甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳：大平山荘2Days

2023年09月17日(日) 〜 2023年09月18日(月)

• GPS: 29:28
• 距離: 21.8km
• 登り: 2,605m
• 下り: 2,602m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:21
• 休憩: 1:32
• 合計: 7:53

4:03 大平山荘
5:39 5:43 双児山南峰
5:47 5:52 双児山
5:53 5:53 双児山のルックアウト
6:30 6:32 駒津峰
6:53 6:56 六方石
7:38 7:52 甲斐駒ヶ岳
7:57 8:03 駒ヶ岳神社本宮
8:30 8:59 摩利支天
9:22 9:26 六方石
9:49 9:59 駒津峰
10:29 10:29 双児山のルックアウト
10:32 10:35 双児山
10:39 10:42 双児山南峰
11:36 11:39 北沢峠 こもれび山荘
11:40 11:45 北沢峠
11:45 11:46 北沢峠 こもれび山荘
11:56 大平山荘

2日目

• 山行: 6:22
• 休憩: 1:17
• 合計: 7:39

1:52 大平山荘
2:11 2:14 北沢峠 こもれび山荘
2:15 2:17 北沢峠
2:53 2:53 北沢峠・長衛小屋分岐
3:48 3:51 薮沢大滝ノ頭
4:41 4:57 小仙丈ヶ岳
5:36 5:41 仙丈小屋分岐
6:00 6:09 仙丈ヶ岳
6:20 6:32 地蔵尾根合流
6:36 6:47 仙丈小屋
7:17 7:19 丹渓新道合流
7:22 7:27 馬の背ヒュッテ
7:31 7:33 藪沢小屋分岐
8:29 8:31 藪沢徒渉点
8:37 8:41 薮沢大滝
9:30 9:31 大平山荘
9:31 ゴール地点

1日目、駒ヶ岳から大平山荘へはこもれび山荘を経由しないでも戻れるが、捜し物のために遠回り？をした。

天候

午前中ほぼ晴れのちガス・曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

戸台駐車場（5日間まで1,000円）に駐車。仙流荘バス停(戸台駐車場)より南アルプス林道バスで北沢峠。峠から大平山荘は下りで10分くらい。
山行前日は大平山荘で前泊。

コース状況／危険箇所等

1日目 甲斐駒ヶ岳：4合目双児山までは石がゴロゴロした樹林の中を歩く。双児山は視界が開け気分が良い。鞍部に下るが見通しが悪く、ゴロゴロの石の道。駒津峰の斜面はハイマツ帯で見通しが良く、周囲の山々もよく見えるようになる。駒津峰山頂からは駒ヶ岳が一層間近になる。駒ヶ岳との鞍部に下る道は岩の上に切られた道で左右は灌木が生えている。8合目で直登コースとトラバースコースに分かれる。以後、直登コースにも灌木があるが高度を増すに従い樹木は減り、特有の崩壊しやすそうな岩の登りとなる。頂上直下は、しっかりとした道が大半だが砂粒大から5〜6mmの岩粒の道となるので崩れやすく注意して歩く必要があった。ここから8合目に戻るまでは同じ様な道が続く。
2日目 仙丈ヶ岳：2時出発、初めは暗闇の中の行動でコース状況はよく分からないが、足下の状況を確認しながら進めば問題は無かった。小千丈ヶ岳から仙丈ヶ岳は、一旦、鞍部に下り登り返すが、涼しくて(風のせいでやや寒いくらい)快適な時間帯で長距離ではないのでキツさはなかった。ただ、こちらも駒ヶ岳程ではないがズルズルっと行きそうな岩粒？に覆われた道もあるので十分な注意は必要だ。そして今回の山歩きで一番気を遣ったのは馬の背ヒュッテを過ぎてからの沢沿いの下りだった。ここを下りで使う際は大きな危険は感じないが、疲労も蓄積しているので、休憩を入れて集中を切らさないことが大切と思う。そうしないと事故につながりそうな箇所が結構あった。

