので掲載。このムーブまで辿り着けなかったそう。
2段10m滝。見た目難しそうで巻かれているが、記憶に無いのでおそらく簡単だったはず。この辺の滝から、滝の難しさが見た目通りになってきてありがたい。
9/10 12:31
2段10m滝。見た目難しそうで巻かれているが、記憶に無いのでおそらく簡単だったはず。この辺の滝から、滝の難しさが見た目通りになってきてありがたい。
背後に赤谷川本谷と熊穴沢。どちらもそのうち行ってみたい。熊穴沢の左に顕著な沢が走っていてそれも非常に面白そうだったが、狙っている越ノ滝沢か？地形図からは想像できない水量の沢だった。
9/10 12:35
背後に赤谷川本谷と熊穴沢。どちらもそのうち行ってみたい。熊穴沢の左に顕著な沢が走っていてそれも非常に面白そうだったが、狙っている越ノ滝沢か？地形図からは想像できない水量の沢だった。
良い感じのゴルジュ地形に。ただ大した滝は出てこない。遡行図にある5mCS, 4mCSは滝とみなすかゴーロの一部とみなすか怪しいもの。
9/10 12:55
良い感じのゴルジュ地形に。ただ大した滝は出てこない。遡行図にある5mCS, 4mCSは滝とみなすかゴーロの一部とみなすか怪しいもの。
1430m二俣の右俣にかかる10m滝。大西さんは(詰めを誤ったとあるので不本意に)左俣に進んでいるが、本流のこちらへ。水量もこちらが多い。左俣に進むとエビス大黒ノ頭の南稜に突き上げてしまい、主稜線まで藪漕ぎが必要になる。
9/10 13:14
1430m二俣の右俣にかかる10m滝。大西さんは(詰めを誤ったとあるので不本意に)左俣に進んでいるが、本流のこちらへ。水量もこちらが多い。左俣に進むとエビス大黒ノ頭の南稜に突き上げてしまい、主稜線まで藪漕ぎが必要になる。
左俣はほぼ滝が無いようだが、こちらは滝だらけ。そしていずれも快適！写っているのは4mと10mくらい。多分。
1540m二俣。右俣に入る。ここからが傾斜量図を見て期待していた区間。エビス大黒ノ頭に直で突き上げる場合は左俣へ進むと良い。
近付くとでかい岩溝だった。何て面白い地形。左壁を登れそうだが、少しハングっていてロープ案件なので右岸のスラブから巻いた。これは滝では無く溝なので直登の対象外ということで。笑
9/10 14:10
近付くとでかい岩溝だった。何て面白い地形。
左壁を登れそうだが、少しハングっていてロープ案件なので右岸のスラブから巻いた。これは滝では無く溝なので直登の対象外ということで。笑
左壁を登れそうだが、少しハングっていてロープ案件なので右岸のスラブから巻いた。これは滝では無く溝なので直登の対象外ということで。笑
エビス大黒ノ頭は行かなくて良いかなと思っていたので、できるだけ稜線までの登りが少なくなるよう、右に右に。
沢型が無くなって3分で稜線に飛び出した。谷川の沢は詰めが快適なものが多く嬉しい。
感想
週末のザクロの予定が潰れたので、憂さ晴らしのために登攀的な沢を選定。
大西さんの著書 渓谷登攀に載っている沢で、谷川流域でも険谷として名を馳せているが、なぜか記録は非常に少ない。
数年前からの知人だが、いつの間にか屈強な女性沢屋と化していたM氏を相方に行ってみることにした。
M氏は熊穴沢を提案しようと思っていたが、一足先にエビス大黒沢を提案され、グレードが上がっちゃったなと内心苦笑しつつ承諾したそう。それにしても、山域すら相談していなかったのに二人とも赤谷川流域の沢を考えていたとは。
エビス大黒沢はほぼ全ての滝が直登でき、ゴルジュの造形も美しい。
登攀系の日帰り沢としては最高の沢と感じた。
M氏曰く、日帰りなのに泊まりの沢をやったような充実感とのこと。
ヒルが居るのが玉に瑕。赤谷川流域は行きたい沢がまだ沢山残っているので、これ以上ヒルが増えないのを祈るばかり。
今回の山行、エビス大黒沢の素晴らしさに加え、M氏の強さも非常に印象に残った。tamoshimaさんに続き、自分が思うやばいやつ(褒め言葉)リストに無事仲間入り。お二人と行く再来週の山行が楽しみ。
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