アポイ岳−吉田岳


- GPS
- 07:17
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,008m
- 下り
- 996m
コースタイム
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 7:07
このため登行が難しく、アポイ岳に転進しました。
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
【準備】
春の連休に登りたいと考えている「ピリカヌプリ」(日帰り)
このため、ある程度の地形の様子や時間的尺度を把握するため、概ね中間地点である「トヨニ岳」を計画した。
スノーシュー・アイゼンとピッケル、その他必要品を準備し、野塚トンネル十勝側に向かった。
《長い一日が始まる・・・》
前日の3/5(木)、3時間半仮眠して3/6(金)0時前に出発、野塚トンネルAM3時前に到着
日高の海岸線沿いは高曇りで満月が明るかったが、登山開始地点となる野塚トンネル付近は小雪が舞う。
稜線での御来光はあきらめ、出発時間を遅らせて様子見。
そしてAM4時半過ぎ、トヨニ岳を目指すべくスノーシューにて登山開始
ところが駐車場から出たとたんに”ひざ上”ラッセル!
しばし考える・・・ひざ上ラッセルで550mも登りたくはない(^^;
しかもトヨニ岳までは距離もある。
野塚岳ならば、稜線にでてから山頂が近い。と考え、野塚に変更(この間20分)
国道の反対側に渡り、尾根に取付く。
雪の状態は、まず40cmほど埋まり、その下の硬い層を壊して更に20cm沈む・・・
(この一週間で40cm積もったと考えられる。)
ひざ上ラッセルであるが、工夫次第で・・・どうにかジグを切ってどうにかしようとするも、どうにもなりません(^_^) (←スキーが必要だと思います。)
そして、 上の40cmの雪は弱層の気配あり。
そこで、他の山への転進を決定!
この付近ではアポイ岳が有力候補、そこから吉田岳〜ピンネシリへの柔軟性ある登山計画をもって、移動を開始(^^
【アポイ岳】
海岸線沿いにはまったく雪がない。
アポイ岳登山口付近に職員の方以外の車なし。
トレースは三合目の標識まで続いており、その先からは無くなっている。
何気に登山道を感じつつ、夏道をトレースして行く。
当初、つぼ足で登って来たが、五合目・山小屋を越え、雪が軽くクラストしているためスノーシューを使う。
馬の背に登り、そこから細い尾根を辿るが、雪のシーズンの稜線は更に細い。
その稜線の先っぽをサクサク歩き、アポイ本峰に取付き、やがて山頂に到着
幸いなことに、風はほとんど無い。そのかわり行く先の吉田岳などはガスの中
山頂標識は硬い雪の下にあるため、発掘省略(^^
【吉田岳】
アポイ山頂からの距離は1.5kmであるものの、ガスで山頂が見えず、距離感がピンと来ない。
とりあえず、稜線を忠実に辿る。夏道は上手く付けられているが、冬は地形そのままの影響を受けるため、吉田岳への稜線の細いこと!
しかも岩場の上も通るし、トラバースには硬い雪面の上に柔らかい雪が乗っていたりで良い状況ではない。
このため岩の上でも、這松の上でもなんでも、ほぼ稜線のてっぺんを歩いた。
これが一番の安全策。
高度こそ無いものの、この険しさ!?はナカナカ他では味わえないのでは?
ピリカを想定するのに良い経験になったのではないでしょうか。
<吉田岳には比較的新しい山頂標識>
少し休憩し、アイゼンの感触も試すため、少しピンネシリ方向へ向かう。
アイゼンでは”ズッポ”と足が埋まる事が多く、いまいちであるも、安全面では最善の策だとも思う。
【帰 路】
帰りにはそのままアイゼンにて戻った。岩場の稜線を安全に通過するには、アイゼンが最善策だと考えたため。また、スノーシューだけでなく、その他の道具の使用感を新たにしておきたい。
稜線歩き、新鮮です。一歩一歩に責任を感じます。
ストック2本と脚1本、計3点での安定を常に確保しつつ、慎重に進みます。
たまに這松の空洞に落ちたりしながらもアポイ岳に復帰
馬の背の稜線は、吉田岳への稜線より数段安全です。もはや危険箇所なし。
そして五合目山小屋にてアイゼンを外し、つぼ足にて下山
下山後、アポイ山荘にて入浴。 食事は抜きです。
※この2日間、しっかりカーボローディングを実施。エネルギー多過です(^^;
体重は63.2kgに。
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