写真

9/16 16:40

前日：大平(おおだいら)山荘の様子
とてもゆったりとくつろげた。また、ご主人や常連の方の話は興味深く大変楽しかった。

9/16 16:40

重幸新道入口の看板がかかる、小屋正面。
この前行った北アルプスでは水の使用がきびしかった。
こちらでは、今年は水量が1／4位とのことだったが、自由に使えたので驚いたり感謝したり。もちろん、貴重な水には違いないので大切に頂いた。

9/17 5:27

(9月17日 甲斐駒ヶ岳 登山)
当日は4時に出発。樹林の道は大石がゴロゴロでそれなりに歩きづらい。

9/17 5:32

出発から1時間半ぐらい経ったところ。樹林の間から見た日の出が美しく、日の出を見るために翌朝の出発は早めることにした。

9/17 5:42

倒木も目立った。

9/17 5:47

4合目双児山が近づくと展望が開ける。

9/17 5:47

朝日に染まる仙丈ヶ岳

9/17 5:48

ハイマツの道

9/17 5:48

東の方向

9/17 5:50

4合目双児山到着。ここで朝食休憩の方も数組いらっしゃった。

9/17 5:51

秋っぽい雲

9/17 6:08

駒津峰の斜面のハイマツ帯。

9/17 6:24

写真の中央は北岳、間ノ岳。

9/17 6:24

仙丈ヶ岳

9/17 6:28

正面奥は、御嶽山。左の山塊は中央アルプス。

9/17 6:30

駒津峰山頂

9/17 6:30

鳳凰三山越しの富士山。

9/17 6:31

めざす山頂。

9/17 6:38

駒津峰を過ぎるとこうした道になる。

9/17 6:41

中央に駒津峰。登山道にも人が見える。

9/17 6:41

鋸岳方面

9/17 6:55

時期のせいか、花はあまりなく赤い実がめだっていた。

9/17 6:56

直登コース。若者たちがどんどん追い抜いていく。

9/17 7:13

先行者が、岩を這い上る。

9/17 7:15

あっという間に核心部を通過したようだ。

9/17 7:15

北西方向。あのちょこんと飛び出たピークはなんていう名かな？

9/17 7:15

南西方面。仙丈ヶ岳。

9/17 7:15

甲斐駒ヶ岳、頂上直下は白い岩。今にも砕け落ちてきそう。

9/17 7:23

この崩れやすい岩は花崗岩だそうだ。

9/17 7:26

表面がボロボロになり、やがて岩粒となって崩れていくようだ。

9/17 7:31

もう一息で頂上。こんな白い山とは思いもよらなかった。

9/17 7:46

山頂にはたくさんの登山者がいてお互い写真を取り合っていた。私も撮って頂いた。
山頂標識の後の山塊は中央アルプス。

9/17 7:47

この山もやはり信仰の山で、沢山の神様が祀ってあるようだ。

9/17 7:53

ピークから少し下ったところにも神様が祭ってあった。
左奥の山は何？ 金峰山とかかな？

9/17 7:57

で、東に少し下ったところから山頂方向を見る。

9/17 7:57

大国主命と駒嶽大神（こまがたけおおがみ？）の石柱がある。

9/17 7:58

観音岳・地蔵岳の背後に富士山。

9/17 7:58

東の方向、雲海の上に除くのは金峰山・国師ヶ岳でしょうか？

9/17 8:01

山頂方面

9/17 8:07

花崗岩が崩壊し斜面を覆っている。見る分には綺麗だが、歩くとなると細心の注意が必要だ。

9/17 8:07

すごく良い感じなんですが・・・

9/17 8:07

北岳・間ノ岳

9/17 8:09

元は一つの塊だったのだろうが、まるで岩を積み重ねたように見える。

9/17 8:10

上を見上げる人の顔のような岩。目からビーム発射！

9/17 8:10

真ん中、中央が『摩利支天』。ベテランの方に聴いた話では、昔は駒ヶ岳山頂から直接『摩利支天』に延びる道があったそうである。さぞ急で滑りやすいに違いない。お話を聞いただけでも怖くなった！
奥の左に鳳凰三山、右は北岳。

9/17 8:12

彫刻を展示してあるような光景。

9/17 8:12

奇岩群と『摩利支天』。

9/17 8:20

摩利支天と下山路の分岐標識。

9/17 8:26

摩利支天を登る登山者が見える。

9/17 8:28

摩利支天への登山路から見た山頂方向。

9/17 8:36

『摩利支天』到着。

9/17 8:41

摩利支天と甲斐駒ヶ岳。一体のように見えるが、もちろん一体ではない。それと、駒ヶ岳の中腹に2本の平行に走る線があるが何だろう？まったく記憶にないのだが！

9/17 8:54

もう一回、摩利支天山頂の様子。

9/17 8:55

白く見えるのは、岩が崩れて流れた砂粒。

9/17 9:50

摩利支天の分岐を経て、六合目、駒津峰。

9/17 9:51

格好の良い、北岳。

9/17 9:51

明日登る予定の仙丈ヶ岳。

9/17 9:51

ガスに囲まれた山々。

9/17 10:16

双児山を過ぎて黙々と樹林帯を下る。私は、こういうときに転倒しやすいので注意が必要だ。

9/17 11:26

花の盛りは終わってしまったようで、キノコの写真。

9/17 11:26

これは地衣類かな？

9/18 2:11

(ここから9月18日 仙丈ヶ岳 登山)
こもれび山荘向かいの小仙丈ルート入口より入山。日の出見たさに2時出発。サァー、行ってみよー！

9/18 2:33

1合目。最初は一人旅だったのだが、間もなく後続の登山者が現れ、2人組、単独、カップルにあっという間に追い抜かれた。

9/18 2:53

2合目。その後も、後を見るとヘッドランプの光がチカチカと光り登ってくる。

9/18 3:19

鉄の階段

9/18 3:51

大滝頭分岐

9/18 4:13

6合目。

9/18 4:42

4時40分過ぎに小仙丈ヶ岳到着。日の出まで時間は十分。風が吹いて汗が冷えるのでダウンとカッパを重ねて着込んだ。

9/18 4:56

いい具合いに夜が明けてきたのだが・・・ガスがモクモクしてきて・・・これはダメかも。
まだ時間に余裕がありそうだったので、小千丈ヶ岳には見切りをつけ、日の出が見られそうな高さめざし先に進んだ。

9/18 5:23

30分位歩き仙丈ヶ岳の中腹に到着。なんとかガスの上に出ることができた。シメシメ、まだ太陽が出ていないようだ。😃

9/18 5:26

すぐに、アサヨ岳と鳳凰三山の間からキラッと太陽が覗いた。

9/18 5:26

雲海の向こう側を赤く染めて太陽がどんどん昇ってくる。

9/18 5:30

9/18 5:33

陽の光が強くなり、仙丈の山腹を赤く染めていく。

9/18 5:34

レンズのハローがじゃまだが、雲海を赤く染める太陽に畏敬の念すら感じる。

9/18 5:34

雲海も薄ピンクに染まった。

9/18 5:37

鋸岳方面。うしろの山塊は八ヶ岳。

9/18 5:40

更に輝きを増す仙丈。

9/18 5:40

北西方向を見るとでっかい積乱雲が。天気大丈夫かな！

9/18 5:41

太陽がすっかり雲の上に来て朝のイベント終了。

9/18 5:41

甲斐駒ヶ岳

9/18 5:54

大分頂上に近づいてきた。写真右端は、大仙丈ヶ岳。

9/18 5:54

山頂は右側。手前のピークは登頂禁止。

9/18 5:55

山頂手前の鞍部から北を見るとU字谷のようになっていて、先の方には千丈小屋がある。

9/18 5:58

鞍部に積み重なっている割れた岩。

仙丈ヶ岳山頂到着。

9/18 6:18

山頂は360度の展望。駒ヶ岳と連なる鋸岳。背後の八ヶ岳連峰の右端に赤岳がぴょこんと突き出ている。

9/18 6:19

山頂めざし登っていく人々。

9/18 6:36

少し下るとナナカマド。

9/18 6:36

千丈小屋が近づく。

9/18 6:46

こちらで5分ほど休憩して下山再開。

9/18 6:46

小屋から眺める千丈山頂。

9/18 6:49

馬の背ヒュッテめざして下山する。

9/18 6:53

鋸岳の山容、八ヶ岳がよりはっきりと見えてきた。

9/18 7:08

登山道が細くなってきた。

9/18 7:09

ふり返ると、仙丈ヶ岳山頂と千丈小屋。

9/18 7:32

馬の背ヒュッテを過ぎて、沢に下ると重幸新道・大滝の頭分岐がある。重幸新道に進む。

9/18 7:33

前方には甲斐駒ヶ岳の頂。

9/18 7:43

沢の下方から上を見上げたところ。

9/18 7:44

これは下り方向。この辺りは涸れ沢で登山道は左岸に切ってあった。

9/18 8:02

大滝？

9/18 8:05

水は段々に流れ落ちていた。

9/18 8:11

ホソバトリカブト？

9/18 8:12

タカネナデシコ。

9/18 8:13

ヤマハハコ。

9/18 8:14

ハクサンボウフウ？

9/18 8:18

？

9/18 8:22

様々な植物がごちゃごちゃっと生えていて、なんか活気を感じた。

9/18 8:23

ラショウモンカズラかな？

9/18 8:24

迫力あるノコギリの刃。

9/18 8:36

9/18 9:03

ずっと上の方からこうした岩が押し寄せてきている。動いているときに遭遇したら怖さ100倍だ！

9/18 9:05

1日目（甲斐駒ヶ岳）、2日目（仙丈ヶ岳）とも晴れて絶好の登山日和で、多少涼しくなってきて気持ちよく歩くことができた。とっても良かったよ〜＞甲斐駒・千丈さん😃

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-6 オリンパス

装備

個人装備

薄手半袖BR上下 長袖シャツ 長ズボン グローブ/雨用グローブ 中厚の靴下 登山靴 ヘルメット 行動食 非常食 水 レインウェア上下 ザック・ザックカバー 地形図 ヤマレコアプリ GPS 腕時計 スマホ カメラ 予備電池(GPS カメラ) モバイルバッテリー＆コード コンパス メモ帳ボールペン ヘッドライト ファーストエイドキット 処方薬 ビニール袋 歯ブラシ 靴紐予備 Tペーパー タオル2枚 防水袋/大ビニール袋 ナイフ 替えグローブ レスキューシート 保険証<br />※持って行ったが未使用：帽子 サングラス スパッツ <br />※登山時は小屋にデポ：調理道具(ジェットボイル コッヘル 保温ボトル 3日分の食材) 小屋泊まりセット(インナーシーツ アイマスク 耳栓)

感想

とまと〜き

2日間とも、天候悪化することもなく気温も下がってきたので非常に過ごしやすく歩きやすい山行だった。（ま〜汗だくにはなりましたけどね。）以前、北岳から甲斐駒・千丈を見てそれぞれの勇姿に是非歩いてみたいと思ったのだが、早く実現できて良かった。
感想としては、なんと言ってもそれぞれの山とその周囲の景色が素晴らしかった。登る前には甲斐駒ヶ岳はゴツゴツした山と思っていたが、白い岩肌で力強い山では有るものの優雅な一面があることを知った。逆に千丈はなだらかな山歩きを予想していたが、起伏に富んだ山容でなかなか登り甲斐もあった。
山小屋も多く、山行中に困ることもなく、リラックスした山歩きを楽しめた。
利用した大平山荘ではご主人の人柄もありくつろいで過ごすことができた。また、常連客のお一人から甲斐駒・仙丈や南アルプスについて過去から現在までのいろいろな話を聞いて、小屋泊まりの楽しさが倍加した。
ご主人や常連客の方には、ほんとうに感謝したい。
そして、ありがとう！ 甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳！！ ヨカッタよ〜。